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キエーウ最終決戦 2

ー/ー



「アレは…… 魔物の能力を奪う道具です!!」

「能力を奪う……?」

 ダクフが会話に割って入ってきた。

「へぇ、そんな道具だったんだ。亜人に使ったら死んじゃったから殺す道具かと思ってたよ」

 クスクス笑いながら言うダクフにムツヤ達は怒りを覚える。

「あの道具と同じものは無いのか? 能力とやらを奪い返すことが出来るかもしれない」

「ありますけど…… 発動に1時間はかかりまず…… でも奪った能力は時間が経てば戻ります!! 魔物の場合はですけど……」

 アシノは今までにない危機感を感じていた。こちらの切り札であるムツヤが能力を奪われたと言っている。どこまで何を奪われたのかは未知数だが。

「やれ」

 ダクフが言うとキエーウのメンバーがこちらへ飛びかかってきた。

 ムツヤは応戦しようとするが、いつもの様なメチャクチャな動きができず、まるで体に数百キロの重りが付いているかの様だ。

 それでも何とか応戦しているが、どう見てもムツヤの分が悪そうだった。仲間達はそれぞれ援護を始める。

「おのれぇ!!!」

 モモが飛び出てムツヤと背中合わせに立つ。

「モモさん!!」

「お前達!!! そのまま下がってこい!!」

 アシノはビンのフタをパァンと打ちながら言う。ルーは精霊召喚の準備をしている。次に動いたのはヨーリィとユモトだった。

「轟け、雷鳴よ!!!」

 ユモトが魔法を使い、敵を3人ほど感電させて倒す。

 ヨーリィはムツヤ達の周りをグルグルと周り、ナイフで敵を斬りつけ、木の杭を投げて数を減らした。

「あの死体人形を狙え!!」

 ダクフが言うと弓兵と魔法使いが一斉にヨーリィを狙う。そして、1発右腕に火の魔法を貰ってしまい、枯れ葉に変わる。

 いつもならすぐに再生するのだが、何故だか再生が始まらない。魔力切れだ。

「ヨーリィ!!」

「ヨーリィ引け!!!」

 ヨーリィの異常に気付いたムツヤとアシノが叫ぶ。命令通りヨーリィは走ってアシノ達の後ろまでやって来た。

「はーい、ここからは私に任せて」

 ルーが精霊を数十体召喚してムツヤとモモの元に向かわせる。キエーウとの乱戦状態になり、そのスキにムツヤ達もアシノの元へ引いた。

「君たちなんてね、ムツヤくんが居なければただの烏合の衆なんだよ!!!」

 ダクフがこちらに向かって走りながら言う。

 ムツヤは荒い息をしながら剣を構えるが、何故だか柄の部分が熱く感じる。そして手から火が生まれた。

「あっ、ムツヤ!! 魔剣を握るな!!」

 言われた通り魔剣を地面に捨てるとすかさずユモトが水魔法で手の火を消した。酷い火傷だったが、回復薬を掛けたら何とか治る。

 皆がムツヤの能力を奪われていることを実感する時間すら与えずに、ダクフが剣を持ってルーの元へ近づく。

「ルー!!!」

 ルーは肝を冷やしながらもとっさに防御壁を張る。が、ダクフはその壁ごとルーを斬りつけた。

 防御壁にヒビが入り、剣先がルーを袈裟斬りにする。

「ああああああ!!!!!!!」

 ルーは叫んで地面へ倒れた。

「ルー!!!」

 血を流すルーを見てアシノは叫ぶ。

「安心しろ、君もすぐ地獄に送ってやる」

 ルーにトドメを刺そうとするダクフを見て、モモが長い栗色の髪をたなびかせながら飛び出る。

 注意をこちらに向けて、ユモトが援護で大きな氷柱を飛ばが、ダクフが剣を一振りするとその氷柱が全て薙ぎ払われた。

「いやぁ、ムツヤくんの力は素晴らしい」

 どうやらムツヤから奪った力を使ったらしい。モモは地面に倒れるルーの元までたどり着くと回復薬を掛けて男との間に立ちはだかる。

「邪魔だ豚ァ!!!」

 男が剣を振ってくるが、あまりの速さで見えない。モモは身を小さくして無力化の盾の裏に隠れる。

 おかげで攻撃を貰うことは無かったが、とても反撃なんて出来ない。ルーが立ち上がると男は少しイラツイた。

「回復薬は面倒だな。まとめて一気に片付ける!!!」

 まず男はモモを狙った。諸刃の剣を振り回して盾の後ろのモモを狙う。そして、1つ突きが通ってしまう。

「ぐ、っつうううう」

 右太ももを刺されてしまったモモは地面に片膝を着く。

「やめろおお!!」

 ムツヤが普通の剣を構えてモモの元へと走る。男はその横を倍以上の速さで通り過ぎ、またもルーを斬りつけた。

「いやっ、あああああ!!!!」

 事前に精霊を召喚していた為、斬られた後即座にそれらがルーとモモを取り囲んで守ってくれたが……

 続けて男はアシノの元まで向かう。そして真っ二つにせんとばかりに剣を振り上げた。

「いづっ、くそっ!!!」

 アシノは剣先だけだが、袈裟斬りに斬撃を浴びる。

 そして、先程から自分に魔法を飛ばし続けるユモトにお返しとばかりに電撃をぶつける。

「あああああ!!!」

 ユモトは感電して鼻の奥に嫌な匂いを感じ、全身に激痛を受けながら倒れてしまった。


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「アレは…… 魔物の能力を奪う道具です!!」
「能力を奪う……?」
 ダクフが会話に割って入ってきた。
「へぇ、そんな道具だったんだ。亜人に使ったら死んじゃったから殺す道具かと思ってたよ」
 クスクス笑いながら言うダクフにムツヤ達は怒りを覚える。
「あの道具と同じものは無いのか? 能力とやらを奪い返すことが出来るかもしれない」
「ありますけど…… 発動に1時間はかかりまず…… でも奪った能力は時間が経てば戻ります!! 魔物の場合はですけど……」
 アシノは今までにない危機感を感じていた。こちらの切り札であるムツヤが能力を奪われたと言っている。どこまで何を奪われたのかは未知数だが。
「やれ」
 ダクフが言うとキエーウのメンバーがこちらへ飛びかかってきた。
 ムツヤは応戦しようとするが、いつもの様なメチャクチャな動きができず、まるで体に数百キロの重りが付いているかの様だ。
 それでも何とか応戦しているが、どう見てもムツヤの分が悪そうだった。仲間達はそれぞれ援護を始める。
「おのれぇ!!!」
 モモが飛び出てムツヤと背中合わせに立つ。
「モモさん!!」
「お前達!!! そのまま下がってこい!!」
 アシノはビンのフタをパァンと打ちながら言う。ルーは精霊召喚の準備をしている。次に動いたのはヨーリィとユモトだった。
「轟け、雷鳴よ!!!」
 ユモトが魔法を使い、敵を3人ほど感電させて倒す。
 ヨーリィはムツヤ達の周りをグルグルと周り、ナイフで敵を斬りつけ、木の杭を投げて数を減らした。
「あの死体人形を狙え!!」
 ダクフが言うと弓兵と魔法使いが一斉にヨーリィを狙う。そして、1発右腕に火の魔法を貰ってしまい、枯れ葉に変わる。
 いつもならすぐに再生するのだが、何故だか再生が始まらない。魔力切れだ。
「ヨーリィ!!」
「ヨーリィ引け!!!」
 ヨーリィの異常に気付いたムツヤとアシノが叫ぶ。命令通りヨーリィは走ってアシノ達の後ろまでやって来た。
「はーい、ここからは私に任せて」
 ルーが精霊を数十体召喚してムツヤとモモの元に向かわせる。キエーウとの乱戦状態になり、そのスキにムツヤ達もアシノの元へ引いた。
「君たちなんてね、ムツヤくんが居なければただの烏合の衆なんだよ!!!」
 ダクフがこちらに向かって走りながら言う。
 ムツヤは荒い息をしながら剣を構えるが、何故だか柄の部分が熱く感じる。そして手から火が生まれた。
「あっ、ムツヤ!! 魔剣を握るな!!」
 言われた通り魔剣を地面に捨てるとすかさずユモトが水魔法で手の火を消した。酷い火傷だったが、回復薬を掛けたら何とか治る。
 皆がムツヤの能力を奪われていることを実感する時間すら与えずに、ダクフが剣を持ってルーの元へ近づく。
「ルー!!!」
 ルーは肝を冷やしながらもとっさに防御壁を張る。が、ダクフはその壁ごとルーを斬りつけた。
 防御壁にヒビが入り、剣先がルーを袈裟斬りにする。
「ああああああ!!!!!!!」
 ルーは叫んで地面へ倒れた。
「ルー!!!」
 血を流すルーを見てアシノは叫ぶ。
「安心しろ、君もすぐ地獄に送ってやる」
 ルーにトドメを刺そうとするダクフを見て、モモが長い栗色の髪をたなびかせながら飛び出る。
 注意をこちらに向けて、ユモトが援護で大きな氷柱を飛ばが、ダクフが剣を一振りするとその氷柱が全て薙ぎ払われた。
「いやぁ、ムツヤくんの力は素晴らしい」
 どうやらムツヤから奪った力を使ったらしい。モモは地面に倒れるルーの元までたどり着くと回復薬を掛けて男との間に立ちはだかる。
「邪魔だ豚ァ!!!」
 男が剣を振ってくるが、あまりの速さで見えない。モモは身を小さくして無力化の盾の裏に隠れる。
 おかげで攻撃を貰うことは無かったが、とても反撃なんて出来ない。ルーが立ち上がると男は少しイラツイた。
「回復薬は面倒だな。まとめて一気に片付ける!!!」
 まず男はモモを狙った。諸刃の剣を振り回して盾の後ろのモモを狙う。そして、1つ突きが通ってしまう。
「ぐ、っつうううう」
 右太ももを刺されてしまったモモは地面に片膝を着く。
「やめろおお!!」
 ムツヤが普通の剣を構えてモモの元へと走る。男はその横を倍以上の速さで通り過ぎ、またもルーを斬りつけた。
「いやっ、あああああ!!!!」
 事前に精霊を召喚していた為、斬られた後即座にそれらがルーとモモを取り囲んで守ってくれたが……
 続けて男はアシノの元まで向かう。そして真っ二つにせんとばかりに剣を振り上げた。
「いづっ、くそっ!!!」
 アシノは剣先だけだが、袈裟斬りに斬撃を浴びる。
 そして、先程から自分に魔法を飛ばし続けるユモトにお返しとばかりに電撃をぶつける。
「あああああ!!!」
 ユモトは感電して鼻の奥に嫌な匂いを感じ、全身に激痛を受けながら倒れてしまった。