第18話 副官サキ
ー/ー 副官の川本サキ少尉が艦長席の横に立った。
「艦長、お食事の時間です」とサキ。
「お腹すいてない。後で行くよ」と悠木。
「だめです。今、立ってください」とサキ。
「いやだよ。持ってきてよ」と悠木。
「合戦時以外は食堂で食べるのが決まりです」とサキ。
「面倒くさいよ」と悠木。
「抱っこして連れて行きますよ。いいんですか?」とサキ。
「やれるもんなら……なにするの!」と悠木。
「抱っこですよ。暴れないでください」とサキ。
「わかったよ、自分で立つよ」と悠木。
「手間を掛けさせないでください」とサキ。
「毎日、同じようなやり取りしてるわね、あの二人」と恵子。
「やっぱり艦長は子供だわ。訓練のときは厳しいけど」と綾子。
「艦長、かわいい!」と早苗。
「十歳の子供が艦長なんて変だけど、慣れてきちゃったわ」と恵子。
「私もよ。不思議なものね」と舞。
「私たちも食堂に行きましょう」と綾子。
食堂のテーブルに悠木とサキは並んで座った。
「艦長、ニンジンを残さないでください」とサキ。
「いらない」と悠木。
「だめです。食べてください」とサキ。
「おいしくない」と悠木。
「宇宙では食料は貴重なんですよ。残さないでください!」とサキ。
「君にあげるよ」と悠木。
「自分の分は自分で食べてください。無理やり口に入れますよ」とサキ。
「やれるものなら……なにするの!」と悠木。
「食べさせてあげます。口を開けてください!」
「わかった、自分で食べるよ」と悠木。
「手間かけさせないでください」とサキ。
「おやつないの?」と悠木。
「食事中におやつは出ません」とサキ。
恵子らは瑠璃子と瞳が食事をしているテーブルに座った。
「艦長っていつから航海術の勉強をしているのですか?」と恵子。
「勉強なんてしてないわ」と瞳。
「え、でもすごく経験のある船乗りのような振る舞いですが、どなたかに師事されておられたのですか?」と綾子。
「いいえ。宇宙海軍の関係者はここ数年でほとんど戦死してしまったから、内地ではほとんど見ないわね。しかも、あの子は軍人を毛嫌いしてるから、師事どころか唾を吐きかねないわ」と瞳。
「では独学なのですか?」と綾子。
「まあ、そうなるかしら」と瞳。
「私には不思議なのです。この艦の原動機である重力エンジンはロストテクノロジーと言われているのに、艦長はよく御存じのなのです。なぜでしょうか」と舞。
「最初の紹介で説明したとおり、艦長はこの艦の専門家なの。それ以上は詮索しないでちょうだい」と瑠璃子。
「はい……」と舞。
「通信技術についても学者のように博識なのです。やはり普通のお方ではないのですね」とエリカ。
「気が付いたとしても、口に出してはだめよ」と瑠璃子。
「そうなのですね」とエリカ。
「あの人がここにいることは奇跡なのよ。気をつけてちょうだい」と瑠璃子。
「はい」とエリカ。
「コーヒーはまだなの」と悠木。
「順番を待ってください。給仕の係りは忙しいのです」とサキ。
「クッキーはないの?」と悠木。
「今日はでません。飴で我慢してください」とサキ。
「コーヒーに合わないよ。せめてチョコレート……」と悠木。
食事を終えた瞳が悠木のテーブルに立ち寄った。「食後に会議室に来て。次の演習の説明をするから」
「また射撃訓練かい? 本番の前に弾がなくなるよ」と悠木。
「航空隊の訓練よ」と瞳。
「新人のアルバで実戦は無理だよ」と悠木。
「だから訓練するんでしょ。とにかく来るのよ!」と瞳。
「わかったよ」と悠木。
「それじゃあ、また後で」と瞳。
「ふんっ。みんな頭ごなしに押し付けてくる」と悠木。
「コーヒーが届きましたよ。かわいい艦長様」とサキ。
「あ、クッキーだ!」と悠木。
「一昨日のお茶会の残り物です。特別ですよ」とサキ。
「じゃあ、ちょっとだけ頑張ってあげる」と悠木。
「艦長、お食事の時間です」とサキ。
「お腹すいてない。後で行くよ」と悠木。
「だめです。今、立ってください」とサキ。
「いやだよ。持ってきてよ」と悠木。
「合戦時以外は食堂で食べるのが決まりです」とサキ。
「面倒くさいよ」と悠木。
「抱っこして連れて行きますよ。いいんですか?」とサキ。
「やれるもんなら……なにするの!」と悠木。
「抱っこですよ。暴れないでください」とサキ。
「わかったよ、自分で立つよ」と悠木。
「手間を掛けさせないでください」とサキ。
「毎日、同じようなやり取りしてるわね、あの二人」と恵子。
「やっぱり艦長は子供だわ。訓練のときは厳しいけど」と綾子。
「艦長、かわいい!」と早苗。
「十歳の子供が艦長なんて変だけど、慣れてきちゃったわ」と恵子。
「私もよ。不思議なものね」と舞。
「私たちも食堂に行きましょう」と綾子。
食堂のテーブルに悠木とサキは並んで座った。
「艦長、ニンジンを残さないでください」とサキ。
「いらない」と悠木。
「だめです。食べてください」とサキ。
「おいしくない」と悠木。
「宇宙では食料は貴重なんですよ。残さないでください!」とサキ。
「君にあげるよ」と悠木。
「自分の分は自分で食べてください。無理やり口に入れますよ」とサキ。
「やれるものなら……なにするの!」と悠木。
「食べさせてあげます。口を開けてください!」
「わかった、自分で食べるよ」と悠木。
「手間かけさせないでください」とサキ。
「おやつないの?」と悠木。
「食事中におやつは出ません」とサキ。
恵子らは瑠璃子と瞳が食事をしているテーブルに座った。
「艦長っていつから航海術の勉強をしているのですか?」と恵子。
「勉強なんてしてないわ」と瞳。
「え、でもすごく経験のある船乗りのような振る舞いですが、どなたかに師事されておられたのですか?」と綾子。
「いいえ。宇宙海軍の関係者はここ数年でほとんど戦死してしまったから、内地ではほとんど見ないわね。しかも、あの子は軍人を毛嫌いしてるから、師事どころか唾を吐きかねないわ」と瞳。
「では独学なのですか?」と綾子。
「まあ、そうなるかしら」と瞳。
「私には不思議なのです。この艦の原動機である重力エンジンはロストテクノロジーと言われているのに、艦長はよく御存じのなのです。なぜでしょうか」と舞。
「最初の紹介で説明したとおり、艦長はこの艦の専門家なの。それ以上は詮索しないでちょうだい」と瑠璃子。
「はい……」と舞。
「通信技術についても学者のように博識なのです。やはり普通のお方ではないのですね」とエリカ。
「気が付いたとしても、口に出してはだめよ」と瑠璃子。
「そうなのですね」とエリカ。
「あの人がここにいることは奇跡なのよ。気をつけてちょうだい」と瑠璃子。
「はい」とエリカ。
「コーヒーはまだなの」と悠木。
「順番を待ってください。給仕の係りは忙しいのです」とサキ。
「クッキーはないの?」と悠木。
「今日はでません。飴で我慢してください」とサキ。
「コーヒーに合わないよ。せめてチョコレート……」と悠木。
食事を終えた瞳が悠木のテーブルに立ち寄った。「食後に会議室に来て。次の演習の説明をするから」
「また射撃訓練かい? 本番の前に弾がなくなるよ」と悠木。
「航空隊の訓練よ」と瞳。
「新人のアルバで実戦は無理だよ」と悠木。
「だから訓練するんでしょ。とにかく来るのよ!」と瞳。
「わかったよ」と悠木。
「それじゃあ、また後で」と瞳。
「ふんっ。みんな頭ごなしに押し付けてくる」と悠木。
「コーヒーが届きましたよ。かわいい艦長様」とサキ。
「あ、クッキーだ!」と悠木。
「一昨日のお茶会の残り物です。特別ですよ」とサキ。
「じゃあ、ちょっとだけ頑張ってあげる」と悠木。
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