今日の集まりはごく気軽なもので飲食物は各自で持って行きたいものを、ということになっていて、俺と和己さんは途中でコンビニに寄ってサンドイッチとおにぎり、ペットボトルのお茶を買った。
「持つよ」
「良いのか?」
「それぐらいは」
会計をしたのは和己さんだ。堅苦しく考えるわけではないけど、持つぐらいはしないと、と思った。
「別にいいんだけどな」和己さんはそう言いつつこちらに袋を渡してきた。「ところでそんな感じで大丈夫か? 今日は多分みんなテンション高いぞ。無理なら今からでも帰っても。それ半分だけ持って」
「いや、良いよ。家にいても寒いし」
今の時期は家の中より外のほうが暖かい。
「そうか。じゃあ陽当たりの良いところで寝るか?」「それもありかな」「十分ありだ」和己さんはにこやかに答えた。
彼を一言で表すなら「面倒見の良いお兄さん」だ。実の兄弟ではない分だけ少しだけ他人行儀が混じることがあり、それが心地いい関係に繋がっている。
父親が兄弟同士。その点が兄と妹や姉と弟、姉妹という風に違っていたら関係が変わらずとも感覚は違うのかもしれない。などと歩きながら考えるうちに、加賀見のことが頭に浮かんできた。