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脱出せよ

ー/ー



 ここは敵地のど真ん中。



 送り込まれたのは自分たち、エリシアとシーフだけ。
 激しい乱戦の中、目の前には任務の重要アイテムが!



 エリシアがそれを拾おうとしたその瞬間、敵が襲いかかる。



 ——ガキィン!



「エリシア!早く取れ!」



 シーフが敵の攻撃を防ぎながら叫ぶ。両手に短剣を構え、素早い身のこなしで敵の猛攻をしのいでいる。



「やりますわね!」



 感心しつつもエリシアは何かに気づいた。少し眉を動かす。





 ——ズボンがお尻に食い込んでいる。





 敵と戦いながら背を向けているシーフのお尻。どう見てもプリップリしている。



(うわぁ……すげえケツプリですわね……)



「エリシア!早くしてくれ!持たん!」



 焦りの滲むシーフの声に、エリシアはハッと現実に戻る。



「分かりましたわ、急ぎますわよ!」



 重要アイテムを回収し、要塞を脱出した二人。
 森の中を必死で駆け抜ける。



 敵の追撃を振り切りつつ、指定された逃走ポイントへたどり着いた。



 そこに待っていたのは——



 自転車。しかも二人漕ぎのタンデム式。



「……ちょっと待ってくださいません?」
「考える暇はない!乗れ!」



 素早く前側に飛び乗るシーフ。
 エリシアは文句を言いつつ後ろ側に乗り、仕方なくペダルを漕ぎ始める。



「こんなものじゃなくて、もっとマシな乗り物ありませんの!?」

「仕方ないだろ!これならレーダーに探知されないんだ!」



 敵の追撃が迫る中、二人は全力でペダルを漕ぐ。



 だが——





(……あぁ……スッゲェ……プリケツですわね……)





 前方で必死に漕ぐシーフのズボンが、ものすごく食い込んでいる。

 エリシアの視線はどうしてもその動きに引き寄せられる。



(みぎ……ひだり……みぎ……ひだり……。規則正しいですわね。いや、こんなときに何を考えてますの、私!)



「エリシア!しっかり漕いでくれ!」
「漕いでますわよ!」



 心の中で突っ込みながらも、エリシアは懸命にペダルを漕ぎ続ける。

 二人の全力疾走は続き、森の奥へと消えていく。



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 ここは敵地のど真ん中。
 送り込まれたのは自分たち、エリシアとシーフだけ。
 激しい乱戦の中、目の前には任務の重要アイテムが!
 エリシアがそれを拾おうとしたその瞬間、敵が襲いかかる。
 ——ガキィン!
「エリシア!早く取れ!」
 シーフが敵の攻撃を防ぎながら叫ぶ。両手に短剣を構え、素早い身のこなしで敵の猛攻をしのいでいる。
「やりますわね!」
 感心しつつもエリシアは何かに気づいた。少し眉を動かす。
 ——ズボンがお尻に食い込んでいる。
 敵と戦いながら背を向けているシーフのお尻。どう見てもプリップリしている。
(うわぁ……すげえケツプリですわね……)
「エリシア!早くしてくれ!持たん!」
 焦りの滲むシーフの声に、エリシアはハッと現実に戻る。
「分かりましたわ、急ぎますわよ!」
 重要アイテムを回収し、要塞を脱出した二人。
 森の中を必死で駆け抜ける。
 敵の追撃を振り切りつつ、指定された逃走ポイントへたどり着いた。
 そこに待っていたのは——
 自転車。しかも二人漕ぎのタンデム式。
「……ちょっと待ってくださいません?」
「考える暇はない!乗れ!」
 素早く前側に飛び乗るシーフ。
 エリシアは文句を言いつつ後ろ側に乗り、仕方なくペダルを漕ぎ始める。
「こんなものじゃなくて、もっとマシな乗り物ありませんの!?」
「仕方ないだろ!これならレーダーに探知されないんだ!」
 敵の追撃が迫る中、二人は全力でペダルを漕ぐ。
 だが——
(……あぁ……スッゲェ……プリケツですわね……)
 前方で必死に漕ぐシーフのズボンが、ものすごく食い込んでいる。
 エリシアの視線はどうしてもその動きに引き寄せられる。
(みぎ……ひだり……みぎ……ひだり……。規則正しいですわね。いや、こんなときに何を考えてますの、私!)
「エリシア!しっかり漕いでくれ!」
「漕いでますわよ!」
 心の中で突っ込みながらも、エリシアは懸命にペダルを漕ぎ続ける。
 二人の全力疾走は続き、森の奥へと消えていく。