第60話
ー/ーここはウエス国の森の中。ではなく、十数年前のエルドランド王国内のとある町。
人身売買集団のビャッコとゲンブに拐われたホウオウとスザクの姉妹は、馬車に乗せられ、何処か別の場所に連れて行かれたのだった。
「ビャッコ、あの二人は何処で売り捌くんだ?」
ゲンブが聞くと
「アジトのあるガルムヘルムなら小間使いを欲しがってる金持ちがワンサカいる。楽勝だぜ。」
ビャッコが答える。
どうやら姉妹は何処かの金持ちに売られるようだ。
馬車が停まった。目的地に着いたようだ。
ホウオウとスザクは、縄で縛られたまま建物の中に連れて行かれ、地下の牢屋に放り込まれた。
「ん!んんーっ!!」
ホウオウが暴れるが男たちに簡単に組み伏せられてしまった。
「大人しくしてろ!」
見張りを一人残して男達は行ってしまった。
スザクはずっと泣いている。
ホウオウはスザクの体に身を寄せ慰めるのが精一杯だった。
それから何日経っただろうか?
大人しく言うことを聞くようになったホウオウとスザクは猿ぐつわを外され、縄が解かれた。
買い手はまだつかないらしく、いまだに牢屋の中に閉じ込められている。
しかし、ホウオウは密かに逃げるチャンスを窺っていた。
「ホウオウ、スザク。飯だ。」
見張りが食事を運んできた。
牢屋の扉が開けられる。
絶好のチャンスだ。
ホウオウは食事の乗った皿を素早く奪い取り、見張りの男の顔に目掛けて投げ付けた。
「スザク!逃げるよ!」
ホウオウはそう言うと同時にスザクの手を握り扉を出た。
廊下を走り突き当たりの階段を登る。
階段の前にいた男の股間を蹴り上げ、部屋に出る。
「スザク!こっちよ!」
部屋にいる数人の男達を素早い動きでかわして先に進む。
「ホウオウ。ここまでだ。」
立ちはだかったのはゲンブだった。
ホウオウは果敢にゲンブに向かって攻撃を仕掛ける。
足首を執拗に狙った打撃。小柄なホウオウの動きにゲンブは対応し切れない。
「くそっ!ちょこまかと!!」
そして、ホウオウの蹴りがゲンブの股間を直撃した。
「!!」
堪らずゲンブは股間を押さえてうずくまった。
「やった!」
ホウオウが喜んだ時だった。
「ホウオウ。そこまでだ。」
ビャッコがスザクを捕らえて短剣を首筋に当てている。
「お姉ちゃん、ごめんなさい。」
スザクが震えながら泣いている。
「妹の命が惜しければ、言う事を聞きなさい。」
ホウオウはガックリと膝をついた。
「ホウオウ、あなたは見込みがある。私の部下になりませんか?」
ビャッコが意外な提案をしてきた。
「そうすれば、私もスザクも助けてくれるの?」
ホウオウは疑いながらビャッコに聞いた。
「もちろん。二人の命は助けます。衣食住も保証しましょう。」
「条件は?」
「私を裏切った時には、二人とも殺します。どうですか?悪い話では無いでしょう?」
ビャッコはニヤリと微笑んで右手を差し出した。
ホウオウは少し躊躇したが、右手を差し出し、ビャッコと握手した。
「交渉成立ですね。では、早速明日からあなた達を鍛える事にしましょう。部屋を用意させますから自由に使って下さい。」
解放されたスザクとビャッコは抱き合った。
「スザク。ごめんね。でも、これで良い生活が出来るよ。」
「お姉ちゃん......」
こうして、ホウオウとスザクの姉妹は人身売買組織の一員となった。
それから、ホウオウとスザクはあらゆる格闘技や剣術、武術の特訓を受けた。
数年後、その強さが認められ二人揃って幹部に昇格した。
「ホウオウ、スザク。昇格おめでとう。」
ビャッコは感慨深げに言った。
「ありがとう。ビャッコ。私もスザクも感謝してる。」
ホウオウが頭を下げた。
「そこでだ。君たちに我々の真の目的を伝えておきたい。」
「真の目的...ですか?」
スザクが不安そうな顔で言う。
「二人ともついて来なさい。」
ホウオウとスザクはビャッコの後ろをついて行く。
地下牢よりも更に奥。長い階段を降りた先に広い円形の部屋があった。正面には祭壇のようなものがある。
「ここは?」
ホウオウがビャッコに尋ねた。
「ここは幹部しか入ることが許されない秘密の部屋です。」
ビャッコが静かな声で言う。
「今からお見せしましょう。」
そう言うと何やら呪文を唱え出した。
円形の床に刻まれた魔法陣が怪しく輝き出す。
すると魔法陣の中央に黒いモヤのようなものが現れて、それは人の形になった。
「魔神ザハーク様。本日、我々は新たに二人の幹部を迎えました。ホウオウとスザクでございます。」
「これは......」
唖然とするホウオウとスザクにビャッコは前に出るように促す。
「ホウオウ。スザク。これからは、私の手足となって働くがよい。」
魔神ザハークがそういうと黒いオーラが二人を包み込み、消えた。
「ありがとうございます。魔神ザハーク様。」
ビャッコが言うと、魔神ザハークは消え、魔法陣も元の床に戻った。
ホウオウもスザクも震えて声がでない。
「ホウオウ、スザク。これであなた達も正式な魔神教の幹部です。おめでとう。」
ホウオウとスザクは、決して後戻りが出来ない道に踏み込んでしまったのだと思った。
ビャッコたちがリリィの命を狙うのは、これから更に数年の後の事である。
人身売買集団のビャッコとゲンブに拐われたホウオウとスザクの姉妹は、馬車に乗せられ、何処か別の場所に連れて行かれたのだった。
「ビャッコ、あの二人は何処で売り捌くんだ?」
ゲンブが聞くと
「アジトのあるガルムヘルムなら小間使いを欲しがってる金持ちがワンサカいる。楽勝だぜ。」
ビャッコが答える。
どうやら姉妹は何処かの金持ちに売られるようだ。
馬車が停まった。目的地に着いたようだ。
ホウオウとスザクは、縄で縛られたまま建物の中に連れて行かれ、地下の牢屋に放り込まれた。
「ん!んんーっ!!」
ホウオウが暴れるが男たちに簡単に組み伏せられてしまった。
「大人しくしてろ!」
見張りを一人残して男達は行ってしまった。
スザクはずっと泣いている。
ホウオウはスザクの体に身を寄せ慰めるのが精一杯だった。
それから何日経っただろうか?
大人しく言うことを聞くようになったホウオウとスザクは猿ぐつわを外され、縄が解かれた。
買い手はまだつかないらしく、いまだに牢屋の中に閉じ込められている。
しかし、ホウオウは密かに逃げるチャンスを窺っていた。
「ホウオウ、スザク。飯だ。」
見張りが食事を運んできた。
牢屋の扉が開けられる。
絶好のチャンスだ。
ホウオウは食事の乗った皿を素早く奪い取り、見張りの男の顔に目掛けて投げ付けた。
「スザク!逃げるよ!」
ホウオウはそう言うと同時にスザクの手を握り扉を出た。
廊下を走り突き当たりの階段を登る。
階段の前にいた男の股間を蹴り上げ、部屋に出る。
「スザク!こっちよ!」
部屋にいる数人の男達を素早い動きでかわして先に進む。
「ホウオウ。ここまでだ。」
立ちはだかったのはゲンブだった。
ホウオウは果敢にゲンブに向かって攻撃を仕掛ける。
足首を執拗に狙った打撃。小柄なホウオウの動きにゲンブは対応し切れない。
「くそっ!ちょこまかと!!」
そして、ホウオウの蹴りがゲンブの股間を直撃した。
「!!」
堪らずゲンブは股間を押さえてうずくまった。
「やった!」
ホウオウが喜んだ時だった。
「ホウオウ。そこまでだ。」
ビャッコがスザクを捕らえて短剣を首筋に当てている。
「お姉ちゃん、ごめんなさい。」
スザクが震えながら泣いている。
「妹の命が惜しければ、言う事を聞きなさい。」
ホウオウはガックリと膝をついた。
「ホウオウ、あなたは見込みがある。私の部下になりませんか?」
ビャッコが意外な提案をしてきた。
「そうすれば、私もスザクも助けてくれるの?」
ホウオウは疑いながらビャッコに聞いた。
「もちろん。二人の命は助けます。衣食住も保証しましょう。」
「条件は?」
「私を裏切った時には、二人とも殺します。どうですか?悪い話では無いでしょう?」
ビャッコはニヤリと微笑んで右手を差し出した。
ホウオウは少し躊躇したが、右手を差し出し、ビャッコと握手した。
「交渉成立ですね。では、早速明日からあなた達を鍛える事にしましょう。部屋を用意させますから自由に使って下さい。」
解放されたスザクとビャッコは抱き合った。
「スザク。ごめんね。でも、これで良い生活が出来るよ。」
「お姉ちゃん......」
こうして、ホウオウとスザクの姉妹は人身売買組織の一員となった。
それから、ホウオウとスザクはあらゆる格闘技や剣術、武術の特訓を受けた。
数年後、その強さが認められ二人揃って幹部に昇格した。
「ホウオウ、スザク。昇格おめでとう。」
ビャッコは感慨深げに言った。
「ありがとう。ビャッコ。私もスザクも感謝してる。」
ホウオウが頭を下げた。
「そこでだ。君たちに我々の真の目的を伝えておきたい。」
「真の目的...ですか?」
スザクが不安そうな顔で言う。
「二人ともついて来なさい。」
ホウオウとスザクはビャッコの後ろをついて行く。
地下牢よりも更に奥。長い階段を降りた先に広い円形の部屋があった。正面には祭壇のようなものがある。
「ここは?」
ホウオウがビャッコに尋ねた。
「ここは幹部しか入ることが許されない秘密の部屋です。」
ビャッコが静かな声で言う。
「今からお見せしましょう。」
そう言うと何やら呪文を唱え出した。
円形の床に刻まれた魔法陣が怪しく輝き出す。
すると魔法陣の中央に黒いモヤのようなものが現れて、それは人の形になった。
「魔神ザハーク様。本日、我々は新たに二人の幹部を迎えました。ホウオウとスザクでございます。」
「これは......」
唖然とするホウオウとスザクにビャッコは前に出るように促す。
「ホウオウ。スザク。これからは、私の手足となって働くがよい。」
魔神ザハークがそういうと黒いオーラが二人を包み込み、消えた。
「ありがとうございます。魔神ザハーク様。」
ビャッコが言うと、魔神ザハークは消え、魔法陣も元の床に戻った。
ホウオウもスザクも震えて声がでない。
「ホウオウ、スザク。これであなた達も正式な魔神教の幹部です。おめでとう。」
ホウオウとスザクは、決して後戻りが出来ない道に踏み込んでしまったのだと思った。
ビャッコたちがリリィの命を狙うのは、これから更に数年の後の事である。
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ここはウエス国の森の中。ではなく、十数年前のエルドランド王国内のとある町。
人身売買集団のビャッコとゲンブに拐われたホウオウとスザクの姉妹は、馬車に乗せられ、何処か別の場所に連れて行かれたのだった。
「ビャッコ、あの二人は何処で売り捌くんだ?」
ゲンブが聞くと
「アジトのあるガルムヘルムなら小間使いを欲しがってる金持ちがワンサカいる。楽勝だぜ。」
ビャッコが答える。
どうやら姉妹は何処かの金持ちに売られるようだ。
ゲンブが聞くと
「アジトのあるガルムヘルムなら小間使いを欲しがってる金持ちがワンサカいる。楽勝だぜ。」
ビャッコが答える。
どうやら姉妹は何処かの金持ちに売られるようだ。
馬車が停まった。目的地に着いたようだ。
ホウオウとスザクは、縄で縛られたまま建物の中に連れて行かれ、地下の牢屋に放り込まれた。
ホウオウとスザクは、縄で縛られたまま建物の中に連れて行かれ、地下の牢屋に放り込まれた。
「ん!んんーっ!!」
ホウオウが暴れるが男たちに簡単に組み伏せられてしまった。
「大人しくしてろ!」
見張りを一人残して男達は行ってしまった。
スザクはずっと泣いている。
ホウオウはスザクの体に身を寄せ慰めるのが精一杯だった。
ホウオウが暴れるが男たちに簡単に組み伏せられてしまった。
「大人しくしてろ!」
見張りを一人残して男達は行ってしまった。
スザクはずっと泣いている。
ホウオウはスザクの体に身を寄せ慰めるのが精一杯だった。
それから何日経っただろうか?
大人しく言うことを聞くようになったホウオウとスザクは猿ぐつわを外され、縄が解かれた。
買い手はまだつかないらしく、いまだに牢屋の中に閉じ込められている。
しかし、ホウオウは密かに逃げるチャンスを窺っていた。
大人しく言うことを聞くようになったホウオウとスザクは猿ぐつわを外され、縄が解かれた。
買い手はまだつかないらしく、いまだに牢屋の中に閉じ込められている。
しかし、ホウオウは密かに逃げるチャンスを窺っていた。
「ホウオウ、スザク。飯だ。」
見張りが食事を運んできた。
牢屋の扉が開けられる。
絶好のチャンスだ。
ホウオウは食事の乗った皿を素早く奪い取り、見張りの男の顔に目掛けて投げ付けた。
「スザク!逃げるよ!」
ホウオウはそう言うと同時にスザクの手を握り扉を出た。
廊下を走り突き当たりの階段を登る。
階段の前にいた男の股間を蹴り上げ、部屋に出る。
「スザク!こっちよ!」
部屋にいる数人の男達を素早い動きでかわして先に進む。
見張りが食事を運んできた。
牢屋の扉が開けられる。
絶好のチャンスだ。
ホウオウは食事の乗った皿を素早く奪い取り、見張りの男の顔に目掛けて投げ付けた。
「スザク!逃げるよ!」
ホウオウはそう言うと同時にスザクの手を握り扉を出た。
廊下を走り突き当たりの階段を登る。
階段の前にいた男の股間を蹴り上げ、部屋に出る。
「スザク!こっちよ!」
部屋にいる数人の男達を素早い動きでかわして先に進む。
「ホウオウ。ここまでだ。」
立ちはだかったのはゲンブだった。
ホウオウは果敢にゲンブに向かって攻撃を仕掛ける。
足首を執拗に狙った打撃。小柄なホウオウの動きにゲンブは対応し切れない。
「くそっ!ちょこまかと!!」
そして、ホウオウの蹴りがゲンブの股間を直撃した。
「!!」
堪らずゲンブは股間を押さえてうずくまった。
「やった!」
ホウオウが喜んだ時だった。
立ちはだかったのはゲンブだった。
ホウオウは果敢にゲンブに向かって攻撃を仕掛ける。
足首を執拗に狙った打撃。小柄なホウオウの動きにゲンブは対応し切れない。
「くそっ!ちょこまかと!!」
そして、ホウオウの蹴りがゲンブの股間を直撃した。
「!!」
堪らずゲンブは股間を押さえてうずくまった。
「やった!」
ホウオウが喜んだ時だった。
「ホウオウ。そこまでだ。」
ビャッコがスザクを捕らえて短剣を首筋に当てている。
「お姉ちゃん、ごめんなさい。」
スザクが震えながら泣いている。
「妹の命が惜しければ、言う事を聞きなさい。」
ホウオウはガックリと膝をついた。
「ホウオウ、あなたは見込みがある。私の部下になりませんか?」
ビャッコが意外な提案をしてきた。
「そうすれば、私もスザクも助けてくれるの?」
ホウオウは疑いながらビャッコに聞いた。
「もちろん。二人の命は助けます。衣食住も保証しましょう。」
「条件は?」
「私を裏切った時には、二人とも殺します。どうですか?悪い話では無いでしょう?」
ビャッコはニヤリと微笑んで右手を差し出した。
ホウオウは少し躊躇したが、右手を差し出し、ビャッコと握手した。
「交渉成立ですね。では、早速明日からあなた達を鍛える事にしましょう。部屋を用意させますから自由に使って下さい。」
解放されたスザクとビャッコは抱き合った。
「スザク。ごめんね。でも、これで良い生活が出来るよ。」
「お姉ちゃん......」
ビャッコがスザクを捕らえて短剣を首筋に当てている。
「お姉ちゃん、ごめんなさい。」
スザクが震えながら泣いている。
「妹の命が惜しければ、言う事を聞きなさい。」
ホウオウはガックリと膝をついた。
「ホウオウ、あなたは見込みがある。私の部下になりませんか?」
ビャッコが意外な提案をしてきた。
「そうすれば、私もスザクも助けてくれるの?」
ホウオウは疑いながらビャッコに聞いた。
「もちろん。二人の命は助けます。衣食住も保証しましょう。」
「条件は?」
「私を裏切った時には、二人とも殺します。どうですか?悪い話では無いでしょう?」
ビャッコはニヤリと微笑んで右手を差し出した。
ホウオウは少し躊躇したが、右手を差し出し、ビャッコと握手した。
「交渉成立ですね。では、早速明日からあなた達を鍛える事にしましょう。部屋を用意させますから自由に使って下さい。」
解放されたスザクとビャッコは抱き合った。
「スザク。ごめんね。でも、これで良い生活が出来るよ。」
「お姉ちゃん......」
こうして、ホウオウとスザクの姉妹は人身売買組織の一員となった。
それから、ホウオウとスザクはあらゆる格闘技や剣術、武術の特訓を受けた。
数年後、その強さが認められ二人揃って幹部に昇格した。
数年後、その強さが認められ二人揃って幹部に昇格した。
「ホウオウ、スザク。昇格おめでとう。」
ビャッコは感慨深げに言った。
「ありがとう。ビャッコ。私もスザクも感謝してる。」
ホウオウが頭を下げた。
「そこでだ。君たちに我々の真の目的を伝えておきたい。」
「真の目的...ですか?」
スザクが不安そうな顔で言う。
「二人ともついて来なさい。」
ホウオウとスザクはビャッコの後ろをついて行く。
地下牢よりも更に奥。長い階段を降りた先に広い円形の部屋があった。正面には祭壇のようなものがある。
ビャッコは感慨深げに言った。
「ありがとう。ビャッコ。私もスザクも感謝してる。」
ホウオウが頭を下げた。
「そこでだ。君たちに我々の真の目的を伝えておきたい。」
「真の目的...ですか?」
スザクが不安そうな顔で言う。
「二人ともついて来なさい。」
ホウオウとスザクはビャッコの後ろをついて行く。
地下牢よりも更に奥。長い階段を降りた先に広い円形の部屋があった。正面には祭壇のようなものがある。
「ここは?」
ホウオウがビャッコに尋ねた。
「ここは幹部しか入ることが許されない秘密の部屋です。」
ビャッコが静かな声で言う。
「今からお見せしましょう。」
そう言うと何やら呪文を唱え出した。
円形の床に刻まれた魔法陣が怪しく輝き出す。
すると魔法陣の中央に黒いモヤのようなものが現れて、それは人の形になった。
「魔神ザハーク様。本日、我々は新たに二人の幹部を迎えました。ホウオウとスザクでございます。」
「これは......」
唖然とするホウオウとスザクにビャッコは前に出るように促す。
「ホウオウ。スザク。これからは、私の手足となって働くがよい。」
魔神ザハークがそういうと黒いオーラが二人を包み込み、消えた。
「ありがとうございます。魔神ザハーク様。」
ビャッコが言うと、魔神ザハークは消え、魔法陣も元の床に戻った。
ホウオウもスザクも震えて声がでない。
「ホウオウ、スザク。これであなた達も正式な魔神教の幹部です。おめでとう。」
ホウオウがビャッコに尋ねた。
「ここは幹部しか入ることが許されない秘密の部屋です。」
ビャッコが静かな声で言う。
「今からお見せしましょう。」
そう言うと何やら呪文を唱え出した。
円形の床に刻まれた魔法陣が怪しく輝き出す。
すると魔法陣の中央に黒いモヤのようなものが現れて、それは人の形になった。
「魔神ザハーク様。本日、我々は新たに二人の幹部を迎えました。ホウオウとスザクでございます。」
「これは......」
唖然とするホウオウとスザクにビャッコは前に出るように促す。
「ホウオウ。スザク。これからは、私の手足となって働くがよい。」
魔神ザハークがそういうと黒いオーラが二人を包み込み、消えた。
「ありがとうございます。魔神ザハーク様。」
ビャッコが言うと、魔神ザハークは消え、魔法陣も元の床に戻った。
ホウオウもスザクも震えて声がでない。
「ホウオウ、スザク。これであなた達も正式な魔神教の幹部です。おめでとう。」
ホウオウとスザクは、決して後戻りが出来ない道に踏み込んでしまったのだと思った。
ビャッコたちがリリィの命を狙うのは、これから更に数年の後の事である。