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みぃくん(4)/幼稚園児①

ー/ー



「みぃちゃん、朝ですよ。もう、お寝坊さんですね」

「何もこんなに早くに起こさないでもいいじゃないか。まだこんなに小さいんだし」

「お義父さん、小さい内から習慣づけておかないと苦労するのはこの子なんですよ? いくらお休みだからって甘やかすのはやめてください!」

「まあまあ千恵(ちえ)さん。ほら、みぃくんも聞いてますから喧嘩しないで」

「みぃちゃん、ちゃんと起きれてえらいわ。ほら、顔を洗って、歯を磨いてらっしゃい」

「まだこんなに小さい子供なのに」

「ご飯の支度しちゃいましょうね。千恵さん、手伝ってくれるかしら」

「すいません、私はこの子のお世話がありますので」

「そう......。無理言ってごめんなさいね」

「洗面所と台所の間に距離もないだろうが! おい、正俊(まさとし)、お前もなんとか言わんか」

「いいんだよ、千恵のことも、うちのことも放っておいてくれって何度言ったらわかるんだ。うちにはうちのルールがあるんだ」

「何がルールだ! お前がしっかりしないから、こんなことになってるんじゃないか!」

「ちょっとお義父さん、みぃちゃんが怖がりますから大きな声出さないでください」

「お父さん、こんなに早くから近所迷惑になりますよ。それにこないだ高血圧でお医者さんから注意されたばかりなんですから、落ち着いてください」

「何が子供のためになるのか、お前らはわかっとらん」

「さあさあ、みぃくん、美味しいご飯を食べましょうね」

「お義母さん、この鮭はちゃんと骨を取ってくれたんですか? みぃちゃんの喉に刺さったらどうするつもりですか? どうして朝から魚なんて焼くのかしら」

「うちのルールに口出しするつもりなら、出て行って構わん! 食事も風呂も洗濯も世話になっておいて、なんだその言い草は!」

「気が利かなくてごめんなさいね、千恵さん」

「お前も謝る必要などない!」

「親父、いい加減にしろよ。こっちは少ない休み使ってこんな田舎まで帰って来て、わざわざこうして孫の顔見せてやってるっていうのに、それについては労いの言葉とかないわけ?」

「そうですよお父さん、みぃくんの顔を見て一緒に居られるだけでいいじゃないですか」

「お前がそうやって甘やかすから正俊は」

「ほら、みぃちゃん、こっちに来ていただきますしましょうね」

「まだ四歳なのに上手にお箸を使えるのね、えらいわねぇ」

「ご飯を食べたらママと一緒にお勉強がんばりましょうね」

「千恵、今日は友達と出掛ける予定だったろ」

「いけない、そうね、忘れてたわ」

「そんならじいじと出掛けるか? 子供なんだから外で思いっきり遊ばないとな」

「やめてください! 怪我でもしたらどうするんですか!」

「子供は怪我も仕事のうちだ。だいたいそんな過保護でいたら、子供の生き抜く力が弱って軟弱な子供になっちまう」

「お義父さんの考えを押し付けるのはやめてください!」

「大丈夫ですよ、私がちゃんと見てますからね。みぃくん、今日はおばあちゃんとおうちでいい子にしてようね」

「またそうやって甘やかす」

「ごめんね、みぃちゃん、おばあちゃんといい子に留守番してるのよ?」

「おい千恵、食べ終わったら準備してくれよ。お前は身支度に時間がかかるんだから」

「わかってるわよ」

「みぃくんはお利口さんだから何も心配することないよね」

「お義母さん、みぃちゃんに危険なことはさせないでくださいね。絶対に目を離さないでください。それから外に出る時には必ず日焼け止めを塗って帽子を被らせてください。それに虫よけも忘れないで」

「大丈夫ですよ、わかってますから」

「絶対ですよ。みぃちゃんに何かあったら、私、私......」

「そんなことは何も起きませんよ。安心していってらっしゃい」

「みぃちゃん、今日はママ一緒にいられなくてごめんね。寂しいかもしれないけど、帰ってきたらうんと抱きしめてあげるからね」


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「みぃちゃん、朝ですよ。もう、お寝坊さんですね」
「何もこんなに早くに起こさないでもいいじゃないか。まだこんなに小さいんだし」
「お義父さん、小さい内から習慣づけておかないと苦労するのはこの子なんですよ? いくらお休みだからって甘やかすのはやめてください!」
「まあまあ|千恵《ちえ》さん。ほら、みぃくんも聞いてますから喧嘩しないで」
「みぃちゃん、ちゃんと起きれてえらいわ。ほら、顔を洗って、歯を磨いてらっしゃい」
「まだこんなに小さい子供なのに」
「ご飯の支度しちゃいましょうね。千恵さん、手伝ってくれるかしら」
「すいません、私はこの子のお世話がありますので」
「そう......。無理言ってごめんなさいね」
「洗面所と台所の間に距離もないだろうが! おい、|正俊《まさとし》、お前もなんとか言わんか」
「いいんだよ、千恵のことも、うちのことも放っておいてくれって何度言ったらわかるんだ。うちにはうちのルールがあるんだ」
「何がルールだ! お前がしっかりしないから、こんなことになってるんじゃないか!」
「ちょっとお義父さん、みぃちゃんが怖がりますから大きな声出さないでください」
「お父さん、こんなに早くから近所迷惑になりますよ。それにこないだ高血圧でお医者さんから注意されたばかりなんですから、落ち着いてください」
「何が子供のためになるのか、お前らはわかっとらん」
「さあさあ、みぃくん、美味しいご飯を食べましょうね」
「お義母さん、この鮭はちゃんと骨を取ってくれたんですか? みぃちゃんの喉に刺さったらどうするつもりですか? どうして朝から魚なんて焼くのかしら」
「うちのルールに口出しするつもりなら、出て行って構わん! 食事も風呂も洗濯も世話になっておいて、なんだその言い草は!」
「気が利かなくてごめんなさいね、千恵さん」
「お前も謝る必要などない!」
「親父、いい加減にしろよ。こっちは少ない休み使ってこんな田舎まで帰って来て、わざわざこうして孫の顔見せてやってるっていうのに、それについては労いの言葉とかないわけ?」
「そうですよお父さん、みぃくんの顔を見て一緒に居られるだけでいいじゃないですか」
「お前がそうやって甘やかすから正俊は」
「ほら、みぃちゃん、こっちに来ていただきますしましょうね」
「まだ四歳なのに上手にお箸を使えるのね、えらいわねぇ」
「ご飯を食べたらママと一緒にお勉強がんばりましょうね」
「千恵、今日は友達と出掛ける予定だったろ」
「いけない、そうね、忘れてたわ」
「そんならじいじと出掛けるか? 子供なんだから外で思いっきり遊ばないとな」
「やめてください! 怪我でもしたらどうするんですか!」
「子供は怪我も仕事のうちだ。だいたいそんな過保護でいたら、子供の生き抜く力が弱って軟弱な子供になっちまう」
「お義父さんの考えを押し付けるのはやめてください!」
「大丈夫ですよ、私がちゃんと見てますからね。みぃくん、今日はおばあちゃんとおうちでいい子にしてようね」
「またそうやって甘やかす」
「ごめんね、みぃちゃん、おばあちゃんといい子に留守番してるのよ?」
「おい千恵、食べ終わったら準備してくれよ。お前は身支度に時間がかかるんだから」
「わかってるわよ」
「みぃくんはお利口さんだから何も心配することないよね」
「お義母さん、みぃちゃんに危険なことはさせないでくださいね。絶対に目を離さないでください。それから外に出る時には必ず日焼け止めを塗って帽子を被らせてください。それに虫よけも忘れないで」
「大丈夫ですよ、わかってますから」
「絶対ですよ。みぃちゃんに何かあったら、私、私......」
「そんなことは何も起きませんよ。安心していってらっしゃい」
「みぃちゃん、今日はママ一緒にいられなくてごめんね。寂しいかもしれないけど、帰ってきたらうんと抱きしめてあげるからね」