第33話 夏美のお泊り会3~決意と疑問~
ー/ー 考えた結果、梨絵も夏美センパイに麻実センパイ、嫌だけど、彩莉センパイも見た目はわたしよりみんな、かわいかったり、キレイ系だったりする。そして、みんな迅くんが好きなんだろう。それは友だちとしてであったり、恋愛的にみたり、様々だ。その中でわたしだけが恋人だ。
でも……
このメンバー以外にも迅くんを好きと思ってる人がいるかもしれない。例えば、お姉ちゃんとかもそうだ。実際、昨日、わたしが見ているにも関わらず、迅くんに迫っていた。
「ライバル多いなぁ、恋人になって、けっこう経つけども……とりあえず寝よう」
昨日、距離を置くと決めた。そうすれば迅くんはもっとわたしのことを好きになると思った。でも、よく考えるとこれはライバルの可能性のあるお姉ちゃんの助言だ。これは罠かもしれない。
罠だとしても、受験が終わるまでは、距離を置く。これはわたしの中での確定事項だ。
迅くんに学校で言おう。『受験が終わるまで距離を置きたい』って。
あっ、迅くんはわたしのせいで停学中だ。
同じ布団の横で寝ている夏美センパイを見た。すやすや気持ちよさそうに寝ている。センパイなのはわかってるけど、なんだか妹ができた気分になってしまう。
「……ひ……じくん、ダメー、それはじゃがいもじゃないよ、……え? ……長いもすりたい……? いいよ」
「どんな夢見てるんですか……」
夏美センパイはちゃんと日辻センパイと仲良くやってるみたいだ。夏美センパイが迅くんに振り向いてほしいがために、日辻さんを利用しているのかもと心配していなかったと言えばウソになる。迅くんが『多奈川さん、日辻と水族館行ってきたらしいけど、相変わらず写真下手で思わず送られてきた時笑っちゃったんだ。でも、2人で写ってるのだけは妙に上手いんだよなー。夏芽は写真上手く撮るコツとかある? 夏芽の写真好きなんだよな』と言ってきたことがある。この時に、夏美センパイが日辻さんと仲良しで迅くんに報告が来て、魚や海洋生物に夏美センパイと日辻さんが写った写真を送られてくることや迅くんが異性からの連絡をわたしといる時に確認したことに対して嫉妬心やヤキモチがあったのは事実だ。たしか、あれはクリスマスから数日後だった。表には出さなかったけども。
ふと、時計を見た。深夜遅くまで話し込んでいたこともあり、時刻はもう早朝5時台だ。
「今から寝ても、中途半端だし、起きとこ。受験生なのに何してんだろ」
『ん、ん〜』と夏美センパイが伸びした。時間はもう5時半だ。ホント、このセンパイは何をするにしても幼さを感じてしまう。わたしならこの後もう1度、二度寝をするだろう。寝るの遅かったし。
「おはよう、夏芽ちゃん」
「おはようございます、早起きですね」
そこに夏美センパイのスマートフォンがピロピロっとアラームを鳴らした。
「あれ? まだ5時半かぁ、ん、んー」
「夏美センパイっていつもこんな早起きなんですか?」
「ん、んー? いやぁ、公立高校の受験の時に大寝坊かまして、間に合わなかったことがあったんだよー。それ以降、寝坊対策に5時半からアラーム鳴らしてるんだ。夏芽ちゃん起こしちゃった? まぁ、でも、あの寝坊がなかったら、夏芽ちゃんはもちろん、迅くんともまやとも日辻くんとも出会えなかったんだよなぁ」
「いえ、わたしは脳内で英語の現在完了形の復習してたんで大丈夫です。というか夏美センパイも日辻センパイと付き合ってそろそろ1ヶ月くらい経ちますけど、名前とかあだ名で呼ばないんですか?」
「んー、何回か、日辻くんに『名前で呼ばない?』と話したんだけど、日辻くんはなんていうか、私を神格化してるみたいで……」
「あははっ、なにそれ」
その後、わたしと夏美センパイは、お姉ちゃんがリビングで寝てるのを、寒くないのかなぁと疑問に思いつつ朝ごはんを食べた。5時半に目が覚めたので、ご飯の後、学校まで1時間ほど、夏美センパイに歴史とか暗記系で勝負の科目を教えてもらった。その後、学校に向かった。夏美センパイ曰く、わたしが暗記系と思っている科目は実際のところ暗記系ではないらしい。
「夏芽ちゃんって文系科目苦手なの?」
「苦手というか、なんというか、覚えるのが苦手で繰り返し勉強すれば覚えられるんですけど。繰り返しが苦手で……。1度理解したと思うと、ついそのままで……」
「わかるなーそれ、わたしも高校受験の前はそうだったな」
「そうなんですかーわたしはそろそろ高校受験ですねー、だから、昨日も言いましたけど、迅くんとは距離を置こうと話します!」
「迅くん、優しいから彩莉さんにつきっきりになるかもよ?」
「……だとしても、わたしは迅くんを信じます!!」
「よく言った、女、夏芽!! 私が迅くんを彩莉さんから守ろう!!」
わたしは少し迅くんが彩莉センパイにつきっきりになるところを想像した。簡単にその想像ができたのが悔しい。けど、迅くんの初恋は彩莉センパイだ。それはすごく大事な体験だ。きっと、迅くんの中では不完全燃焼だったのだろう。きっとわたしがいなかったら、再会してすぐにでも、迅くんは告白していたかもしれない。もしかしたら、わたしは迅くんにとって、足かせなのかもしれない。でも、わたしだって、迅くんの今の恋人だ。迅くんを誰にも奪われたくない。
でも、初詣の前後に、迅くんが初恋の相手の名前として挙げたのを、よく思い出したら、新田 いろはだ。彩莉 いろはではない。
どういう事だろう?
でも……
このメンバー以外にも迅くんを好きと思ってる人がいるかもしれない。例えば、お姉ちゃんとかもそうだ。実際、昨日、わたしが見ているにも関わらず、迅くんに迫っていた。
「ライバル多いなぁ、恋人になって、けっこう経つけども……とりあえず寝よう」
昨日、距離を置くと決めた。そうすれば迅くんはもっとわたしのことを好きになると思った。でも、よく考えるとこれはライバルの可能性のあるお姉ちゃんの助言だ。これは罠かもしれない。
罠だとしても、受験が終わるまでは、距離を置く。これはわたしの中での確定事項だ。
迅くんに学校で言おう。『受験が終わるまで距離を置きたい』って。
あっ、迅くんはわたしのせいで停学中だ。
同じ布団の横で寝ている夏美センパイを見た。すやすや気持ちよさそうに寝ている。センパイなのはわかってるけど、なんだか妹ができた気分になってしまう。
「……ひ……じくん、ダメー、それはじゃがいもじゃないよ、……え? ……長いもすりたい……? いいよ」
「どんな夢見てるんですか……」
夏美センパイはちゃんと日辻センパイと仲良くやってるみたいだ。夏美センパイが迅くんに振り向いてほしいがために、日辻さんを利用しているのかもと心配していなかったと言えばウソになる。迅くんが『多奈川さん、日辻と水族館行ってきたらしいけど、相変わらず写真下手で思わず送られてきた時笑っちゃったんだ。でも、2人で写ってるのだけは妙に上手いんだよなー。夏芽は写真上手く撮るコツとかある? 夏芽の写真好きなんだよな』と言ってきたことがある。この時に、夏美センパイが日辻さんと仲良しで迅くんに報告が来て、魚や海洋生物に夏美センパイと日辻さんが写った写真を送られてくることや迅くんが異性からの連絡をわたしといる時に確認したことに対して嫉妬心やヤキモチがあったのは事実だ。たしか、あれはクリスマスから数日後だった。表には出さなかったけども。
ふと、時計を見た。深夜遅くまで話し込んでいたこともあり、時刻はもう早朝5時台だ。
「今から寝ても、中途半端だし、起きとこ。受験生なのに何してんだろ」
『ん、ん〜』と夏美センパイが伸びした。時間はもう5時半だ。ホント、このセンパイは何をするにしても幼さを感じてしまう。わたしならこの後もう1度、二度寝をするだろう。寝るの遅かったし。
「おはよう、夏芽ちゃん」
「おはようございます、早起きですね」
そこに夏美センパイのスマートフォンがピロピロっとアラームを鳴らした。
「あれ? まだ5時半かぁ、ん、んー」
「夏美センパイっていつもこんな早起きなんですか?」
「ん、んー? いやぁ、公立高校の受験の時に大寝坊かまして、間に合わなかったことがあったんだよー。それ以降、寝坊対策に5時半からアラーム鳴らしてるんだ。夏芽ちゃん起こしちゃった? まぁ、でも、あの寝坊がなかったら、夏芽ちゃんはもちろん、迅くんともまやとも日辻くんとも出会えなかったんだよなぁ」
「いえ、わたしは脳内で英語の現在完了形の復習してたんで大丈夫です。というか夏美センパイも日辻センパイと付き合ってそろそろ1ヶ月くらい経ちますけど、名前とかあだ名で呼ばないんですか?」
「んー、何回か、日辻くんに『名前で呼ばない?』と話したんだけど、日辻くんはなんていうか、私を神格化してるみたいで……」
「あははっ、なにそれ」
その後、わたしと夏美センパイは、お姉ちゃんがリビングで寝てるのを、寒くないのかなぁと疑問に思いつつ朝ごはんを食べた。5時半に目が覚めたので、ご飯の後、学校まで1時間ほど、夏美センパイに歴史とか暗記系で勝負の科目を教えてもらった。その後、学校に向かった。夏美センパイ曰く、わたしが暗記系と思っている科目は実際のところ暗記系ではないらしい。
「夏芽ちゃんって文系科目苦手なの?」
「苦手というか、なんというか、覚えるのが苦手で繰り返し勉強すれば覚えられるんですけど。繰り返しが苦手で……。1度理解したと思うと、ついそのままで……」
「わかるなーそれ、わたしも高校受験の前はそうだったな」
「そうなんですかーわたしはそろそろ高校受験ですねー、だから、昨日も言いましたけど、迅くんとは距離を置こうと話します!」
「迅くん、優しいから彩莉さんにつきっきりになるかもよ?」
「……だとしても、わたしは迅くんを信じます!!」
「よく言った、女、夏芽!! 私が迅くんを彩莉さんから守ろう!!」
わたしは少し迅くんが彩莉センパイにつきっきりになるところを想像した。簡単にその想像ができたのが悔しい。けど、迅くんの初恋は彩莉センパイだ。それはすごく大事な体験だ。きっと、迅くんの中では不完全燃焼だったのだろう。きっとわたしがいなかったら、再会してすぐにでも、迅くんは告白していたかもしれない。もしかしたら、わたしは迅くんにとって、足かせなのかもしれない。でも、わたしだって、迅くんの今の恋人だ。迅くんを誰にも奪われたくない。
でも、初詣の前後に、迅くんが初恋の相手の名前として挙げたのを、よく思い出したら、新田 いろはだ。彩莉 いろはではない。
どういう事だろう?
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