では、最後に。
ー/ー 異能力を持ち生まれる人間が支配する国に生まれた彼女は、ただ幸せを願っていただけだった。
その思いは叶わず、与えられた【祈り】の力を、その叶わぬ願いに捧げ続け……ひとつの世界の終焉を迎えさせた。
繰り返された世界の時間が、彼女の力が、限界を突破し、昇華させ、神を喰らったのだ。
「喰らったなんて下品ね……私美味しいものしか食べないもん」
ほまれちゃん、今いいところなんだから邪魔しちゃだめっ!
「はいはいー……ふふ」
ゔぅうんッ……!あーあー……では改めて。
神を喰らったことにより、その【祈り】の力は別世界をも侵食する事の出来る力を得た。
彼女は少しずつ分かり始めた。
この力を使えば理想的な、自分の思い描いた世界が手に入るということに。
ただひとつ、力を使うためには必要なものがある。
信仰の対象、神の存在。
彼女の【祈り】は神の力を吸い取り叶えるもの……元の世界の神は対応を誤ったが為に喰われる結果になったが……ただ単に、違う世界に生まれ変わることを望まず『転生管理局』という歪で不安定な世界に再び生を受けた彼女は、どうしているのか……。
『こんな世界を作る神なんてろくなことをしないはずよ、私が使い捨ててあげるわ!』
上位貴族の界隈に居たはずの彼女はやさぐれていたのだ。まるでそれは悪役令嬢の……悪巧みやら悪知恵が浮かんだときにでる悪い顔をしなが――……
「まてまてまてまてぇーーい!!」
え?なんです?
「任せるわよ的には言ったけども!もうちょいなんかあるでしょ!」
うーん?私の感想がそのままでちゃってましたね。
「あんたそんなこと思ってたの?!」
おっと、そんなことないです気のせいです、さ、続きを!
「だーめ!やりなおし!」
や、やり直しぃ?えー……めんどく……どこからですか?
「私悪役令嬢じゃないし!やさぐれてないし!そこっ!」
悪い顔してるのはいいんだ?
うーん……じゃあ、最初の設定から入るのをやめて……転生管理局に来て私と出会ったのが運命?!みたいな?感じでどうですか?
「あんたと……?ん、まぁ、不本意だけど……はぁ、いいわよ」
もー!今更嫌な顔しないでもらって!わたしとほまれちゃんはもう運命共同体というか、共犯者というか、そう言うやつなんですから!
「それはまぁそうだけど……」
あんまりワガママ言うと、ほまれちゃんの聞こえないところで色々しますよ?
「う、ごめんなさい……よろしくね?」
あーその顔かわいいです、いいですねー照れてるキミが好き~♪
「殴れるなら殴りたい」
私も、触れれるものなら、貴女に触れたいですよ。
これは聞こえてない……まあ、聞こえていても怒るだけなんでしょうけど。
さて、焦らすのもここまで。今度こそ真面目にやりましょう、か。
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