第71話
ー/ーここはウエスの森。
丸太小屋では、2回目のアイリスの歓迎会が開かれようとしていた。
フィーネの魔法で料理が次々にテーブルに並んでいく。
「たーのしー!」
リリィが宙を飛び交う食器やグラスを見て、満面の笑みで言う。
「これはご馳走だな。」
ゴブローが涎を垂らしそうにしながら料理を見つめている。
「さあ、グラスにお酒を注いで。リリィはジュースね。モックとドンキー、お水は足りてる?」
フィーネも支度が終わって席に着く。
「足りてるキー!」
「ありがとうキキー!」
モックとドンキーも準備OKだ。
「おいら、もう我慢出来ないぞ。」
ハクは涎を垂らしている。
「カレーの香りが堪らないのう!」
「流石フィーネさんの料理は美味しそうだね。」
イブとオルガも待ちきれないと言う表情で唾を飲み込んでいる。
「では、今日の主役の精霊神アイリス様に一言頂きましょう。」
フィーネが場を仕切る。
アイリスがパタパタと飛んでテーブルの上に止まった。
「こほん。」
一つ咳払いをして話し出す。
「フィーネさん、皆さん。本日はこのような会を開いて頂き、ありがとうございます。わたくしが精霊神アイリスです。リリィさんの歌の特訓の間、この丸太小屋にお世話になることになりました。よろしくお願いしますわ。」
パチパチパチ。
一斉に拍手が起こる。
「じゃあ、みんな。グラスを持って。」
フィーネが皆に促す。
「私たちは、アイリスを歓迎します。乾杯!」
「乾杯!!」
宴が始まった。
「美味い!コレ本当にうまいぞ!」
早速ハクが料理に手を出す。
「ハク、がっつくと喉に詰まるぞ。」
オルガが嗜める。
「カレーはやっぱり美味いのう。」
イブは美味しいカレーライスにご満悦だ。
「姉さん、このお酒、本当に美味しいわ!」
「スザク、あなたお酒は強くないんだから、飲みすぎないで。」
ホウオウとスザクの姉妹もすっかり寛いでいる。
「クハーッ!オルガ、この酒は美味いな!」
グラスを一気に飲み干してゴブローが
オルガの肩を叩いた。すでに上機嫌だ。
「本当にこのお酒は美味しいわ。飲み口が爽やかで甘くて飲みやすい。後味も良い。ブルークリスタルのマスターにお礼しなきゃ。」
フィーネがグラスを片手に言う。
「フィーネさんは、お酒に詳しいね。」
オルガが感心して言うと、
「伊達に99回も転生してないわよ。」
フィーネは得意げに答えた。
「アイリスも飲め!」
「イブ...飲み過ぎですわ...」
赤ら顔のイブがアイリスに絡んでいる。
「この女神イブ様の酒が飲めないってか?」
「これはオルガが持って来たお酒ですわ...イブ。」
流石の精霊神も戸惑っている。
「イブって酒癖が悪いんだな。」
ハクが呟いた。
「人は見かけに寄らないって言うしね。」
ホウオウが料理に手を出しながら言った。
「アイリス!さっきからパタパタと飛び回ってて鬱陶しいぞ。」
イブの口調が荒っぽくなって来た。
「まあまあ、イブ。落ち着いて。」
スザクが嗜めると、
「ぼくは酔ってないぞ。スザクも飲め!」
今度はスザクに絡み出した。
「イブ。お酒はもうやめた方が良いですわ。」
アイリスがイブの目の前に飛んで行く。
「ああ!さっきから鬱陶しいぞ!」
イブが左手でアイリスを叩き落とした。そのまま、アイリスはお酒の注がれたグラスの中にハマってしまった。
「イブ!何してるの?!」
フィーネが慌ててアイリスを助けようとする。
ゴクゴクゴクッ
アイリスは、グラスのお酒を飲み干してしまった。
「アイリス!大丈夫?」
リリィも心配して駆け寄る。
アイリスがゆっくりと体を起こした。
顔が真っ赤で視点が定まっていない。
ふらふらと宙に舞い上がり、
「イブ、ふざけんじゃねぇぞぅ!」
とてもアイリスとは思えない口調で怒鳴り出した。
フィーネをはじめ、他の皆んなも凍りつく。
「アイリス、ハエみたいにパタパタ飛んで楽しいか?」
イブの目が座っている。
「お前は、フィーネとリリィに頼り過ぎなんだよ!」
アイリスがイブに噛みつく。
「ぼくにはぼくの都合があるんだ。文句あるなら、相手になるぞ!アイリス。」
イブがアイリスを捕まえようとするがその手は空を切る。
「イブ〜!お前は2人の気持ちを何にも考えずに振り回してる!」
フィーネもリリィも黙って聞いている。
「アイリス、君も女神なら分かるだろ?世界を救う為には犠牲も必要だ。」
イブが涙目になっている。
「イブ!お前は何かを犠牲にしたのか!?してないだろう?」
アイリスが捲し立てる。
「2人とも、もうやめて!」
リリィが叫んだ。
イブとアイリスは驚いてリリィの方を向く。
「アイリス、イブ、2人の気持ちは分かった。でも私たちは自分で世界を救う決心をしたの。あなた達のためじゃない。」
「リリィ...」
リリィの言葉にイブもアイリスもフィーネたちも黙って頷くしか無かった。
「アイリス、あなたのイブへの怒りも分かる。イブ、あなたの気持ちも分かる。でもね、今は家族同士で喧嘩している時じゃない。力を合わせる時よ。」
フィーネが落ち着いた声で語った。
「アイリスもイブも、私とフィーネのことをこんなに考えてくれて、ありがとう。」
リリィが2人を抱きしめた。それにフィーネも加わる。
その後、イブとアイリスは酔い覚ましに露天風呂に2人で浸かり、仲直りしたのであった。
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
ここはウエスの森。
丸太小屋では、2回目のアイリスの歓迎会が開かれようとしていた。
フィーネの魔法で料理が次々にテーブルに並んでいく。
「たーのしー!」
リリィが宙を飛び交う食器やグラスを見て、満面の笑みで言う。
「これはご馳走だな。」
ゴブローが涎を垂らしそうにしながら料理を見つめている。
「さあ、グラスにお酒を注いで。リリィはジュースね。モックとドンキー、お水は足りてる?」
フィーネも支度が終わって席に着く。
「足りてるキー!」
「ありがとうキキー!」
モックとドンキーも準備OKだ。
「おいら、もう我慢出来ないぞ。」
ハクは涎を垂らしている。
「カレーの香りが堪らないのう!」
「流石フィーネさんの料理は美味しそうだね。」
イブとオルガも待ちきれないと言う表情で唾を飲み込んでいる。
「たーのしー!」
リリィが宙を飛び交う食器やグラスを見て、満面の笑みで言う。
「これはご馳走だな。」
ゴブローが涎を垂らしそうにしながら料理を見つめている。
「さあ、グラスにお酒を注いで。リリィはジュースね。モックとドンキー、お水は足りてる?」
フィーネも支度が終わって席に着く。
「足りてるキー!」
「ありがとうキキー!」
モックとドンキーも準備OKだ。
「おいら、もう我慢出来ないぞ。」
ハクは涎を垂らしている。
「カレーの香りが堪らないのう!」
「流石フィーネさんの料理は美味しそうだね。」
イブとオルガも待ちきれないと言う表情で唾を飲み込んでいる。
「では、今日の主役の精霊神アイリス様に一言頂きましょう。」
フィーネが場を仕切る。
フィーネが場を仕切る。
アイリスがパタパタと飛んでテーブルの上に止まった。
「こほん。」
一つ咳払いをして話し出す。
「フィーネさん、皆さん。本日はこのような会を開いて頂き、ありがとうございます。わたくしが精霊神アイリスです。リリィさんの歌の特訓の間、この丸太小屋にお世話になることになりました。よろしくお願いしますわ。」
「こほん。」
一つ咳払いをして話し出す。
「フィーネさん、皆さん。本日はこのような会を開いて頂き、ありがとうございます。わたくしが精霊神アイリスです。リリィさんの歌の特訓の間、この丸太小屋にお世話になることになりました。よろしくお願いしますわ。」
パチパチパチ。
一斉に拍手が起こる。
一斉に拍手が起こる。
「じゃあ、みんな。グラスを持って。」
フィーネが皆に促す。
「私たちは、アイリスを歓迎します。乾杯!」
「乾杯!!」
フィーネが皆に促す。
「私たちは、アイリスを歓迎します。乾杯!」
「乾杯!!」
宴が始まった。
「美味い!コレ本当にうまいぞ!」
早速ハクが料理に手を出す。
「ハク、がっつくと喉に詰まるぞ。」
オルガが嗜める。
「カレーはやっぱり美味いのう。」
イブは美味しいカレーライスにご満悦だ。
「姉さん、このお酒、本当に美味しいわ!」
「スザク、あなたお酒は強くないんだから、飲みすぎないで。」
ホウオウとスザクの姉妹もすっかり寛いでいる。
早速ハクが料理に手を出す。
「ハク、がっつくと喉に詰まるぞ。」
オルガが嗜める。
「カレーはやっぱり美味いのう。」
イブは美味しいカレーライスにご満悦だ。
「姉さん、このお酒、本当に美味しいわ!」
「スザク、あなたお酒は強くないんだから、飲みすぎないで。」
ホウオウとスザクの姉妹もすっかり寛いでいる。
「クハーッ!オルガ、この酒は美味いな!」
グラスを一気に飲み干してゴブローが
オルガの肩を叩いた。すでに上機嫌だ。
「本当にこのお酒は美味しいわ。飲み口が爽やかで甘くて飲みやすい。後味も良い。ブルークリスタルのマスターにお礼しなきゃ。」
フィーネがグラスを片手に言う。
「フィーネさんは、お酒に詳しいね。」
オルガが感心して言うと、
「伊達に99回も転生してないわよ。」
フィーネは得意げに答えた。
グラスを一気に飲み干してゴブローが
オルガの肩を叩いた。すでに上機嫌だ。
「本当にこのお酒は美味しいわ。飲み口が爽やかで甘くて飲みやすい。後味も良い。ブルークリスタルのマスターにお礼しなきゃ。」
フィーネがグラスを片手に言う。
「フィーネさんは、お酒に詳しいね。」
オルガが感心して言うと、
「伊達に99回も転生してないわよ。」
フィーネは得意げに答えた。
「アイリスも飲め!」
「イブ...飲み過ぎですわ...」
赤ら顔のイブがアイリスに絡んでいる。
「この女神イブ様の酒が飲めないってか?」
「これはオルガが持って来たお酒ですわ...イブ。」
流石の精霊神も戸惑っている。
「イブって酒癖が悪いんだな。」
ハクが呟いた。
「人は見かけに寄らないって言うしね。」
ホウオウが料理に手を出しながら言った。
「イブ...飲み過ぎですわ...」
赤ら顔のイブがアイリスに絡んでいる。
「この女神イブ様の酒が飲めないってか?」
「これはオルガが持って来たお酒ですわ...イブ。」
流石の精霊神も戸惑っている。
「イブって酒癖が悪いんだな。」
ハクが呟いた。
「人は見かけに寄らないって言うしね。」
ホウオウが料理に手を出しながら言った。
「アイリス!さっきからパタパタと飛び回ってて鬱陶しいぞ。」
イブの口調が荒っぽくなって来た。
「まあまあ、イブ。落ち着いて。」
スザクが嗜めると、
「ぼくは酔ってないぞ。スザクも飲め!」
今度はスザクに絡み出した。
「イブ。お酒はもうやめた方が良いですわ。」
アイリスがイブの目の前に飛んで行く。
「ああ!さっきから鬱陶しいぞ!」
イブが左手でアイリスを叩き落とした。そのまま、アイリスはお酒の注がれたグラスの中にハマってしまった。
「イブ!何してるの?!」
フィーネが慌ててアイリスを助けようとする。
イブの口調が荒っぽくなって来た。
「まあまあ、イブ。落ち着いて。」
スザクが嗜めると、
「ぼくは酔ってないぞ。スザクも飲め!」
今度はスザクに絡み出した。
「イブ。お酒はもうやめた方が良いですわ。」
アイリスがイブの目の前に飛んで行く。
「ああ!さっきから鬱陶しいぞ!」
イブが左手でアイリスを叩き落とした。そのまま、アイリスはお酒の注がれたグラスの中にハマってしまった。
「イブ!何してるの?!」
フィーネが慌ててアイリスを助けようとする。
ゴクゴクゴクッ
アイリスは、グラスのお酒を飲み干してしまった。
「アイリス!大丈夫?」
リリィも心配して駆け寄る。
リリィも心配して駆け寄る。
アイリスがゆっくりと体を起こした。
顔が真っ赤で視点が定まっていない。
ふらふらと宙に舞い上がり、
「イブ、ふざけんじゃねぇぞぅ!」
とてもアイリスとは思えない口調で怒鳴り出した。
フィーネをはじめ、他の皆んなも凍りつく。
「アイリス、ハエみたいにパタパタ飛んで楽しいか?」
イブの目が座っている。
「お前は、フィーネとリリィに頼り過ぎなんだよ!」
アイリスがイブに噛みつく。
「ぼくにはぼくの都合があるんだ。文句あるなら、相手になるぞ!アイリス。」
イブがアイリスを捕まえようとするがその手は空を切る。
「イブ〜!お前は2人の気持ちを何にも考えずに振り回してる!」
フィーネもリリィも黙って聞いている。
「アイリス、君も女神なら分かるだろ?世界を救う為には犠牲も必要だ。」
イブが涙目になっている。
「イブ!お前は何かを犠牲にしたのか!?してないだろう?」
アイリスが捲し立てる。
顔が真っ赤で視点が定まっていない。
ふらふらと宙に舞い上がり、
「イブ、ふざけんじゃねぇぞぅ!」
とてもアイリスとは思えない口調で怒鳴り出した。
フィーネをはじめ、他の皆んなも凍りつく。
「アイリス、ハエみたいにパタパタ飛んで楽しいか?」
イブの目が座っている。
「お前は、フィーネとリリィに頼り過ぎなんだよ!」
アイリスがイブに噛みつく。
「ぼくにはぼくの都合があるんだ。文句あるなら、相手になるぞ!アイリス。」
イブがアイリスを捕まえようとするがその手は空を切る。
「イブ〜!お前は2人の気持ちを何にも考えずに振り回してる!」
フィーネもリリィも黙って聞いている。
「アイリス、君も女神なら分かるだろ?世界を救う為には犠牲も必要だ。」
イブが涙目になっている。
「イブ!お前は何かを犠牲にしたのか!?してないだろう?」
アイリスが捲し立てる。
「2人とも、もうやめて!」
リリィが叫んだ。
イブとアイリスは驚いてリリィの方を向く。
「アイリス、イブ、2人の気持ちは分かった。でも私たちは自分で世界を救う決心をしたの。あなた達のためじゃない。」
「リリィ...」
リリィの言葉にイブもアイリスもフィーネたちも黙って頷くしか無かった。
「アイリス、あなたのイブへの怒りも分かる。イブ、あなたの気持ちも分かる。でもね、今は家族同士で喧嘩している時じゃない。力を合わせる時よ。」
フィーネが落ち着いた声で語った。
「アイリスもイブも、私とフィーネのことをこんなに考えてくれて、ありがとう。」
リリィが2人を抱きしめた。それにフィーネも加わる。
リリィが叫んだ。
イブとアイリスは驚いてリリィの方を向く。
「アイリス、イブ、2人の気持ちは分かった。でも私たちは自分で世界を救う決心をしたの。あなた達のためじゃない。」
「リリィ...」
リリィの言葉にイブもアイリスもフィーネたちも黙って頷くしか無かった。
「アイリス、あなたのイブへの怒りも分かる。イブ、あなたの気持ちも分かる。でもね、今は家族同士で喧嘩している時じゃない。力を合わせる時よ。」
フィーネが落ち着いた声で語った。
「アイリスもイブも、私とフィーネのことをこんなに考えてくれて、ありがとう。」
リリィが2人を抱きしめた。それにフィーネも加わる。
その後、イブとアイリスは酔い覚ましに露天風呂に2人で浸かり、仲直りしたのであった。