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最終更新: 2026年02月08日 05時35分
旧奥深山村に伝わるとされる雪女の伝説・“雪姫伝説”になぞらえた殺人事件が発生し、捜査協力の依頼がSSBC(捜査支援分析センター)に舞い込んでくる。警視庁に属するSSBCではあるが、現在の所長が着任してから都外の難事件の協力要請も応じるようになり、今回も例に漏れず奇妙な事件だった。
長野県警は“雪姫の祟り”だと信じ込んでしまっているが、怪異的な事件などないと解決に息巻く宮崎ひかりと八壁彰太。
果たして祟りの真相にたどり着くことはできるのか――。
雨の降り続くある日、下級生の少女・西坂逢咲は、昇降口のロッカーに一枚の匿名のメモを見つける。
花の絵が描かれたその紙に記されていたのは、詩のような言葉。差出人の名はないが、それが誰からのものか、彼女にはすぐにわかってしまった。
送り主は、生徒たちから絶大な人気を集める生徒会長・玖瑠羽。
誰からも慕われ、華やかな「花園」の中心に立つ彼女と、そこに属さない逢咲。
二人の間には、他人には見えない歪んだ距離と、言葉にできない感情が横たわっている。
嫌がらせとも、試す行為とも取れるそのメッセージへの返答をきっかけに、
逢咲は放課後の生徒会室で玖瑠羽と二人きりになることになる。
雨音に包まれた静かな空間で交わされるのは、詩、沈黙、そして互いの本心を探る言葉。
「吐く花」と「食む毒」。
与えることと、受け取ること。
愛されたい欲望と、独占したい衝動。
これは、正しさと歪みの境界で揺れる二人が、
自分たちの感情に触れてしまうまでの、静かで危うい物語。