3
ー/ー10分後。
俺はキツネの……いや、名前は紺堂(こんどう)ソウスケだって言ってたな。
俺はキツネの……いや、名前は紺堂(こんどう)ソウスケだって言ってたな。
まあとにかく、俺はノックアウト状態のソウスケの前で土下座して必死になって謝った。
理由は聞かないでもらいたい。つまりは一撃で……
うん、一撃で決着がついちゃったんだ。
おもむろに起き上がったソウスケは道路の下にある川に頭を突っ込んで、今度は大量の水を飲んでいた。
理由は聞かないでもらいたい。つまりは一撃で……
うん、一撃で決着がついちゃったんだ。
おもむろに起き上がったソウスケは道路の下にある川に頭を突っ込んで、今度は大量の水を飲んでいた。
側から見てヤバくね? って俺も思った、これ絶対お腹壊すぞ。
「ごめん、タケル……」髪までびっしょりなソウスケがなぜか俺に謝ってきた。ちがうよ、俺のほうが……その、無意識に必殺ウルフキックをかましちゃったわけで。
「タケルと戦う気なんて全然なかったんだけどさ、以前悪い気に取りつかれたイタチの兄妹を救ってくれたと聞いて、どんなに強いのか試してみたくなっちゃったんだ。しかし噂に聞いてはいたけど、こんなに凄いものだとは思わなかった」
はい、もうそれ以上言わなくて結構ですから。
「風上から来たのだけでも相当の臭いしてたのに、いきなり初手で鼻先にキックしてくるんだもん」と、ソウスケは空に向かって鼻をひくひく動かしていた。
ちなみに俺もソウスケもすでに人間の姿に戻っていた。まだ明るい午前中だしね、誰かに見つかったら大パニックになっちゃう。
「……ダメだぁ、まだなんにも匂いがしない」ソウスケは河原にどてっ、と大の字に寝転んだ。大きなため息と共に。
これで三人目の犠牲者か……
イタチのアニキにジン、そしてソウスケ。3人とも嗅覚が無くなっちゃったもんね。それほどまでに俺の足って臭かったのか。
ソウスケ、本当にごめん。
俺は寝転んだあいつに頭を下げた。
「んーと、時間にしてどのくらいだったかな?」そんな俺の申し訳なさとは裏腹に、ソウスケはパンツのポケットに入れてたスマホを手に取り……
え、めっちゃ目を見開いてるし! あいつ目玉あったんだ!
「じ、10秒ノックアウト!? ウソマジホントに?」
ソウスケは飛び上がって驚いた。そして俺も驚いた。
「ごめん、タケル……」髪までびっしょりなソウスケがなぜか俺に謝ってきた。ちがうよ、俺のほうが……その、無意識に必殺ウルフキックをかましちゃったわけで。
「タケルと戦う気なんて全然なかったんだけどさ、以前悪い気に取りつかれたイタチの兄妹を救ってくれたと聞いて、どんなに強いのか試してみたくなっちゃったんだ。しかし噂に聞いてはいたけど、こんなに凄いものだとは思わなかった」
はい、もうそれ以上言わなくて結構ですから。
「風上から来たのだけでも相当の臭いしてたのに、いきなり初手で鼻先にキックしてくるんだもん」と、ソウスケは空に向かって鼻をひくひく動かしていた。
ちなみに俺もソウスケもすでに人間の姿に戻っていた。まだ明るい午前中だしね、誰かに見つかったら大パニックになっちゃう。
「……ダメだぁ、まだなんにも匂いがしない」ソウスケは河原にどてっ、と大の字に寝転んだ。大きなため息と共に。
これで三人目の犠牲者か……
イタチのアニキにジン、そしてソウスケ。3人とも嗅覚が無くなっちゃったもんね。それほどまでに俺の足って臭かったのか。
ソウスケ、本当にごめん。
俺は寝転んだあいつに頭を下げた。
「んーと、時間にしてどのくらいだったかな?」そんな俺の申し訳なさとは裏腹に、ソウスケはパンツのポケットに入れてたスマホを手に取り……
え、めっちゃ目を見開いてるし! あいつ目玉あったんだ!
「じ、10秒ノックアウト!? ウソマジホントに?」
ソウスケは飛び上がって驚いた。そして俺も驚いた。
お互いに姿を変えた後、ワーキツネ……じゃない、ワーフォックスのソウスケはファーストステップで俺のとこに一気に迫ってきたんだ。
そこを俺は……うん、条件反射というか、迎え撃ちカウンターでキックしたというわけ。それがソウスケの鼻にクリーンヒットしたんだ。
俺も突然のことで全然分からなかった。目の前で二足歩行のキツネが突然ぶっ倒れてしまったんだし。
あ、すっかり忘れてたんだけど……っていうかコイツの存在といい、まだまだ謎だらけだ。
「ソウスケって一体なんなの? それに森から来たって……」
顔を拭いたハンドタオルで「ずびい!」と鼻かんでて。よく見ると風邪引いた時みたくあいつの鼻が赤くなってた。なんかちょっとかわいいかも。
「おいら……じゃない、ボクは見ての通り人間じゃない、変化できるようになったキツネなんだ」
いやいや違うだろ、逆だろ! いまは人間の姿してるだろ! 思わずツッコミそうになっちゃったけど、その心はグッと抑えた。
「んで、ボクは普段は森に住んでるんだけど、大樹の長からお願いされてね。タケルたちを見に行ってくれないかって」
タイジュのオサ……なんだそりゃ?
そこを俺は……うん、条件反射というか、迎え撃ちカウンターでキックしたというわけ。それがソウスケの鼻にクリーンヒットしたんだ。
俺も突然のことで全然分からなかった。目の前で二足歩行のキツネが突然ぶっ倒れてしまったんだし。
あ、すっかり忘れてたんだけど……っていうかコイツの存在といい、まだまだ謎だらけだ。
「ソウスケって一体なんなの? それに森から来たって……」
顔を拭いたハンドタオルで「ずびい!」と鼻かんでて。よく見ると風邪引いた時みたくあいつの鼻が赤くなってた。なんかちょっとかわいいかも。
「おいら……じゃない、ボクは見ての通り人間じゃない、変化できるようになったキツネなんだ」
いやいや違うだろ、逆だろ! いまは人間の姿してるだろ! 思わずツッコミそうになっちゃったけど、その心はグッと抑えた。
「んで、ボクは普段は森に住んでるんだけど、大樹の長からお願いされてね。タケルたちを見に行ってくれないかって」
タイジュのオサ……なんだそりゃ?
「あ、そーいやおいら……じゃなくて俺、じゃなくてボクの名前だけど、剣道と同じイントネーションだから間違えないでね。あとソウスケでもソースケでも呼び方どっちでも構わないからね、勝利者の特権ってことで」
オイ、唐突に話題変えるな。別に勝ち負けなんてどーでもいいから。
つーかさっきから自分の呼び方、ブレまくってない?
「ところでタケル……やっぱりここで足洗っても、めっちゃ足は臭かったりすんの?」
その質問は却下する。ソースケ。
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