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第四章:洗濯機

ー/ー




『蓮くんのお家は貧乏なの?』

 たくさんの母親たちの前で聞かれたあの言葉が忘れられない。
 私の名前は彩美。蓮の母親だ。
 果たして、あの時の私の答えは間違っていなかっただろうか。
 ハッキリと『貧乏』ではないと言うべきだったのか。
 蓮はみんなの前で堂々と『愛してる宣言』をされ、恥ずかしかったのかもしれない。しかし、紛れもない事実だ。みんな声を大にして伝えるべきなのだ。
 本当に怖いのは『心の貧乏』なのだから。

 蓮の体操着を洗濯機に入れると泥汚れが溶けていく。
 水が濁る様子を見ていると母の事を思い出した。
 
 私の母親は今で言う『ネグレクト』だった。「彩美」という名前をあまり呼ばれた事もない。食事、身の回りの世話など皆無で常に散らかった部屋の中で過ごした。時間の感覚はなし。長い時間睡眠をとる事も出来ず、ジュっと火が消える音と同時に放つ焦げ臭さで目が覚めてしまう。
 幼き頃の記憶は曖昧で、覚えているのは小学三年生くらいの頃から。
「お母さん、お腹すいた」
「また?そこにあるお菓子でもたべな」
 葉っぱを巻いた棒にボッと火をつけ、天井に白い煙をフゥーっと吐きながら言った。
 テーブルの上には、空き缶や食べかけのポテトチップス、ファッション雑誌、毒々しい広告入りのポケットティッシュが満員電車のように重なっていた。その光景を見ると一気に空腹感がなくなる。
「やっぱり大丈夫」
 グワングワンと洗濯機の音が大きくてお母さんには届かぬ声だったのかもしれない……。
 一切反応がない。
 わざとなのか、本当に聞こえないのかを考えることすらいつの間にかやめていた。
 
 そんな中でもファッション雑誌を見ることが唯一の楽しみであった。紙の中に映る『しろいふく』を着ている女性がキラキラしていたから。
 それなのに、同じページを何度も見ていると母は必ず言った。
「あんたには絶対、白なんて着させない。自分の服を見てみなさいよ。黒い服ですら汚すんだから」
「……見てるだけだよ」
 口元にギュッと力を入れて無理矢理、笑顔を作った。
「私だってね、我慢してるの。あんたが人の服まで汚してくれるからさ。洗濯する身にもなりなさいよ」
 どうせ何を言っても伝わらないのだから黙る事を選んだ。
「その被害者ぶった目、本当に腹が立つ。もう終わり!」
 ドンッと肩を押され、雑誌を奪われた衝撃で寝転んでしまった。
 母は自分に甘く、人に厳しい人であった。
 私に『我慢している』と言っていたが、仕事に行く日は真っ白なスーツやワンピースを纏っていた。
 それなのに、私には一度も『しろいふく』を着させてくれなかった……。

 グワングワンと洗濯機の大きな音と振動を感じ、蓮の体操着を洗っていることを思い出した。
 ポンポンと優しく肩を叩かれたその瞬間、母に押された記憶が温かいものに変わった。
「お母さん、お腹すいたよ」
 大袈裟にお腹を擦る蓮を愛おしく思い、ギュッと抱きしめる。
「く、苦しいよぉ」
「あ、ごめんね。お腹すいたよね。ご飯にしよう!」
「おー!」
 二人で拳を作り上に手を上げた。
 グツグツと鍋からはスパイスの匂いが漂い、蓮のお腹がグゥーっと鳴った。
「もう限界だぁ。早くたべよ」
「はい。手を合わせて」
「いただきまぁーす!」
 二人の声はカレーから放たれる湯気と一緒に、リビングに充満する。蓮と同時に言葉を合わせ、ふぅふぅしながら食べ物を口へ運ぶ。
 これ以上の幸せはない。
 目を瞑り心の中で手を合わせ、日常に感謝した。
 
 視線を蓮に戻そうとしたとき、茶色いものが目の前を通りすぎ、ベチャっと音を立てた。
「げぇー!お母さんの服にカレーが飛んだ!」
「おっと……ビックリ」
 クスクスと肩を上下させ一緒に笑った。つかの間の沈黙のあと、蓮がニヤニヤしながら私の白い服を指す。
「ここにも赤色がついてるよ」
「見つけましたね。さて、問題です。なぜ赤いのでしょうか。分かる子はいるかな?」
 スプーンをカレーの上に置き、腕組みをしながら答えを探している。
「ヒントは、一昨日のお夕飯です」
「……はいっ!」
 目を輝かせ、授業中の生徒のように真っ直ぐ手を挙げた。
「筒井蓮くん!」
 スっと立ち上がり気をつけをしながら答えた。
「ケチャップです」
「正解!オムライスにケチャップで一緒に名前書いた時の赤色でした」
 胸の前で小さく手を合わせパチパチと音を鳴らし、蓮は再びスプーンを持ち、お友達の話を聞かせてくれた。
 心が温まるエピソードの中に『佳純ちゃん』の名前を聞いた瞬間、温度が下がった。
 
「最近ね、学校に来ないんだ」

 蓮の声が離れていく感覚が私を襲った。
 白い煙、満員電車のような机が浮かび、私と同じように学校に行けなくなってしまったのではないかと胸が苦しくなった。
「来ない理由は分かる?」
「みんなに聞いても『わからない』って」
「そう……。心配ね」
 蓮は首をかしげたまま食器をカチャカチャと流しに運ぶ。
「女子ってよくわかんないよ。ご馳走!今日もおいしかったぁ」
「……うん」
 お皿に残されたカレーと同じように、冷めた返事をした。
 
 蓮がグッスリと眠ったことを確認し、残りのティッシュを一つずつテーブルの上に広げる。
 「二十九、三十」
 毒々しい色をしたチラシ入れを、無音の部屋で早々に仕上げた。
 安藤さんに何度かお願いされたことがあるが、今回はいつもと違った。
 『三十個だけ、後日にお願い』と言われたのだ。深く考えても仕方がなく佳純ちゃんの様子が気になり、明日にでも届けようと思った。
 手先に集中できず、仕上がったはずのチラシは何個か逆さまになっている。
 「気づいてよかったわ。間違いがあったら失礼よね」
 もう一度確認をし、ガサガサと小さな音を立てビニール袋に入れた。
 夜の静けさの中、ピーピーっと洗濯機が終わりの合図を鳴らす。しろいふくを取り出し、パンパンと広げた。
「今回も薄く染みが残ったなぁ」
 思わず笑みがこぼれ、独り言を発した。
「明日は雨予報だし、部屋干しにしておこう」
 窓に視線を向け、雲に覆われた月を隠すようにそっとカーテンを閉めベッドに体を預けた。
 
 翌朝、ザーザーという音で目が覚める。
「こんなに降らなくてもいいのに」
 せめて、蓮が登校中は小雨ならいいのにと苛立ちを感じた。
 ジュワッと卵をフライパンに落としパンが焼き終わる頃、ガタンと蓮が椅子に座った。
 「なんで雨なんだよう。運動会の練習ができないよ」
 「それは残念ね。長靴履いていきなさいね」
 「走りにくいから嫌だ」
 「ポツポツ雨じゃないから濡れちゃうわよ」
 食欲が湧かないらしく、ちびちびと食パンを齧っている。
 「ごちそうさま」
 「もう終わり?そうだ!目玉焼きを食べたらお日様が顔を出してくれるかも!」
 「えー!本当に?でもなんで?」
 「まんまるで黄色いから、太陽みたいじゃない?」
 無邪気な笑顔を見せ、パクパクと食べる姿を思わずギュッと抱きしめる。
 「もう!ご飯食べてるのにぃ!」
 「そうよね。ごめん、ごめん」
 「あー!ほら、お母さんの服に卵がついちゃった」
 まるで太陽みたいな染みに二人でお願いをした。
 
 「お日様が出てきてくれますように……」

 蓮は嫌がっていたはずの長靴をスポッと履き、ザーザーと降らす雲を見上げ私に手を振った。
 この時、なぜか小さくなっていくランドセル姿から目を離すことができなかった。その理由を想像できるはずもない。

 門を曲がり、ランドセルは見えなくなってしまったが、蓮とのお祈りを思い出し気持ちを切り替える。
 「出てきてくれますように。お顔を出してくれますように」
 自作のリズムに乗せながらテキパキと片付けを始めた。
 二人の服を洗濯機に入れスタートボタンを押した時、ピーンポーンと部屋の奥まで澄んだ音が届く。
 モニターには黒い合羽を纏った人物が映る。フードの縁から雨が糸のように落ちていた。
「はい。どちら様ですか」
 
「……です」
 
 全体が見えず、雨音が声も遮ってしまう。
「今、開けます」
 鍵を外し、ドアを少しだけ開けて首を傾ける。
「すみません、もう一度……」
 ドアに体重を乗せていた右肩を強く押され、バランスを崩した。
 蓮にポンポンと温かく叩かれた感覚が消え、母の記憶が呼び戻される。足元が濡れているせいで、そのまま仰向けになってしまう。
 黒い服は舐めるように全身に目を這わせ、黄色い染みを睨み、音もなく私に覆い被さる。
 匂うはずのない焦げ臭さが漂い、動けなくなった。
 
 
 『……グサ、グサリ』
 お腹に焼けるような熱さが広がる。
 
 葉っぱを巻いた白い棒に火をつける母が浮かぶ。
 『ほらね、あんたは人の服まで汚すのよ』

 「お母さん、ごめんなさい……」
 消え入る声で謝った。そして目を瞑り、母の影を追い払う。
 ……グワングワンと鳴る音を聞きながら願った。

 「カレーの染みが残ってくれますように」
 
 蓮との最後の思い出は消えないで欲しかった。
 朝、二人でお祈りした黄色いお日様は、赤色に変えられてしまったから。
 
 「蓮、大好きだよ。ありがとう」

 遠くで洗濯機が『ピー』と鳴り、終わりを告げた。


 


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 私の名前は彩美。蓮の母親だ。
 果たして、あの時の私の答えは間違っていなかっただろうか。
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 蓮はみんなの前で堂々と『愛してる宣言』をされ、恥ずかしかったのかもしれない。しかし、紛れもない事実だ。みんな声を大にして伝えるべきなのだ。
 本当に怖いのは『心の貧乏』なのだから。
 蓮の体操着を洗濯機に入れると泥汚れが溶けていく。
 水が濁る様子を見ていると母の事を思い出した。
 私の母親は今で言う『ネグレクト』だった。「彩美」という名前をあまり呼ばれた事もない。食事、身の回りの世話など皆無で常に散らかった部屋の中で過ごした。時間の感覚はなし。長い時間睡眠をとる事も出来ず、ジュっと火が消える音と同時に放つ焦げ臭さで目が覚めてしまう。
 幼き頃の記憶は曖昧で、覚えているのは小学三年生くらいの頃から。
「お母さん、お腹すいた」
「また?そこにあるお菓子でもたべな」
 葉っぱを巻いた棒にボッと火をつけ、天井に白い煙をフゥーっと吐きながら言った。
 テーブルの上には、空き缶や食べかけのポテトチップス、ファッション雑誌、毒々しい広告入りのポケットティッシュが満員電車のように重なっていた。その光景を見ると一気に空腹感がなくなる。
「やっぱり大丈夫」
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 母は自分に甘く、人に厳しい人であった。
 私に『我慢している』と言っていたが、仕事に行く日は真っ白なスーツやワンピースを纏っていた。
 それなのに、私には一度も『しろいふく』を着させてくれなかった……。
 グワングワンと洗濯機の大きな音と振動を感じ、蓮の体操着を洗っていることを思い出した。
 ポンポンと優しく肩を叩かれたその瞬間、母に押された記憶が温かいものに変わった。
「お母さん、お腹すいたよ」
 大袈裟にお腹を擦る蓮を愛おしく思い、ギュッと抱きしめる。
「く、苦しいよぉ」
「あ、ごめんね。お腹すいたよね。ご飯にしよう!」
「おー!」
 二人で拳を作り上に手を上げた。
 グツグツと鍋からはスパイスの匂いが漂い、蓮のお腹がグゥーっと鳴った。
「もう限界だぁ。早くたべよ」
「はい。手を合わせて」
「いただきまぁーす!」
 二人の声はカレーから放たれる湯気と一緒に、リビングに充満する。蓮と同時に言葉を合わせ、ふぅふぅしながら食べ物を口へ運ぶ。
 これ以上の幸せはない。
 目を瞑り心の中で手を合わせ、日常に感謝した。
 視線を蓮に戻そうとしたとき、茶色いものが目の前を通りすぎ、ベチャっと音を立てた。
「げぇー!お母さんの服にカレーが飛んだ!」
「おっと……ビックリ」
 クスクスと肩を上下させ一緒に笑った。つかの間の沈黙のあと、蓮がニヤニヤしながら私の白い服を指す。
「ここにも赤色がついてるよ」
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 スプーンをカレーの上に置き、腕組みをしながら答えを探している。
「ヒントは、一昨日のお夕飯です」
「……はいっ!」
 目を輝かせ、授業中の生徒のように真っ直ぐ手を挙げた。
「筒井蓮くん!」
 スっと立ち上がり気をつけをしながら答えた。
「ケチャップです」
「正解!オムライスにケチャップで一緒に名前書いた時の赤色でした」
 胸の前で小さく手を合わせパチパチと音を鳴らし、蓮は再びスプーンを持ち、お友達の話を聞かせてくれた。
 心が温まるエピソードの中に『佳純ちゃん』の名前を聞いた瞬間、温度が下がった。
「最近ね、学校に来ないんだ」
 蓮の声が離れていく感覚が私を襲った。
 白い煙、満員電車のような机が浮かび、私と同じように学校に行けなくなってしまったのではないかと胸が苦しくなった。
「来ない理由は分かる?」
「みんなに聞いても『わからない』って」
「そう……。心配ね」
 蓮は首をかしげたまま食器をカチャカチャと流しに運ぶ。
「女子ってよくわかんないよ。ご馳走!今日もおいしかったぁ」
「……うん」
 お皿に残されたカレーと同じように、冷めた返事をした。
 蓮がグッスリと眠ったことを確認し、残りのティッシュを一つずつテーブルの上に広げる。
 「二十九、三十」
 毒々しい色をしたチラシ入れを、無音の部屋で早々に仕上げた。
 安藤さんに何度かお願いされたことがあるが、今回はいつもと違った。
 『三十個だけ、後日にお願い』と言われたのだ。深く考えても仕方がなく佳純ちゃんの様子が気になり、明日にでも届けようと思った。
 手先に集中できず、仕上がったはずのチラシは何個か逆さまになっている。
 「気づいてよかったわ。間違いがあったら失礼よね」
 もう一度確認をし、ガサガサと小さな音を立てビニール袋に入れた。
 夜の静けさの中、ピーピーっと洗濯機が終わりの合図を鳴らす。しろいふくを取り出し、パンパンと広げた。
「今回も薄く染みが残ったなぁ」
 思わず笑みがこぼれ、独り言を発した。
「明日は雨予報だし、部屋干しにしておこう」
 窓に視線を向け、雲に覆われた月を隠すようにそっとカーテンを閉めベッドに体を預けた。
 翌朝、ザーザーという音で目が覚める。
「こんなに降らなくてもいいのに」
 せめて、蓮が登校中は小雨ならいいのにと苛立ちを感じた。
 ジュワッと卵をフライパンに落としパンが焼き終わる頃、ガタンと蓮が椅子に座った。
 「なんで雨なんだよう。運動会の練習ができないよ」
 「それは残念ね。長靴履いていきなさいね」
 「走りにくいから嫌だ」
 「ポツポツ雨じゃないから濡れちゃうわよ」
 食欲が湧かないらしく、ちびちびと食パンを齧っている。
 「ごちそうさま」
 「もう終わり?そうだ!目玉焼きを食べたらお日様が顔を出してくれるかも!」
 「えー!本当に?でもなんで?」
 「まんまるで黄色いから、太陽みたいじゃない?」
 無邪気な笑顔を見せ、パクパクと食べる姿を思わずギュッと抱きしめる。
 「もう!ご飯食べてるのにぃ!」
 「そうよね。ごめん、ごめん」
 「あー!ほら、お母さんの服に卵がついちゃった」
 まるで太陽みたいな染みに二人でお願いをした。
 「お日様が出てきてくれますように……」
 蓮は嫌がっていたはずの長靴をスポッと履き、ザーザーと降らす雲を見上げ私に手を振った。
 この時、なぜか小さくなっていくランドセル姿から目を離すことができなかった。その理由を想像できるはずもない。
 門を曲がり、ランドセルは見えなくなってしまったが、蓮とのお祈りを思い出し気持ちを切り替える。
 「出てきてくれますように。お顔を出してくれますように」
 自作のリズムに乗せながらテキパキと片付けを始めた。
 二人の服を洗濯機に入れスタートボタンを押した時、ピーンポーンと部屋の奥まで澄んだ音が届く。
 モニターには黒い合羽を纏った人物が映る。フードの縁から雨が糸のように落ちていた。
「はい。どちら様ですか」
「……です」
 全体が見えず、雨音が声も遮ってしまう。
「今、開けます」
 鍵を外し、ドアを少しだけ開けて首を傾ける。
「すみません、もう一度……」
 ドアに体重を乗せていた右肩を強く押され、バランスを崩した。
 蓮にポンポンと温かく叩かれた感覚が消え、母の記憶が呼び戻される。足元が濡れているせいで、そのまま仰向けになってしまう。
 黒い服は舐めるように全身に目を這わせ、黄色い染みを睨み、音もなく私に覆い被さる。
 匂うはずのない焦げ臭さが漂い、動けなくなった。
 『……グサ、グサリ』
 お腹に焼けるような熱さが広がる。
 葉っぱを巻いた白い棒に火をつける母が浮かぶ。
 『ほらね、あんたは人の服まで汚すのよ』
 「お母さん、ごめんなさい……」
 消え入る声で謝った。そして目を瞑り、母の影を追い払う。
 ……グワングワンと鳴る音を聞きながら願った。
 「カレーの染みが残ってくれますように」
 蓮との最後の思い出は消えないで欲しかった。
 朝、二人でお祈りした黄色いお日様は、赤色に変えられてしまったから。
 「蓮、大好きだよ。ありがとう」
 遠くで洗濯機が『ピー』と鳴り、終わりを告げた。