昇給しました。
ー/ー「ふんふーんふふーんーんっ!」
いつも以上にご機嫌なほまれちゃん、おはようございます。
朝食のスクランブルエッグみたいにふわとろなお顔つきですが……今日はなんの日ですか?え?
「ふふっ!1級上がったからね!工場の抜き打ちチェックいーくのよん!」
知ってましたけどね?仕事の幅が広がるのはいいことです……うんうん。でも、そのルンルン気分はあの男に会えるからじゃないんですかねぇ。
「あの男って……ちょっ!メノウ先輩に会えるからとかじゃにゃいわよ!!」
噛んでる噛んでる……やれやれ。浮かれてうっかりミスしないよう、祈ってますよ。
「そんなことしないもん!仕事は仕事、しっかりやるわ!」
さて、ほまれちゃんが受けた昇給試験……半年に1回、全局員が任意で受けれるものになります。
こんな箱庭のような世界でも……だからこそ、か。こういうシステムは作られて、人がここで働くことに意味と意欲をもたせてる……と、いったところですかね?
入局時点での階級は余程のことがない限り、全員8級からスタートします。数字が減るごとに階級が上がるといった感じです。
8から6に上がるまでの試験自体はそんな難しいことではなく、基本、仕事内容や所属範囲が増えます。
7級に上がったほまれちゃんは、8級の業務に加え、携われる部署が少し増えましたね。だいたいこの8から6までの階級で安定させてる方が多数です。
なぜかって?
5級からは管理職に上がっていくものになるので、難易度は爆上がりしてるみたいですよ?
実は私、ちらっと覗いたことがあるんですが……スペース天の声状態になりました。
意味不明でしたねぇ?階級上げさせる気ないんじゃないかな、と。
あ、あと抜き打ちチェックっていうのは現代世界によくあるやつです。施設を綺麗に使ってるかーとか、備品に不備や在庫が過多になってないかーとか。
不正をしてないか、とか。
「それでは今から工場区画へ移動します。移動後は、配られた工場内の地図の印がつけられた箇所に向かってください」
ほまれちゃんとモブが数名、今回の工場の監査員に選ばれたみたいですね。
「モブって……一応同僚なんだけど」
私にとってはほまれちゃんとそのお友達以外はモブなんです!覚えてて!大事!
「じゃ、名前で呼んでるメノウ先輩はモブじゃないってことね?ふふん」
ウグッ……!痛いところつきますね。
そりゃまぁ……ほまれちゃんの憧れの先輩ですし……無下にできませんし。毒は吐きますけど。
「なんでそんなに目の敵にしてるのかわからないんだけど……だいいち、あんたの声聞こえないじゃない?」
そうなんですけどね……なんか気に入らんのですよねぇ。
いい男なのが。
「男の嫉妬は醜いわよ……?」
私に性別はないですぅ~なんなら美人お局ヴォイスに変えましょうかぁ?
「やりづらいからやめて」
ジト目もかわいいです。今日イチですね、写真取るのでそのままで……あぁー!
「変態だわ……」
そんなこと言わないでくださいよ、これが私の生き甲斐なんですから!
と?雰囲気かわってきましたね?工場区画入りましたか。相変わらずじめーっと暗いし、埃っぽいし……ウルメくんみたい。
「そんなこと言うんもんじゃ……あっ!この間のお詫びしてない」
それは……早めにした方がいいですよ。仕事にも支障出てますし……ま、手遅れかもしれませんがね?
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