第3話:錬金術の極意はインスタント食品
ー/ー I. 飢饉の危機と古代の錬金術
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通信の危機を「愛の訓示」という究極の誤解で乗り切ったカーシャだったが、スマホのバッテリー残量は再び危険水域に。彼女は人目を忍び、地下の『古代の魔力循環器』(自転車発電機)を必死に漕いでいた。
(カーシャの内心: ハァ、ハァ…! あと5%! あと5%でいいから…! レオナルド様がこの修行姿を見たら、きっと私を「筋肉賢者」だと誤解するわ…! それだけは避けたい!)
充電が完了し、カーシャは安堵のため息をつきながら、次の質問に備えてスマホのオフラインデータを開いた。
(カーシャの内心: これでなんとか充電は回復したけど、次は『日本の城の構造』に関するオフラインデータを見直さないと。次の質問は城塞の補強とか防御の話かもしれないし…)
カーシャはスマホを開き、巨大な石垣の上に複雑な屋根が何層も重なる『日本の城の構造図』をスクロールした。
(カーシャの内心: ――って、全然違うじゃん、これ! ここ、石垣すらないゴツゴツした土壁の要塞ばっかじゃん! なんでこの世界の王城はこんなに防御が雑なのよ!? こんな『複雑な枡形虎口と天守閣』のデータ見せても、「賢者の脳内ファンタジー」だと思われるだけだわ!次の質問、どうか城塞の話だけは来ませんように……!)
そんな折、カーシャの願いも空しく、王都周辺で発生した凶作により、王宮に再び緊急の依頼が舞い込んだ。
「賢者カーシャ様! この国を飢饉が襲おうとしております。どうか、古代の偉大な錬金術をもって、永遠に腐らぬ糧を生成する方法をお示しください!」
(カーシャの内心: ああ、よかった! 城塞じゃなくて食料だ! 飢饉対策なら『非常食』に関するデータが残ってる! 命拾いしたわ! 腐らない食料? つまり、保存食だよね。この時代の錬金術でパンを金に変えるとかは無理だけど、私が知ってるのは…インスタントラーメン!)
カーシャはスマホのオフラインデータから、「非常食の調理と保存」に関する図解資料(過去に小説のネタで保存したもの)を発見した。
「陛下。この糧は『魂を癒す古代の秘薬』。錬金術の奥義、『乾燥の術』により、永遠に鮮度を保ちます。ただし、聖なるお湯でしかその力は解放されません」
カーシャは、カップ麺の乾燥技術を古代の錬金術として発表。セシリアはこれを逃すまいと、顔を真っ赤にして飛び出してきた。
「お待ちください、賢者様! その得体の知れない乾燥物を、いきなり王の食卓に出すなど! それは毒かもしれません! 錬金術の奥義とは、金を生むことであり、乾燥食品などと侮辱するつもりですか!? 公開試食会を要求しますわ!」
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II. 恋と具材の連鎖
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カーシャはセシリアを無視し、大鍋に湯を沸かし始めた。そして、レオナルドに近づいた。
「レオナルド様。この秘薬は、最も清浄な魂を持つ者が口にせねばなりません。どうか、王国の柱石であるあなた様から、この秘薬を…」
(カーシャの内心: 緊張する! これ、ただの醤油味のカップ麺だよ!? でも、レオナルド様、きゅんとするほど真剣な顔で見てる! 失敗できない! ああもう、ときめきが限界突破しそう!)
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