ep99 魔剣使いクロー②
ー/ー「おい魔剣使い。さっきの言葉はなんだ? ダークエルフだと? お前はここに来るまでにどこで何をしていた?」
カレン隊長が話しかけてきたが、無視して剣を構える。なにをするのか。〔溜め〕を作ってから放つ、俺の唯一の飛び道具。
「〔発閃〕」
その場でズバァァッと振り抜いた剣から衝撃波が発射する。
「発閃だと!?」
カレン隊長の驚声が聞こえた。そんなに驚くことなのか?
「ギィィィィ!!」
一頭の魔物に命中する。休んでいる暇はない。連射はできないが、他の魔物たちへも撃つ!
「〔発閃〕」
俺は若干の〔溜め〕による間を設けながらも〔発閃〕を連発した。
「おい! 市民の上に魔物が落下したらどうする……いや、一体も仕留めていないのか?」
カレン隊長の言うとおり、俺は一体も仕留めていない。というより、それで仕留める気など毛頭ないのだ。確実に当てるため、威力も抑えている。
「ギィエェェェェッ!」
〔発閃〕に被弾した魔物たちがやかましい咆哮とともに、次々と俺に向かってガァァッと迫ってきた。もし野原を駆けるウサギに向かって猛禽類が群れをなして襲いかかってきたなら、もはや地上には血肉しか残らないだろう。眼前に映るはまさしくそんな地獄の光景。だが、狙い通りだ!
「特殊技能〔ニュンパギャッシュ〕」
銀光の斬閃が煌めく。
「ギャアァァァァァッ!!」
断末魔と噴き溢れる血潮。
俺は魔導剣の一振りでズバァァァッと一体を派手に深く斬り抜いた。
その瞬間、追随していた他の魔物たちがびくんと一瞬たじろいだ。その隙を俺は確実に見逃さない。
「ハアァァァッ!」
俺は鮮血にまみれた落下寸前の魔物にガシッと掴まりグルンと飛び乗って、それを踏み台に別の敵へ向かってダッと跳躍する。
「特殊技能〔ニュンパギャッシュ〕」
この一連の動きを俺は死の舞踏の如く豪快にも正確に繰り返していく。
「ギャアァァァァァッ!」
こだまする悲鳴。風雨のように乱れ舞う紅き狂い華。今の俺は生ける戦場の伝説の如し!
『やはり力が増している。単純な力だけじゃない。ここまで非常識な動きまでできるなんて……』
戦闘を繰り広げながら自らの能力の著しい向上を実感する。
『クロー様。貴方は格段に強くなっています。この程度の魔物の如きはもはや敵にすらなりません。さっさと片付けてしまいなさい』
『言われるまでもないよ。うおぉぉぉぉ!』
ほどなくして元の位置にスタッと着地した。周囲には斃れた魔物と赤い驟雨の跡が、まるで魔界にいるのかと錯覚してしまうぐらい凄絶に広がっていた。
カレン隊長が話しかけてきたが、無視して剣を構える。なにをするのか。〔溜め〕を作ってから放つ、俺の唯一の飛び道具。
「〔発閃〕」
その場でズバァァッと振り抜いた剣から衝撃波が発射する。
「発閃だと!?」
カレン隊長の驚声が聞こえた。そんなに驚くことなのか?
「ギィィィィ!!」
一頭の魔物に命中する。休んでいる暇はない。連射はできないが、他の魔物たちへも撃つ!
「〔発閃〕」
俺は若干の〔溜め〕による間を設けながらも〔発閃〕を連発した。
「おい! 市民の上に魔物が落下したらどうする……いや、一体も仕留めていないのか?」
カレン隊長の言うとおり、俺は一体も仕留めていない。というより、それで仕留める気など毛頭ないのだ。確実に当てるため、威力も抑えている。
「ギィエェェェェッ!」
〔発閃〕に被弾した魔物たちがやかましい咆哮とともに、次々と俺に向かってガァァッと迫ってきた。もし野原を駆けるウサギに向かって猛禽類が群れをなして襲いかかってきたなら、もはや地上には血肉しか残らないだろう。眼前に映るはまさしくそんな地獄の光景。だが、狙い通りだ!
「特殊技能〔ニュンパギャッシュ〕」
銀光の斬閃が煌めく。
「ギャアァァァァァッ!!」
断末魔と噴き溢れる血潮。
俺は魔導剣の一振りでズバァァァッと一体を派手に深く斬り抜いた。
その瞬間、追随していた他の魔物たちがびくんと一瞬たじろいだ。その隙を俺は確実に見逃さない。
「ハアァァァッ!」
俺は鮮血にまみれた落下寸前の魔物にガシッと掴まりグルンと飛び乗って、それを踏み台に別の敵へ向かってダッと跳躍する。
「特殊技能〔ニュンパギャッシュ〕」
この一連の動きを俺は死の舞踏の如く豪快にも正確に繰り返していく。
「ギャアァァァァァッ!」
こだまする悲鳴。風雨のように乱れ舞う紅き狂い華。今の俺は生ける戦場の伝説の如し!
『やはり力が増している。単純な力だけじゃない。ここまで非常識な動きまでできるなんて……』
戦闘を繰り広げながら自らの能力の著しい向上を実感する。
『クロー様。貴方は格段に強くなっています。この程度の魔物の如きはもはや敵にすらなりません。さっさと片付けてしまいなさい』
『言われるまでもないよ。うおぉぉぉぉ!』
ほどなくして元の位置にスタッと着地した。周囲には斃れた魔物と赤い驟雨の跡が、まるで魔界にいるのかと錯覚してしまうぐらい凄絶に広がっていた。
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