「安心するなよ時巻! 君は今、声変りをした……今はその段階だ」
「どういうこと?」
恭吾の言っている意味が分からない。
「男は三段階進化する……君にはこの後まだ二回同じように身体的能力アップの時が来る」
「そ、それは……いつ来るんだ? わ、分かるのか? 恭吾には……」
「もちろんだ」
何故だ? 何故に恭吾はこんなにも自分の知らないことが分かるのだろうか? 時巻からすれば恭吾は預言者だった。
「お、教えてくれ……またこの苦しみが来るのが分かっているのなら……」
「次のレベルアップは陰毛……君に陰毛が生える時だ……どうせまだだろう?」
「な、何で……それを……」
「ふ……見れば分かるさ……そんな事」
まただ……自分にしか分かるはずのないことを何故、恭吾は知っているのだろうか? 恭吾が教祖様に見えてきた。
「で、では……その次は……?」
「脇毛が生える時……さ」
「そうか……男が肉体的に男性へと変化する……それは子供からの脱却……大人のパワーを身に纏うとき……」
「ようやく分かったようだな……」
「恩に着るよ、恭吾」
神だった……恭吾は神の生まれ変わりとしか思えなかった。
二人はこうして親友となった。