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ー/ー



「あ、桔平」

 ひときわ目立っている女性が振り返った。め、めちゃくちゃ美人なんですけど……。
 しかも背が高くてスタイルがよすぎ。オーラありすぎ。もしかして、モデルさん?

 その人が、私と桔平くんの方に近づいてきた。なんだか所作も綺麗。歩いているだけで、周りの景色にエフェクトがかかっているみたい。

「タイミングよかったわ。あなた、全然連絡つかないんだから……あら、可愛い子」

 きっと身長は170以上はあるよね。上からの視線に、なんだか圧倒されてしまう。その迫力に私が言葉を失っているのに気がついて、桔平くんが苦笑した。

「愛茉。コレ、うちの姉。次女のほう」
「えっ、お姉さん!?」

 言われてみれば、雰囲気がどことなく桔平くんに似ている。よくよく見ると違うけれど、ぱっと見の印象が。ていうか桔平くんって、お姉さんのことを名前で呼んでいるんだ。

 あ、そんなこと考えている場合じゃない。しっかり挨拶しないと。
 
「あの、ひっ、ひめ、姫野愛茉です。はじめまして」

 うう、どもっちゃった。恥ずかしい。

「愛茉ちゃん、はじめまして。桔平の姉の楓です」

 キリっとした表情で、いかにもバリキャリって感じ。確かファッションデザイナーだっけ。どうりで洗練された印象なわけだ。なんだかいい匂いがするし、近くにいるだけで女の私でもドキドキしてしまった。

「この子の彼女?」
「あ、はい! お付き合いさせていた、いただいています」
「すげぇ緊張してんじゃん」

 桔平くんが吹き出す。当たり前じゃない。まったく心構えができていなかったところに、こんなに綺麗なお姉さんが登場したんだから。

「桔平、前に会ったときよりも血色がよくなった気がするけど、もしかして愛茉ちゃんのおかげなのかしらね?」
「そうだな。愛茉の飯、ウマいし」
「それならよかった。ママが心配していたし、ちゃんと報告しておくわ。たまには帰ってあげなさいよね。ママもパパも寂しがってるんだから」
 
 楓さんの言葉に、桔平くんはなんとも言えない微妙な表情を浮かべるだけだった。やっぱり実家には帰りたくないのかな。

 そんな桔平くんを見て、楓さんは呆れ顔で肩をすくめた。

「あ、楓姉ちゃんだ」

 遅れてやって来た翔流くんが声を上げる。楓さんと顔見知りなんだ。

「あら、翔流も一緒だったの。その子、彼女?」
「いえ、友達です」

 こともなげに、すっぱり言い切る七海。やっぱり、そうですか……。


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「あ、桔平」
 ひときわ目立っている女性が振り返った。め、めちゃくちゃ美人なんですけど……。
 しかも背が高くてスタイルがよすぎ。オーラありすぎ。もしかして、モデルさん?
 その人が、私と桔平くんの方に近づいてきた。なんだか所作も綺麗。歩いているだけで、周りの景色にエフェクトがかかっているみたい。
「タイミングよかったわ。あなた、全然連絡つかないんだから……あら、可愛い子」
 きっと身長は170以上はあるよね。上からの視線に、なんだか圧倒されてしまう。その迫力に私が言葉を失っているのに気がついて、桔平くんが苦笑した。
「愛茉。コレ、うちの姉。次女のほう」
「えっ、お姉さん!?」
 言われてみれば、雰囲気がどことなく桔平くんに似ている。よくよく見ると違うけれど、ぱっと見の印象が。ていうか桔平くんって、お姉さんのことを名前で呼んでいるんだ。
 あ、そんなこと考えている場合じゃない。しっかり挨拶しないと。
「あの、ひっ、ひめ、姫野愛茉です。はじめまして」
 うう、どもっちゃった。恥ずかしい。
「愛茉ちゃん、はじめまして。桔平の姉の楓です」
 キリっとした表情で、いかにもバリキャリって感じ。確かファッションデザイナーだっけ。どうりで洗練された印象なわけだ。なんだかいい匂いがするし、近くにいるだけで女の私でもドキドキしてしまった。
「この子の彼女?」
「あ、はい! お付き合いさせていた、いただいています」
「すげぇ緊張してんじゃん」
 桔平くんが吹き出す。当たり前じゃない。まったく心構えができていなかったところに、こんなに綺麗なお姉さんが登場したんだから。
「桔平、前に会ったときよりも血色がよくなった気がするけど、もしかして愛茉ちゃんのおかげなのかしらね?」
「そうだな。愛茉の飯、ウマいし」
「それならよかった。ママが心配していたし、ちゃんと報告しておくわ。たまには帰ってあげなさいよね。ママもパパも寂しがってるんだから」
 楓さんの言葉に、桔平くんはなんとも言えない微妙な表情を浮かべるだけだった。やっぱり実家には帰りたくないのかな。
 そんな桔平くんを見て、楓さんは呆れ顔で肩をすくめた。
「あ、楓姉ちゃんだ」
 遅れてやって来た翔流くんが声を上げる。楓さんと顔見知りなんだ。
「あら、翔流も一緒だったの。その子、彼女?」
「いえ、友達です」
 こともなげに、すっぱり言い切る七海。やっぱり、そうですか……。