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メノウ先輩

ー/ー



 なんでかとてもザワザワしてるんですよ、まぁ理由は見ての通りなんですけど。

「その、えと……お休みの時にすみません」
「気にするなって。休みなんてあってないようなもんだからな、こうやって動いてる方が性に合ってる」

 ちゃんとTシャツ着ただけでも、良しとしましょう。変な所に連れ込んだりしたら容赦しませんからね!

「それにしても……仕事は早いのにこんな抜けてるところがあるとはなぁ!ははは!」
「わ、笑わないでください!もぅ……!」

 イチャイチャは私の特権なのに……この男のどこがいいのかわかりませんなあ?!

「おし、ついたぜ。帰りも危なそうだから待っててやるな?サクッと終わらせてこいっ」
「はわ……ッ!お、お言葉に甘えます、ね」

 頭ぽんぽんは女性が意中の男性にされて嬉しいランキング殿堂入りなの知っててやってますね忌々しい!

「ずっとなに言ってるのよ……?メノウ先輩は、私が後輩だから優しくしてくれてるのよ?そんなこと言わないの!」

 めろめろだったほまれちゃんが言っても説得力ないでぇーす。

「なっ……!仕事するわっ」

 流石に反論できないでしょう?

 それにしてもこの備品倉庫、片付け出来てないですね。空き箱もそのままだし、直置きしてるし、空き瓶やスプレー缶も転がってますし……あからさまに、事故の予感。

「そうね、この状態はよくないわ。作業場からも離れてるからもしなにかあってもすぐに駆けつけてこないでしょうし……バツね、要改善っと」

 チェック表に状態のマルバツ、書かなくてもいいのにひとことメモ。できる女性は違いますね!

「褒めてもなんも出ないわよ?さて、次はこの棚の……きゃっ?!」

 私のザワザワはこれだったのかも。最初の被害者は、ほまれちゃん。

 だがしかし!タイミングよくそこに現れる男が!

 ガシャガシャン!コロコロ……カランカランと、派手な音が部屋中に響き渡った。

「大丈夫か?!」
「せ、せんぱ……い?」

 足元に転がっていた小さな小瓶に気づかず体制を崩し、棚にぶつかったところをメノウが助けた。棚の上から落ちてくるダンボール箱と、備品はメノウの体にぶつかり、床にバラバラと散らばって。

「入り口近くで良かった……ケガはないか?」
「う、は……はい!あっ、メノウ先輩こそ大丈夫ですか?!背中っ!」
「ん、平気だよ。俺は鍛えてるから。それにしてもここ、ほんとぐちゃぐちゃだったんだな……抜き打ちはマイナスで怒られちまうが……ま、これじゃ仕方ない、悪かった」

 イケメンだから許されるんだろうなぁ……背面からあんなに強く片腕で引き寄せて、抱いてても。

「!!せ、先輩!その!は、離れてももう大丈夫なんで!!」
「おっと、悪い悪い……苦しかったか?」

 これは乙女ゲームのイベントかなにかですか?メノウ専用ルートのスチル1枚埋まったっ!とか言わないでしょうね?距離感バグりまくり男め……私にできないことをさらっとやってのけて!

「とと、と、とりあえずさすがにバツだらけの報告になります……承知しててください……その、ごめんなさい」
「三日月が謝ることはないだろ?こういうところまで見てられなかったチーフである俺の責任だよ。それより、お前にケガがなくて本当に良かった」

 なでなでからの、ほっぺたぷにぷに……はぁーもう勝手にやっててください!だから嫌いなんだメノウ!

 でも……ほまれちゃんを助けてくれたことには、感謝してます。これは本当ですよ。


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 なんでかとてもザワザワしてるんですよ、まぁ理由は見ての通りなんですけど。
「その、えと……お休みの時にすみません」
「気にするなって。休みなんてあってないようなもんだからな、こうやって動いてる方が性に合ってる」
 ちゃんとTシャツ着ただけでも、良しとしましょう。変な所に連れ込んだりしたら容赦しませんからね!
「それにしても……仕事は早いのにこんな抜けてるところがあるとはなぁ!ははは!」
「わ、笑わないでください!もぅ……!」
 イチャイチャは私の特権なのに……この男のどこがいいのかわかりませんなあ?!
「おし、ついたぜ。帰りも危なそうだから待っててやるな?サクッと終わらせてこいっ」
「はわ……ッ!お、お言葉に甘えます、ね」
 頭ぽんぽんは女性が意中の男性にされて嬉しいランキング殿堂入りなの知っててやってますね忌々しい!
「ずっとなに言ってるのよ……?メノウ先輩は、私が後輩だから優しくしてくれてるのよ?そんなこと言わないの!」
 めろめろだったほまれちゃんが言っても説得力ないでぇーす。
「なっ……!仕事するわっ」
 流石に反論できないでしょう?
 それにしてもこの備品倉庫、片付け出来てないですね。空き箱もそのままだし、直置きしてるし、空き瓶やスプレー缶も転がってますし……あからさまに、事故の予感。
「そうね、この状態はよくないわ。作業場からも離れてるからもしなにかあってもすぐに駆けつけてこないでしょうし……バツね、要改善っと」
 チェック表に状態のマルバツ、書かなくてもいいのにひとことメモ。できる女性は違いますね!
「褒めてもなんも出ないわよ?さて、次はこの棚の……きゃっ?!」
 私のザワザワはこれだったのかも。最初の被害者は、ほまれちゃん。
 だがしかし!タイミングよくそこに現れる男が!
 ガシャガシャン!コロコロ……カランカランと、派手な音が部屋中に響き渡った。
「大丈夫か?!」
「せ、せんぱ……い?」
 足元に転がっていた小さな小瓶に気づかず体制を崩し、棚にぶつかったところをメノウが助けた。棚の上から落ちてくるダンボール箱と、備品はメノウの体にぶつかり、床にバラバラと散らばって。
「入り口近くで良かった……ケガはないか?」
「う、は……はい!あっ、メノウ先輩こそ大丈夫ですか?!背中っ!」
「ん、平気だよ。俺は鍛えてるから。それにしてもここ、ほんとぐちゃぐちゃだったんだな……抜き打ちはマイナスで怒られちまうが……ま、これじゃ仕方ない、悪かった」
 イケメンだから許されるんだろうなぁ……背面からあんなに強く片腕で引き寄せて、抱いてても。
「!!せ、先輩!その!は、離れてももう大丈夫なんで!!」
「おっと、悪い悪い……苦しかったか?」
 これは乙女ゲームのイベントかなにかですか?メノウ専用ルートのスチル1枚埋まったっ!とか言わないでしょうね?距離感バグりまくり男め……私にできないことをさらっとやってのけて!
「とと、と、とりあえずさすがにバツだらけの報告になります……承知しててください……その、ごめんなさい」
「三日月が謝ることはないだろ?こういうところまで見てられなかったチーフである俺の責任だよ。それより、お前にケガがなくて本当に良かった」
 なでなでからの、ほっぺたぷにぷに……はぁーもう勝手にやっててください!だから嫌いなんだメノウ!
 でも……ほまれちゃんを助けてくれたことには、感謝してます。これは本当ですよ。