1-14真兆の神
ー/ー
「グハッ―――」
ブレイン・ストライクは、元々、紛争地域で活躍する傭兵だった。
激戦区での戦闘経験からか、敵の仕草から擬似的に未来を見て予想する特殊能力『考える者の目(フォース・アイ)』を持っている。
しかしその眼をもってしても、『奴』の動きが解らない。
「―――ッ!」
隊式剣術・雷解海星!
「――――――」
『そいつ』は大剣を振り回し、大きな風を生む。
―――竜王の抉喰壊(ドラゴンロード=ブレイク)
「………………お前は……誰なんだ?」
シンの内側。そこには一匹のドラゴンが。
「グルルルル……」
(……俺の中……なのか?じゃあ、なんでもう一人、俺がいるんだ?)
シンには『そいつ』が自分の何かだと気付く。
「グ、ガアアアアア!!!!」
(……あれ?なにか……言ってる――?)
「―――――!……お前は、俺の―――」
―――――――――刀術・流水絶閃!
ギリギリに大剣を受け止め、反撃の太刀――。
〝雷閃〟
電撃の塊と刀を同時に叩き込む。
ライトニングシャイニング!!!!
雷撃そのものを斬撃として放つ遠距離攻撃。
「―――――ガアアアアア!!!!!!!!!!!!!」
――――竜王の滅却殺(ドラゴンロード=ノーワールド)
薙ぎ払い、触れたものを消滅させる。空気さえも。
(……息が、出来な―――)
「!」
神速の四連撃。ブレインはそれを防ぐ―――――。
そいつは、大剣を大きく振り上げ――――――――。
一振りの間に三連撃を放つ。
そして大剣そのもので放つ斬撃。この三つの術理で完成する技、それこそが―――
―――――竜王の血飛沫(ドラゴンロード=ブラッド)
ドガガガッ!!バキィ!
刀が折れた。もう―――。
『スーツ・強制装着』
「⁉―――まさか……」
壁から射出された黒いスーツが、ブレインの身体を覆う。
そして右手には、
ソルジャー1st専用スーツ・黒影
専用武装・
「……………………」
「――――――――」
互いに大剣を両手で掲げて―――。
「――――――――エクスカリバー!」
―――――――――――竜王の殺血
雷を纏った単発上段と、殺意を纏った紅の連撃が衝突する。
九連撃の先に、『奴』は『肉体』が出せる限界の、その先へ―――
竜王の百頭殺し(ワンハンドレッド=ドラゴンロード)
正に百連撃。この訓練場を埋め尽くす剣撃。
「――――――――ああ、そうか……お前は、俺の――――」
百撃目は、竜が、飛んでいく。
「可能性か」
理解した意識世界のシンの右手に、黒い片手剣が握られた。
「―――――行くぞ」
黒い剣を握ったシンは、竜に向かって走り出す。
「ガアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!」
竜の顎を避けながら、を発動する。
「はあああっ!!」
《ライトベール》の光を纏った刀身が踊る。
片手剣上位剣技・
連続10回攻撃――――。
しかしそれは、竜の鱗に阻まれた。
「ぐっ……」
爪に腕の皮が割かれる。
片手剣単発上段剣技・
渾身の力が込められた剣技は、シンの身体を動かす。
(何故だろう、身体が、勝手に動く―――)
「ぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
六連撃剣技・
六連撃を一点に叩き込む派生技。
片手剣三連撃剣技・
それでも竜は傷つかない。
――――竜、ドラゴン。
世界中の伝説に現れ、その全てが、強大な力を持っている。
時には人を殺し、時には救う。
神として信仰する地域も存在するほど、大きな力の存在。
「ガアアアアア!!!!!!!!!!!!!」
竜は雄叫びを上げながら翼を広げ、宙に飛ぶ。
「お前は、俺の可能性―――俺のif…‥けど、人を殺す力だ」
――――俺が欲しいのは、そんな力じゃない。
「俺が欲しいのは、守る力だ。―――ユイを、みんなの大切なものを、明日に繋げる力。―――お前を扱ってやるよ。俺がお前の主だ、ドラゴン」
「グルルルル……グガアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!」
「シン君」
現実世界で、ユイが訓練室に入り、シンに呼びかける。
「帰って来て、シン君、君は……私の……ファンなんでしょ」
誰かが言った。
――――俺は、俺だ。
と。
竜殺し。しかしそれは、竜に最も近い存在。他人には、竜も強き人間も、大差ない恐怖なのだ。
ただ、それでも―――みんなを救い、守る者を……人は、英雄と呼ぶ。
――――――――竜牙餐喰
竜の顎は、喰らうため、教えるために、シンを襲う。
その雄叫びが徐々に迫ってくる。
「来いよ」
―――――英雄之炎(リオネルフレイム)
片手剣を両手で振り上げ、その炎を刃に纏わせて―――。
その炎は、人を守る、暖かい炎。
心の底から湧き上がる、僕の心。
ここは、僕の世界だ。
俺の身体に、力が湧いてくる――――――
「英雄……星斬!!!!!」
昨日、夢を見た。
その男は一本の刀と、二本の剣を携えた、黒コートの剣士。
そいつの中に、似たような炎を感じた。
《黒き剣士》。
紅の炎は、暖かく、竜を癒す。
「……………俺に力を貸してくれ、ドラゴン」
「……………グルルルル……」
竜は頭を下げた。
低い姿勢で、竜の言葉でこう言ったのだ。
貴方に従います、と。
「…………………ありがとな」
「………………ただいま」
現実に戻ってきた。
そこは壊れかけの訓練室。ユイの膝枕。
「……………おかえり、シン君」
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「グハッ―――」
ブレイン・ストライクは、元々、紛争地域で活躍する傭兵だった。
激戦区での戦闘経験からか、敵の仕草から擬似的に未来を見て予想する特殊能力『考える者の目(フォース・アイ)』を持っている。
しかしその眼をもってしても、『奴』の動きが解らない。
「―――ッ!」
隊式剣術・雷解海星!
「――――――」
『そいつ』は大剣を振り回し、大きな風を生む。
―――竜王の抉喰壊(ドラゴンロード=ブレイク)
「………………お前は……誰なんだ?」
シンの内側。そこには一匹のドラゴンが。
「グルルルル……」
(……俺の中……なのか?じゃあ、なんでもう一人、俺がいるんだ?)
シンには『そいつ』が自分の何かだと気付く。
「グ、ガアアアアア!!!!」
(……あれ?なにか……言ってる――?)
「―――――!……お前は、俺の―――」
―――――――――刀術・流水絶閃!
ギリギリに大剣を受け止め、反撃の太刀――。
〝雷閃〟
電撃の塊と刀を同時に叩き込む。
ライトニングシャイニング!!!!
雷撃そのものを斬撃として放つ遠距離攻撃。
「―――――ガアアアアア!!!!!!!!!!!!!」
――――竜王の滅却殺(ドラゴンロード=ノーワールド)
薙ぎ払い、触れたものを消滅させる。空気さえも。
(……息が、出来な―――)
「!」
神速の四連撃。ブレインはそれを防ぐ―――――。
そいつは、大剣を大きく振り上げ――――――――。
一振りの間に三連撃を放つ。
そして大剣そのもので放つ斬撃。この三つの術理で完成する技、それこそが―――
―――――竜王の血飛沫(ドラゴンロード=ブラッド)
ドガガガッ!!バキィ!
刀が折れた。もう―――。
『スーツ・強制装着』
「⁉―――まさか……」
壁から射出された黒いスーツが、ブレインの身体を覆う。
そして右手には、
ソルジャー1st専用スーツ・黒影
専用武装・《エクスカリバー》
「……………………」
「――――――――」
互いに大剣を両手で掲げて―――。
「――――――――エクスカリバー!」
―――――――――――竜王の殺血
雷を纏った単発上段と、殺意を纏った紅の連撃が衝突する。
九連撃の先に、『奴』は『肉体』が出せる限界の、その先へ―――
竜王の百頭殺し(ワンハンドレッド=ドラゴンロード)
正に百連撃。この訓練場を埋め尽くす剣撃。
「――――――――ああ、そうか……お前は、俺の――――」
百撃目は、竜が、飛んでいく。
「可能性か」
理解した意識世界のシンの右手に、黒い片手剣が握られた。
「―――――行くぞ」
黒い剣を握ったシンは、竜に向かって走り出す。
「ガアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!」
竜の顎を避けながら、《剣技》を発動する。
「はあああっ!!」
《ライトベール》の光を纏った刀身が踊る。
片手剣上位剣技・《プロミネンス》
連続10回攻撃――――。
しかしそれは、竜の鱗に阻まれた。
「ぐっ……」
爪に腕の皮が割かれる。
片手剣単発上段剣技・《スラット》
渾身の力が込められた剣技は、シンの身体を動かす。
(何故だろう、身体が、勝手に動く―――)
「ぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
六連撃剣技・《パーティクル・リンク》
六連撃を一点に叩き込む派生技。
片手剣三連撃剣技・《アスタリスク》
それでも竜は傷つかない。
――――竜、ドラゴン。
世界中の伝説に現れ、その全てが、強大な力を持っている。
時には人を殺し、時には救う。
神として信仰する地域も存在するほど、大きな力の存在。
「ガアアアアア!!!!!!!!!!!!!」
竜は雄叫びを上げながら翼を広げ、宙に飛ぶ。
「お前は、俺の可能性―――俺のif…‥けど、人を殺す力だ」
――――俺が欲しいのは、そんな力じゃない。
「俺が欲しいのは、守る力だ。―――ユイを、みんなの大切なものを、明日に繋げる力。―――お前を扱ってやるよ。俺がお前の主だ、ドラゴン」
「グルルルル……グガアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!」
「シン君」
現実世界で、ユイが訓練室に入り、シンに呼びかける。
「帰って来て、シン君、君は……私の……ファンなんでしょ」
誰かが言った。
――――俺は、俺だ。
と。
竜殺し。しかしそれは、竜に最も近い存在。他人には、竜も強き人間も、大差ない恐怖なのだ。
ただ、それでも―――みんなを救い、守る者を……人は、英雄と呼ぶ。
――――――――竜牙餐喰《ドラゴンイーター》
竜の顎は、喰らうため、教えるために、シンを襲う。
その雄叫びが徐々に迫ってくる。
「来いよ」
―――――英雄之炎(リオネルフレイム)
片手剣を両手で振り上げ、その炎を刃に纏わせて―――。
その炎は、人を守る、暖かい炎。
心の底から湧き上がる、僕の心。
ここは、僕の世界だ。
俺の身体に、力が湧いてくる――――――
「英雄《リオネル》……星斬《アルタイルス》!!!!!」
昨日、夢を見た。
その男は一本の刀と、二本の剣を携えた、黒コートの剣士。
そいつの中に、似たような炎を感じた。
《黒き剣士》。
紅の炎は、暖かく、竜を癒す。
「……………俺に力を貸してくれ、ドラゴン」
「……………グルルルル……」
竜は頭を下げた。
低い姿勢で、竜の言葉でこう言ったのだ。
貴方に従います、と。
「…………………ありがとな」
「………………ただいま」
現実に戻ってきた。
そこは壊れかけの訓練室。ユイの膝枕。
「……………おかえり、シン君」