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第14話 ヴァルキリーとの対峙 -1

ー/ー



「アストレイア、発進!」

ユウキの叫びと共に、アストレイアは戦場のはずれから、その純白の巨体を輝かせながら、空へと舞い上がった。

その威容に、自由同盟の兵士たちは驚きの声を上げ、帝国軍の幻晶機も、突如現れた伝説の機体に一瞬、動きを止めた。


ユウキはアストレイアのメインパイロットとして、自由同盟軍と共に帝国軍との初の本格的な交戦に投入された。

アストレイアが第一段階の覚醒状態であるにもかかわらず、ヴァルキリー帝国の精鋭部隊の幻晶機とも互角に渡り合い、一般のシリウス・シリーズやゲイル・シリーズを相手には、ゲーム感覚で卓越した機動とリアのサポートによる連携で次々と無力化していく。

彼の戦闘スタイルは、敵パイロットを殺さず、機体の腕や脚を破壊して活動不能に追い込むというもので、その効率性と精密さに味方も驚きを隠せない。

アストレイアは、敵のシリウス・シリーズの群れの中に、まるで単騎特攻を仕掛けるかのように飛び込んだ。

その瞬間、周囲を十数機の帝国軍機に囲まれる。

彼らは一斉にアストレイアに照準を合わせ、エネルギー弾や実体弾の嵐を浴びせかけた。

「ユウキ!集中して!四方から攻撃が来るわ!」

リアの緊迫した声が響く。

メインモニターには、ロックオンを示す赤い警告がいくつも点滅している。敵の猛攻に、ユウキの脳裏には、かつてやり込んだ弾幕シューティングゲームの画面がフラッシュバックした。

「大丈夫、リア!このパターン、見たことある!」

ユウキは操縦桿を激しく操作し、アストレイアを高速で旋回させる。
巨大な機体が信じられないほどの俊敏さで敵の攻撃を紙一重でかわしていく。
まるで、無数の弾丸の間を縫うように、華麗に舞い踊るかのようだ。

「右腕の魔導剣!敵機の左腕を狙って!」

リアの指示が飛ぶ。ユウキは瞬時に敵機の動きを読み、アストレイアの巨大な魔導剣を閃かせた。

風の魔力が刃に宿り、一閃。

最も近くにいたシリウス・シリーズの左腕が、火花を散らして切り落とされ、機体はバランスを崩して地面に墜落した。

「左腕の魔導砲!敵機の下半身を狙って!」

間髪入れずに、高出力のエネルギー弾が放たれる。アストレイアを囲んでいた別のシリウス・シリーズの脚部を正確に粉砕し、その機体も活動不能となる。

「ユウキ、後方からレギオン・シリーズが接近!重装甲型よ!正面からの攻撃は避けて!」

リアの警告に、ユウキは一瞬で判断を下す。

「分かった!リア、ブースターを最大出力!一気に加速する!」

アストレイアの巨体が轟音を上げて急加速。レギオン・シリーズの巨体は、その加速についていけず、ユウキの背後を通り過ぎていった。その隙を逃さず、ユウキはアストレイアを急旋回させ、レギオンの背後を取る。

「背中がガラ空きだぜ!リア、魔導剣に風の力を集中!」
「はい!」

アストレイアの魔導剣が再び風を纏い、レギオン・シリーズの背部装甲を深々と切り裂いた。内部から火花が飛び散り、レギオンは膝から崩れ落ちる。






次々と無力化されていく帝国軍機に、味方からは歓声が上がり、敵からは動揺が広がる。

ユウキとリアの連携は完璧だった。

ユウキのゲームで培った予測能力と、リアの的確な情報処理能力が、アストレイアの圧倒的な性能を最大限に引き出していた。彼は、まるでゲームのコンボを決めるかのように、流れるような動作で敵機を無力化していく。



アストレイアの出現は、絶望に沈んでいた自由同盟軍の士気を一気に回復させた。

「あれは…アストレイアだ!伝説の機竜が…!」
「まだ戦える!アストレイアが来てくれたんだ!」

兵士たちの間に、新たな活力が漲っていく。彼らは、伝説の機竜が味方についたという事実に、希望を見出したのだ。

ユウキは、その期待に応えるかのように、アストレイアを縦横無尽に駆った。

「リア、次の敵は!?」
「ユウキ、前方三時の方向!シリウス・タイプG、二機!連携攻撃を仕掛けてくるわ!」

リアの冷静な指示が、ユウキの耳に届く。ユウキは瞬時に敵機の動きを予測し、アストレイアを滑るように移動させた。

「よし、一気に仕留める!」

アストレイアの魔導剣が再び唸りを上げ、二機のシリウス・タイプGを同時に切り裂く。その動きは、まるで熟練の剣士が舞うかのようだった。

立て続けに、アストレイアは短時間で7機の帝国軍幻晶機を無力化していった。
その圧倒的な戦果に、帝国軍は混乱し、自由同盟軍は歓喜に沸いた。


この時点で、自由同盟の戦力は、アストレイアを含め7機。
対する帝国軍は、初期の30機から18機にまで戦力を減らしていた。

依然として戦力差はあるものの、アストレイアの活躍により、その差は大きく縮まっていた。

竜騎士中隊のコックピット内でも、その光景は驚きをもって迎えられていた。

「な…なんだ、あの動きは…!?」

ディオンが、その精悍な顔に驚愕の表情を浮かべた。彼の長年の経験をもってしても、アストレイアとユウキの動きは常識外れだった。

「まるで、戦場全体が見えているかのようだ…!あの若造、ただのひよっこじゃない…!」

ソフィアもまた、驚きを隠せない。彼女のモニターには、アストレイアの異常なまでの機動データと、的確な攻撃軌道がリアルタイムで表示されている。

「あの反応速度…!信じられないわ!この前よりも、もっとすごいことになってる!」

ルナは興奮気味に叫んだ。彼女の瞳は、輝くアストレイアの姿に釘付けだ。

「おいおい…冗談だろ?あいつ、本当に人間かよ…」

ジェイは呆れたように呟いた。

「これが敵じゃなくてよかったよ、マジで…」

彼の言葉には、軽口の中にも、アストレイアの圧倒的な力に対する畏敬の念が混じっていた。




次のエピソードへ進む 第15話 ヴァルキリーとの対峙 -2


みんなのリアクション

「アストレイア、発進!」
ユウキの叫びと共に、アストレイアは戦場のはずれから、その純白の巨体を輝かせながら、空へと舞い上がった。
その威容に、自由同盟の兵士たちは驚きの声を上げ、帝国軍の幻晶機も、突如現れた伝説の機体に一瞬、動きを止めた。
ユウキはアストレイアのメインパイロットとして、自由同盟軍と共に帝国軍との初の本格的な交戦に投入された。
アストレイアが第一段階の覚醒状態であるにもかかわらず、ヴァルキリー帝国の精鋭部隊の幻晶機とも互角に渡り合い、一般のシリウス・シリーズやゲイル・シリーズを相手には、ゲーム感覚で卓越した機動とリアのサポートによる連携で次々と無力化していく。
彼の戦闘スタイルは、敵パイロットを殺さず、機体の腕や脚を破壊して活動不能に追い込むというもので、その効率性と精密さに味方も驚きを隠せない。
アストレイアは、敵のシリウス・シリーズの群れの中に、まるで単騎特攻を仕掛けるかのように飛び込んだ。
その瞬間、周囲を十数機の帝国軍機に囲まれる。
彼らは一斉にアストレイアに照準を合わせ、エネルギー弾や実体弾の嵐を浴びせかけた。
「ユウキ!集中して!四方から攻撃が来るわ!」
リアの緊迫した声が響く。
メインモニターには、ロックオンを示す赤い警告がいくつも点滅している。敵の猛攻に、ユウキの脳裏には、かつてやり込んだ弾幕シューティングゲームの画面がフラッシュバックした。
「大丈夫、リア!このパターン、見たことある!」
ユウキは操縦桿を激しく操作し、アストレイアを高速で旋回させる。
巨大な機体が信じられないほどの俊敏さで敵の攻撃を紙一重でかわしていく。
まるで、無数の弾丸の間を縫うように、華麗に舞い踊るかのようだ。
「右腕の魔導剣!敵機の左腕を狙って!」
リアの指示が飛ぶ。ユウキは瞬時に敵機の動きを読み、アストレイアの巨大な魔導剣を閃かせた。
風の魔力が刃に宿り、一閃。
最も近くにいたシリウス・シリーズの左腕が、火花を散らして切り落とされ、機体はバランスを崩して地面に墜落した。
「左腕の魔導砲!敵機の下半身を狙って!」
間髪入れずに、高出力のエネルギー弾が放たれる。アストレイアを囲んでいた別のシリウス・シリーズの脚部を正確に粉砕し、その機体も活動不能となる。
「ユウキ、後方からレギオン・シリーズが接近!重装甲型よ!正面からの攻撃は避けて!」
リアの警告に、ユウキは一瞬で判断を下す。
「分かった!リア、ブースターを最大出力!一気に加速する!」
アストレイアの巨体が轟音を上げて急加速。レギオン・シリーズの巨体は、その加速についていけず、ユウキの背後を通り過ぎていった。その隙を逃さず、ユウキはアストレイアを急旋回させ、レギオンの背後を取る。
「背中がガラ空きだぜ!リア、魔導剣に風の力を集中!」
「はい!」
アストレイアの魔導剣が再び風を纏い、レギオン・シリーズの背部装甲を深々と切り裂いた。内部から火花が飛び散り、レギオンは膝から崩れ落ちる。
次々と無力化されていく帝国軍機に、味方からは歓声が上がり、敵からは動揺が広がる。
ユウキとリアの連携は完璧だった。
ユウキのゲームで培った予測能力と、リアの的確な情報処理能力が、アストレイアの圧倒的な性能を最大限に引き出していた。彼は、まるでゲームのコンボを決めるかのように、流れるような動作で敵機を無力化していく。
アストレイアの出現は、絶望に沈んでいた自由同盟軍の士気を一気に回復させた。
「あれは…アストレイアだ!伝説の機竜が…!」
「まだ戦える!アストレイアが来てくれたんだ!」
兵士たちの間に、新たな活力が漲っていく。彼らは、伝説の機竜が味方についたという事実に、希望を見出したのだ。
ユウキは、その期待に応えるかのように、アストレイアを縦横無尽に駆った。
「リア、次の敵は!?」
「ユウキ、前方三時の方向!シリウス・タイプG、二機!連携攻撃を仕掛けてくるわ!」
リアの冷静な指示が、ユウキの耳に届く。ユウキは瞬時に敵機の動きを予測し、アストレイアを滑るように移動させた。
「よし、一気に仕留める!」
アストレイアの魔導剣が再び唸りを上げ、二機のシリウス・タイプGを同時に切り裂く。その動きは、まるで熟練の剣士が舞うかのようだった。
立て続けに、アストレイアは短時間で7機の帝国軍幻晶機を無力化していった。
その圧倒的な戦果に、帝国軍は混乱し、自由同盟軍は歓喜に沸いた。
この時点で、自由同盟の戦力は、アストレイアを含め7機。
対する帝国軍は、初期の30機から18機にまで戦力を減らしていた。
依然として戦力差はあるものの、アストレイアの活躍により、その差は大きく縮まっていた。
竜騎士中隊のコックピット内でも、その光景は驚きをもって迎えられていた。
「な…なんだ、あの動きは…!?」
ディオンが、その精悍な顔に驚愕の表情を浮かべた。彼の長年の経験をもってしても、アストレイアとユウキの動きは常識外れだった。
「まるで、戦場全体が見えているかのようだ…!あの若造、ただのひよっこじゃない…!」
ソフィアもまた、驚きを隠せない。彼女のモニターには、アストレイアの異常なまでの機動データと、的確な攻撃軌道がリアルタイムで表示されている。
「あの反応速度…!信じられないわ!この前よりも、もっとすごいことになってる!」
ルナは興奮気味に叫んだ。彼女の瞳は、輝くアストレイアの姿に釘付けだ。
「おいおい…冗談だろ?あいつ、本当に人間かよ…」
ジェイは呆れたように呟いた。
「これが敵じゃなくてよかったよ、マジで…」
彼の言葉には、軽口の中にも、アストレイアの圧倒的な力に対する畏敬の念が混じっていた。