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最終更新: 2025年07月16日 05時05分
松井慶太(まついけいた)は、お人好しだけど野球を初めて以来一度も公式戦に出た事がないダメダメ投手。打撃投手でしかチームに居場所がない。
慶太の親友の佐山翔治(さやましょうじ)は、慶太とは対照的な天才投手。MLBからも将来を嘱望される大投手。
そんな翔治は高校進学にあたって入学の条件に、"慶太を自分と同じ待遇で野球部に入れろ"と突きつける。それに二つ返事で答えた古豪の北成(ほくせい)高校に入学。慶太も翔治のバーターとして入学する事になる。
翔治は高校でもメキメキと実力を伸ばし、二年生の秋にチームの中心選手として大活躍し秋の全国大会で優勝。北成の二十五年ぶりの全国大会出場に貢献する。
一方で慶太は実力が中々伸びず、相変わらずベンチ外の生活。春の大会に向けと言う理由で体良く雑用を押し付けられていた。それでも嫌がらずに雑用をする慶太を見て、翔治は一月からみっちりとコーチングをする事になる。
翔治のコーチングで実力を伸ばす慶太。でも、翔治の練習量が減る事が気がかりで、三月のある日、二日間も練習どころか学校を休んでいて連絡もつかない。
心配した慶太が連絡を受けているであろう監督に事情を聞きに行くと驚くべき事を告げられ……
ここから人生ベンチ外生活のバーター高校生投手の運命が大きく変わっていく。
託された使命と想いを春にぶつける青春野球小説
表紙:2023年に夏の甲子園に行った際の写真
一宮高校の放送・新聞部に所属する佐々木望海(ささきのぞみ)は、生徒会選挙が始まる直前、仲の良い女子クラス委員の光石琴(みついしこと)から、「私が生徒会長になったら、お付き合いしてほしい」と申し込まれた。
内心で浮かれつつも、生徒会選挙を精力的に取材しようとした望海と放送・新聞部のメンバーだったが、そこにバスケットボール部の部長・石塚雲照(いしづかうんしょう)のシゴキ・パワハラを告発する文書が飛び込んできた。新聞部の報道を受け、クラブ連合会の代表者で組織される十条委員会が開催されることになるが、被害とバスケ部の現状を訴えた生徒は委員会の開会前に学校を自主退学してしまう。
開催された十条委員会で、石塚はのらりくらりと答弁を続けたのち、生徒の間での評判が地に落ちる中、なんと、生徒会選挙への立候補を表明する。
さらに、他の生徒との理由に、何度も停学処分を受けている不良生徒・古屋通(ふるやとおり)まで、生徒会長選挙への出馬の意向を明らかにした。
こうして、SNSや動画投稿サイトを駆使した過激な情報戦が繰り広げられる生徒会選挙が幕を開ける――――――。
※この物語はフィクションであり、どこかの首長選挙に関わった人物・団体とは一切関係ありません。
*この上ないハッピーエンドではありますが、ほのぼの穏やかとは掛け離れた作品です。(人によっては)かなり不快な表現が頻出します。読んで気分を害されても、一切責任は負いません。ご注意。
誰に何と思われようと、気にするような人間じゃない。
だから私は我が子を守るために行動する。法に触れさえしなければ、手段は選ばない。
ただ、それだけ。
⭕️第3回超短編小説祭 『Solispia Happy-end Short-stories』 で最終候補に選んでいただきました。