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5.わからなくていいよ

ー/ー




 横で朱音が翠にやめなよ、といさめてくるが翠は聞こえないふりをした。

「利用してたのはそっちなんじゃないの。桃香に付き合って協力してあげてるふりすれば白川くんからもほかの男子からも印象が良くなるもんね」

 図星だったのか、緋奈子の顔がかあっと赤く染まった。

「翠!」

 朱音がふたたび、今度は先ほどよりも強い調子で翠を制した。そこで翠はようやく朱音を横目で見た。そして、ふいと緋奈子たちから目をそらして踵を返した。どうにかこれ以上つっかかるのを踏みとどまってくれたかと朱音がほっとしたのもつかの間、

「さっさと帰って試験勉強したら? 普段授業聞いてないんだから…… まあ、テスト範囲がどこかすらわかってないだろうから大変だと思うけど」

 たたみかけるように言い捨てて行って、朱音は叫びそうになった。どうしてわざわざ相手の神経を逆なでするようなことを言うのか理解できない。朱音はおそるおそる緋奈子の顔色をうかがって翠の代わりに謝ることにする。

「ご――、ごめんね、ほんと、翠が……」

 まったくフォローの言葉が浮かんでこない朱音の前で、緋奈子はさほど気分を害していない様子で「べつにいいけどね」と言って立ち上がった。

「授業全然聞いてないのは本当だし、翠が私に突っかかってくるのはいつものことだし……。私も帰ろうかな。勉強するかどうかはべつとして」
「しなよ。あんた馬鹿なんだから」
「うるさいなあ」

 緋奈子が藍と笑い合っているのを見て、朱音はひとまずほっとした。緋奈子の怒りが再燃しないよう祈りつつ一緒に歩きだすと、前を歩く藍が「それにしてもさあ」と口を開く。

「朱音は大変だよねえ。気難しい彼氏の面倒見てさ」

 すかさず緋奈子がうける、と笑って朱音も笑ってみせる。

「そんなことないよ。あたし翠のこと好きだし、みんなにも翠のいいところもっと知ってほしいもん」
「良妻だ」

 笑いながら指さされて、朱音は頬をひくりと動かした。緋奈子も藍も、それには気づかない。

「…… 緋奈子だってべつに、翠のこと嫌いじゃないんでしょ」

 そう言えば、緋奈子は前を向いたまままあね、と答えた。

「勉強だってわかんないところは聞けばわかるまで教えてくれるし、体育の時だってできない子にできるまで付き合ってるじゃん。なんでもできるのはずるいって思うけど……。ていうかそうだ、朱音だって昔は全然仲良くなんてなかったじゃん」
「あ、私覚えてる」

 緋奈子のそばで藍が思い出したように言った。

「六年のときさあ、なんかふたりけんかしてなかった?」
「してた、してた。そもそもふたり、あんまり仲良くもなかったじゃん。なんでそんなに仲良くなったの?」

 緋奈子が便乗するようにたずねてきて、朱音は返答に困った。そしてどうごまかすべきか考えるかたわら、さっさと帰った翠を恨みつつ、朱音は去年のことを思い出していた。



 小学生のころは、同じクラスになったことすらなかった。ただ、隣のクラスに背の高い、男子よりは女子の方に人気がありそうな女子がいるなとは思っていた。

「蒼汰(そうた)、翠に告ったってマジ?」

 あるときふいに友人の女子が言って、朱音は思わず「え、そうなの?」と声を上げた。蒼汰というのは、男子のなかでも大人しめのグループに所属している、ややいじられ体質の男子だった。

「しかも翠、付き合うことにしたらしいよ」

 その情報が落とされた瞬間、その場が一気に沸いた。なんか意外、と女子たちが口々に好き勝手なことを言うなかで、朱音は翠がどんな人物だったか思い出そうとしていた。

 このころはまだ翠とはほとんど話したこともなく、共通の友人もいなかった。一学年で二クラスしかないので顔は知っているが、それくらいだ。なんどか話したことくらいはあるけれど、そもそもこの六年間で同じクラスになったことがなく家の方向も違うのでなかなかゆっくりふたりで話す機会もない。

 翠は当時から背が高く、服装もいわゆるボーイッシュな雰囲気で、少年野球をやっていたこともあってか男子の友人の方が多かったように思う。だからこそ、そんな彼女が男子に告白されたのも、翠がそれを受け入れたのも当時はだれもが意外だと言っていた。

 夏休みが明けて、文化祭の準備がはじまった。それは朱音が三年のころくらいから「学習発表会」とか呼ばれるものになっていて、全学年がステージ上で合奏や合唱、ときにはダンス、朗読などを披露する。六年生はたいていそのときに放送している大河ドラマや朝の連続テレビ小説の主題歌なんかを演奏する。半数以上の生徒がリコーダーや鍵盤ハーモニカを演奏するなか、半分にも満たない人数の生徒は打楽器やらアコーディオンやら―― ある意味特別な楽器を演奏することが許される。

 今回はめずらしく、オーディション形式で希望者を募って決定した。そのなかでも男子がやることが多い楽器と、女子がやるものと思われているような楽器があって、そのなかでも大太鼓なんかは特に男子がやるイメージが強く、実際これまで上級生たちも大太鼓というと大柄な男子生徒がやることが多かったのだが。
 朱音は、音楽室の隅に置かれた大太鼓の前に立つ翠の姿をじっと見つめた。すると当然、翠がいぶかしげな表情で「なに?」と聞いてくる。

「太鼓楽しい?」

 簡潔に問えば、翠は「わかんない」と少し悩んでから答えた。

「まだ全体で合わせてないし、叩いてるだけだし」
「でも太鼓目立つじゃん、センターだよ」
「木琴も目立つでしょ、ソロあるし」

 うらやむように言うと、そんなふうに返される。それから翠は楽譜に視線を落とす。朱音が持っている木琴パートのそれとはずいぶん違っていた。

「蒼汰と付き合ってるって本当?」
「話の飛躍についていけない」

 翠は軽くあしらうように言ったあと、ちらりと音楽室の外に出ていった教師を見た。

「…… もう別れた」

 ぽつりと言われて、さすがに朱音も言葉を失った。なにも言えずにいる朱音に、翠は続けて言う。

「私が蒼汰の背を越したからね」

 ふうん、と朱音は相づちを打つと、小首をかしげて聞いた。

「蒼汰よりも大きくなっちゃったから振られたってこと?」
「…………」
「じゃあ翠はまだ蒼汰のこと好き?」
「知らない、あんなチビ」

 チビって、と朱音は笑いながら言った。蒼汰の背の順で並んだ時の立ち位置はせいぜい真ん中よりも少し後ろか、後ろから数えた方が早いくらいで、さして小さくもない。実際女子の平均的な身長である朱音よりも大きいので、女子の大半から見ても小さくなどないはずだ。と、そこまで考えた朱音は翠に目をやってふと気づいた。

「今身長いくつなの?」

 翠は鋭い目つきで朱音をにらんでから、「春に測ったときは一六〇もなかった」と口にした。彼女の口ぶりから察するに、そこからまた伸びたのだろう。振られたときのことでも思い出したのか、徐々に険しい顔になっていく翠がおかしくて朱音はくすりと笑った。が、またじろりとにらまれて朱音はあわてて口元を押さえうつむいた。

「でも、みんな意外って言ってたよ。翠が男子と付き合うとは思わなかったって」

 同じクラスの女子たちが言っていたことを伝えると、翠はしばらく黙ったのちゆっくりと口を開いた。

「―― 背の高い女子が好きって言われたから」
「え? それおかしくない?」

 背が高いことを理由に交際を申し入れた人物が、背が高いことを言い訳にして別れを告げる。これほどおかしな話はあるだろうかと思わず眉をひそめた朱音に翠は

「私は蒼汰の気持ちが少しわかる」

と言った。

「木琴叩いたり、ピンクのランドセル背負ってるひとにはわからないだろうけど」
「え?」

 翠の言葉があまりにも唐突で、朱音は首をかしげた。

「木琴? ランドセル? なんの話?」
「べつにわからなくていいよ」

 そう言うと、翠は背を向けてしまった。まるで、もう練習に戻れとでも言うように。

「どうせわからないだろうし」
「ばかにしてるの?」
「してないし、わからなくていいって言った。だれが悪いって話じゃないし、だれが悪いって言いたいわけでもないし…… けど、あなたにはずっとわからないと思う。…… そういう話」

 そうこうしているうちに教師が戻ってきて、朱音は持ち場を戻らざるをえなくなった。そのあと教師の指導を受けながらも、朱音の脳裏には翠の言われたことが張り付いて消えなかった。どうしてあんな、人が怒ったり傷ついたりするような言葉が言えたんだろう。どうせわからない、だなんて、どうしてそんなふうに突き放すようなことを言ったのか。言ってもわからないなら、わかるまで話せばいい。そう思うのは、間違っているんだろうか?

 チャイムが鳴る。次の授業までの短い休み時間を使って各々楽器を片付ける。大太鼓と木琴は、ほかの学年も使うので最後。同級生が順に楽器を片付けていく中、朱音はふたたび翠に近づいていった。

「さっきのどういう意味」

 たずねると翠は不意打ちに驚いたのか「え?」と言ってふりかえってきた。

「木琴とか、ランドセルとか」

 朱音が続けて言えば、翠はようやくわかったのかあからさまに面倒くさそうな顔をした。

「あの話はもういいよ」
「あたしはよくない」
「いいってば!」




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 横で朱音が翠にやめなよ、といさめてくるが翠は聞こえないふりをした。
「利用してたのはそっちなんじゃないの。桃香に付き合って協力してあげてるふりすれば白川くんからもほかの男子からも印象が良くなるもんね」
 図星だったのか、緋奈子の顔がかあっと赤く染まった。
「翠!」
 朱音がふたたび、今度は先ほどよりも強い調子で翠を制した。そこで翠はようやく朱音を横目で見た。そして、ふいと緋奈子たちから目をそらして踵を返した。どうにかこれ以上つっかかるのを踏みとどまってくれたかと朱音がほっとしたのもつかの間、
「さっさと帰って試験勉強したら? 普段授業聞いてないんだから…… まあ、テスト範囲がどこかすらわかってないだろうから大変だと思うけど」
 たたみかけるように言い捨てて行って、朱音は叫びそうになった。どうしてわざわざ相手の神経を逆なでするようなことを言うのか理解できない。朱音はおそるおそる緋奈子の顔色をうかがって翠の代わりに謝ることにする。
「ご――、ごめんね、ほんと、翠が……」
 まったくフォローの言葉が浮かんでこない朱音の前で、緋奈子はさほど気分を害していない様子で「べつにいいけどね」と言って立ち上がった。
「授業全然聞いてないのは本当だし、翠が私に突っかかってくるのはいつものことだし……。私も帰ろうかな。勉強するかどうかはべつとして」
「しなよ。あんた馬鹿なんだから」
「うるさいなあ」
 緋奈子が藍と笑い合っているのを見て、朱音はひとまずほっとした。緋奈子の怒りが再燃しないよう祈りつつ一緒に歩きだすと、前を歩く藍が「それにしてもさあ」と口を開く。
「朱音は大変だよねえ。気難しい彼氏の面倒見てさ」
 すかさず緋奈子がうける、と笑って朱音も笑ってみせる。
「そんなことないよ。あたし翠のこと好きだし、みんなにも翠のいいところもっと知ってほしいもん」
「良妻だ」
 笑いながら指さされて、朱音は頬をひくりと動かした。緋奈子も藍も、それには気づかない。
「…… 緋奈子だってべつに、翠のこと嫌いじゃないんでしょ」
 そう言えば、緋奈子は前を向いたまままあね、と答えた。
「勉強だってわかんないところは聞けばわかるまで教えてくれるし、体育の時だってできない子にできるまで付き合ってるじゃん。なんでもできるのはずるいって思うけど……。ていうかそうだ、朱音だって昔は全然仲良くなんてなかったじゃん」
「あ、私覚えてる」
 緋奈子のそばで藍が思い出したように言った。
「六年のときさあ、なんかふたりけんかしてなかった?」
「してた、してた。そもそもふたり、あんまり仲良くもなかったじゃん。なんでそんなに仲良くなったの?」
 緋奈子が便乗するようにたずねてきて、朱音は返答に困った。そしてどうごまかすべきか考えるかたわら、さっさと帰った翠を恨みつつ、朱音は去年のことを思い出していた。
 小学生のころは、同じクラスになったことすらなかった。ただ、隣のクラスに背の高い、男子よりは女子の方に人気がありそうな女子がいるなとは思っていた。
「蒼汰(そうた)、翠に告ったってマジ?」
 あるときふいに友人の女子が言って、朱音は思わず「え、そうなの?」と声を上げた。蒼汰というのは、男子のなかでも大人しめのグループに所属している、ややいじられ体質の男子だった。
「しかも翠、付き合うことにしたらしいよ」
 その情報が落とされた瞬間、その場が一気に沸いた。なんか意外、と女子たちが口々に好き勝手なことを言うなかで、朱音は翠がどんな人物だったか思い出そうとしていた。
 このころはまだ翠とはほとんど話したこともなく、共通の友人もいなかった。一学年で二クラスしかないので顔は知っているが、それくらいだ。なんどか話したことくらいはあるけれど、そもそもこの六年間で同じクラスになったことがなく家の方向も違うのでなかなかゆっくりふたりで話す機会もない。
 翠は当時から背が高く、服装もいわゆるボーイッシュな雰囲気で、少年野球をやっていたこともあってか男子の友人の方が多かったように思う。だからこそ、そんな彼女が男子に告白されたのも、翠がそれを受け入れたのも当時はだれもが意外だと言っていた。
 夏休みが明けて、文化祭の準備がはじまった。それは朱音が三年のころくらいから「学習発表会」とか呼ばれるものになっていて、全学年がステージ上で合奏や合唱、ときにはダンス、朗読などを披露する。六年生はたいていそのときに放送している大河ドラマや朝の連続テレビ小説の主題歌なんかを演奏する。半数以上の生徒がリコーダーや鍵盤ハーモニカを演奏するなか、半分にも満たない人数の生徒は打楽器やらアコーディオンやら―― ある意味特別な楽器を演奏することが許される。
 今回はめずらしく、オーディション形式で希望者を募って決定した。そのなかでも男子がやることが多い楽器と、女子がやるものと思われているような楽器があって、そのなかでも大太鼓なんかは特に男子がやるイメージが強く、実際これまで上級生たちも大太鼓というと大柄な男子生徒がやることが多かったのだが。
 朱音は、音楽室の隅に置かれた大太鼓の前に立つ翠の姿をじっと見つめた。すると当然、翠がいぶかしげな表情で「なに?」と聞いてくる。
「太鼓楽しい?」
 簡潔に問えば、翠は「わかんない」と少し悩んでから答えた。
「まだ全体で合わせてないし、叩いてるだけだし」
「でも太鼓目立つじゃん、センターだよ」
「木琴も目立つでしょ、ソロあるし」
 うらやむように言うと、そんなふうに返される。それから翠は楽譜に視線を落とす。朱音が持っている木琴パートのそれとはずいぶん違っていた。
「蒼汰と付き合ってるって本当?」
「話の飛躍についていけない」
 翠は軽くあしらうように言ったあと、ちらりと音楽室の外に出ていった教師を見た。
「…… もう別れた」
 ぽつりと言われて、さすがに朱音も言葉を失った。なにも言えずにいる朱音に、翠は続けて言う。
「私が蒼汰の背を越したからね」
 ふうん、と朱音は相づちを打つと、小首をかしげて聞いた。
「蒼汰よりも大きくなっちゃったから振られたってこと?」
「…………」
「じゃあ翠はまだ蒼汰のこと好き?」
「知らない、あんなチビ」
 チビって、と朱音は笑いながら言った。蒼汰の背の順で並んだ時の立ち位置はせいぜい真ん中よりも少し後ろか、後ろから数えた方が早いくらいで、さして小さくもない。実際女子の平均的な身長である朱音よりも大きいので、女子の大半から見ても小さくなどないはずだ。と、そこまで考えた朱音は翠に目をやってふと気づいた。
「今身長いくつなの?」
 翠は鋭い目つきで朱音をにらんでから、「春に測ったときは一六〇もなかった」と口にした。彼女の口ぶりから察するに、そこからまた伸びたのだろう。振られたときのことでも思い出したのか、徐々に険しい顔になっていく翠がおかしくて朱音はくすりと笑った。が、またじろりとにらまれて朱音はあわてて口元を押さえうつむいた。
「でも、みんな意外って言ってたよ。翠が男子と付き合うとは思わなかったって」
 同じクラスの女子たちが言っていたことを伝えると、翠はしばらく黙ったのちゆっくりと口を開いた。
「―― 背の高い女子が好きって言われたから」
「え? それおかしくない?」
 背が高いことを理由に交際を申し入れた人物が、背が高いことを言い訳にして別れを告げる。これほどおかしな話はあるだろうかと思わず眉をひそめた朱音に翠は
「私は蒼汰の気持ちが少しわかる」
と言った。
「木琴叩いたり、ピンクのランドセル背負ってるひとにはわからないだろうけど」
「え?」
 翠の言葉があまりにも唐突で、朱音は首をかしげた。
「木琴? ランドセル? なんの話?」
「べつにわからなくていいよ」
 そう言うと、翠は背を向けてしまった。まるで、もう練習に戻れとでも言うように。
「どうせわからないだろうし」
「ばかにしてるの?」
「してないし、わからなくていいって言った。だれが悪いって話じゃないし、だれが悪いって言いたいわけでもないし…… けど、あなたにはずっとわからないと思う。…… そういう話」
 そうこうしているうちに教師が戻ってきて、朱音は持ち場を戻らざるをえなくなった。そのあと教師の指導を受けながらも、朱音の脳裏には翠の言われたことが張り付いて消えなかった。どうしてあんな、人が怒ったり傷ついたりするような言葉が言えたんだろう。どうせわからない、だなんて、どうしてそんなふうに突き放すようなことを言ったのか。言ってもわからないなら、わかるまで話せばいい。そう思うのは、間違っているんだろうか?
 チャイムが鳴る。次の授業までの短い休み時間を使って各々楽器を片付ける。大太鼓と木琴は、ほかの学年も使うので最後。同級生が順に楽器を片付けていく中、朱音はふたたび翠に近づいていった。
「さっきのどういう意味」
 たずねると翠は不意打ちに驚いたのか「え?」と言ってふりかえってきた。
「木琴とか、ランドセルとか」
 朱音が続けて言えば、翠はようやくわかったのかあからさまに面倒くさそうな顔をした。
「あの話はもういいよ」
「あたしはよくない」
「いいってば!」