祝えや祝え かの残酷な王の死を!
ー/ー 歓声が、私の最初の記憶だ。
道の脇に並んだ人々が口々に声をあげる。
気難しい老人も、幼い子も、もちろん大人も。
「これで、おわるのよ」
母の嬉しそうな声が。
「いなくなってくれてよかった」
ほっとしたような父の声が。
なぜか、ものすごく、不安を呼ぶもので。
「ねぇ、ほんとに?」
小さい私の声は、歓声にかき消された。
エウェラ歴369年6月。後にエイディールの乱と呼ばれたものが終結した。
そして、王政が終わりを迎えた。
ただ一人の王が、いなくなったから。そのあとを継ぐべきものも、もう、誰も残っていない。
だれも、いなくなった。
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