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@16話

ー/ー



「はぁ……男の気持ちが分からない……」


 教室から見える沈みゆく太陽のように、その力を弱めていく恋実の言葉に恭吾は可憐さを感じる。
 好きな男子は『俺』ではないはず、ではないかも? なんて一瞬考えてしまう恭吾がいた。冷静さを失わない様、話を続ける。




「そりゃそうさ。大人が俺たちの気持ちが分からないのと同じさ」
「校長にもなって……」


「いくら偉くなったって校長は大人だし、男さ。うちの親戚が校長のズラを作っているって誰もが知っているのに、ズラを被っている……意味あるのか?」


 話している内容さえ違ければ……。第三者がいたのならそう思ったに違いない、夕日は泣いている、と。


「身だしなみ? かな……」
 恋実は思った『校長も愚者だ』と。


「そのくせ俺たちには『嘘はいかん』って言う……お前の頭部が嘘をついているのに、だ」


 決まった……間違いなく恭吾はそう思ったに違いない。




「ニャンピースのソックス……いけそうね」
「あぁ……任せておけ」
「頼んだわよ! じゃあ、一緒に帰りましょっか」
「そうだな」
 恋実は気付いた……『私も愚者だ、菩薩にはなれない』と……。






「ところで恋実は何故シリアルナンバー付きの超レアだって一目で分かったの?」
「それはね……必ず少しだけ違いがあるのよ」


「違い?」


「……毎回何が違うかはお楽しみ。今回のソックスはロゴが違うから分かり易いのよ」


「それこそ恭吾はどうやってニャンピースソックスをそんなに手に入れられたの?」
「ニャンピースの制作者が実はハゲではないかって、有名だろ?」


「はつ! まさか!」
「そう、親戚がズラを提供しているのさ」


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「はぁ……男の気持ちが分からない……」
 教室から見える沈みゆく太陽のように、その力を弱めていく恋実の言葉に恭吾は可憐さを感じる。
 好きな男子は『俺』ではないはず、ではないかも? なんて一瞬考えてしまう恭吾がいた。冷静さを失わない様、話を続ける。
「そりゃそうさ。大人が俺たちの気持ちが分からないのと同じさ」
「校長にもなって……」
「いくら偉くなったって校長は大人だし、男さ。うちの親戚が校長のズラを作っているって誰もが知っているのに、ズラを被っている……意味あるのか?」
 話している内容さえ違ければ……。第三者がいたのならそう思ったに違いない、夕日は泣いている、と。
「身だしなみ? かな……」
 恋実は思った『校長も愚者だ』と。
「そのくせ俺たちには『嘘はいかん』って言う……お前の頭部が嘘をついているのに、だ」
 決まった……間違いなく恭吾はそう思ったに違いない。
「ニャンピースのソックス……いけそうね」
「あぁ……任せておけ」
「頼んだわよ! じゃあ、一緒に帰りましょっか」
「そうだな」
 恋実は気付いた……『私も愚者だ、菩薩にはなれない』と……。
「ところで恋実は何故シリアルナンバー付きの超レアだって一目で分かったの?」
「それはね……必ず少しだけ違いがあるのよ」
「違い?」
「……毎回何が違うかはお楽しみ。今回のソックスはロゴが違うから分かり易いのよ」
「それこそ恭吾はどうやってニャンピースソックスをそんなに手に入れられたの?」
「ニャンピースの制作者が実はハゲではないかって、有名だろ?」
「はつ! まさか!」
「そう、親戚がズラを提供しているのさ」