第7話

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ここはウエス国の森の中の一軒家。

たった今、この家の前に一つの箒星が落ちてきた。

その中から出てきた少女は、こう言った。

「こんばんは。ぼくは女神イブ。よろしく。」

フィーネ、リリィ、モックの3人は唖然として少女を見ていた。

「危ないじゃないの!人の家の前に大穴開けて。どうしてくれるのよ。」
フィーネがイブにすごい剣幕で怒っているが、気にするのはそこじゃないと思う。
「私もフィーネもせっかく星空を楽しんでたのに。台無しよ。」
リリィも怒っているが、そこじゃない気がする。
「モックも怒ってるキー!」
モックは….よくわからない。

「あのぉ、普通は、『何?この箒星は?宇宙人?UFO?女神って何?』って、なるもんでしょ?何なの?君たち。」
女神イブも困惑している。

「とにかく、謝って。」
フィーネが謝罪を要求する。
「謝ってよ。」
リリィも続く。
「謝れキー。」
何故かモックも続く。

「何でぼくが謝るんだ?君たちに話があってきたのに。」
フィーネたち3人がイブを睨みつけている。これは、イブが謝らないと先に進めそうにない。
「君たちの家の前に大穴を開けてしまって申し訳ない。許してほしい。」
女神イブは渋々謝った。

「まあ、今回は許してあげるわ。」
「許してあげる。」
「許すキー。」

なんだか納得いかないが、女神イブは、それを飲み込んで話を続けた。
「ぼくが君たちの前に現れたのには訳がある。」
「その前に、開いた穴を塞いでよ。」
フィーネが言う。
「もと通りに戻して。」
リリィも続く。
「戻すキー。」
モックもさらに続く。

女神イブは、諦めて言った。
「わかりました。直しますよ。時よ戻れ、リバース!」
家の前に開いた大穴が埋まっていく。風圧で壊れた物たちも直っていく。
「これで、文句ないだろう?」

「じゃあ、話を聞きましょう。」
「話を聞くわ。」
「聞くキー。」

改めて、イブが話し出す。一瞬、イブは真剣な表情をみせた。
「ぼくは、女神イブ。この世界の創造主の一人だ。そして、フィーネとリリィを転生させたのは、ぼくだ。」
「夢は本当だったのね。」
フィーネが言う。
「私が転生したときに出てきたのも、あなただったのね。」
リリィが言う。
「きみたちの転生には、理由がある。それは、おいおい説明するとして。」
「今、説明してよ!」
イブの話にフィーネが突っ込む。
「まあ、待て。いずれ分かる事だ。先に大事な話をしよう。きみたちにお願いがある。【女神の魂を持つ子供】を探してほしい。」
「夢でも言ってたやつね。ヒントくらいあっても良いんじゃない?」
少し怒りながらフィーネが言う。
「あまり情報が無いんだ。で、お詫びとして、僕も一緒に探すことにした。僕が手をかざせば【女神の魂を持つ子供】かどうかがわかる。」
女神イブの話にフィーネも納得したようだ。
「それならいいわ。」

女神イブは続ける。
「それで、ぼくもここに住むことにした。」
フィーネたちが驚く。
「ええ!!女神様が?ここに?」
イブは平然と言う。
「問題なかろう?一人ぐらい増えたって。」
フィーネたちは仕方なく承諾した。




こうして、女神イブがフィーネたちの暮らしに加わることになった。




翌朝。

「フィーネ!朝だよ!起きて!」
リリィとモックが、フィーネを起こしにやってきた。
「まだ眠い….もう少し寝かせて….」
フィーネは、まだ寝たりないようだ。
「お、き、て!」
リリィが、フィーネの体の上に乗っかり体重をかける。
「わかったわよ。起きるわ。」
渋々、フィーネは起き上がった。

リリィとモックは、隣のイブの部屋に行く。
イブは、うつ伏せになって凄い寝相で寝ている。
「イブ!朝だよ!起きて!」
リリィとモックが体を揺さぶるが起きない。
「むにゃむにゃ。もうカレーは食べられないぞ。」
夢を見ているようだ。リリィはイブの鼻をつまんだ。
しばらくして、イブの顔が赤くなる。
ガバッ
イブが起き上がった。
「何をする?!」
「イブ!朝だよ!起きて!」
イブも渋々起きだす。

フィーネは魔法で朝食の支度をしていた。
そこに、リリィ、モック、イブがやってくる。

朝食は、パンケーキとベーコン、スクランブルエッグに野菜サラダ。
4人はテーブルについて、朝食をいただく。
「そういえば、イブは普通の食事で良かったのかしら?」
フィーネが聞くと、
「ぼくは、好き嫌いはないから何でも食べるぞ。」
イブが答える。
食後の紅茶をフィーネが淹れる。
「フィーネの淹れる紅茶は美味いな!気に入った。」
イブは紅茶を気に入ったようだ。

そして、4人は、そろってロッキングチェアに座る。
「実は、ぼくも女神の仕事に嫌気がさしていてね。こういう、のんびり生活に憧れていたんだ。」
イブが言うと、
「気が合うわね。のんびり仲間が出来てうれしいわ。」
フィーネが紅茶を飲みながら言う。
「でも、女神であるイブがここに来た本当の理由はなんなのかしら?......嫌な予感がするわ。」
フィーネはふと呟いた。

早々にリリィとモックは、飽きてしまったようで、家の周りで追いかけっこを始めた。

「待てー!」
「待たないキー!」

この後、世界の命運に自分たちが関わる事になるとは思いもせず、ひとまず【女神の魂を持つ子供】のことは忘れて、平穏なのんびり生活を満喫するフィーネたちであった。











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みんなのリアクション

ここはウエス国の森の中の一軒家。
たった今、この家の前に一つの箒星が落ちてきた。
その中から出てきた少女は、こう言った。
「こんばんは。ぼくは女神イブ。よろしく。」
フィーネ、リリィ、モックの3人は唖然として少女を見ていた。
「危ないじゃないの!人の家の前に大穴開けて。どうしてくれるのよ。」
フィーネがイブにすごい剣幕で怒っているが、気にするのはそこじゃないと思う。
「私もフィーネもせっかく星空を楽しんでたのに。台無しよ。」
リリィも怒っているが、そこじゃない気がする。
「モックも怒ってるキー!」
モックは….よくわからない。
「あのぉ、普通は、『何?この箒星は?宇宙人?UFO?女神って何?』って、なるもんでしょ?何なの?君たち。」
女神イブも困惑している。
「とにかく、謝って。」
フィーネが謝罪を要求する。
「謝ってよ。」
リリィも続く。
「謝れキー。」
何故かモックも続く。
「何でぼくが謝るんだ?君たちに話があってきたのに。」
フィーネたち3人がイブを睨みつけている。これは、イブが謝らないと先に進めそうにない。
「君たちの家の前に大穴を開けてしまって申し訳ない。許してほしい。」
女神イブは渋々謝った。
「まあ、今回は許してあげるわ。」
「許してあげる。」
「許すキー。」
なんだか納得いかないが、女神イブは、それを飲み込んで話を続けた。
「ぼくが君たちの前に現れたのには訳がある。」
「その前に、開いた穴を塞いでよ。」
フィーネが言う。
「もと通りに戻して。」
リリィも続く。
「戻すキー。」
モックもさらに続く。
女神イブは、諦めて言った。
「わかりました。直しますよ。時よ戻れ、リバース!」
家の前に開いた大穴が埋まっていく。風圧で壊れた物たちも直っていく。
「これで、文句ないだろう?」
「じゃあ、話を聞きましょう。」
「話を聞くわ。」
「聞くキー。」
改めて、イブが話し出す。一瞬、イブは真剣な表情をみせた。
「ぼくは、女神イブ。この世界の創造主の一人だ。そして、フィーネとリリィを転生させたのは、ぼくだ。」
「夢は本当だったのね。」
フィーネが言う。
「私が転生したときに出てきたのも、あなただったのね。」
リリィが言う。
「きみたちの転生には、理由がある。それは、おいおい説明するとして。」
「今、説明してよ!」
イブの話にフィーネが突っ込む。
「まあ、待て。いずれ分かる事だ。先に大事な話をしよう。きみたちにお願いがある。【女神の魂を持つ子供】を探してほしい。」
「夢でも言ってたやつね。ヒントくらいあっても良いんじゃない?」
少し怒りながらフィーネが言う。
「あまり情報が無いんだ。で、お詫びとして、僕も一緒に探すことにした。僕が手をかざせば【女神の魂を持つ子供】かどうかがわかる。」
女神イブの話にフィーネも納得したようだ。
「それならいいわ。」
女神イブは続ける。
「それで、ぼくもここに住むことにした。」
フィーネたちが驚く。
「ええ!!女神様が?ここに?」
イブは平然と言う。
「問題なかろう?一人ぐらい増えたって。」
フィーネたちは仕方なく承諾した。
こうして、女神イブがフィーネたちの暮らしに加わることになった。
翌朝。
「フィーネ!朝だよ!起きて!」
リリィとモックが、フィーネを起こしにやってきた。
「まだ眠い….もう少し寝かせて….」
フィーネは、まだ寝たりないようだ。
「お、き、て!」
リリィが、フィーネの体の上に乗っかり体重をかける。
「わかったわよ。起きるわ。」
渋々、フィーネは起き上がった。
リリィとモックは、隣のイブの部屋に行く。
イブは、うつ伏せになって凄い寝相で寝ている。
「イブ!朝だよ!起きて!」
リリィとモックが体を揺さぶるが起きない。
「むにゃむにゃ。もうカレーは食べられないぞ。」
夢を見ているようだ。リリィはイブの鼻をつまんだ。
しばらくして、イブの顔が赤くなる。
ガバッ
イブが起き上がった。
「何をする?!」
「イブ!朝だよ!起きて!」
イブも渋々起きだす。
フィーネは魔法で朝食の支度をしていた。
そこに、リリィ、モック、イブがやってくる。
朝食は、パンケーキとベーコン、スクランブルエッグに野菜サラダ。
4人はテーブルについて、朝食をいただく。
「そういえば、イブは普通の食事で良かったのかしら?」
フィーネが聞くと、
「ぼくは、好き嫌いはないから何でも食べるぞ。」
イブが答える。
食後の紅茶をフィーネが淹れる。
「フィーネの淹れる紅茶は美味いな!気に入った。」
イブは紅茶を気に入ったようだ。
そして、4人は、そろってロッキングチェアに座る。
「実は、ぼくも女神の仕事に嫌気がさしていてね。こういう、のんびり生活に憧れていたんだ。」
イブが言うと、
「気が合うわね。のんびり仲間が出来てうれしいわ。」
フィーネが紅茶を飲みながら言う。
「でも、女神であるイブがここに来た本当の理由はなんなのかしら?......嫌な予感がするわ。」
フィーネはふと呟いた。
早々にリリィとモックは、飽きてしまったようで、家の周りで追いかけっこを始めた。
「待てー!」
「待たないキー!」
この後、世界の命運に自分たちが関わる事になるとは思いもせず、ひとまず【女神の魂を持つ子供】のことは忘れて、平穏なのんびり生活を満喫するフィーネたちであった。