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@41話

ー/ー





「ね、恭吾はさ、優香ちゃんのことどれ程知ってるの?」


 


 二人は自転車を押して歩く。『弁慶の七もどり』の坂を下りきるまでは並んで歩く。その先は離れ離れに双方の道に分かれて行く。


 


 恋実はこんなにも優香ちゃんのことに一生懸命になれるって、人をそんなに好きになれるってことがどんなことか、どうしても聞いておきたかった。


 


 


 


「え? 優香ちゃんのこと? 俺の知っていることは……身長162cm、体重は……48㎏くらい……願望含む。


 スリーサイズは残念ながら不明……。ニャンピースファンではない。国語が苦手でスポーツは好き。


 それから……お弁当には俵型の小さいおにぎり二つが多い。あ、今年から転職したお父さんの分のお弁当も作っている。


 それから後はえ~と……足が細い、可愛い、カワイイ……。好きなタイプ、俺であって欲しい、いや多分俺……俺だよね?」 


 


 


「知らないわよ、そんな事……実はあまり知らないのね。好きなんでしょ?」


 


 もっととてつもない情報を持っているのかと思って少し拍子抜けしたのは否めない。正直、恋実が知っていることばかりだ。


 


 


(そう言えば恭吾、女子と話しているところあまり見ないな)


 


 以前『聞くのが恥ずかしい』と言っていたこともあるし、小学生みたいなところもあるんだと微笑ましく感じた。


 でもしかし、そうしたら一体どうやって他の情報は集めているのか不思議でもある。そんな風に思いを巡らせていたところで、ふと心付くことが。


 


(あれ? 私にはあんなに話すのに……女と見られていない?)


 


 気付いたところへ恭吾の答えが飛んでくる。


 


 


「好きだと思うよ。だって俺の調べた中で的山高校トップ5の中の栄光の1位だぜ!?」


 


(思う?)


 


 やはり変わった人なんだなって今更ながらに感じた。恋実の気持ちはそっちに引っ張られる。


 


 


「好きな理由は1位だから?」


「俺が『可愛い』のランクを付けてその1位なんだから、俺が1番好きな女の子になるのは当たり前じゃないか」


 


「そういうことなの? 好きって……」


 


 下り坂が南を向いて前方が開けると冬の星空のスクリーン。オリオン座が良く見えて奇麗だ。




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「ね、恭吾はさ、優香ちゃんのことどれ程知ってるの?」
 二人は自転車を押して歩く。『弁慶の七もどり』の坂を下りきるまでは並んで歩く。その先は離れ離れに双方の道に分かれて行く。
 恋実はこんなにも優香ちゃんのことに一生懸命になれるって、人をそんなに好きになれるってことがどんなことか、どうしても聞いておきたかった。
「え? 優香ちゃんのこと? 俺の知っていることは……身長162cm、体重は……48㎏くらい……願望含む。
 スリーサイズは残念ながら不明……。ニャンピースファンではない。国語が苦手でスポーツは好き。
 それから……お弁当には俵型の小さいおにぎり二つが多い。あ、今年から転職したお父さんの分のお弁当も作っている。
 それから後はえ~と……足が細い、可愛い、カワイイ……。好きなタイプ、俺であって欲しい、いや多分俺……俺だよね?」 
「知らないわよ、そんな事……実はあまり知らないのね。好きなんでしょ?」
 もっととてつもない情報を持っているのかと思って少し拍子抜けしたのは否めない。正直、恋実が知っていることばかりだ。
(そう言えば恭吾、女子と話しているところあまり見ないな)
 以前『聞くのが恥ずかしい』と言っていたこともあるし、小学生みたいなところもあるんだと微笑ましく感じた。
 でもしかし、そうしたら一体どうやって他の情報は集めているのか不思議でもある。そんな風に思いを巡らせていたところで、ふと心付くことが。
(あれ? 私にはあんなに話すのに……女と見られていない?)
 気付いたところへ恭吾の答えが飛んでくる。
「好きだと思うよ。だって俺の調べた中で的山高校トップ5の中の栄光の1位だぜ!?」
(思う?)
 やはり変わった人なんだなって今更ながらに感じた。恋実の気持ちはそっちに引っ張られる。
「好きな理由は1位だから?」
「俺が『可愛い』のランクを付けてその1位なんだから、俺が1番好きな女の子になるのは当たり前じゃないか」
「そういうことなの? 好きって……」
 下り坂が南を向いて前方が開けると冬の星空のスクリーン。オリオン座が良く見えて奇麗だ。