@ 20話 北藤高校カーリング部
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こうしてそれぞれの高校生活が始まった。香月、勉己は明星高校カーリング部、国立優理は常勝、常ノ呂高校カーリング部、そして勝人たちは北藤高校でカーリング部を設立したは良いが、場所も指導者もない。
そこで綾美と国立磐の計らいにより、勝人たちは北藤CC⦅カーリングクラブ⦆に入会することとなった。
「綾美のこと頼んだぜ、動チンくん」
優理の顔は真剣に見えるが、どうも勝人にはセリフが軽く感じる。
「なんだ? それ?!」
「綾美は優しい男が好きなんだ」
「俺には関係ないな」
「ま、そーいうな」
優理は他人事のように言って笑った。
北藤カーリング部は名前だけの活動と顧問となるが、カーリングの全国大会は高体連ではなく、『全農全国高等学校カーリング選手権』は青森県主催であり、日本カーリング協会登録があればその資格がある。
高校生カーラーたちの目指す甲子園は、青森市スポーツ会館=みちぎんドリームスタジアム⦅現 オカでんアリーナ⦆だ。
「教室を始める前に……お互いは必要ないだろうから、俺に自己紹介をお願いしたい」
そういうと全員が自己紹介をする。
「……なんだ?! チンしかいないのか?!」
「俺のはピーターパンだけどな」
勝人が誰も分からないボケをかます。
「チンじゃないのが1人、マネージャーにいるよ」
磐の言葉を返した前チンがアホなことを口走る。
「それ、セクハラって言うんじゃない?」
そう言った綾美が咳払い1つ挟む。
「みんな、カーリングやってくれてありがとう。あたしもできる限りのサポートをさせてもらうね」
「なんでお前は、そんなにカーリングに一生懸命なんだ?」
勝人が直球勝負で聞く。
「挟み将棋で優ちゃんに一回も勝ったことないからよ」
「なんだそこはチェスじゃないのか?」
2人はそう言って微笑みあう。
「もっと感動的なエピソードがあると思った? ごめんね、どうでもいい理由で」
「分かりやすくていいよ」
顔を逸らして続けた綾美の言葉に、勝人は顔を見ないまま答えた。磐はそのやり取りを黙ってみていた、そして気を取り直したように全体発信する。
「じゃあ、先ず今日は、カーリングのルールについて、のおさらいからだ」
カーリングの授業を始めた磐先生は嬉しそうだ。しかしチンたちはそれよりも実技をやりたくて不満を漏らす。しかし綾美が基礎は大事だから、というとみんな素直に従うのだった。
カーリングシートは長さ42.06メートル、幅5メートル。ハウスと呼ばれる円形の中心=ボタンに向かってストーンを投げる。
投げる位置はハックという発射台を蹴って滑り、3.66メートル先のホッグラインまでにストーンを放さなければならない。また反対側にある28.34メートル先のホッグラインに届かないストーンは無効。さらにハウスの奥側にあるバックライン⦅=ティーラインより1.83メートル⦆を越えてしまったストーンも無効。
ティーライン⦅=ボタンの中心を通るライン⦆より手前6.4メートル内はフリーガードゾーンと言い、各チームのリード⦅=第一投者⦆が2投を終える計4投まで⦅* 4ルックの場合⦆は、このゾーン内にある相手ストーンをはじき出してはならない。これをフリーガードゾーンルールという。
4人/1チーム⦅+フィフス=控え選手⦆、リード・セカンド・サード・スキップの順に、1人2投ずつ、相手チームと交互に投げる。両チームあわせて16投。その得点をカウントして1エンド終了。10エンドの点数で競う。
スキップとは作戦を組み立て、指示を出す人。サードはバイススキップとも言い、スキップが投げる時に指示を出す人、となる。
1エンド全てのストーンを投げ終わった後、得点を決定する。得点できるのは中心に最も近いチームだけ、つまり1エンドのスコアは必ずn対0。
相手よりも中心に近いストーンの数が得点となりハウス内にあるボタンに近い順が赤・黄・赤の順なら赤の1点。赤・赤・黄の順なら赤が2点。ハウス内のストーンの数が、黄8、赤1だとしても、赤が一番中心に近ければ赤1点の黄0点となる。
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そこで綾美と国立磐の計らいにより、勝人たちは北藤CC⦅カーリングクラブ⦆に入会することとなった。
「綾美のこと頼んだぜ、動チンくん」
優理の顔は真剣に見えるが、どうも勝人にはセリフが軽く感じる。
「なんだ? それ?!」
「綾美は優しい男が好きなんだ」
「俺には関係ないな」
「ま、そーいうな」
優理は他人事のように言って笑った。
北藤カーリング部は名前だけの活動と顧問となるが、カーリングの全国大会は高体連ではなく、『全農全国高等学校カーリング選手権』は青森県主催であり、日本カーリング協会登録があればその資格がある。
高校生カーラーたちの目指す甲子園は、青森市スポーツ会館=みちぎんドリームスタジアム⦅現 オカでんアリーナ⦆だ。
「教室を始める前に……お互いは必要ないだろうから、俺に自己紹介をお願いしたい」
そういうと全員が自己紹介をする。
「……なんだ?! チンしかいないのか?!」
「俺のはピーターパンだけどな」
勝人が誰も分からないボケをかます。
「チンじゃないのが1人、マネージャーにいるよ」
磐の言葉を返した前チンがアホなことを口走る。
「それ、セクハラって言うんじゃない?」
そう言った綾美が咳払い1つ挟む。
「みんな、カーリングやってくれてありがとう。あたしもできる限りのサポートをさせてもらうね」
「なんでお前は、そんなにカーリングに一生懸命なんだ?」
勝人が直球勝負で聞く。
「挟み将棋で優ちゃんに一回も勝ったことないからよ」
「なんだそこはチェスじゃないのか?」
2人はそう言って微笑みあう。
「もっと感動的なエピソードがあると思った? ごめんね、どうでもいい理由で」
「分かりやすくていいよ」
顔を逸らして続けた綾美の言葉に、勝人は顔を見ないまま答えた。磐はそのやり取りを黙ってみていた、そして気を取り直したように全体発信する。
「じゃあ、先ず今日は、カーリングのルールについて、のおさらいからだ」
カーリングの授業を始めた磐先生は嬉しそうだ。しかしチンたちはそれよりも実技をやりたくて不満を漏らす。しかし綾美が基礎は大事だから、というとみんな素直に従うのだった。
カーリングシートは長さ42.06メートル、幅5メートル。ハウスと呼ばれる円形の中心=ボタンに向かってストーンを投げる。
投げる位置はハックという発射台を蹴って滑り、3.66メートル先のホッグラインまでにストーンを放さなければならない。また反対側にある28.34メートル先のホッグラインに届かないストーンは無効。さらにハウスの奥側にあるバックライン⦅=ティーラインより1.83メートル⦆を越えてしまったストーンも無効。
ティーライン⦅=ボタンの中心を通るライン⦆より手前6.4メートル内はフリーガードゾーンと言い、各チームのリード⦅=第一投者⦆が2投を終える計4投まで⦅* 4ルックの場合⦆は、このゾーン内にある相手ストーンをはじき出してはならない。これをフリーガードゾーンルールという。
4人/1チーム⦅+フィフス=控え選手⦆、リード・セカンド・サード・スキップの順に、1人2投ずつ、相手チームと交互に投げる。両チームあわせて16投。その得点をカウントして1|エンド《回》終了。10エンドの点数で競う。
スキップとは作戦を組み立て、指示を出す人。サードはバイススキップとも言い、スキップが投げる時に指示を出す人、となる。
1エンド全てのストーンを投げ終わった後、得点を決定する。得点できるのは中心に最も近いチームだけ、つまり1エンドのスコアは必ずn対0。
相手よりも中心に近いストーンの数が得点となりハウス内にあるボタンに近い順が赤・黄・赤の順なら赤の1点。赤・赤・黄の順なら赤が2点。ハウス内のストーンの数が、黄8、赤1だとしても、赤が一番中心に近ければ赤1点の黄0点となる。