タイチくん。
と、僕を呼ぶユカちゃんの声が聞こえた。
ユカちゃんの柔らかい手が僕の頭の上に置かれる。
「タイチくん、今日も一緒にネンネしようか」
ユカちゃんは僕を優しく抱き上げて、ベッドに連れていく。ユカちゃんの腕の中に包まれると、服を身に着けていない僕の体に彼女の体温が直接伝わってくる。
今日も、ユカちゃんと一緒に寝るのは僕の役目のようだった。部屋には僕の他にマシロちゃんとロウキくんもいるのだけど、このところ、ユカちゃんの相手をしているのはずっと僕だ。
僕はユカちゃんの「お気に入り」なのかもしれない。
だとしたら、どうしてだろう。マシロちゃんやロウキくんより後にここに連れてこられた僕が、ユカちゃんにとってまだ新しい存在だからだろうか。
僕がここに来る前、ユカちゃんの部屋にはもう一人、違う誰かがいたらしい。以前ユカちゃんが言っていた。その誰かがいなくなって、それから僕が連れてこられた。いなくなった誰かの代わりとして。
「タイチくん」
ユカちゃんの湿った吐息が顔にかかる。
滑らかな指が、僕の頬にそっと触れた。