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最終更新: 2025年07月17日 08時05分
松井慶太(まついけいた)は、お人好しだけど野球を初めて以来一度も公式戦に出た事がないダメダメ投手。打撃投手でしかチームに居場所がない。
慶太の親友の佐山翔治(さやましょうじ)は、慶太とは対照的な天才投手。MLBからも将来を嘱望される大投手。
そんな翔治は高校進学にあたって入学の条件に、"慶太を自分と同じ待遇で野球部に入れろ"と突きつける。それに二つ返事で答えた古豪の北成(ほくせい)高校に入学。慶太も翔治のバーターとして入学する事になる。
翔治は高校でもメキメキと実力を伸ばし、二年生の秋にチームの中心選手として大活躍し秋の全国大会で優勝。北成の二十五年ぶりの全国大会出場に貢献する。
一方で慶太は実力が中々伸びず、相変わらずベンチ外の生活。春の大会に向けと言う理由で体良く雑用を押し付けられていた。それでも嫌がらずに雑用をする慶太を見て、翔治は一月からみっちりとコーチングをする事になる。
翔治のコーチングで実力を伸ばす慶太。でも、翔治の練習量が減る事が気がかりで、三月のある日、二日間も練習どころか学校を休んでいて連絡もつかない。
心配した慶太が連絡を受けているであろう監督に事情を聞きに行くと驚くべき事を告げられ……
ここから人生ベンチ外生活のバーター高校生投手の運命が大きく変わっていく。
託された使命と想いを春にぶつける青春野球小説
表紙:2023年に夏の甲子園に行った際の写真
二年生ながらも無名チームのエース投手の一人としてリトルシニアの全国大会準優勝に大きく貢献し、中学野球界を震撼させた天才投手がいた。名前は添木伸哉(そえきしんや)。
その圧倒的なピッチングに高校野球界も大きく注目し、輝かしい未来が待っているかのように見えた。しかし、その年の冬に起きた事件により彼は野球の世界に別れを告げることとなった。
それから一年と四ヶ月後。高校生となった伸哉は野球部に属さず平凡な日々を送ろうとしていた。一方で伸哉のことを知った野球部員の彰久(あきひさ)と涼紀(りょうき)はチームを強くし甲子園に行くために、伸哉を野球部に入れようと必死になって勧誘をし始める……。
これはそんな悲劇の天才投手と勝ちに恵まれない弱小校の物語である。
※この作品は小説家になろう、エブリスタ、アルファポリス、B-NOVEL(敬称略)でも連載しております。なお、ソリスピア版はエブリスタ版には無い話や、所々設定の変更がされていますのでエブリスタで読んでいた方々も是非読んでみてください。
表紙の写真: photoAC