授業中、熟考する。組み合わせは2パターン。一通目の文面から考えて手紙と包みが1セットで間違いないだろう。
その組み合わせは『K』と名乗る手紙とチョコ菓子が妥当な線と思われる。もう一つの包みは今のところ、食べられる物なのかどうかも疑わしい。
今のところ解読不能の文面と謎の物体がしっくりくるペアと考えるのは至極当たり前と言える。そしてこれらは犯人から恭吾、恋実への挑戦状と受け取るべきか、それともヒントとなるのか。
放課後、科学捜査研究室で成分を調べて、あれが何かが判明することで道が開けると期待している。
【 求む 本日16時 科捜研の女 恭吾 】
連絡ボードを見て14日、木曜日16時、恋実はここ理科室に来ている。恭吾はすでに来て待っていた。
恭吾は例の四つの物証を恋委に見せると、恋実がわずかに表情を動かす。
「これは?」
「あぁ、今朝がた俺の下駄箱に入っていたものだ」
そう言って机に無造作に並べる。
興味深そうにひとしきり眺めた恋実は『手に取ってもいい』と恭吾に確認を取り、まずは手紙を拾い上げて確認する。
「K、とは?」
恋実の質問に両手を広げて無言で『分からない』のポーズを決める恭吾。それを確認すると恋実もまた無言で視線を戻す。
お次は不細工さに興味を持ったのか、形の悪い包みを持ち上げると、恭吾に確認の目配せを送る。
恭吾は『やれやれ』という素振りで恋実に近づくと、重い口を開いた。
「これを調べるために……ここへ君を呼んだのさ」
「学校で科捜研とくれば、ここ理科室以外考えられないわ」
「あぁ……上出来だ」