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第二話 金縛り

ー/ー



ルンタッタ〜
ルンタッタ〜

どうやらアヤメは、俺が寝ている間に、髪の毛に毛布や布団の毛玉をくっつけて遊んでいるらしい。
楽しそうにしているから、俺はそのまま寝ていた。

「ワカ、そろそろ六時だよ」

くっそ〜、もうそんな時間か。眠い。

廊下をドタバタと駆けてくる音がして、やがて部屋の扉が開く。
「はぁ〜い!」

親父が、寝ている俺にボディプレスで飛び込んできた。

いってぇ〜!

水子のエリカやトウヤは、楽しそうに笑っている。

朝だ、起きろ。飯食ったらお堂の雑巾がけよろしく!これが俺のいつものルーティン。終われば学校へ行く。

「タケルお前さ、金縛りって信じる?」
前の席のコウジが、授業中にもかかわらず、そんなことを聞いてきた。

「あぁ、信じるよ」

この前さ、横になって寝てたら、腰の上に何か乗ってきた感覚があって。
動こうにも動けなくて、だんだん重くなって、苦しくなってきたんだ。

それでブチ切れてさ、
『やめろ!』って思った瞬間、体から上半身だけ幽体が出て、
腰に乗ってた奴を殴り飛ばしたんだ。

それで目が覚めたんだけど、
殴った感触もあるのに、部屋には何もなくてさ。

でもさ、
確かに殴ったあとに、ドタン!って何かが倒れた音がしたんだ。

「それ、毎日か?」

「いや、金縛りはたまにでさ。
家鳴りとかは、ほぼ毎日ある。
家が古いってのもあるけどな」

「家で寝るときだけか? 金縛りは」

「あぁ、確かに家で寝るときだけだな」

「肝試しとか、霊的に強いとこ行ったか?」

「いや、怖くて行かね〜よ」

「そうか。
だったら、明日の朝から俺ん家来れるか?」

「あぁ、大丈夫」

「なら、俺の家で御護摩を書く。
書き方は教えるから、そのあとに護摩札を渡す。
それを自分の部屋に祀れば、
不動明王の霊徳を受けられる」

「先ずはそれを試してみろ。
今より、楽に寝れるはずだ」

「わかった。
タケルに話して良かったわ、ありがとう」

「……まだ、はえ〜よ」


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ルンタッタ〜 ルンタッタ〜
どうやらアヤメは、俺が寝ている間に、髪の毛に毛布や布団の毛玉をくっつけて遊んでいるらしい。
楽しそうにしているから、俺はそのまま寝ていた。
「ワカ、そろそろ六時だよ」
くっそ〜、もうそんな時間か。眠い。
廊下をドタバタと駆けてくる音がして、やがて部屋の扉が開く。
「はぁ〜い!」
親父が、寝ている俺にボディプレスで飛び込んできた。
いってぇ〜!
水子のエリカやトウヤは、楽しそうに笑っている。
朝だ、起きろ。飯食ったらお堂の雑巾がけよろしく!これが俺のいつものルーティン。終われば学校へ行く。
「タケルお前さ、金縛りって信じる?」
前の席のコウジが、授業中にもかかわらず、そんなことを聞いてきた。
「あぁ、信じるよ」
この前さ、横になって寝てたら、腰の上に何か乗ってきた感覚があって。
動こうにも動けなくて、だんだん重くなって、苦しくなってきたんだ。
それでブチ切れてさ、
『やめろ!』って思った瞬間、体から上半身だけ幽体が出て、
腰に乗ってた奴を殴り飛ばしたんだ。
それで目が覚めたんだけど、
殴った感触もあるのに、部屋には何もなくてさ。
でもさ、
確かに殴ったあとに、ドタン!って何かが倒れた音がしたんだ。
「それ、毎日か?」
「いや、金縛りはたまにでさ。
家鳴りとかは、ほぼ毎日ある。
家が古いってのもあるけどな」
「家で寝るときだけか? 金縛りは」
「あぁ、確かに家で寝るときだけだな」
「肝試しとか、霊的に強いとこ行ったか?」
「いや、怖くて行かね〜よ」
「そうか。
だったら、明日の朝から俺ん家来れるか?」
「あぁ、大丈夫」
「なら、俺の家で御護摩を書く。
書き方は教えるから、そのあとに護摩札を渡す。
それを自分の部屋に祀れば、
不動明王の霊徳を受けられる」
「先ずはそれを試してみろ。
今より、楽に寝れるはずだ」
「わかった。
タケルに話して良かったわ、ありがとう」
「……まだ、はえ〜よ」