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第020話 今のは●ラゾーマではない・・・●ラだ 前編

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パーティ一行は、ゴブリンの被害を訴える農場に訪れた。

「んじゃ、わしは西側をやるから、他は頼んだぞい」

エリスはそう言うと、西の畑で悪さをしているゴブリンに向かって走り出した。

「はっや。もうあんなところに行ってる」

「ふふふ。伯母上の本当の強さを、その目に焼き付けると良いですわ」

と、サーシャとリリスが話している間に、エリスは既に3体のゴブリンを屠っていた。
自身の身の丈よりも長く重さも10kg程ある槍斧(ハルバート)を、まるで普通の竹ぼうきのように軽々と振り回している。

「よっし、私もやるわよ!」

グッと握りこぶしを作ったサーシャは、念を込めたあと魔法を放った。

火球(ファイアボール)!!!……って!……ナニこれぇ!!!」

火球(ファイアボール)は通常、手のひらサイズの大きさしかないのであるが、サーシャの放ったものはその比ではなかった。

「お、サーシャ君が魔法を放ったようだな………っ!!!」
「マコト!!!フィー!!!退避しろっ!!!」

最初こそ援護射撃と思ったシロウであったが、それがただの援護射撃ではない事に気付き、マコトとオフィーリアに大声で退避を命じた。
オフィーリアは、長い付き合いなのかシロウの言葉の高揚で瞬時に危険を察知して持ち場を離れたが、マコトはそうではなかった。

「えっ!?」

まだ初心者を卒業したばかりのマコトは、反応が遅れたのだ。

「まずいっ!間に合わない!!!」

「全く……あの小娘はっ!!!」

次の瞬間、マコトのすぐ側で火球(ファイアボール)が着弾、周囲を焼き尽くすほど炎が広がり黒煙を上げた。

「あ………まこっ……ちゃん………」

サーシャは、崩れるように両ひざを付き、そんな彼女を一瞥することも無くリリスはマコトに向かって走り出した。

リリスがマコトの方に走りながら手荷物からポーションを取り出そうとしている行動に、オフィーリアはマコトが逃げ遅れたことを察し、踵を返してマコトのいた場所へと走り出した。

二人が現場に着いた頃には、既にシロウが駆けつけていた。
だが、空高く舞い上がる炎と黒煙で、それ以上近づくことすら出来ない状況であった。

「くそっ!!!…こんな炎、どうしろっていうんだ」

シロウが苦悩の表情を浮かべる中、誰も居ないはずの右手から声が木霊した。

「ふぅ………間一髪じゃったわい」

「っ!!!エリスっ!………それにマコト君も!!!」

シロウ達の目に映ったのはエリスと、エリスにお姫様だっこされ恥ずかしそうにしているマコトであった。

「いやぁ、久々に瞬動(ビシャーク)を使ったから中々止まれんで困ったわい」

エリスはそう言うと、自身より背の高いマコトを下ろしたのだった。





みんなのリアクション

パーティ一行は、ゴブリンの被害を訴える農場に訪れた。
「んじゃ、わしは西側をやるから、他は頼んだぞい」
エリスはそう言うと、西の畑で悪さをしているゴブリンに向かって走り出した。
「はっや。もうあんなところに行ってる」
「ふふふ。伯母上の本当の強さを、その目に焼き付けると良いですわ」
と、サーシャとリリスが話している間に、エリスは既に3体のゴブリンを屠っていた。
自身の身の丈よりも長く重さも10kg程ある|槍斧《ハルバート》を、まるで普通の竹ぼうきのように軽々と振り回している。
「よっし、私もやるわよ!」
グッと握りこぶしを作ったサーシャは、念を込めたあと魔法を放った。
「|火球《ファイアボール》!!!……って!……ナニこれぇ!!!」
|火球《ファイアボール》は通常、手のひらサイズの大きさしかないのであるが、サーシャの放ったものはその比ではなかった。
「お、サーシャ君が魔法を放ったようだな………っ!!!」
「マコト!!!フィー!!!退避しろっ!!!」
最初こそ援護射撃と思ったシロウであったが、それがただの援護射撃ではない事に気付き、マコトとオフィーリアに大声で退避を命じた。
オフィーリアは、長い付き合いなのかシロウの言葉の高揚で瞬時に危険を察知して持ち場を離れたが、マコトはそうではなかった。
「えっ!?」
まだ初心者を卒業したばかりのマコトは、反応が遅れたのだ。
「まずいっ!間に合わない!!!」
「全く……あの小娘はっ!!!」
次の瞬間、マコトのすぐ側で|火球《ファイアボール》が着弾、周囲を焼き尽くすほど炎が広がり黒煙を上げた。
「あ………まこっ……ちゃん………」
サーシャは、崩れるように両ひざを付き、そんな彼女を一瞥することも無くリリスはマコトに向かって走り出した。
リリスがマコトの方に走りながら手荷物からポーションを取り出そうとしている行動に、オフィーリアはマコトが逃げ遅れたことを察し、踵を返してマコトのいた場所へと走り出した。
二人が現場に着いた頃には、既にシロウが駆けつけていた。
だが、空高く舞い上がる炎と黒煙で、それ以上近づくことすら出来ない状況であった。
「くそっ!!!…こんな炎、どうしろっていうんだ」
シロウが苦悩の表情を浮かべる中、誰も居ないはずの右手から声が木霊した。
「ふぅ………間一髪じゃったわい」
「っ!!!エリスっ!………それにマコト君も!!!」
シロウ達の目に映ったのはエリスと、エリスにお姫様だっこされ恥ずかしそうにしているマコトであった。
「いやぁ、久々に|瞬動《ビシャーク》を使ったから中々止まれんで困ったわい」
エリスはそう言うと、自身より背の高いマコトを下ろしたのだった。