ep105 魔剣使い&魔法剣士vs爆破魔術師&ダークエルフ④
ー/ー「さあどうする? カレンちゃんよぉ? テメーが大人しくオレの新たなオモチャになるってんなら起爆はしねえ」
キラースは理不尽な選択を迫ってきた。カレンはどうするのか?
「あっ、そうだそうだ。もう一個、カレンちゃんの希望になるようなことも教えとかねえとな」
キラースはわざとらしく勿体ぶった。
不快極まる様子でカレンは口をひらく。
「聞きたくもないが、早く言え」
「一応だ。起爆を解除する方法はある。そいつを教えといてやろう。我ながら親切じゃね?」
「……それはなんだ?」
「エレサ…このダークエルフの全身を一瞬のうちに切り刻んでから心臓をひと突きすりゃあ解除できる。いいか? 中途半端な損傷じゃあ爆発するぜぇ」
それか本当か嘘かはわからない。ただ、キラースは自ら残酷な解除方法を俺たちに開示した。
「案外簡単な方法だろ? こんなダークエルフひとり殺したところでどうってことねえしな? まっ、確かにコイツはカワイソーなヤツだ。もともと奴隷商に売られて豪族どもに散々弄ばれていたところオレが拾ってやってこのザマだ。救いようがねえ人生だ。むしろ勇者の妹君の正義とやらのために惨殺されるってんならコイツも本望なんじゃねえの? しかも市民の衆目に晒されながらだぜぇ! ギャッハッハ!」
キラースは陽気な高笑いを上げた。
「どこまでも悪趣味な外道が……」
カレンは猛烈な怒りに打ち震えていた。
キラースはダークエルフの頭をググッと掴んだまま持ち上げると、そのまま宙にぶら下げた。
「うっ、うぅ」
されるがままのダークエルフは掴まれた頭よりも、胸のあたりを苦しそうに抑えた。
「さあ、最後の選択の時間だ! カレンちゃんよぉ。オレは今から街にダークエルフを投下する。街を救いたきゃテメーはオレのいいなりになれ。それができねえってんなら、不幸でかわいそうなコイツを市民の衆目の下で惨殺しやがれ。どっちもできねえってんなら『ズド〜ン』だ」
キラースは今にも起爆させるような物言いで最期通告をした。
カレンは答えない。この追い詰められた状況でも決して慌てる素振りは見せない。非道なテロリストに対し毅然とした態度を取り続けている。まさに正義の剣士の挙止だ。しかし彼女の部下たちはそうもいかなかった。
「どうすればいいんだ!?」
「あのダークエルフを殺せばいいんじゃないのか!?」
「そうだ! あの女を殺すしかない!」
「カレン隊長! あの女を殺してください!」
にわかにキラースの言動を聞いて集まってきていた地上の国際平和維持軍兵士たちが殺伐としてくる。
「カレン隊長! 殺してください!」
「もはやそれしか道はありません!」
「カレン隊長!」
カレンは地上にいる部下どもにギロリと憤怒の眼を向ける。
「馬鹿者どもが! あんな人非人のテロリストの言うことなどが信じられると思うのか!」
彼女の迫力に部下たちは一斉にたじろいだ。その瞬間、キラースはその手をパッと離した。
「タイムアップ。爆弾投下だ」
哀れなダークエルフが地上に落下していく。残虐なテロリストの手早過ぎる実行に、カレンも兵士たちも皆、完全に初動が遅れていた。もはや誰にもどうすることもできない。
否。この場で唯一人、いち早く動き出している者がいた。それは誰か。俺だ!
「ハァァァッ!」
無抵抗に落下してくるダークエルフに向かって、俺は銀色の鳥と化して跳躍した。そのまま技を発動する。
「特殊技能〔ニュンパグレイズ〕」
魔導剣が空中のダークエルフを捉える。
ズババババァッ!
キラースの言葉どおり、彼女の全身を、躊躇なく膾切りに斬り刻んでやった。
「あああ!!」
おびただしい血しぶきが宙に舞い、紅き花火を描く。そこには無惨にも斬り刻まれたダークエルフがいた。さらにそれだけじゃない。
ズプッ
間髪いれず最後にひと突き、彼女の胸に刃を貫き通した。
「ごぷっ」
最後の一撃で、ダークエルフは大量に吐血した。
キラースは理不尽な選択を迫ってきた。カレンはどうするのか?
「あっ、そうだそうだ。もう一個、カレンちゃんの希望になるようなことも教えとかねえとな」
キラースはわざとらしく勿体ぶった。
不快極まる様子でカレンは口をひらく。
「聞きたくもないが、早く言え」
「一応だ。起爆を解除する方法はある。そいつを教えといてやろう。我ながら親切じゃね?」
「……それはなんだ?」
「エレサ…このダークエルフの全身を一瞬のうちに切り刻んでから心臓をひと突きすりゃあ解除できる。いいか? 中途半端な損傷じゃあ爆発するぜぇ」
それか本当か嘘かはわからない。ただ、キラースは自ら残酷な解除方法を俺たちに開示した。
「案外簡単な方法だろ? こんなダークエルフひとり殺したところでどうってことねえしな? まっ、確かにコイツはカワイソーなヤツだ。もともと奴隷商に売られて豪族どもに散々弄ばれていたところオレが拾ってやってこのザマだ。救いようがねえ人生だ。むしろ勇者の妹君の正義とやらのために惨殺されるってんならコイツも本望なんじゃねえの? しかも市民の衆目に晒されながらだぜぇ! ギャッハッハ!」
キラースは陽気な高笑いを上げた。
「どこまでも悪趣味な外道が……」
カレンは猛烈な怒りに打ち震えていた。
キラースはダークエルフの頭をググッと掴んだまま持ち上げると、そのまま宙にぶら下げた。
「うっ、うぅ」
されるがままのダークエルフは掴まれた頭よりも、胸のあたりを苦しそうに抑えた。
「さあ、最後の選択の時間だ! カレンちゃんよぉ。オレは今から街にダークエルフを投下する。街を救いたきゃテメーはオレのいいなりになれ。それができねえってんなら、不幸でかわいそうなコイツを市民の衆目の下で惨殺しやがれ。どっちもできねえってんなら『ズド〜ン』だ」
キラースは今にも起爆させるような物言いで最期通告をした。
カレンは答えない。この追い詰められた状況でも決して慌てる素振りは見せない。非道なテロリストに対し毅然とした態度を取り続けている。まさに正義の剣士の挙止だ。しかし彼女の部下たちはそうもいかなかった。
「どうすればいいんだ!?」
「あのダークエルフを殺せばいいんじゃないのか!?」
「そうだ! あの女を殺すしかない!」
「カレン隊長! あの女を殺してください!」
にわかにキラースの言動を聞いて集まってきていた地上の国際平和維持軍兵士たちが殺伐としてくる。
「カレン隊長! 殺してください!」
「もはやそれしか道はありません!」
「カレン隊長!」
カレンは地上にいる部下どもにギロリと憤怒の眼を向ける。
「馬鹿者どもが! あんな人非人のテロリストの言うことなどが信じられると思うのか!」
彼女の迫力に部下たちは一斉にたじろいだ。その瞬間、キラースはその手をパッと離した。
「タイムアップ。爆弾投下だ」
哀れなダークエルフが地上に落下していく。残虐なテロリストの手早過ぎる実行に、カレンも兵士たちも皆、完全に初動が遅れていた。もはや誰にもどうすることもできない。
否。この場で唯一人、いち早く動き出している者がいた。それは誰か。俺だ!
「ハァァァッ!」
無抵抗に落下してくるダークエルフに向かって、俺は銀色の鳥と化して跳躍した。そのまま技を発動する。
「特殊技能〔ニュンパグレイズ〕」
魔導剣が空中のダークエルフを捉える。
ズババババァッ!
キラースの言葉どおり、彼女の全身を、躊躇なく膾切りに斬り刻んでやった。
「あああ!!」
おびただしい血しぶきが宙に舞い、紅き花火を描く。そこには無惨にも斬り刻まれたダークエルフがいた。さらにそれだけじゃない。
ズプッ
間髪いれず最後にひと突き、彼女の胸に刃を貫き通した。
「ごぷっ」
最後の一撃で、ダークエルフは大量に吐血した。
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