勉強会
ー/ー「ほんとにずるい……なんで声色変えられるのよ」
それは毎日同じ声聞いてたら飽きちゃうかなって思って、私なりの配慮と優しさですよ!
「別に飽きないわよ……いつもの声はそれはそれで安心するし」
やだ!ほまれちゃんっ!キュンする!
「……そういうのがなければの話よっ!今日は勉強会でお話聞くんだから、静かにしててよね!」
はいは~い!早めにミュートしますよぉ!
「ホントかしらね……っと、失礼します!皆さんよろしくおねがいします!」
ってことで、今日は転生管理局の定期勉強会。
単純に神の要望通りにほいほい魂を送り込めばいいってもんじゃないからね。日々どんな需要があるか変化してる。
ここで働いてる人は、身を持ってそれを……よくわかってるはず。
「最近の需要は……生前、誹謗の死を遂げた男性の魂です。と、いってもその中でも要望する神の世界に無い能力、もとい技術を持ち世界の復興を――……」
「単純に悪の親玉、魔王を倒すってだけではない?」
「そう。今でもまだいるのだけど、徐々にその世界で元々暮らす人間達が生み出した技術、【異世界召喚】という形で、生きた状態そのままで驚異のスキルを持って手助けするといった感じね。まぁ……その道中で神が口を出したりなにかしたりはするみたいだけど……これは管轄外だからねぇ」
なるほど、そんな形に変化もしているんですねぇ。
「……それって……神が、楽してるってこと?」
「それはどうかなぁ……まぁ、自分で選ぶためにここに来る手間は省けるだろうけど、下手したらそのスキルとかで世界征服とか破壊とかし始めたりもあるんじゃ?」
神は傍観するだけのタイプと自分で手を下してやるタイプと……人さながらだよね、実は。
「――……と、言うわけで今日の勉強会は終わります。午後の接客対応はカナメくんと葵さん、選別漏れの魂の配布業務はウルメくんで。ほまれさんは夜勤明けだから今日はこれで終わりにして休んでね?では解散!」
日々変わる状況に自ら皆と情報共有して業務に差し支えの無いよう対応する。局長は美人なだけでなくしっかりしてるなぁ、うんうん。
「憧れちゃう……人望もあるし、厳しいときもあるけど優しいし、局員みんなのことわかってるし……私もいつか……」
ほまれちゃんはもう少し大きくならないと。色んな意味で。
「セ・ク・ハ・ラ!まだまだ私は成長期よっ!」
怒らないでほまれちゃん~!
そうだ、夜勤明けの疲れた体によく効く飲み物のをお教えしましょう!温まってよく寝れるよ!
「それは…………聞いてあげてもいいけど」
生姜と蜂蜜と牛乳、砂糖はお好みでフワッと煮立てたら……特製ホットミルクの出来上がり!さぁさぁ飲んで!
「自分が作ったみたいに……ん……おいし」
そうでしょうそうでしょう!ご機嫌なおった……?
「どうかしら……ふぁぁ……元の声に戻ったら……ゆるしてあげ…………」
お休み3秒……まだまだ大人になるには、早いみたい。っと、また怒られちゃうね。
じゃあ明日はほまれちゃんの大好きなイケボの私でいきましょうか。久しぶりの休日を楽しみましょう?
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
おすすめ作品を読み込み中です…
作者の他の作品
この作者の他作品はありません。
この作品と似た作品
似た傾向の作品は見つかりませんでした。
この作品を読んだ人が読んでいる作品
読者の傾向からおすすめできる作品がありませんでした。
おすすめ作品は現在準備中です。
おすすめ作品の取得に失敗しました。時間をおいて再度お試しください。