15
ー/ー
グーとパーでペア決めをして、私とお父さん、桔平くんと智美さんのペアで迷路に挑戦することになった。
まず先に私とお父さんがスタート。そして5分遅れで桔平くんペアがスタートして、それぞれの所要時間を競う。
こんなの簡単でしょ、なんて高を括っていたけれど、中は本当に複雑で、私とお父さんは迷いに迷いまくり。あっちだこっちだと、ふたりでワーワー言いながらようやく出口に辿り着くと、桔平くんたちはすでにそこで待っていた。
「余裕でオレらの勝ちじゃん。写真を撮りながら、ゆっくり出てきたんだけどなぁ」
めちゃくちゃ勝ち誇った表情で桔平くんに言われて、とってもムカつきました。
脱出したあとは迷路の外からもヒマワリをゆっくり堪能して、今度は恵庭にある道の駅へ。フードコートで、少し遅めのお昼を食べることにした。
ここは特製カレーが名物らしくて、みんなで同じものを注文。野菜もお肉もたっぷりで、とっても美味しかった。
この道の駅には「花の拠点はなふる」という施設があって、季節ごとにいろいろなお花が楽しめるようになっている。いまの時期は、オミナエシとかノコギリソウが綺麗に咲いていた。
祝日ということもあってたくさんの家族連れが訪れていたけれど、私たちも仲よし家族に見えていたのかな。
家庭崩壊を経験してしまったから、それがトラウマになってないと言ったら噓になる。子供のころの心の傷は、そう簡単に癒えるものじゃない。というより、完全に消すのは無理だと思う。
だけど薄く、目立たないようにはできる。そのために必要なのは、やっぱり家族の愛情なんだよね。そして、家族に血の繋がりなんて関係ない。桔平くんや智美さんと過ごすうちに、そう感じるようになった。そもそも夫婦だって、もともとは赤の他人だもんね。
私は、いまのこの家族を大切にしたい。それがお母さんへの恩返しにもなるって、信じているから。
今日は嬉しくて嬉しくて、私はずっとはしゃぎっぱなしだった。おかげで、帰りの車中では爆睡。家に着くまで、まったく起きなかった。
「愛茉ちゃんの寝顔、撮っているの?」
「すげぇ可愛いんで」
「ふふ、本当だ。子供みたいね」
そんな会話が聞こえた気がするけれど、桔平くんのカメラの中に私の写真がたくさんおさめられていたことなんて、そのときはまだ知らなかった。
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
おすすめ作品を読み込み中です…
この作品と似た作品
似た傾向の作品は見つかりませんでした。
この作品を読んだ人が読んでいる作品
読者の傾向からおすすめできる作品がありませんでした。
おすすめ作品は現在準備中です。
おすすめ作品の取得に失敗しました。時間をおいて再度お試しください。
グーとパーでペア決めをして、私とお父さん、桔平くんと智美さんのペアで迷路に挑戦することになった。
まず先に私とお父さんがスタート。そして5分遅れで桔平くんペアがスタートして、それぞれの所要時間を競う。
こんなの簡単でしょ、なんて高を括っていたけれど、中は本当に複雑で、私とお父さんは迷いに迷いまくり。あっちだこっちだと、ふたりでワーワー言いながらようやく出口に辿り着くと、桔平くんたちはすでにそこで待っていた。
「余裕でオレらの勝ちじゃん。写真を撮りながら、ゆっくり出てきたんだけどなぁ」
めちゃくちゃ勝ち誇った表情で桔平くんに言われて、とってもムカつきました。
脱出したあとは迷路の外からもヒマワリをゆっくり堪能して、今度は恵庭にある道の駅へ。フードコートで、少し遅めのお昼を食べることにした。
ここは特製カレーが名物らしくて、みんなで同じものを注文。野菜もお肉もたっぷりで、とっても美味しかった。
この道の駅には「花の拠点はなふる」という施設があって、季節ごとにいろいろなお花が楽しめるようになっている。いまの時期は、オミナエシとかノコギリソウが綺麗に咲いていた。
祝日ということもあってたくさんの家族連れが訪れていたけれど、私たちも仲よし家族に見えていたのかな。
家庭崩壊を経験してしまったから、それがトラウマになってないと言ったら噓になる。子供のころの心の傷は、そう簡単に癒えるものじゃない。というより、完全に消すのは無理だと思う。
だけど薄く、目立たないようにはできる。そのために必要なのは、やっぱり家族の愛情なんだよね。そして、家族に血の繋がりなんて関係ない。桔平くんや智美さんと過ごすうちに、そう感じるようになった。そもそも夫婦だって、もともとは赤の他人だもんね。
私は、いまのこの家族を大切にしたい。それがお母さんへの恩返しにもなるって、信じているから。
今日は嬉しくて嬉しくて、私はずっとはしゃぎっぱなしだった。おかげで、帰りの車中では爆睡。家に着くまで、まったく起きなかった。
「愛茉ちゃんの寝顔、撮っているの?」
「すげぇ可愛いんで」
「ふふ、本当だ。子供みたいね」
そんな会話が聞こえた気がするけれど、桔平くんのカメラの中に私の写真がたくさんおさめられていたことなんて、そのときはまだ知らなかった。