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でも桔平くんの言う通り、それがお節介になってしまう場合もあるんだよね。とても優しくオブラートに包んでくれていたけれど、香月さんもそういう意味で言ったんだろうし。
私になにができるかは、まず七海の話を聞いてから考えよう。本当はいますぐに電話したいところだけど、やっぱり会って話すほうがいいよね。
突っ走りそうな気持ちを一生懸命抑えながら数日過ごして、ようやくレッスン当日になった。
「かけるん、めちゃくちゃ甘党だからさ。喜ぶかなぁっと思って」
教室へ向かう前に軽くお茶をしていると、七海がニコニコしながら言った。……これって、恋する乙女の顔では? ううん、ダメダメ。決めつけはダメ、絶対。
「でも、桔平くんが言っていたよ。あいつは甘いものならなんでもいいんだから、そんな高級なものじゃなくても……って」
「だって、ほかの女と差をつけたいじゃん」
七海の顔が険しくなった。なにかあったのかな。
「ほかの女って?」
「かけるんの周りって、結構女が多いんだよね。きっとバレンタインには、たくさんチョコ貰うと思うの。だから、戦いなわけ」
「……なんで、ほかの人と戦うの?」
「実はさ、この前かけるんとエッチしたんだよね」
突然の告白に、思わずカフェオレが気管へ入りそうになる。ちょっと待って。話が飛びすぎて、頭がついていかない。
「な、な、なんでそんな」
「この前、合コン帰りにたまたま会ってさ。向こうも合コンだったらしいんだけど、お互いハズレだったから気分転換にオシャレなバーでも行こうよって誘われて。私は飲んでないけど、かけるんが結構酔っぱらっちゃって……それでまぁ、その勢いで」
勢いで友達とエッチするとか……私には考えられない。でも七海ならありえるし、翔流くんもノリが軽いって桔平くんが言っていたもんね。
「そしたらさぁ、めちゃくちゃよかったの。もう、過去イチ。相性って本当にあるんだって感動しちゃってさ。もしかして、かけるんが私の運命の人⁉ みたいな」
「……そんなものなの?」
「だってもともとノリは合うし、一緒にいて楽しいし。それで体の相性がバッチリなら、もう運命だと思わない? だからちょっと、本気でアプローチしてみようかなって」
私は少女漫画脳だから、体から始まる関係っていうのが全然想像できない。付き合ってから2ヶ月も、桔平くんに我慢させちゃうぐらいだし。
でも人それぞれ、恋の始まり方は違うんだよね。……七海のこの感情が恋なのかどうかは、よく分からないけれど。
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私になにができるかは、まず七海の話を聞いてから考えよう。本当はいますぐに電話したいところだけど、やっぱり会って話すほうがいいよね。
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「かけるん、めちゃくちゃ甘党だからさ。喜ぶかなぁっと思って」
教室へ向かう前に軽くお茶をしていると、七海がニコニコしながら言った。……これって、恋する乙女の顔では? ううん、ダメダメ。決めつけはダメ、絶対。
「でも、桔平くんが言っていたよ。あいつは甘いものならなんでもいいんだから、そんな高級なものじゃなくても……って」
「だって、ほかの女と差をつけたいじゃん」
七海の顔が険しくなった。なにかあったのかな。
「ほかの女って?」
「かけるんの周りって、結構女が多いんだよね。きっとバレンタインには、たくさんチョコ貰うと思うの。だから、戦いなわけ」
「……なんで、ほかの人と戦うの?」
「実はさ、この前かけるんとエッチしたんだよね」
突然の告白に、思わずカフェオレが気管へ入りそうになる。ちょっと待って。話が飛びすぎて、頭がついていかない。
「な、な、なんでそんな」
「この前、合コン帰りにたまたま会ってさ。向こうも合コンだったらしいんだけど、お互いハズレだったから気分転換にオシャレなバーでも行こうよって誘われて。私は飲んでないけど、かけるんが結構酔っぱらっちゃって……それでまぁ、その勢いで」
勢いで友達とエッチするとか……私には考えられない。でも七海ならありえるし、翔流くんもノリが軽いって桔平くんが言っていたもんね。
「そしたらさぁ、めちゃくちゃよかったの。もう、過去イチ。相性って本当にあるんだって感動しちゃってさ。もしかして、かけるんが私の運命の人⁉ みたいな」
「……そんなものなの?」
「だってもともとノリは合うし、一緒にいて楽しいし。それで体の相性がバッチリなら、もう運命だと思わない? だからちょっと、本気でアプローチしてみようかなって」
私は少女漫画脳だから、体から始まる関係っていうのが全然想像できない。付き合ってから2ヶ月も、桔平くんに我慢させちゃうぐらいだし。
でも人それぞれ、恋の始まり方は違うんだよね。……七海のこの感情が恋なのかどうかは、よく分からないけれど。