第41話
ー/ーここはウエス国の森の中。ではなく、今から1000年ほど前のエルドランド王国。
勇者エル一行は魔王ミカエルの城に足を踏み入れた。
開け放たれた扉を抜け城内に入ると、より一層重苦しい空気が身体中にまとわりつくように感じる。
「ここからは何が起こっても不思議じゃない。気を引き締めて行こう。」
エルは周囲を警戒しながら言った。
外観の禍々しさとは違い、豪華な装飾が施された廊下はまるで貴族の豪邸のようだ。ただ一つ違うのは、左右に配置された像が悪魔の彫像だということだった。
「この廊下、何処まで続いてるのかしら?」
アンがつぶやく。
「あそこに階段が見えるぞ。」
ガルムが指を差した方向に大きな階段が見えた。赤い絨毯が敷かれていて大きく輪を描いている。
「あの階段の上が、王の間じゃろうな。」
ハックが言った。
「よし、あの階段を上がろう。」
先頭を歩いているエルが言う。
「アン、封印の準備を。」
「わかったわ。」
アンは、賢者の石、賢者の盾、賢者の杖を身につけた。
大階段は近くまで来ると威圧感を感じるほど荘厳で何人も寄せ付けない雰囲気が漂う。
エルたちは、一段ずつ踏み締めるように階段を上がっていった。
階段を登り切ると、目の前には大きな重量感のある扉が行く手を塞いでいる。
「この扉の向こうに魔王ミカエルがいるんだな。」
エルは息を呑んだ。
扉を両手でゆっくりと押し開けていく。
ギィー......ガチャン!
扉が開いた。
エルたちは、慎重に王の間に入って行く。目の前に玉座があるが誰もいない。
「誰もいないぞ。」
ガルムが言ったその時、玉座に黒いモヤのようなものが現れた。それは次第に大きくなり人の形になっていく。
エルたちは武器を構えた。
少しずつ、玉座との距離を詰めていく。
黒いモヤは完全に人の形になった。
両目は赤く光り、角のようなものが頭の左右に生えている。
「お前が魔王ミカエルか?」
エルが尋ねた。
黒いモヤが揺らめき、低い息遣いが聞こえる。
「いかにも、私が魔王ミカエルだ。」
「俺たちはお前を封印するためにここに来た。覚悟しろ!」
ガルムが叫ぶ。
「面白い。やれるものならやってみろ!」
魔王から無数の黒い刃が放たれる。
エルたちは素早くかわした。
「ダークネス!」
立て続けに黒い波動が放たれる。
「防御せよ、バリア!」
ハックの防御魔法で黒い波動は全て弾かれた。
「アン!封印の準備を!」
エルが叫ぶと同時に魔王に切り掛かった。ガルムも同時に魔王を攻撃する。
キンッ!キンッ!
ことごとく魔王に防がれてしまう。
「ウオーッ!」
エルが渾身の一撃を魔王に撃ち込む。
「グワッ!」
魔王は傷を負ったようだ。
「今だ!アン!」
エルの合図でアンが魔王に杖を向ける。
「悪しき魔王を封印せよ!」
杖の先から蒼白い光が放たれ、真っ直ぐ魔王に向かう。
「これは封印魔法!こんなもの、弾き返す!」
魔王は、封印魔法を弾き返そうとするが、押し負けている。
「グワーッ!」
魔王が青白い光に包まれた。そして、消えてしまった。
後には主人の居ない玉座だけが残された。
「やったぞ!魔王を封印した!」
エルが叫んだ。
「私たち、やったのね!」
アンが肩で息をしながら言う。
「わしらの勝利じゃ!」
ハックがエルの肩を叩く。
「やったな!アン!」
ガルムとアンが抱き合って喜んだ。
勇者エルのパーティが魔王を倒したと言う噂はあっという間に世界中を駆け巡った。
エルドランドの首都エルドに凱旋したエルたちは、英雄として迎えられた。
エルドランド王から勲章を受けたエルたちは、酒場「エルフの店」で祝杯をあげた。
「今夜は勇者エルの奢りだ!皆んな楽しんでくれ!」
ワー!勇者エル万歳!
エルの一言で店内は大騒ぎだ。
「乾杯!」
ガルムはビールを一口で飲み干した。
「エルとアンのおかげで魔王を封印できたな。本当に凄かったぜ。」
「ガルムの一撃で魔王が怯んだんだ。あれが無ければ危なかったよ。」
エルがビールを片手に言う。
「でも、いつか封印が解ける時が来る。」
アンが不安気に言った。
「その時のための用意は、わしがするから任せるのじゃ。」
ハックが言う。
「封印って何年くらい持つんだ?」
エルが聞いた。
「そうね。長くて50年てとこかしら。」
アンが答えると、
「50年しか持たないのか!その頃には俺たちは爺さんだぞ。」
ガルムが驚いて言う。
「魔王が復活する兆しが現れたら、その時はわしが異世界から転生者を呼び出す。その転生者が魔王を封じてくれるはずじゃ。」
ハックが真面目な顔で言う。
「その転生者が使えるヤツなら良いけどな。」
ガルムが言う。
「どちらにしても次の世代に引き継げるようにしておかなくちゃね。」
アンが言った。
その後、ハックとガルムはそれぞれ旅に出た。エルはエルドランドの王子として執務に追われている。アンは王宮警護のヒーラーとして働いてる。
一年後、エルはアンにプロポーズをし、アンはそれを受けた。エル王子とアン妃の結婚式は、盛大に行われた。
さらに十数年後、王位を継いだエルとアンの間に女の子が生まれ、アンヌと名付けられた。
そのアンヌ王女が後に世界を救う冒険をすることになるのだが、それはまた別の話。
その頃、ハックは辺境の村外れで一人で隠遁生活をしている。
ガルムはエルドの町で弟子を取って自分の武術を教えている。
魔王復活の兆しが静かに忍び寄っていることに、エルたちはまだ気付いていないのであった。
勇者エル一行は魔王ミカエルの城に足を踏み入れた。
開け放たれた扉を抜け城内に入ると、より一層重苦しい空気が身体中にまとわりつくように感じる。
「ここからは何が起こっても不思議じゃない。気を引き締めて行こう。」
エルは周囲を警戒しながら言った。
外観の禍々しさとは違い、豪華な装飾が施された廊下はまるで貴族の豪邸のようだ。ただ一つ違うのは、左右に配置された像が悪魔の彫像だということだった。
「この廊下、何処まで続いてるのかしら?」
アンがつぶやく。
「あそこに階段が見えるぞ。」
ガルムが指を差した方向に大きな階段が見えた。赤い絨毯が敷かれていて大きく輪を描いている。
「あの階段の上が、王の間じゃろうな。」
ハックが言った。
「よし、あの階段を上がろう。」
先頭を歩いているエルが言う。
「アン、封印の準備を。」
「わかったわ。」
アンは、賢者の石、賢者の盾、賢者の杖を身につけた。
大階段は近くまで来ると威圧感を感じるほど荘厳で何人も寄せ付けない雰囲気が漂う。
エルたちは、一段ずつ踏み締めるように階段を上がっていった。
階段を登り切ると、目の前には大きな重量感のある扉が行く手を塞いでいる。
「この扉の向こうに魔王ミカエルがいるんだな。」
エルは息を呑んだ。
扉を両手でゆっくりと押し開けていく。
ギィー......ガチャン!
扉が開いた。
エルたちは、慎重に王の間に入って行く。目の前に玉座があるが誰もいない。
「誰もいないぞ。」
ガルムが言ったその時、玉座に黒いモヤのようなものが現れた。それは次第に大きくなり人の形になっていく。
エルたちは武器を構えた。
少しずつ、玉座との距離を詰めていく。
黒いモヤは完全に人の形になった。
両目は赤く光り、角のようなものが頭の左右に生えている。
「お前が魔王ミカエルか?」
エルが尋ねた。
黒いモヤが揺らめき、低い息遣いが聞こえる。
「いかにも、私が魔王ミカエルだ。」
「俺たちはお前を封印するためにここに来た。覚悟しろ!」
ガルムが叫ぶ。
「面白い。やれるものならやってみろ!」
魔王から無数の黒い刃が放たれる。
エルたちは素早くかわした。
「ダークネス!」
立て続けに黒い波動が放たれる。
「防御せよ、バリア!」
ハックの防御魔法で黒い波動は全て弾かれた。
「アン!封印の準備を!」
エルが叫ぶと同時に魔王に切り掛かった。ガルムも同時に魔王を攻撃する。
キンッ!キンッ!
ことごとく魔王に防がれてしまう。
「ウオーッ!」
エルが渾身の一撃を魔王に撃ち込む。
「グワッ!」
魔王は傷を負ったようだ。
「今だ!アン!」
エルの合図でアンが魔王に杖を向ける。
「悪しき魔王を封印せよ!」
杖の先から蒼白い光が放たれ、真っ直ぐ魔王に向かう。
「これは封印魔法!こんなもの、弾き返す!」
魔王は、封印魔法を弾き返そうとするが、押し負けている。
「グワーッ!」
魔王が青白い光に包まれた。そして、消えてしまった。
後には主人の居ない玉座だけが残された。
「やったぞ!魔王を封印した!」
エルが叫んだ。
「私たち、やったのね!」
アンが肩で息をしながら言う。
「わしらの勝利じゃ!」
ハックがエルの肩を叩く。
「やったな!アン!」
ガルムとアンが抱き合って喜んだ。
勇者エルのパーティが魔王を倒したと言う噂はあっという間に世界中を駆け巡った。
エルドランドの首都エルドに凱旋したエルたちは、英雄として迎えられた。
エルドランド王から勲章を受けたエルたちは、酒場「エルフの店」で祝杯をあげた。
「今夜は勇者エルの奢りだ!皆んな楽しんでくれ!」
ワー!勇者エル万歳!
エルの一言で店内は大騒ぎだ。
「乾杯!」
ガルムはビールを一口で飲み干した。
「エルとアンのおかげで魔王を封印できたな。本当に凄かったぜ。」
「ガルムの一撃で魔王が怯んだんだ。あれが無ければ危なかったよ。」
エルがビールを片手に言う。
「でも、いつか封印が解ける時が来る。」
アンが不安気に言った。
「その時のための用意は、わしがするから任せるのじゃ。」
ハックが言う。
「封印って何年くらい持つんだ?」
エルが聞いた。
「そうね。長くて50年てとこかしら。」
アンが答えると、
「50年しか持たないのか!その頃には俺たちは爺さんだぞ。」
ガルムが驚いて言う。
「魔王が復活する兆しが現れたら、その時はわしが異世界から転生者を呼び出す。その転生者が魔王を封じてくれるはずじゃ。」
ハックが真面目な顔で言う。
「その転生者が使えるヤツなら良いけどな。」
ガルムが言う。
「どちらにしても次の世代に引き継げるようにしておかなくちゃね。」
アンが言った。
その後、ハックとガルムはそれぞれ旅に出た。エルはエルドランドの王子として執務に追われている。アンは王宮警護のヒーラーとして働いてる。
一年後、エルはアンにプロポーズをし、アンはそれを受けた。エル王子とアン妃の結婚式は、盛大に行われた。
さらに十数年後、王位を継いだエルとアンの間に女の子が生まれ、アンヌと名付けられた。
そのアンヌ王女が後に世界を救う冒険をすることになるのだが、それはまた別の話。
その頃、ハックは辺境の村外れで一人で隠遁生活をしている。
ガルムはエルドの町で弟子を取って自分の武術を教えている。
魔王復活の兆しが静かに忍び寄っていることに、エルたちはまだ気付いていないのであった。
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
ここはウエス国の森の中。ではなく、今から1000年ほど前のエルドランド王国。
勇者エル一行は魔王ミカエルの城に足を踏み入れた。
開け放たれた扉を抜け城内に入ると、より一層重苦しい空気が身体中にまとわりつくように感じる。
「ここからは何が起こっても不思議じゃない。気を引き締めて行こう。」
エルは周囲を警戒しながら言った。
外観の禍々しさとは違い、豪華な装飾が施された廊下はまるで貴族の豪邸のようだ。ただ一つ違うのは、左右に配置された像が悪魔の彫像だということだった。
「この廊下、何処まで続いてるのかしら?」
アンがつぶやく。
「あそこに階段が見えるぞ。」
ガルムが指を差した方向に大きな階段が見えた。赤い絨毯が敷かれていて大きく輪を描いている。
「あの階段の上が、王の間じゃろうな。」
ハックが言った。
「よし、あの階段を上がろう。」
先頭を歩いているエルが言う。
「アン、封印の準備を。」
「わかったわ。」
アンは、賢者の石、賢者の盾、賢者の杖を身につけた。
大階段は近くまで来ると威圧感を感じるほど荘厳で何人も寄せ付けない雰囲気が漂う。
エルたちは、一段ずつ踏み締めるように階段を上がっていった。
階段を登り切ると、目の前には大きな重量感のある扉が行く手を塞いでいる。
「この扉の向こうに魔王ミカエルがいるんだな。」
エルは息を呑んだ。
扉を両手でゆっくりと押し開けていく。
ギィー......ガチャン!
扉が開いた。
開け放たれた扉を抜け城内に入ると、より一層重苦しい空気が身体中にまとわりつくように感じる。
「ここからは何が起こっても不思議じゃない。気を引き締めて行こう。」
エルは周囲を警戒しながら言った。
外観の禍々しさとは違い、豪華な装飾が施された廊下はまるで貴族の豪邸のようだ。ただ一つ違うのは、左右に配置された像が悪魔の彫像だということだった。
「この廊下、何処まで続いてるのかしら?」
アンがつぶやく。
「あそこに階段が見えるぞ。」
ガルムが指を差した方向に大きな階段が見えた。赤い絨毯が敷かれていて大きく輪を描いている。
「あの階段の上が、王の間じゃろうな。」
ハックが言った。
「よし、あの階段を上がろう。」
先頭を歩いているエルが言う。
「アン、封印の準備を。」
「わかったわ。」
アンは、賢者の石、賢者の盾、賢者の杖を身につけた。
大階段は近くまで来ると威圧感を感じるほど荘厳で何人も寄せ付けない雰囲気が漂う。
エルたちは、一段ずつ踏み締めるように階段を上がっていった。
階段を登り切ると、目の前には大きな重量感のある扉が行く手を塞いでいる。
「この扉の向こうに魔王ミカエルがいるんだな。」
エルは息を呑んだ。
扉を両手でゆっくりと押し開けていく。
ギィー......ガチャン!
扉が開いた。
エルたちは、慎重に王の間に入って行く。目の前に玉座があるが誰もいない。
「誰もいないぞ。」
ガルムが言ったその時、玉座に黒いモヤのようなものが現れた。それは次第に大きくなり人の形になっていく。
エルたちは武器を構えた。
少しずつ、玉座との距離を詰めていく。
黒いモヤは完全に人の形になった。
両目は赤く光り、角のようなものが頭の左右に生えている。
「お前が魔王ミカエルか?」
エルが尋ねた。
黒いモヤが揺らめき、低い息遣いが聞こえる。
「いかにも、私が魔王ミカエルだ。」
「俺たちはお前を封印するためにここに来た。覚悟しろ!」
ガルムが叫ぶ。
「面白い。やれるものならやってみろ!」
魔王から無数の黒い刃が放たれる。
エルたちは素早くかわした。
「ダークネス!」
立て続けに黒い波動が放たれる。
「防御せよ、バリア!」
ハックの防御魔法で黒い波動は全て弾かれた。
「アン!封印の準備を!」
エルが叫ぶと同時に魔王に切り掛かった。ガルムも同時に魔王を攻撃する。
キンッ!キンッ!
ことごとく魔王に防がれてしまう。
「ウオーッ!」
エルが渾身の一撃を魔王に撃ち込む。
「グワッ!」
魔王は傷を負ったようだ。
「今だ!アン!」
エルの合図でアンが魔王に杖を向ける。
「悪しき魔王を封印せよ!」
杖の先から蒼白い光が放たれ、真っ直ぐ魔王に向かう。
「これは封印魔法!こんなもの、弾き返す!」
魔王は、封印魔法を弾き返そうとするが、押し負けている。
「グワーッ!」
魔王が青白い光に包まれた。そして、消えてしまった。
後には主人の居ない玉座だけが残された。
「やったぞ!魔王を封印した!」
エルが叫んだ。
「私たち、やったのね!」
アンが肩で息をしながら言う。
「わしらの勝利じゃ!」
ハックがエルの肩を叩く。
「やったな!アン!」
ガルムとアンが抱き合って喜んだ。
「誰もいないぞ。」
ガルムが言ったその時、玉座に黒いモヤのようなものが現れた。それは次第に大きくなり人の形になっていく。
エルたちは武器を構えた。
少しずつ、玉座との距離を詰めていく。
黒いモヤは完全に人の形になった。
両目は赤く光り、角のようなものが頭の左右に生えている。
「お前が魔王ミカエルか?」
エルが尋ねた。
黒いモヤが揺らめき、低い息遣いが聞こえる。
「いかにも、私が魔王ミカエルだ。」
「俺たちはお前を封印するためにここに来た。覚悟しろ!」
ガルムが叫ぶ。
「面白い。やれるものならやってみろ!」
魔王から無数の黒い刃が放たれる。
エルたちは素早くかわした。
「ダークネス!」
立て続けに黒い波動が放たれる。
「防御せよ、バリア!」
ハックの防御魔法で黒い波動は全て弾かれた。
「アン!封印の準備を!」
エルが叫ぶと同時に魔王に切り掛かった。ガルムも同時に魔王を攻撃する。
キンッ!キンッ!
ことごとく魔王に防がれてしまう。
「ウオーッ!」
エルが渾身の一撃を魔王に撃ち込む。
「グワッ!」
魔王は傷を負ったようだ。
「今だ!アン!」
エルの合図でアンが魔王に杖を向ける。
「悪しき魔王を封印せよ!」
杖の先から蒼白い光が放たれ、真っ直ぐ魔王に向かう。
「これは封印魔法!こんなもの、弾き返す!」
魔王は、封印魔法を弾き返そうとするが、押し負けている。
「グワーッ!」
魔王が青白い光に包まれた。そして、消えてしまった。
後には主人の居ない玉座だけが残された。
「やったぞ!魔王を封印した!」
エルが叫んだ。
「私たち、やったのね!」
アンが肩で息をしながら言う。
「わしらの勝利じゃ!」
ハックがエルの肩を叩く。
「やったな!アン!」
ガルムとアンが抱き合って喜んだ。
勇者エルのパーティが魔王を倒したと言う噂はあっという間に世界中を駆け巡った。
エルドランドの首都エルドに凱旋したエルたちは、英雄として迎えられた。
エルドランド王から勲章を受けたエルたちは、酒場「エルフの店」で祝杯をあげた。
「今夜は勇者エルの奢りだ!皆んな楽しんでくれ!」
ワー!勇者エル万歳!
エルの一言で店内は大騒ぎだ。
「乾杯!」
ガルムはビールを一口で飲み干した。
「エルとアンのおかげで魔王を封印できたな。本当に凄かったぜ。」
「ガルムの一撃で魔王が怯んだんだ。あれが無ければ危なかったよ。」
エルがビールを片手に言う。
「でも、いつか封印が解ける時が来る。」
アンが不安気に言った。
「その時のための用意は、わしがするから任せるのじゃ。」
ハックが言う。
「封印って何年くらい持つんだ?」
エルが聞いた。
「そうね。長くて50年てとこかしら。」
アンが答えると、
「50年しか持たないのか!その頃には俺たちは爺さんだぞ。」
ガルムが驚いて言う。
「魔王が復活する兆しが現れたら、その時はわしが異世界から転生者を呼び出す。その転生者が魔王を封じてくれるはずじゃ。」
ハックが真面目な顔で言う。
「その転生者が使えるヤツなら良いけどな。」
ガルムが言う。
「どちらにしても次の世代に引き継げるようにしておかなくちゃね。」
アンが言った。
エルドランド王から勲章を受けたエルたちは、酒場「エルフの店」で祝杯をあげた。
「今夜は勇者エルの奢りだ!皆んな楽しんでくれ!」
ワー!勇者エル万歳!
エルの一言で店内は大騒ぎだ。
「乾杯!」
ガルムはビールを一口で飲み干した。
「エルとアンのおかげで魔王を封印できたな。本当に凄かったぜ。」
「ガルムの一撃で魔王が怯んだんだ。あれが無ければ危なかったよ。」
エルがビールを片手に言う。
「でも、いつか封印が解ける時が来る。」
アンが不安気に言った。
「その時のための用意は、わしがするから任せるのじゃ。」
ハックが言う。
「封印って何年くらい持つんだ?」
エルが聞いた。
「そうね。長くて50年てとこかしら。」
アンが答えると、
「50年しか持たないのか!その頃には俺たちは爺さんだぞ。」
ガルムが驚いて言う。
「魔王が復活する兆しが現れたら、その時はわしが異世界から転生者を呼び出す。その転生者が魔王を封じてくれるはずじゃ。」
ハックが真面目な顔で言う。
「その転生者が使えるヤツなら良いけどな。」
ガルムが言う。
「どちらにしても次の世代に引き継げるようにしておかなくちゃね。」
アンが言った。
その後、ハックとガルムはそれぞれ旅に出た。エルはエルドランドの王子として執務に追われている。アンは王宮警護のヒーラーとして働いてる。
一年後、エルはアンにプロポーズをし、アンはそれを受けた。エル王子とアン妃の結婚式は、盛大に行われた。
さらに十数年後、王位を継いだエルとアンの間に女の子が生まれ、アンヌと名付けられた。
そのアンヌ王女が後に世界を救う冒険をすることになるのだが、それはまた別の話。
そのアンヌ王女が後に世界を救う冒険をすることになるのだが、それはまた別の話。
その頃、ハックは辺境の村外れで一人で隠遁生活をしている。
ガルムはエルドの町で弟子を取って自分の武術を教えている。
魔王復活の兆しが静かに忍び寄っていることに、エルたちはまだ気付いていないのであった。
ガルムはエルドの町で弟子を取って自分の武術を教えている。
魔王復活の兆しが静かに忍び寄っていることに、エルたちはまだ気付いていないのであった。