月は半分、浮かんでいる。
ー/ー 目的も無く、街を歩いていた。
正体不明の焦燥感に駆られ、追われるように家を飛び出してきたのだ。
うるさく鳴る蝉の声が、僕の心を掻き立てる。
ふと、空を見上げると、夏の白々しい青空に、薄白い月が浮かんでいた。
薄雲をクッキー型でくり抜いたような、ひどく不自然な月だった。
僕は、とても不安な気持ちになった。
風が吹いたら、煙のように溶けて消えてしまいそうだったから。
この世界が嘘でできている気さえした。
僕は居ても立っても居られず、月に向かって恐る恐る息を吹いた。
汗が頬を伝う。
月は。
月は淡く、そこにあり続けていた。
「なんだ……」
僕はやっと安心した。
正体不明の焦燥感に駆られ、追われるように家を飛び出してきたのだ。
うるさく鳴る蝉の声が、僕の心を掻き立てる。
ふと、空を見上げると、夏の白々しい青空に、薄白い月が浮かんでいた。
薄雲をクッキー型でくり抜いたような、ひどく不自然な月だった。
僕は、とても不安な気持ちになった。
風が吹いたら、煙のように溶けて消えてしまいそうだったから。
この世界が嘘でできている気さえした。
僕は居ても立っても居られず、月に向かって恐る恐る息を吹いた。
汗が頬を伝う。
月は。
月は淡く、そこにあり続けていた。
「なんだ……」
僕はやっと安心した。
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