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最終更新: 2025年11月16日 18時05分

闇の聖女は夜輝く
日本人カグヤは異世界で暗殺の危機に見舞われた。双子のテルサが魔力鑑定で『聖女』と認定されたのに対し、カグヤの魔力は皆無とされた。そんな彼女の暗殺をテルサは栄耀教会に依頼、かくして聖騎士団が差し向けられたのだった。 しかし、絶体絶命の窮地でカグヤの秘めたる力が解放。突如として地下の墓所へ転移し、葬られていた大昔の騎士ダスクをヴァンパイアとして意図せず復活させてしまった。 「だれ、だ……きみ、は……?」 「わ、私、は……カグヤ、です……」 協力の末、二人は栄耀教会の追撃から逃れ、魔術師一族フェンデリン家に保護された。 光の極大魔力『旭日』を宿す『聖女』テルサに瘴気を浄化させて『邪神の息吹』を終わらせ、ウルヴァルゼ帝国の覇権を握らんとするラモン教皇率いる栄耀教会。その脅威に対抗するためにフェンデリン家はカグヤを保護した。この世界で生きていくため、ダスクとフェンデリン家の助力の下、カグヤは自らの力の解明と練磨に乗り出す。 「この『望月』を以て『邪神の息吹』を終わらせ、人々を救済することこそ、この身に課せられた使命だと」 暗所でのみ解放される闇の極大魔力『望月』──時間や空間、重力を操作し、死者をアンデッド化させ、更には瘴気を吸収し尽くして『邪神の息吹』を鎮める事すら可能なその力で、カグヤは『闇の聖女』として活動することを決意。 そんなカグヤの前に立ち塞がるのは、瘴気満ちる地に蠢く変異魔物やアンデッドの大群。戦闘は不得手な彼女に代わって、ヴァンパイア最強格のダスクがそれらの脅威を排除していく。 しかし、事態は順調には進まない。魔境に君臨する史上最強の魔物、カグヤを脅威と見做して暗殺を目論むテルサと栄耀教会、そして発生する予想外の事態──カグヤたちはその全てを乗り越え、救済の使命を完遂できるのか? 『闇の聖女』カグヤと『光の聖女』テルサ。 深い因縁を持つ双子を軸に巻き起こる闘争と謀略、絡み合う人々の思惑、そして大いなる波乱を呼ぶ壮大なストーリー。 運命に選ばれし真の『聖女』は果たしてどちらか──。 他サイトで先行掲載中。
あぶはちとらず
【二人の視点(POV)で綴るめんどくさい人間関係のお話】  「友情と恋愛は似てるからな、間違えることもあるよ」——崇直  登場人物全員片思いで始まる、ややこしい人間関係の群像劇。  主要人物は4人。  登場順に、日向亘は大学院生。初めて日本に帰国した時出会った、紅緒と言う少女に一目ぼれする。  笠神崇直は司法試験に合格し、司法修習生として研修中。亘が転校してきた日、自分が人と異なることに気が付く。  庵野紅緒は大学4年生。崇直の双子の弟直樹と中学の頃から付き合っていた。  笠神直樹は崇直の双子の弟で、高3の夏18歳という若さで病に倒れる。 この生きてる人間全員片思いのややこしい人間関係の群像劇。 メインは♂→♀で進んでますが ♂→♂が混じってます ← ここだけBL 同時間帯多視点の群像劇ですが、実は同時間帯と言うのが味噌でして。 同じ時を過ごしてても、言葉や態度の受け取り方は人ぞれぞれ違うから齟齬が生まれ、それが滑稽さであり切なさでもある。 アオハル以上大人未満の青春群像劇です。  POVは動画で知って、これを小説でやると面白いと思って利用してみました。  全員片思いなら多視点にして、一人称で同じ場面で別の人間の視点にしたらどうだろうというのがきっかけです。  それぞれの意図が同じ時間を共有してても通じない、そのもどかしさを演出できたらと思ってます。
わたしは知っている、君の最期を。
高木柊には未来を見通す力があった。  それは特別便利なわけでもなく、運命というものに自分の未来が勝手に決められるような非情な能力だった。  どうせならと、人の役にたてるよう他人の人生に関わるが、他人の運命を変えるほど、自分の人生も変わった。  いつしか、自分の人生は悲劇のものとなり、高木柊は生きる事に絶望する。  しかし、高校生の時に高木柊の心を変える一人の男の子が現れたのだった……。
「ザ・ケルン・コンサート」まだ私は死なない!死ねない!
あの日のことを、私は今でも鮮明に覚えている。春休みの大学街はひっそりして、まるで時間が止まったようだった。明大の古い講堂でピアノを弾くのは、私のひそかな習慣だった。借りものの舞台と鍵盤に、キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」を響かせる。譜面はない。自分の呼吸と記憶だけを頼りに、即興で再構築する。演奏しているあいだは、誰もいない世界にただひとり閉じ込められているような心地がする。  けれど、あの日は違った。弾き終えた瞬間、私は気づいたのだ。後方の暗がりに、ひとりの青年が座っていることに。ドアを開けた一瞬の光で、気配は感じていた。知らない男に覗かれていた、と一瞬、怒りが胸をよぎった。けれど、その怒りはすぐに戸惑いに変わった。彼の目が、演奏を汚すような視線ではなく、ただ真剣に聴いていた人の目だったからだ。  彼の名は宮部明彦。油絵を描き、物理を学び、そして偶然ここに迷い込んだという。私は「偶然」という言葉をあまり信じない。けれど、彼と話しているうちに、その偶然がどこか運命のように感じられた。ジャズの話、本の話、ユングやデミアン、相対性理論や犯罪心理学……私たちの会話は、初対面とは思えないほど滑らかに、深く潜っていった。  そして気がつけば、講堂を出て、山の上ホテルのバー「ノンノン」に座っていた。午後四時の空いたカウンターで、私はマーテルを、彼はメーカーズマークを頼んだ。ブランデーの琥珀色が、雨のしずくで曇った窓に映える。学生らしくない静けさと、少しだけ大人の時間。奇妙なことに、私はその時間を全然怖いとは思わなかった。むしろ、胸の奥にずっとあった孤独な旋律に、初めて和音が重なったように思えた。  女と男は、どこまでいっても分かり合えない、と口では言いながら、私は彼に話しつづけた。彼の笑顔や、少し考えこむ横顔が、曲の終わりに響く余韻のように心に残った。偶然が、たまたまが好きだという彼に、私の中の何かが静かにほどけていく。ペルソナも、仮面も、ここには必要ないような気がした。 「ねえ、四月から、あなたの学部にニセ学生として通ったらどうかしら」思わず口にしていた。彼は笑って「いいよ」と言った。  雨の土曜の午後、ケルン・コンサートから始まったこの出会いが、私にとってどんな物語になるのか、そのときの私はまだ知らなかった。
指先のユーロビート
フィクション98%。リアル2%の恋愛物語。 主人公:けんたろう。 年上彼女は、バンドデビュー。遠い存在へ。 兄貴分のユージとバンドを組んで、彼女を追いかける!
di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~
「家族を助けてくだされば、この身を捧げます」 桜降る、とある春の日。 凶賊(マフィア)の総帥であるルイフォンの父のもとに、貴族の少女メイシアが訪ねてきた。 彼女の父と異母弟が、ルイフォンたちと対立している凶賊に囚えられてしまったのだという。 凶賊でありながら、刀を振るうより『情報』を武器とするほうが得意の、クラッカー(ハッカー)ルイフォン。 そんな彼の前に立ちふさがる、死んだはずのかつての血族。 やがて、彼は知ることになる。 メイシアとルイフォン――天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、『デヴァイン・シンフォニア計画(di;vine+sin;fonia program)』によって仕組まれたものであると。 出逢いと信頼、裏切りと決断。 『記憶の保存』と『肉体の再生』で死者は蘇り、絡み合う思いが、人の絆と罪を紡ぐ。 近現代の東洋、架空の王国を舞台に繰り広げられる運命のボーイミーツガール――権謀渦巻くSFアクション・ファンタジー。 『第一部 落花流水』 『第二部 比翼連理』を経て、現在、最終部である『第三部 海誓山盟』を連載中。 〈投稿予定〉 2026年 4月 第三部 第五章 金科玉条の紅を(全20話) 未定    第三部 第六章 金烏玉兎の暁へ(全18話+幕間4話)
西地区警備署事件録2024
令和日本に似た箱庭世界、幻想怪異発生特別区――通称「特区」。その治安を守る西地区警備署には今日も様々な依頼が降りかかる――。 遺失物課と時々直し屋が活躍する短編シリーズのまとめです。 後半は四季が特区を引っ掻き回す「秋の失踪」シリーズの連載になります。 通販 https://amamayaunduy.booth.pm/items/6730146
storm
不死の王の手により国を奪われた王族の青年。 剣、魔法、精霊の力。 人、エルフ、魔物や魔族。 青年は個性豊かな仲間たちと共に国を取り戻すために動き出す。
No cover image
これは世界が終わるまでのほんの数年間の物語。 高校を卒業してから数年が経ち、久しぶりに皆で集まろうと声を掛けた二人組は最後の一仕事を終えるべく、少しづつ物語を綴っていく。 「たしかあれは……。」 話者:マメの語る思い出を、筆者:羽曳野冬華は多分に加筆しながら小説とし、これまでの数年間を皆で振り返りながら多くの人に読んでもらうべく完成させ、インターネットへと発信する(予定である)。 徐々に増える年越しメンバーと、彼女達と関わった怪異や遺物によって引き起こされた事件達は各々の目にどう映っていたのか。 一人の視点だけでは見えてこない裏側もいつか観られるかもしれない(し観られないかもしれない)。
謀略王ユーグリッド
ーーユーグリッドは偉大なる海城王を殺し、父親殺しの王となった――  海の小国・アルポート王国は、軍事大国・ボヘミティリア王国の覇王軍に攻め込まれ、滅亡の危機に瀕していた。勇猛なる海城王は国を守るため開戦を決意したが、その息子ユーグリッドは恐怖に駆られ、父を裏切るという衝撃的な選択をする。ユーグリッドは自ら父を殺害し、覇王にその首を差し出したのだ。  こうしてアルポート王国は覇王の支配下に置かれ、ユーグリッドは裏切り者の王として即位する。臣下たちは親殺しの王を忌み嫌い、国は内側から崩壊の危機に瀕していた。しかしユーグリッドは神算鬼謀の頭脳を駆使して、この苦境に立ち向かう。ユーグリッドは王としての才覚を開花させ、巧みな謀略により反逆者を狩り、有力諸侯を味方につけていく。次第に王国は若き王の手腕によりまとまりを取り戻し、再び一つに統一された。  やがて覇王の奴隷として生き永らえてきたアルポート王国は、ついに反旗を翻す。 ユーグリッドは自らが殺した父の大義を受け継ぎ、ボヘミティリア王国の覇王に宣戦布告した。 「父上、あなたの遺志を継ぐ時が来た。 俺は覇王デンガダイを倒し、アルポート王国を守る真の王となる!」   ★☆★☆作品の魅力紹介★☆★☆ ・複雑に人々の思惑が絡み合った政治劇 ・英傑たちが熱い活躍を見せる英雄譚 ・壮大な謀略の果てに栄光を掴む歴史ドラマ イラスト:kzy0426
よこはま物語 壱½ Ⅱ、ヒメたちとのエピソード
「よこはま物語 Ⅰ~Ⅲ」に掲載しなかった明彦の残り半分、½の女の子たちとのエピソード。 時間軸で言うと、 ●「よこはま物語 Ⅰ」は、明彦が高校三年、美姫・良子が高校二年で、雅子が大学一年の夏から初まり、その翌年の春までの話です。 ●「よこはま物語 Ⅱ」は、明彦が大学一年、美姫・良子が高校三年で、雅子が大学二年の春から初まり、その翌年の夏休み前までの話。 ●未公開の「よこはま物語 Ⅲ」もⅡと同じ時代設定。 長いシリーズ三つなのですが、たった二年の物語です。 ●「よこはま物語 壱½」は、「よこはま物語 Ⅲ」の後のエピソードで、本当は「よこはま物語 参½」なんですが、参が未公開なのでこう名付けました。「雅子編1 京都弁編」は「よこはま物語 Ⅱ、ヒメたちのエピソード」とダブっていますが、雅子の一人称の京都弁の語りです。 「よこはま物語 Ⅲ」の後の秋、小森雅子は京都に去り、美姫と良子も明彦の元から去ってしまって、一人ぼっちの彼をこれから公開する「恭子編」「清美編」「加藤恵美編」で書いてみようかなと思ってます。 公開した「薫編」は、小森雅子が京都に去り、翌年の二月に森絵美と出会い、その後、彼女も日本の大学院からニューヨーク市立大学に去ってしまった後の会社員勤めの明彦のお話です。 「よこはま物語」四部作 「よこはま物語 Ⅰ、ヒメたちとのエピソード」 https://solispia.com/title/1548 「よこはま物語 Ⅱ、ヒメたちのエピソード」 https://solispia.com/title/1550 「よこはま物語 Ⅲ、ヒメたちのエピソード」未公開 「よこはま物語 壱½ Ⅰ、ヒメたちとのエピソード」 https://solispia.com/title/1590  雅子編1  清美編  加藤恵美・真理子編 「よこはま物語 壱½ Ⅱ、ヒメたちとのエピソード」本作  島津洋子・森絵美編  恭子編  恭子と絵美編  雅子編2  薫編  エピローグ、よこはま物語 完
Purifine/ピュリファイン
先日、父が死んだ。 向こう側、異世界からやってきた住人ビヨンドにより住む場所は汚染され病気を患ってしまったんだ。 それでも俺は何も出来なかった。 共存できない者同士の終わりなき争いを側から見ている事しか。
Starring
自分に自信がない高校一年生、葛西新菜。 彼女はひょんなことから映画研究会に入部させられてしまう。 住む世界が違う人たちとの撮影の中で、彼女の星は輝くのか。
武神少女R 陰キャなクラスメイトが地下闘技場のチャンピオンだった
高校生の鬼神柊夜(おにがみ しゅうや)は、クラスメイトで陰キャのレッテルを貼られている鈴木理子(すずき りこ)に告ろうとするが、路地裏で不良をフルボッコにする彼女を目撃してしまう。 理子は地下格闘技のチャンピオンで、その正体を知ってしまった柊夜は、彼女から始末されかけるも、なんとか事なきを得る。 だがこれをきっかけとして、彼は地下闘技場に渦巻く数々の陰謀に、巻き込まれていくことになるのだった。 ほかのサイトにも投稿しています。
諦めが許されない世界
「これでダメなら筆を折る」 決死の覚悟で書いた作品を、あろうことか俺は文藝賞ではなく、11年も連絡をとっていない後輩の吉野に送りつけていた。
女たちの開城記~愛に満ちるとき
無血開城までの約3ヶ月半の出来事を描く歴史絵巻――慶応4年正月、15代将軍徳川慶喜は『鳥羽・伏見の戦い』で敗北し、朝敵となった。薩長軍が江戸総攻めに向けて動き始めている頃、江戸城内は混乱の最中にあり、大奥筆頭御年寄・瀧山や13代将軍正室・天璋院(篤姫)、14代将軍正室・静寛院(和宮)は、江戸を戦火にしないために命懸けで動き始める。同じ頃江戸市中においても、大奥に縁のある人々が不安な毎日を送っていた。
情の残渣の言い換え
4年前に酒を交わしたあと疎遠になった友人からの久しぶりの連絡は「子供が生まれる予定やねん」という合わない期間に対する文脈が一切ないものだった。『青春を共に過ごした』記憶の残渣だけの2人の関係は、月日を追うごとに薄く引き伸ばされ、変わってしまうものなのだろうか。関係の変遷についての答えを見つけ出す、大人の群像劇。
刹那の残光
長きにわたる群雄割拠を制し、統一国家を成立させた「グレイシオス帝国」 成立当初こそ幾多の困難があったが、それも乗り越えてその御代は6代200年という長きにわたり続いていた。だが長い平穏の時代は様々な軋轢を生み平和になれた者達は、やがて権力と財力にのみ執心し、徐々に政治的な混迷を深めていった。 そんな中で一つの事件が起こる。それはやがて帝国を分断し英雄が割拠する時代へを引き戻される引き金となる。
No cover image
少子高齢化、観光客の減少に直面する離島が舞台。「この島に未来はない」と見切りをつけ、故郷を離れる若者達。そんな離島に住む優柔不断な女子高生、江梨も進路で悩んでいた。家業を継ぐべきか、島を出るべきか。彼女の選択とは。 人の「縁」と「優しさ」をテーマに彼らの生き方、葛藤を描いた物語。 全五章。各章で主人公が変わります。 約11万文字、217ページの作品になります。全39話。 一章 進路 1話〜7話 二章 未来 8話〜14話 三章 熱意 15話〜24話 四章 友達 25話〜29話 五章 回顧 30話〜39話
日本人カグヤは異世界で暗殺の危機に見舞われた。双子のテルサが魔力鑑定で『聖女』と認定されたのに対し、カグヤの魔力は皆無とされた。そんな彼女の暗殺をテルサは栄耀教会に依頼、かくして聖騎士団が差し向けられたのだった。 しかし、絶体絶命の窮地でカグヤの秘めたる力が解放。突如として地下の墓所へ転移し、葬られていた大昔の騎士ダスクをヴァンパイアとして意図せず復活させてしまった。 「だれ、だ……きみ、は……?」 「わ、私、は……カグヤ、です……」 協力の末、二人は栄耀教会の追撃から逃れ、魔術師一族フェンデリン家に保護された。 光の極大魔力『旭日』を宿す『聖女』テルサに瘴気を浄化させて『邪神の息吹』を終わらせ、ウルヴァルゼ帝国の覇権を握らんとするラモン教皇率いる栄耀教会。その脅威に対抗するためにフェンデリン家はカグヤを保護した。この世界で生きていくため、ダスクとフェンデリン家の助力の下、カグヤは自らの力の解明と練磨に乗り出す。 「この『望月』を以て『邪神の息吹』を終わらせ、人々を救済することこそ、この身に課せられた使命だと」 暗所でのみ解放される闇の極大魔力『望月』──時間や空間、重力を操作し、死者をアンデッド化させ、更には瘴気を吸収し尽くして『邪神の息吹』を鎮める事すら可能なその力で、カグヤは『闇の聖女』として活動することを決意。 そんなカグヤの前に立ち塞がるのは、瘴気満ちる地に蠢く変異魔物やアンデッドの大群。戦闘は不得手な彼女に代わって、ヴァンパイア最強格のダスクがそれらの脅威を排除していく。 しかし、事態は順調には進まない。魔境に君臨する史上最強の魔物、カグヤを脅威と見做して暗殺を目論むテルサと栄耀教会、そして発生する予想外の事態──カグヤたちはその全てを乗り越え、救済の使命を完遂できるのか? 『闇の聖女』カグヤと『光の聖女』テルサ。 深い因縁を持つ双子を軸に巻き起こる闘争と謀略、絡み合う人々の思惑、そして大いなる波乱を呼ぶ壮大なストーリー。 運命に選ばれし真の『聖女』は果たしてどちらか──。 他サイトで先行掲載中。
【二人の視点(POV)で綴るめんどくさい人間関係のお話】  「友情と恋愛は似てるからな、間違えることもあるよ」——崇直  登場人物全員片思いで始まる、ややこしい人間関係の群像劇。  主要人物は4人。  登場順に、日向亘は大学院生。初めて日本に帰国した時出会った、紅緒と言う少女に一目ぼれする。  笠神崇直は司法試験に合格し、司法修習生として研修中。亘が転校してきた日、自分が人と異なることに気が付く。  庵野紅緒は大学4年生。崇直の双子の弟直樹と中学の頃から付き合っていた。  笠神直樹は崇直の双子の弟で、高3の夏18歳という若さで病に倒れる。 この生きてる人間全員片思いのややこしい人間関係の群像劇。 メインは♂→♀で進んでますが ♂→♂が混じってます ← ここだけBL 同時間帯多視点の群像劇ですが、実は同時間帯と言うのが味噌でして。 同じ時を過ごしてても、言葉や態度の受け取り方は人ぞれぞれ違うから齟齬が生まれ、それが滑稽さであり切なさでもある。 アオハル以上大人未満の青春群像劇です。  POVは動画で知って、これを小説でやると面白いと思って利用してみました。  全員片思いなら多視点にして、一人称で同じ場面で別の人間の視点にしたらどうだろうというのがきっかけです。  それぞれの意図が同じ時間を共有してても通じない、そのもどかしさを演出できたらと思ってます。
高木柊には未来を見通す力があった。  それは特別便利なわけでもなく、運命というものに自分の未来が勝手に決められるような非情な能力だった。  どうせならと、人の役にたてるよう他人の人生に関わるが、他人の運命を変えるほど、自分の人生も変わった。  いつしか、自分の人生は悲劇のものとなり、高木柊は生きる事に絶望する。  しかし、高校生の時に高木柊の心を変える一人の男の子が現れたのだった……。
あの日のことを、私は今でも鮮明に覚えている。春休みの大学街はひっそりして、まるで時間が止まったようだった。明大の古い講堂でピアノを弾くのは、私のひそかな習慣だった。借りものの舞台と鍵盤に、キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」を響かせる。譜面はない。自分の呼吸と記憶だけを頼りに、即興で再構築する。演奏しているあいだは、誰もいない世界にただひとり閉じ込められているような心地がする。  けれど、あの日は違った。弾き終えた瞬間、私は気づいたのだ。後方の暗がりに、ひとりの青年が座っていることに。ドアを開けた一瞬の光で、気配は感じていた。知らない男に覗かれていた、と一瞬、怒りが胸をよぎった。けれど、その怒りはすぐに戸惑いに変わった。彼の目が、演奏を汚すような視線ではなく、ただ真剣に聴いていた人の目だったからだ。  彼の名は宮部明彦。油絵を描き、物理を学び、そして偶然ここに迷い込んだという。私は「偶然」という言葉をあまり信じない。けれど、彼と話しているうちに、その偶然がどこか運命のように感じられた。ジャズの話、本の話、ユングやデミアン、相対性理論や犯罪心理学……私たちの会話は、初対面とは思えないほど滑らかに、深く潜っていった。  そして気がつけば、講堂を出て、山の上ホテルのバー「ノンノン」に座っていた。午後四時の空いたカウンターで、私はマーテルを、彼はメーカーズマークを頼んだ。ブランデーの琥珀色が、雨のしずくで曇った窓に映える。学生らしくない静けさと、少しだけ大人の時間。奇妙なことに、私はその時間を全然怖いとは思わなかった。むしろ、胸の奥にずっとあった孤独な旋律に、初めて和音が重なったように思えた。  女と男は、どこまでいっても分かり合えない、と口では言いながら、私は彼に話しつづけた。彼の笑顔や、少し考えこむ横顔が、曲の終わりに響く余韻のように心に残った。偶然が、たまたまが好きだという彼に、私の中の何かが静かにほどけていく。ペルソナも、仮面も、ここには必要ないような気がした。 「ねえ、四月から、あなたの学部にニセ学生として通ったらどうかしら」思わず口にしていた。彼は笑って「いいよ」と言った。  雨の土曜の午後、ケルン・コンサートから始まったこの出会いが、私にとってどんな物語になるのか、そのときの私はまだ知らなかった。
フィクション98%。リアル2%の恋愛物語。 主人公:けんたろう。 年上彼女は、バンドデビュー。遠い存在へ。 兄貴分のユージとバンドを組んで、彼女を追いかける!
「家族を助けてくだされば、この身を捧げます」 桜降る、とある春の日。 凶賊(マフィア)の総帥であるルイフォンの父のもとに、貴族の少女メイシアが訪ねてきた。 彼女の父と異母弟が、ルイフォンたちと対立している凶賊に囚えられてしまったのだという。 凶賊でありながら、刀を振るうより『情報』を武器とするほうが得意の、クラッカー(ハッカー)ルイフォン。 そんな彼の前に立ちふさがる、死んだはずのかつての血族。 やがて、彼は知ることになる。 メイシアとルイフォン――天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、『デヴァイン・シンフォニア計画(di;vine+sin;fonia program)』によって仕組まれたものであると。 出逢いと信頼、裏切りと決断。 『記憶の保存』と『肉体の再生』で死者は蘇り、絡み合う思いが、人の絆と罪を紡ぐ。 近現代の東洋、架空の王国を舞台に繰り広げられる運命のボーイミーツガール――権謀渦巻くSFアクション・ファンタジー。 『第一部 落花流水』 『第二部 比翼連理』を経て、現在、最終部である『第三部 海誓山盟』を連載中。 〈投稿予定〉 2026年 4月 第三部 第五章 金科玉条の紅を(全20話) 未定    第三部 第六章 金烏玉兎の暁へ(全18話+幕間4話)
令和日本に似た箱庭世界、幻想怪異発生特別区――通称「特区」。その治安を守る西地区警備署には今日も様々な依頼が降りかかる――。 遺失物課と時々直し屋が活躍する短編シリーズのまとめです。 後半は四季が特区を引っ掻き回す「秋の失踪」シリーズの連載になります。 通販 https://amamayaunduy.booth.pm/items/6730146
不死の王の手により国を奪われた王族の青年。 剣、魔法、精霊の力。 人、エルフ、魔物や魔族。 青年は個性豊かな仲間たちと共に国を取り戻すために動き出す。
これは世界が終わるまでのほんの数年間の物語。 高校を卒業してから数年が経ち、久しぶりに皆で集まろうと声を掛けた二人組は最後の一仕事を終えるべく、少しづつ物語を綴っていく。 「たしかあれは……。」 話者:マメの語る思い出を、筆者:羽曳野冬華は多分に加筆しながら小説とし、これまでの数年間を皆で振り返りながら多くの人に読んでもらうべく完成させ、インターネットへと発信する(予定である)。 徐々に増える年越しメンバーと、彼女達と関わった怪異や遺物によって引き起こされた事件達は各々の目にどう映っていたのか。 一人の視点だけでは見えてこない裏側もいつか観られるかもしれない(し観られないかもしれない)。
ーーユーグリッドは偉大なる海城王を殺し、父親殺しの王となった――  海の小国・アルポート王国は、軍事大国・ボヘミティリア王国の覇王軍に攻め込まれ、滅亡の危機に瀕していた。勇猛なる海城王は国を守るため開戦を決意したが、その息子ユーグリッドは恐怖に駆られ、父を裏切るという衝撃的な選択をする。ユーグリッドは自ら父を殺害し、覇王にその首を差し出したのだ。  こうしてアルポート王国は覇王の支配下に置かれ、ユーグリッドは裏切り者の王として即位する。臣下たちは親殺しの王を忌み嫌い、国は内側から崩壊の危機に瀕していた。しかしユーグリッドは神算鬼謀の頭脳を駆使して、この苦境に立ち向かう。ユーグリッドは王としての才覚を開花させ、巧みな謀略により反逆者を狩り、有力諸侯を味方につけていく。次第に王国は若き王の手腕によりまとまりを取り戻し、再び一つに統一された。  やがて覇王の奴隷として生き永らえてきたアルポート王国は、ついに反旗を翻す。 ユーグリッドは自らが殺した父の大義を受け継ぎ、ボヘミティリア王国の覇王に宣戦布告した。 「父上、あなたの遺志を継ぐ時が来た。 俺は覇王デンガダイを倒し、アルポート王国を守る真の王となる!」   ★☆★☆作品の魅力紹介★☆★☆ ・複雑に人々の思惑が絡み合った政治劇 ・英傑たちが熱い活躍を見せる英雄譚 ・壮大な謀略の果てに栄光を掴む歴史ドラマ イラスト:kzy0426
「よこはま物語 Ⅰ~Ⅲ」に掲載しなかった明彦の残り半分、½の女の子たちとのエピソード。 時間軸で言うと、 ●「よこはま物語 Ⅰ」は、明彦が高校三年、美姫・良子が高校二年で、雅子が大学一年の夏から初まり、その翌年の春までの話です。 ●「よこはま物語 Ⅱ」は、明彦が大学一年、美姫・良子が高校三年で、雅子が大学二年の春から初まり、その翌年の夏休み前までの話。 ●未公開の「よこはま物語 Ⅲ」もⅡと同じ時代設定。 長いシリーズ三つなのですが、たった二年の物語です。 ●「よこはま物語 壱½」は、「よこはま物語 Ⅲ」の後のエピソードで、本当は「よこはま物語 参½」なんですが、参が未公開なのでこう名付けました。「雅子編1 京都弁編」は「よこはま物語 Ⅱ、ヒメたちのエピソード」とダブっていますが、雅子の一人称の京都弁の語りです。 「よこはま物語 Ⅲ」の後の秋、小森雅子は京都に去り、美姫と良子も明彦の元から去ってしまって、一人ぼっちの彼をこれから公開する「恭子編」「清美編」「加藤恵美編」で書いてみようかなと思ってます。 公開した「薫編」は、小森雅子が京都に去り、翌年の二月に森絵美と出会い、その後、彼女も日本の大学院からニューヨーク市立大学に去ってしまった後の会社員勤めの明彦のお話です。 「よこはま物語」四部作 「よこはま物語 Ⅰ、ヒメたちとのエピソード」 https://solispia.com/title/1548 「よこはま物語 Ⅱ、ヒメたちのエピソード」 https://solispia.com/title/1550 「よこはま物語 Ⅲ、ヒメたちのエピソード」未公開 「よこはま物語 壱½ Ⅰ、ヒメたちとのエピソード」 https://solispia.com/title/1590  雅子編1  清美編  加藤恵美・真理子編 「よこはま物語 壱½ Ⅱ、ヒメたちとのエピソード」本作  島津洋子・森絵美編  恭子編  恭子と絵美編  雅子編2  薫編  エピローグ、よこはま物語 完
先日、父が死んだ。 向こう側、異世界からやってきた住人ビヨンドにより住む場所は汚染され病気を患ってしまったんだ。 それでも俺は何も出来なかった。 共存できない者同士の終わりなき争いを側から見ている事しか。
自分に自信がない高校一年生、葛西新菜。 彼女はひょんなことから映画研究会に入部させられてしまう。 住む世界が違う人たちとの撮影の中で、彼女の星は輝くのか。
高校生の鬼神柊夜(おにがみ しゅうや)は、クラスメイトで陰キャのレッテルを貼られている鈴木理子(すずき りこ)に告ろうとするが、路地裏で不良をフルボッコにする彼女を目撃してしまう。 理子は地下格闘技のチャンピオンで、その正体を知ってしまった柊夜は、彼女から始末されかけるも、なんとか事なきを得る。 だがこれをきっかけとして、彼は地下闘技場に渦巻く数々の陰謀に、巻き込まれていくことになるのだった。 ほかのサイトにも投稿しています。
「これでダメなら筆を折る」 決死の覚悟で書いた作品を、あろうことか俺は文藝賞ではなく、11年も連絡をとっていない後輩の吉野に送りつけていた。
無血開城までの約3ヶ月半の出来事を描く歴史絵巻――慶応4年正月、15代将軍徳川慶喜は『鳥羽・伏見の戦い』で敗北し、朝敵となった。薩長軍が江戸総攻めに向けて動き始めている頃、江戸城内は混乱の最中にあり、大奥筆頭御年寄・瀧山や13代将軍正室・天璋院(篤姫)、14代将軍正室・静寛院(和宮)は、江戸を戦火にしないために命懸けで動き始める。同じ頃江戸市中においても、大奥に縁のある人々が不安な毎日を送っていた。
4年前に酒を交わしたあと疎遠になった友人からの久しぶりの連絡は「子供が生まれる予定やねん」という合わない期間に対する文脈が一切ないものだった。『青春を共に過ごした』記憶の残渣だけの2人の関係は、月日を追うごとに薄く引き伸ばされ、変わってしまうものなのだろうか。関係の変遷についての答えを見つけ出す、大人の群像劇。
長きにわたる群雄割拠を制し、統一国家を成立させた「グレイシオス帝国」 成立当初こそ幾多の困難があったが、それも乗り越えてその御代は6代200年という長きにわたり続いていた。だが長い平穏の時代は様々な軋轢を生み平和になれた者達は、やがて権力と財力にのみ執心し、徐々に政治的な混迷を深めていった。 そんな中で一つの事件が起こる。それはやがて帝国を分断し英雄が割拠する時代へを引き戻される引き金となる。
少子高齢化、観光客の減少に直面する離島が舞台。「この島に未来はない」と見切りをつけ、故郷を離れる若者達。そんな離島に住む優柔不断な女子高生、江梨も進路で悩んでいた。家業を継ぐべきか、島を出るべきか。彼女の選択とは。 人の「縁」と「優しさ」をテーマに彼らの生き方、葛藤を描いた物語。 全五章。各章で主人公が変わります。 約11万文字、217ページの作品になります。全39話。 一章 進路 1話〜7話 二章 未来 8話〜14話 三章 熱意 15話〜24話 四章 友達 25話〜29話 五章 回顧 30話〜39話