ep103 魔剣使い&魔法剣士vs爆破魔術師&ダークエルフ②
ー/ー それからさらに同様のことが繰り返される。カレンはキラースを追っていき、キラースは爆破で煙にまく。不意に俺は、ある事実に気づく。
「市民が避難していく方向に向かっている?」
俺は即座にバッと飛び出した。そのタイミングで上空にも変化が起こる。
「特殊技能〔モルス・インベル〕」
避難する市民の上空辺りで、魔物に乗ったダークエルフが無言魔術を発動した。
「あのダークエルフ、本当に虐殺をする気か!?」
俺が見上げた空には、禍々しい闇の魔力を帯びた漆黒の刃が無数に広がっていた。あんなものが民間人の上に降り注げば、街は血の海になる。
「へっ! おせーんだよエレサァ!」
キラースは方向を転換した。あのまま進めば自らも闇の刃に巻き込まれてしまうからだろう。
「あれは!」
気づいたカレンは上を見てピタッと足を止めた。その瞬間だ。
「スキありだぜお嬢さま」
突如として手に魔力の弾を持ったキラースがカレンに勢いよく飛び込み、それをぶんと投げつけた。
「固有技能〔ウィザードリィ・グレネード〕」
ボガァァァァンと耳をつんざく爆発音とともに眩い閃光が放出する。
「カレン!」
爆破の残光と煙でカレンの姿が確認できない。くわえてキラースの姿も何処へと消えてしまった。カレンの容態とキラースの行方が気になるところではあるが、
「それより今はあの闇の刃を!」
第一になんとかしなければならない。
俺は上空のダークエルフの下方あたりに位置する建物上へ移動する。
だがどうする?
さすがにあそこまで広範囲に渡った闇の刃を一気に降り注がれたら、俺の力でもってしても全部を処理するのは不可能だ。いや〔謎の声〕の力を借りればあるいは……。
『クロー様。力をお貸ししましょうか?』
待ってましたと言わんばかりに〔謎の声〕が俺に協力の手を差し伸べてきた。
『お前の力を借りればなんとかなるもんか?』
『アレは中々のエネルギーです。しかも闇の魔力によるもの。あのダークエルフ、実にいいモノを持っている』
『俺の話、聞いてるか?』
『ワタクシの力をお貸しすれば、クロー様の望む結果へと導くことは可能でしょう。ただし、今回ばかりは多少の「直接的な利子」を負担してもらわねばならないかもしれません』
『おいおい、なんだか今までにない不穏な言いまわしだな』
『どうなさいますか?』
『わかった。じゃあ頼む』
『直接的な利子について、何も聞かなくてよいのですか?』
『それを聞いて考えている暇もないしどのみち俺は先も短いんだ。今できることを惜しみたくない』
『よろしい。ではクロー様。貴方は余計なことを考えずただひたすらにあの闇の刃を斬り払いください』
『わかった。いくぞ!』
その時。おびただしく上空に浮かぶ漆黒の刃の数々が、終末の大災厄のようにザザザザザーッと降りそそぎ始めた。
「おい! なんかヤバイもんが降ってきたぞ!?」
「う、うわぁぁ!」
「きゃあぁぁ!」
恐怖に混乱する無抵抗な人々。そんな彼らへ向かって非情に降りそそがれる死の暴雨。このままでは間違いなく大惨劇が繰り広げられる。俺は建物上を翔けながら闇の刃へ向かい発動する。
「特殊技能〔ニュンパグレイズ〕」
宙空をうねりながら複雑な弧を無限の如く描く。地上の人々からは、上空に一陣の旋風が漆黒の刃を巻き込みながら嵐の如く吹き荒んでいったようにでも見えただろうか。
「ハァァァァッ!」
建物づたいに宙空を翔けめぐり漆黒の刃を無我夢中に片っぱしから斬り払っていった。
なぜ間に合う? 謎の声は何をした? 今はそんなことはいい。ただこの力をもってこの悪逆非道なる脅威を薙ぎ払うだけだ!
「市民が避難していく方向に向かっている?」
俺は即座にバッと飛び出した。そのタイミングで上空にも変化が起こる。
「特殊技能〔モルス・インベル〕」
避難する市民の上空辺りで、魔物に乗ったダークエルフが無言魔術を発動した。
「あのダークエルフ、本当に虐殺をする気か!?」
俺が見上げた空には、禍々しい闇の魔力を帯びた漆黒の刃が無数に広がっていた。あんなものが民間人の上に降り注げば、街は血の海になる。
「へっ! おせーんだよエレサァ!」
キラースは方向を転換した。あのまま進めば自らも闇の刃に巻き込まれてしまうからだろう。
「あれは!」
気づいたカレンは上を見てピタッと足を止めた。その瞬間だ。
「スキありだぜお嬢さま」
突如として手に魔力の弾を持ったキラースがカレンに勢いよく飛び込み、それをぶんと投げつけた。
「固有技能〔ウィザードリィ・グレネード〕」
ボガァァァァンと耳をつんざく爆発音とともに眩い閃光が放出する。
「カレン!」
爆破の残光と煙でカレンの姿が確認できない。くわえてキラースの姿も何処へと消えてしまった。カレンの容態とキラースの行方が気になるところではあるが、
「それより今はあの闇の刃を!」
第一になんとかしなければならない。
俺は上空のダークエルフの下方あたりに位置する建物上へ移動する。
だがどうする?
さすがにあそこまで広範囲に渡った闇の刃を一気に降り注がれたら、俺の力でもってしても全部を処理するのは不可能だ。いや〔謎の声〕の力を借りればあるいは……。
『クロー様。力をお貸ししましょうか?』
待ってましたと言わんばかりに〔謎の声〕が俺に協力の手を差し伸べてきた。
『お前の力を借りればなんとかなるもんか?』
『アレは中々のエネルギーです。しかも闇の魔力によるもの。あのダークエルフ、実にいいモノを持っている』
『俺の話、聞いてるか?』
『ワタクシの力をお貸しすれば、クロー様の望む結果へと導くことは可能でしょう。ただし、今回ばかりは多少の「直接的な利子」を負担してもらわねばならないかもしれません』
『おいおい、なんだか今までにない不穏な言いまわしだな』
『どうなさいますか?』
『わかった。じゃあ頼む』
『直接的な利子について、何も聞かなくてよいのですか?』
『それを聞いて考えている暇もないしどのみち俺は先も短いんだ。今できることを惜しみたくない』
『よろしい。ではクロー様。貴方は余計なことを考えずただひたすらにあの闇の刃を斬り払いください』
『わかった。いくぞ!』
その時。おびただしく上空に浮かぶ漆黒の刃の数々が、終末の大災厄のようにザザザザザーッと降りそそぎ始めた。
「おい! なんかヤバイもんが降ってきたぞ!?」
「う、うわぁぁ!」
「きゃあぁぁ!」
恐怖に混乱する無抵抗な人々。そんな彼らへ向かって非情に降りそそがれる死の暴雨。このままでは間違いなく大惨劇が繰り広げられる。俺は建物上を翔けながら闇の刃へ向かい発動する。
「特殊技能〔ニュンパグレイズ〕」
宙空をうねりながら複雑な弧を無限の如く描く。地上の人々からは、上空に一陣の旋風が漆黒の刃を巻き込みながら嵐の如く吹き荒んでいったようにでも見えただろうか。
「ハァァァァッ!」
建物づたいに宙空を翔けめぐり漆黒の刃を無我夢中に片っぱしから斬り払っていった。
なぜ間に合う? 謎の声は何をした? 今はそんなことはいい。ただこの力をもってこの悪逆非道なる脅威を薙ぎ払うだけだ!
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