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最終更新: 2026年01月22日 00時06分
職場で日々虐めを受け耐え抜く主人公。
彼はある日一枚のポスターを目にすると、瞬く間に惹き込まれてしまう。
【ヒューマンドール】それは人智を超えた技術の結晶。魂の宿った心のない人形。
その人形と【主君契約】を結ぶことで人形に魂が宿る仕組みだ。
契約を行うことでその人間は主人となり、その人形を奴隷のように扱えるようになる。
忠実な従業員として働かせるもよし、寂しさから恋人や夫婦として生活をするもよし、ストレス発散の為に暴力で日々の鬱憤を晴らすことも可能だ、子供はできないが性行為を行い欲だって満たせる。
もう一度言うが、ドールには心がない。
これは、そんな世界に生まれた一つの命の物語。
いいえ――二つの命の物語。
この作品は、執筆予定の長編作品の序章として書いたものです。
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風も止んだ広場に、老犬と道化師だけが残されていた。
かつて王国の劇場で喝采を浴びた道化師は、今宵、満月の下で最後の演目を始める。
無言劇の中で語られるのは、王と三人の王子、そして亡者に飲み込まれた王国の末路。
誰も笑わぬ舞台の果てに、老犬が吠える――それは沈黙を裂くファンファーレ。
帽子が置かれ、夜が終わる。
語られぬ者の誇りが、銀白の光の中で継承されていく。