表示設定
表示設定
目次 目次




第30話 始動

ー/ー



「防衛隊地球圏第一艦隊、月に向けて発進せよ」と瑠璃子。

「朝風はこれより重力エンジンを始動して月に向けて加速する。今回は佐藤中尉が指揮をとれ。オレは疲れているから、休ませてもらう」と言って、悠木は艦長席のリクライニングを倒した。

「承知しました!」と副艦長の恵子が敬礼をした。「第一種特殊警戒配置を発令! 重力エンジン始動準備せよ!」

「第一種特殊警戒配置、警報を開始!」と通信士のエリカ。「第一種特殊警戒配置を発令、重力エンジンを始動します。第一種特殊警戒配置を発令、重力エンジンを始動します」

「重力エンジンの始動始めます!」と機関長の舞。「第一から第十二電磁ホイール回転開始!」

「重力波検波始めます!」とエリカ。「検波信号をモニターに出します!」

「電磁ホイールの回転数毎秒百に調整!」と舞。「ホイールの同調よし! 始動準備完了!」

「重力核を推力原動機に接続せよ!」と恵子。

「中心重力核を推力原動機に接続!」と舞。「順次副重力核を接続! 各ホイールによる自動重力制御開始! 重力エンジン点火準備完了!」

「これから二十秒間、加速をする。総員、準備せよ!」と恵子。

「総員、二十秒の加速に備えよ! 総員、二十秒の加速に備えよ!」とエリカ。

「重力エンジン点火せよ!」と恵子。

「重力エンジン点火!」と舞。

 ぐらりと艦が揺れて加速が始まり、ギギギと船体が音を立てた。

「二十秒経過!重力核を推力原動機から切り離し、一般原動機を接続せよ!」と恵子。

「重力核から推力原動機を切り離します! 続けて第十二重力核に一般原動機を接続します!」と舞。

 加速による慣性力が収まった。

「第一種特別警戒配置を解除します!」と言ってエリカが警報を切った。

「月との合流ポイントに進路を微調整せよ!」と恵子。

「月との合流ポイントに進路合わせます!」と航海士の綾子。

「艦長! 重力エンジンの始動と艦の加速を終了しました!」と恵子。

「まあまあだな」と言って、悠木は立ち上がった。「オレは医務室で寝てくる。しばらく起こさないでくれ」

「承知いたしました!」と恵子。

 悠木は艦橋の奥にある艦隊司令席に立ち寄った。

「彼女たちは合格だ」と悠木。

 瑠璃子は立ち上がって悠木の手を取った。「ありがとう」

「人が見てるよ」と悠木。

「そうね」と言って瑠璃子は手を放した。

「すぐに防空隊本部に連絡するわ」と瞳。

「ぼくは寝てるよ」と悠木は背を向けて艦橋を出ていった。



スタンプを贈って作者を応援しよう!

次のエピソードへ進む 第31話 非公式会議


みんなのリアクション



おすすめ作品を読み込み中です…



「防衛隊地球圏第一艦隊、月に向けて発進せよ」と瑠璃子。
「朝風はこれより重力エンジンを始動して月に向けて加速する。今回は佐藤中尉が指揮をとれ。オレは疲れているから、休ませてもらう」と言って、悠木は艦長席のリクライニングを倒した。
「承知しました!」と副艦長の恵子が敬礼をした。「第一種特殊警戒配置を発令! 重力エンジン始動準備せよ!」
「第一種特殊警戒配置、警報を開始!」と通信士のエリカ。「第一種特殊警戒配置を発令、重力エンジンを始動します。第一種特殊警戒配置を発令、重力エンジンを始動します」
「重力エンジンの始動始めます!」と機関長の舞。「第一から第十二電磁ホイール回転開始!」
「重力波検波始めます!」とエリカ。「検波信号をモニターに出します!」
「電磁ホイールの回転数毎秒百に調整!」と舞。「ホイールの同調よし! 始動準備完了!」
「重力核を推力原動機に接続せよ!」と恵子。
「中心重力核を推力原動機に接続!」と舞。「順次副重力核を接続! 各ホイールによる自動重力制御開始! 重力エンジン点火準備完了!」
「これから二十秒間、加速をする。総員、準備せよ!」と恵子。
「総員、二十秒の加速に備えよ! 総員、二十秒の加速に備えよ!」とエリカ。
「重力エンジン点火せよ!」と恵子。
「重力エンジン点火!」と舞。
 ぐらりと艦が揺れて加速が始まり、ギギギと船体が音を立てた。
「二十秒経過!重力核を推力原動機から切り離し、一般原動機を接続せよ!」と恵子。
「重力核から推力原動機を切り離します! 続けて第十二重力核に一般原動機を接続します!」と舞。
 加速による慣性力が収まった。
「第一種特別警戒配置を解除します!」と言ってエリカが警報を切った。
「月との合流ポイントに進路を微調整せよ!」と恵子。
「月との合流ポイントに進路合わせます!」と航海士の綾子。
「艦長! 重力エンジンの始動と艦の加速を終了しました!」と恵子。
「まあまあだな」と言って、悠木は立ち上がった。「オレは医務室で寝てくる。しばらく起こさないでくれ」
「承知いたしました!」と恵子。
 悠木は艦橋の奥にある艦隊司令席に立ち寄った。
「彼女たちは合格だ」と悠木。
 瑠璃子は立ち上がって悠木の手を取った。「ありがとう」
「人が見てるよ」と悠木。
「そうね」と言って瑠璃子は手を放した。
「すぐに防空隊本部に連絡するわ」と瞳。
「ぼくは寝てるよ」と悠木は背を向けて艦橋を出ていった。