
古代中華のオオカミ少年 周という国の滅亡
オオカミ少年の童話は、ノンフィクションだった
紀元前6年、イソップと名乗る者が、数多くの童話を人々に語り、人々は彼の物語を後世に遺した。
彼が語ったとされる物語の一つに、オオカミ少年という話がある。
噓つきを繰り返した羊飼いの少年が、信頼を失った結果、オオカミに羊を食べられてしまうという話であった。
だがこの物語よりも700年以上前の頃、後に中国と呼ばれる東アジアの王朝「周」にて、彼と同じ末路をたどった者がいた。
しかも彼の立場は、国王という、国家の命脈を守る責務のあるものだったという。
参考文献『中国美人伝』著者:陳舜臣 新潮社出版