第10話 理解者
ー/ー
「なにも分からないわ」と瞳。
「え?」と悠木。
「副操縦士だっただけの相手に、生まれ変わってからも会いに行くなんて異常だわ。ありえない」と瞳。
「ここにあるだろ」と悠木。
「いいえ。何か他に理由があるはずよ」と瞳。
「一緒にいて好きになったんだよ。愛だよ。死んでもまた会いたいくらいの」と悠木。
「今、絶対に違うって確信したわ」と瞳。
「なにを……」と悠木。
「わたくしは身も心もご主人様にささげたのです。副操縦士というのは一般向けの呼称で、実質は違うのです」と白猫。
「何が違うのかしら」と瞳。
「副操縦士の役目は、ご主人様の体の一部となって助けることなのです」と白猫。
「どういうこと? 分かりやすく説明してくれないかしら」と瞳。
「ご主人様の心の中でお役にたつことです」と白猫。
「意識を共有するという意味か」と桐子。
「はい」と白猫。「フォックス戦闘機の人工知能を介して意識を接続するのです」
「そして白猫の心をコントロールしたと。まさにマッドサイエンティストだな。涙の魔術師殿」と桐子。
「なんとでも言え。疑いの神め」と悠木。
「ちがいます。わたくしはご主人様の心に触れて、自分をささげることを決めたのです」と白猫。
「優れた洗脳だな」と桐子。
「説明するんじゃなかったよ」と悠木。
「悠木、私は感動しました! 白猫とあなたは心で結ばれていたのですね。これであなたたちの行動がすべてが理解できました。白猫、私はあなたを歓迎します。悠木の無二の理解者として」と瞳。
「姉さん待って、悠木の技術には問題が……」と桐子。
「この星は、悠木のたゆまぬ努力と命を賭した献身のおかげで守られたのですよ。そして白猫はその悠木の仕事を、自ら心を捧げて助けたのです。どこに問題があるのですか」と瞳。
「私から見れば、白猫は悠木に心を乗っ取られている。洗脳の被害者だよ」と桐子。
「悠木が白猫をここで打ち捨てれば被害者でしょう。ですが、救い出した上に、大切に保護しようとしているのです。私はこれを愛と呼びます」と瞳。
「姉さんがそういうなら、私は構わないけど」と桐子。
「よかったわね、白猫」とリリス。
「ありがとうございます」と白猫。
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「え?」と悠木。
「副操縦士だっただけの相手に、生まれ変わってからも会いに行くなんて異常だわ。ありえない」と瞳。
「ここにあるだろ」と悠木。
「いいえ。何か他に理由があるはずよ」と瞳。
「一緒にいて好きになったんだよ。愛だよ。死んでもまた会いたいくらいの」と悠木。
「今、絶対に違うって確信したわ」と瞳。
「なにを……」と悠木。
「わたくしは身も心もご主人様にささげたのです。副操縦士というのは一般向けの呼称で、実質は違うのです」と白猫。
「何が違うのかしら」と瞳。
「副操縦士の役目は、ご主人様の体の一部となって助けることなのです」と白猫。
「どういうこと? 分かりやすく説明してくれないかしら」と瞳。
「ご主人様の心の中でお役にたつことです」と白猫。
「意識を共有するという意味か」と桐子。
「はい」と白猫。「フォックス戦闘機の人工知能を介して意識を接続するのです」
「そして白猫の心をコントロールしたと。まさにマッドサイエンティストだな。涙の魔術師殿」と桐子。
「なんとでも言え。疑いの神め」と悠木。
「ちがいます。わたくしはご主人様の心に触れて、自分をささげることを決めたのです」と白猫。
「優れた洗脳だな」と桐子。
「説明するんじゃなかったよ」と悠木。
「悠木、私は感動しました! 白猫とあなたは心で結ばれていたのですね。これであなたたちの行動がすべてが理解できました。白猫、私はあなたを歓迎します。悠木の無二の理解者として」と瞳。
「姉さん待って、悠木の技術には問題が……」と桐子。
「この星は、悠木のたゆまぬ努力と命を賭した献身のおかげで守られたのですよ。そして白猫はその悠木の仕事を、自ら心を捧げて助けたのです。どこに問題があるのですか」と瞳。
「私から見れば、白猫は悠木に心を乗っ取られている。洗脳の被害者だよ」と桐子。
「悠木が白猫をここで打ち捨てれば被害者でしょう。ですが、救い出した上に、大切に保護しようとしているのです。私はこれを愛と呼びます」と瞳。
「姉さんがそういうなら、私は構わないけど」と桐子。
「よかったわね、白猫」とリリス。
「ありがとうございます」と白猫。