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最終更新: 2026年03月07日 20時35分

転生帰録 - 鵺が呪う輪廻に終止符を
九百年あまり前、宮中に帝を悩ませる怪物が現れた。頭は猿、胴体は猪、尾は蛇、手足は虎である鵺という怪物はある武将とその郎党によって討ち取られた。だが鵺を倒したことによって武将達はその身に呪いを受けてしまい、翌年命を落とす。  それでも呪いは終わらない。鵺は彼らを何度も人間に転生させ殺し続ける。その回数は三十三回。  そして三十四回目の転生者、唯蕾生(ただらいお)と周防永(すおうはるか)は現在男子高校生。蕾生は人よりも怪力なのが悩みの種。幼馴染でオカルトマニアの永に誘われて、とある研究所に見学に行った。そこで二人は不思議な少女と出会う。彼女はリン。九百年前に共に鵺を倒した仲間だった。だがリンは二人を拒絶する。  運命にもてあそばれる若者達の物語。 ※本作は「小説家になろう」「TALES」などにも掲載しています。 ☆以前書いた「転生帰録」にいただいたフィードバックを取り入れて書き直しました。だいぶ変わった箇所もあると思います。  旧版は部ごとに作品を分けましたが、こちらは通して掲載します。  三部以降をどう掲載するかは検討中です。 旧版はコチラ 「転生帰録──鵺が啼く空は虚ろ」 https://solispia.com/title/619 「転生帰録2──鵺が嗤う絹の楔」 https://solispia.com/title/743
魔断の剣7 幾千の夜を越えて
幻聖宮の退魔師候補生・レンは、幼いころ命を救ってくれた魔断の彩煉に好意を寄せていた。 いつか、ここを出る日には彼と感応してずっと一緒だと、その日が来るのを夢見ていた。 しかしその夢は彩煉の死によってあっけなく崩れる。 憎しみにかられたレンは復讐を誓うが、さらなる悪夢が彼女を待っていた……。
エルザのことを忘れない
お祭りのように騒ぐ街で、五歳のエルザは母に捨てられた。冬雨に震えながら昼も夜も待ち続けた末に、ファイウェル孤児院に拾われる。誰にも心を開かない八年間、それでも母の迎えだけを信じていた。  だが新任教師マウルと出会い、エルザは閉じこもった世界から連れ出される。料理や勉強、友達作り。嫌がる少女を無理矢理引っ張り出した笑顔は、少しずつ孤独な心を溶かしていった。いつしか少女は母の面影を重ね、本当の母娘のような絆が育まれる。だがその寄り添いは少女の執着を生み、新たな母が隠した秘密によってひび割れていく――。  きれいな愛情なんかじゃない。それでもあなたと積み重ねた時間は永遠に忘れられない。泣きたいほど苦しくて身勝手な、心洗われる母娘ドラマ。 ●全22話 毎日19:06投稿 2026年3月12日完結
シニガミ・キリングフィールド ―神魔激突前線東京―
選択肢は二つ。死神に殺されるか、死神の手を取るか。 姉の幽霊に襲われた大学生・天ケ瀬一矢は、異常な“霊を操る死神”の存在を知る。 死と混乱の只中で出会ったのは、奇妙な少女・つぐみ。 彼女に導かれた一矢は、「死神を狩る」探偵・椿響子のもとへと辿り着く。 黒衣の女探偵と共に、一矢は否応なく“死神同士の抗争”に巻き込まれていく。 正義か、共存か、それとも殺すか。 この街では死神もまた、狩られる側だ。 運命と信念が交錯する、現代異能ダークファンタジー、開幕。
真逆な2人の変奏曲(パルティータ)
――勇者は希望か、それとも消耗品か。 少女たちの願いが交錯する時、運命の歯車が狂い始める。 大切な人を失った少女・蓮は、異世界で"勇者”として召喚された。 与えられたギフトは<慈愛>。 失われたものを再構築する、奇跡の力。 守れる。 救える。 だからこそ、求められる。 王女との絆。 国家の合理。 増えていく期待。 ーーそれは本当に、祝福なのか。 これは、 「失いたくない」と願った少女が、勇者という役割に飲み込まれていく物語。 そしていつか、 もう一度"自分の好き”で笑うための物語。
狂氣の果て〜クルーエル・デッドエンド〜
幼い少女ニナニナの穏やかな日常は、突如として訪れた両親の凄惨な喪失によって、音を立てて崩れ去った。  この耐え難い悲劇は、幼い彼女の心に深い傷を刻みつけ、その精神を激しく歪ませた。  世界は両親がいた頃とは全く異なる、理解不能で恐ろしい場所へと変貌し、ニナニナは次第に正気を失い、狂気にその身を呑み込まれてしまった。  狂気に身をやつしたニナニナには、唯一無二の「相棒」ができた。  それは人間でも動物でもなく、無機物であるはずの「圧縮空気砲」であった。  ニナニナは、この圧縮空気砲をまるで生きているかのように扱い、異常ともいえる深い愛着と絆を育んでいく。  彼女にとって、この圧縮空気砲は時間が経つにつれて、単なる武器や道具ではなく、失われた両親の代わり、あるいは狂気に染まった彼女自身の心の拠り所となっていったのだ。  ニナニナの痛みや恐怖を知らないかのように偏る狂気と圧縮空気砲は、常軌を逸した行動による血生臭い惨劇を幾度となく生み出していくことになる。  そんなニナニナを「監視」する役割を担う、もう一人の少女がいた。  彼女はコード・ネーム:クルクス、通称クーちゃん。  重要な国家機密兵器を研究していた研究者の娘である「少女N」。  すなわちニナニナにとって、クルクスは友達であり、時に頼れる姉のような存在でもあった。  しかし、その役割は単なる偽りの友情に留まらず、ニナニナの暴走を止めるストッパー兼監視員でもあったのだ。  物語は、ニナニナの心の闇、彼女を取り巻く苛烈な環境、そして監視役であるクルクスとの関係性を深く掘り下げていく。  人間の精神の脆さ、極限状況における絆のあり方、二人の少女の関係性は物語を通して複雑に変化を繰り返す。  ニナニナの狂気、圧縮空気砲の特異な能力。  この狂気と現実はただの悲劇で終わるのか。  それとも、この暗雲の中で一筋の光が差し込むのか、あるいは破滅へと向かうのか。  これは、両親を失った悲しみから狂気に墜ちた少女と、彼女の特異な相棒である圧縮空気砲、そして謎多き監視役の少女が織りなす、壮大な物語である。
デザインズ・ベイビー
父親の手によって遺伝子操作を受けて誕生した十河都は、母に連れられて研究所から逃げ出す。逃亡する途中で都は母を失い、怪我を負って行き倒れてしまう。都を偶然見つけ保護をしたのが相田親子だった。まるで、都に対して家族のように接してくれる相田家の人たち。    しかし、都は彼女らのことをずっと拒絶していた。それでも、同い年の相田美和は都が心を開いてくれることを待っていた。あれから、年月が流れた。都を追ってきたのは第二のデザインズ・ベイビーである山口鈴(りん)。彼女が都の前の現れた理由とは――。
灰の盤面
「オレ、ガキん時からずっと、警察官になりたかったんです」 「何でまた」 「正義の味方だからです」 そう語る青年の目は、子供のように真っ直ぐだった。 だが彼は、生まれた時から"表の世界"で生きることを許されなかった人間だった。 ある事情から育ての親の元を離れ、逃亡生活を送る中、彼は偶然、心愛という女性に拾われる。 彼女と一緒に暮らしているのは――元刑事の拓海と、彼の息子で凪というフリーライターの青年。 三人は善でも悪でもなく、情報を売買することで生きる情報屋のチームだった。 常識も価値観も噛み合わない三人に戸惑いながら、青年は次第に選択を迫られていく。 正義を信じたまま生きるか、それとも現実を受け入れ、"こちら側"に立つのか。 裏社会で生きる者たちと、正義を信じる青年のサスペンス。 青年が贋で築いた正義と、本懐が崩れ落ちる時。 (全話執筆済み・投稿予定を公開してます/毎週金曜日更新) 【期間限定公開】 本作は4月完結後、電子書籍出版予定のため削除予定です。 連載中および完結後3週間のみ閲覧可能となります。 某場所で置いていたところまで一気に投稿します。 ※15万文字位の長編です。
その演劇部は、舞台に上がらない
そこはどこにでもあるありふれた部活だった。  名門でもなく伝説があるわけでもなく、普通の実力しかない小さな演劇部だった。  大会に本気で勝ちたいと言う人もいれば、楽しくできればそれでいいという人もいて、  部活さえできればいいという人もいれば、バイトを優先してサボるという人もいて、  仲のいい奴もいれば、仲の悪いやつもいる。  ぐちゃぐちゃで、ばらばらで、ぐだぐだで  それでも青春を目指そうとする、そんなありふれた部活。  演劇×青春×ヒューマンドラマ 彼らの舞台はどこにあるのか  ※別サイトにて「日和見主義だった俺が揉めすぎる演劇部で全国大会を目指したら青春すぎた」というタイトルで先行公開しております。
橙の扶郎花
幼い頃から不憫な人生を歩んできた神楽美鎖子(カグラミサコ)は、中学生になって初めての始業式の日に、男の子と一緒に人命救助を行う。  しかしその男の子は…緩いリーゼントに小さな丸いサングラス、そして人気のないところではいつもシュガーシガレットを咥えている。 中学生らしからぬ、ツッパリのような風貌をした男の子の名前は三毛稜太郎(ミケリョウタロウ)。 美鎖子は今後、彼と関わることはないだろうと勝手に決めつけていた。  けれど稜太郎という男の子を知っていく毎に優しい? 天然? 可愛い? 甘えん坊? 駄々っ子? 寂しがり屋? 泣き虫? あざとい…! イヤイヤ期 !?反抗期!? ハグ魔?! 依存体質…?! 正論パンチ!?もしかして…赤ちゃん?  掴みどころのない稜太郎にドギマギしていた美鎖子だが、そんな彼に絆されて、徐々に自分自身も変わっていく。 美鎖子と稜太郎の4年半に渡るラブストーリーを描く。 *『橙の扶郎花』はカクヨムにて、先行公開されています。 →https://kakuyomu.jp/works/16818093073756159296 *物語の内容や文体、話数などが変更されていることがあります。  あらかじめご了承下さい。 *この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 *この物語はいじめ・犯罪を容認・推奨するものではありません。 *この物語は法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。 *この物語は自殺・自傷を肯定・推奨するものではありません。 *この物語は何者をも貶める意図は一切ありません。
『GS美神IF』〜独白〜黒衣の除霊師
『GS美神』の二次小説。原作の26巻辺りからの分岐IF物です。 美神やお絹ちゃんとの確執から、美神除霊事務所を辞めた横島が事務所を立ち上げる伊達雪之丞とタッグを組む原作アンチ小説です。 原作のノリが大嫌い。ルシオラヒロインなんてあり得ない。そんな方々の為の話です。 ※作者は『幽遊白書』の『鴉』が大好きです。ウザいくらい推します。横島が鴉化しても騒がないで下さい。嫌なら、読まなければ良いだけです。
僕と勇者の入れ替わり
意気地なしの中学一年生・日向勇斗は、神社の地下から異世界へと迷い込む。 伝説の武具と、魔法の葉巻〈ドラシガー〉。 生き延びるための力を手にした彼は、元の世界へ戻る方法を探すため、旅を続ける。 一方、勇者アルトは魔神との死闘の末、次元の歪みに飲み込まれ、勇斗の世界へと落ちていた。 二人の少年の立場は入れ替わり、二つの世界で魔神の影が同時に蠢き始める。 やがて彼らは知る。このままでは、どちらの世界も救われないことを―― ※本作品には残酷・暴力的な描写が含まれます。また、異世界の文化・法制度は日本と大きく異なる設定であり、一部の未成年キャラクターによる飲酒・喫煙などの描写が登場します。これらの行為はあくまで物語の世界観・人物設定・心理描写として必要なものであり、現実の未成年への推奨意図は一切ありません。物語の文脈をご理解のうえ、お読みいただければ幸いです。 ※毎週日曜日20時頃更新。 ※カクヨムにも掲載しています。
国守護楽団 Brillante
<只今、一時的に更新停止中です(再開未定)>  国守護楽団(こくしゅごがくだん)ブリッランテ――それはかつて、日本各地を守っていた守護団の名称。    彼らは国を守る使命を請け負っていたが、普段は華やかな音楽を披露し人々を癒やす音楽団であった。不思議な力を持った守護楽団は時に楽器を武器に変化させ、敵対する暗黒軍メストと激戦を送る日々。  戦いの末、ついにメストの長・黒使(こくし)の封印に成功したが、その封印は百年以上先に破られることが予期されていた。それを阻止すべく各地首領の何人かを転生させる方法を編み出し、彼らは未来の自分たちの生まれ変わりに全てを託したのだった。  そして現代。ついに黒使の封印が解かれる時、国守護楽団は再び立ち上がる。  和泉国首領の生まれ変わり・和泉の元へ次々と集結する仲間たち。果たして彼らは、定められた運命に勝ち進むことはできるのか。メストとの激戦が繰り広げられる中、和泉を巡る胸キュンな恋愛模様にもご注目……!?  音楽とアクションが織りなす、少女漫画のようなバトルファンタジー! ◇  筆者が中学三年生の時に構想した物語をベースに執筆した作品です。  作品中に出てくるクラシック音楽が聞ける動画を、リンク集で下記にてまとめております。(※外部リンクに飛びます、ご注意ください)  https://kakuyomu.jp/users/i_kira/news/16818093079164970842  曲を知っている方も知らない方も、よろしければご覧くださいませ。  なお、作中の団体名等は架空のものであり、実在いたしません。  旧国名は敢えて「~のくに」ではなく「~こく」という読みにしております。  本作はノベプラにて先行公開、カクヨムにて同時公開しております。
シューラ・ルーンを聞きながら
===================== 'S go dté tú, a mhúirnín, slán. ===================== 【シューラ・ルーンを聞きながら】 アイルランドの歌「Siúil a Rún(シューラ・ルーン)」に着想を得た一作となります。 毎週金曜日更新予定 --- アルスター地方ティロン県、オーマ。 RIC事務官エレノアが愛した霧深い町の日常は、 黒と土色の足音が踏み荒らしていく。 何を頼りに往けばいい。 何を信じて生けばいい。 霧は人々を抱くとも、 歩き方を教えてはくれない。 Tender is the mist, but the mist hides the way. ※この作品は、史実を背景としたフィクションです。 --- 〈作者より〉 ◆内容について  1919年から1923年のアイルランド。  そこで起きていたことに向き合う小説は日本にほとんど存在しません。  誰も書いていなくて、わたしが書きたい。ただそれだけで空白地帯に挑んでいます。 ◆これを読んでいる皆さまへ  本作は決して明るくもなければ、軽くもありません。むしろタフだといって差し支えないでしょう。  しかし、アイリッシュパブの喧騒や、ケルト音楽の哀愁を愛する方なら、その後ろにある「痛み」を受け入れられる土壌があると信じています。  また、本作はいわゆる「エンタメ」を重視していません。描くべき、描きたいものにとってはノイズだと思うからです。それをご承知のうえ、それでも興味があればお入りください。  華やかな文化の根元にある、決して直視したくない泥濘。  それを敢えて見たいという、静かな知的好奇心を秘めた「あなた」に届いたならば幸いです。  作者も、書きながら咀嚼しているところです。一緒に霧の中を歩きませんか。 ---
魔断の剣5 隻眼の魔剣士
名の失われた世界で最も小さな大陸・クラーナ。 そこではヒスミル大陸にあるような人と魔断をつなぐ宮はとうに失われ、熱風吹きすさぶ荒野の大地が広がっていた。 しかしそんな地でも人と魅魎の闘いはあった。 タガーは『流れ』の魔剣士だ。 魅魎を唯一殺せるといわれている魔法剣『魔剣』の所持者で、魅魎に襲われた村や町に金で雇われ、魅魎を退治するというのを生業としている。 今回もまた、魅魎に襲われたといううわさを聞きつけてサマルァの町にやって来たのだが、なぜか町の者たちに捕まってしまう。 「俺は魅魎じゃねえ!!」 訴えるが、聞き入れてもらえない。 タガーを魅魎と決めつける、彼らは何か隠しているようで……?
黒檀の足のコーディリア
むかしの話だ――その国には、黒檀の足を持つ王子がいたという。 生まれつき歩くことの出来なかった王子は、ある年の誕生日、父から贈られた不思議な義足によって初めて大地に立った。 王子は剣を取り、戦うことを覚えた。 黒檀の足という祝福を与えてくれた、父のために。 ――その義足が何で作られたのか、知らないまま。 ※流血・残酷描写あり。 ※この作品は、シェイクスピア「リア王」をモチーフにしています。
全てを奪われた日、異能喰いに目覚めた僕はすべてに復讐する
(R18版もあります) 拳ひとつで立つと誓った少年ユウは、田舎町の剣術道場《剛気館》で毎日鍛錬に明け暮れていた。 道場主の娘であり、幼なじみの少女・アイリ。 彼女はいつも真面目で、少し頑固で、だが誰よりも純粋で強くなろうとする姿がユウの誇りだった。 互いに想いを明言することはなかったが、ユウはアイリと心が繋がっていると信じていた。 だが、そんな静かな日常に異物が現れる。 中央都市の異能機関から派遣された監察官・カイザ。 ユウは道場の裏で見てしまう。 カイザとアイリが密室で言葉を交わし、彼女がうつろな表情で彼に寄りかかっていたことを。 その瞳に、ユウはもう映っていなかった。 アイリはもう、戻ってこないかもしれない。 だがユウはあきらめない。 拳に異能はない。だが魂だけは、侵せない。 いつか、彼女の心を取り戻すために――
女神が堕ちた世界で
千八百年前の禁忌の儀式の失敗は、女神を堕とし、世界に「聖蝕」という癒えない呪いを残した。 冒険者アーレンは、その聖蝕に冒された身体を抱え、魔族の血から作られる薬なしでは生きられない。 生き延びるための金を求めて東の峠の洞窟に足を踏み入れた彼は、魔族の女戦士シャアイラと遭遇する。 敵対する人間と魔族。 崩壊する洞窟。 溢れ出す聖なる穢れ。 その混沌の中で、二人の魂は逃れられない呪われた絆で結ばれる。 アーレンの聖蝕は暴走し、シャアイラだけが彼を死から引き戻せる存在となる。一方のシャアイラは、人間を庇ったことで同族から「裏切り者」の烙印を押される。 人間からも魔族からも追われる身となった二人は、互いを憎みながらも、互いなしでは生きられない。 凍てつく山を越え、廃墟の塔を目指す逃避行。 言葉も信頼も通じない中で、二人が選び続けるのは―― 救いではなく、生存である。
塵芥’s
塵芥’s(ちりあくたーず)。 この世は塵芥ごみ屑不用品スクラップやがらくたの類で溢れている。 溢れていたとて我らには関係のない取るに足らないものかもしれない。 かような取るに足らないものには魑魅魍魎有象無象のなにかが宿ることがあるという。 そうした取るに足らないものに悩まされ惹かれ破滅することがあるのもまた人間。 これはそれらなにかを宿したものたちと、ものにまつわる人間、そのものを破壊するものたちの物語。 カクヨム、小説家になろうにも掲載中。
転生帰録 - 鵺が呪う輪廻に終止符を
転生帰録 - 鵺が呪う輪廻に終止符を / 城山リツ
九百年あまり前、宮中に帝を悩ませる怪物が現れた。頭は猿、胴体は猪、尾は蛇、手足は虎である鵺という怪物はある武将とその郎党によって討ち取られた。だが鵺を倒したことによって武将達はその身に呪いを受けてしまい、翌年命を落とす。  それでも呪いは終わらない。鵺は彼らを何度も人間に転生させ殺し続ける。その回数は三十三回。  そして三十四回目の転生者、唯蕾生(ただらいお)と周防永(すおうはるか)は現在男子高校生。蕾生は人よりも怪力なのが悩みの種。幼馴染でオカルトマニアの永に誘われて、とある研究所に見学に行った。そこで二人は不思議な少女と出会う。彼女はリン。九百年前に共に鵺を倒した仲間だった。だがリンは二人を拒絶する。  運命にもてあそばれる若者達の物語。 ※本作は「小説家になろう」「TALES」などにも掲載しています。 ☆以前書いた「転生帰録」にいただいたフィードバックを取り入れて書き直しました。だいぶ変わった箇所もあると思います。  旧版は部ごとに作品を分けましたが、こちらは通して掲載します。  三部以降をどう掲載するかは検討中です。 旧版はコチラ 「転生帰録──鵺が啼く空は虚ろ」 https://solispia.com/title/619 「転生帰録2──鵺が嗤う絹の楔」 https://solispia.com/title/743
魔断の剣7 幾千の夜を越えて
魔断の剣7 幾千の夜を越えて / 46(shiro)
幻聖宮の退魔師候補生・レンは、幼いころ命を救ってくれた魔断の彩煉に好意を寄せていた。 いつか、ここを出る日には彼と感応してずっと一緒だと、その日が来るのを夢見ていた。 しかしその夢は彩煉の死によってあっけなく崩れる。 憎しみにかられたレンは復讐を誓うが、さらなる悪夢が彼女を待っていた……。
エルザのことを忘れない
エルザのことを忘れない / 区隅 憲
お祭りのように騒ぐ街で、五歳のエルザは母に捨てられた。冬雨に震えながら昼も夜も待ち続けた末に、ファイウェル孤児院に拾われる。誰にも心を開かない八年間、それでも母の迎えだけを信じていた。  だが新任教師マウルと出会い、エルザは閉じこもった世界から連れ出される。料理や勉強、友達作り。嫌がる少女を無理矢理引っ張り出した笑顔は、少しずつ孤独な心を溶かしていった。いつしか少女は母の面影を重ね、本当の母娘のような絆が育まれる。だがその寄り添いは少女の執着を生み、新たな母が隠した秘密によってひび割れていく――。  きれいな愛情なんかじゃない。それでもあなたと積み重ねた時間は永遠に忘れられない。泣きたいほど苦しくて身勝手な、心洗われる母娘ドラマ。 ●全22話 毎日19:06投稿 2026年3月12日完結
シニガミ・キリングフィールド ―神魔激突前線東京―
シニガミ・キリングフィールド ―神魔激突前線東京― / 犬飼風
選択肢は二つ。死神に殺されるか、死神の手を取るか。 姉の幽霊に襲われた大学生・天ケ瀬一矢は、異常な“霊を操る死神”の存在を知る。 死と混乱の只中で出会ったのは、奇妙な少女・つぐみ。 彼女に導かれた一矢は、「死神を狩る」探偵・椿響子のもとへと辿り着く。 黒衣の女探偵と共に、一矢は否応なく“死神同士の抗争”に巻き込まれていく。 正義か、共存か、それとも殺すか。 この街では死神もまた、狩られる側だ。 運命と信念が交錯する、現代異能ダークファンタジー、開幕。
真逆な2人の変奏曲(パルティータ)
真逆な2人の変奏曲(パルティータ) / パープルハイウェイ
――勇者は希望か、それとも消耗品か。 少女たちの願いが交錯する時、運命の歯車が狂い始める。 大切な人を失った少女・蓮は、異世界で"勇者”として召喚された。 与えられたギフトは<慈愛>。 失われたものを再構築する、奇跡の力。 守れる。 救える。 だからこそ、求められる。 王女との絆。 国家の合理。 増えていく期待。 ーーそれは本当に、祝福なのか。 これは、 「失いたくない」と願った少女が、勇者という役割に飲み込まれていく物語。 そしていつか、 もう一度"自分の好き”で笑うための物語。
狂氣の果て〜クルーエル・デッドエンド〜
狂氣の果て〜クルーエル・デッドエンド〜 / 小鳥遊マロ
幼い少女ニナニナの穏やかな日常は、突如として訪れた両親の凄惨な喪失によって、音を立てて崩れ去った。  この耐え難い悲劇は、幼い彼女の心に深い傷を刻みつけ、その精神を激しく歪ませた。  世界は両親がいた頃とは全く異なる、理解不能で恐ろしい場所へと変貌し、ニナニナは次第に正気を失い、狂気にその身を呑み込まれてしまった。  狂気に身をやつしたニナニナには、唯一無二の「相棒」ができた。  それは人間でも動物でもなく、無機物であるはずの「圧縮空気砲」であった。  ニナニナは、この圧縮空気砲をまるで生きているかのように扱い、異常ともいえる深い愛着と絆を育んでいく。  彼女にとって、この圧縮空気砲は時間が経つにつれて、単なる武器や道具ではなく、失われた両親の代わり、あるいは狂気に染まった彼女自身の心の拠り所となっていったのだ。  ニナニナの痛みや恐怖を知らないかのように偏る狂気と圧縮空気砲は、常軌を逸した行動による血生臭い惨劇を幾度となく生み出していくことになる。  そんなニナニナを「監視」する役割を担う、もう一人の少女がいた。  彼女はコード・ネーム:クルクス、通称クーちゃん。  重要な国家機密兵器を研究していた研究者の娘である「少女N」。  すなわちニナニナにとって、クルクスは友達であり、時に頼れる姉のような存在でもあった。  しかし、その役割は単なる偽りの友情に留まらず、ニナニナの暴走を止めるストッパー兼監視員でもあったのだ。  物語は、ニナニナの心の闇、彼女を取り巻く苛烈な環境、そして監視役であるクルクスとの関係性を深く掘り下げていく。  人間の精神の脆さ、極限状況における絆のあり方、二人の少女の関係性は物語を通して複雑に変化を繰り返す。  ニナニナの狂気、圧縮空気砲の特異な能力。  この狂気と現実はただの悲劇で終わるのか。  それとも、この暗雲の中で一筋の光が差し込むのか、あるいは破滅へと向かうのか。  これは、両親を失った悲しみから狂気に墜ちた少女と、彼女の特異な相棒である圧縮空気砲、そして謎多き監視役の少女が織りなす、壮大な物語である。
デザインズ・ベイビー
デザインズ・ベイビー / 朝海
父親の手によって遺伝子操作を受けて誕生した十河都は、母に連れられて研究所から逃げ出す。逃亡する途中で都は母を失い、怪我を負って行き倒れてしまう。都を偶然見つけ保護をしたのが相田親子だった。まるで、都に対して家族のように接してくれる相田家の人たち。    しかし、都は彼女らのことをずっと拒絶していた。それでも、同い年の相田美和は都が心を開いてくれることを待っていた。あれから、年月が流れた。都を追ってきたのは第二のデザインズ・ベイビーである山口鈴(りん)。彼女が都の前の現れた理由とは――。
灰の盤面
灰の盤面 / 浅居りむ
「オレ、ガキん時からずっと、警察官になりたかったんです」 「何でまた」 「正義の味方だからです」 そう語る青年の目は、子供のように真っ直ぐだった。 だが彼は、生まれた時から"表の世界"で生きることを許されなかった人間だった。 ある事情から育ての親の元を離れ、逃亡生活を送る中、彼は偶然、心愛という女性に拾われる。 彼女と一緒に暮らしているのは――元刑事の拓海と、彼の息子で凪というフリーライターの青年。 三人は善でも悪でもなく、情報を売買することで生きる情報屋のチームだった。 常識も価値観も噛み合わない三人に戸惑いながら、青年は次第に選択を迫られていく。 正義を信じたまま生きるか、それとも現実を受け入れ、"こちら側"に立つのか。 裏社会で生きる者たちと、正義を信じる青年のサスペンス。 青年が贋で築いた正義と、本懐が崩れ落ちる時。 (全話執筆済み・投稿予定を公開してます/毎週金曜日更新) 【期間限定公開】 本作は4月完結後、電子書籍出版予定のため削除予定です。 連載中および完結後3週間のみ閲覧可能となります。 某場所で置いていたところまで一気に投稿します。 ※15万文字位の長編です。
その演劇部は、舞台に上がらない
その演劇部は、舞台に上がらない / 溝野 重賀
そこはどこにでもあるありふれた部活だった。  名門でもなく伝説があるわけでもなく、普通の実力しかない小さな演劇部だった。  大会に本気で勝ちたいと言う人もいれば、楽しくできればそれでいいという人もいて、  部活さえできればいいという人もいれば、バイトを優先してサボるという人もいて、  仲のいい奴もいれば、仲の悪いやつもいる。  ぐちゃぐちゃで、ばらばらで、ぐだぐだで  それでも青春を目指そうとする、そんなありふれた部活。  演劇×青春×ヒューマンドラマ 彼らの舞台はどこにあるのか  ※別サイトにて「日和見主義だった俺が揉めすぎる演劇部で全国大会を目指したら青春すぎた」というタイトルで先行公開しております。
橙の扶郎花
橙の扶郎花 / 岩桜瑠璃
幼い頃から不憫な人生を歩んできた神楽美鎖子(カグラミサコ)は、中学生になって初めての始業式の日に、男の子と一緒に人命救助を行う。  しかしその男の子は…緩いリーゼントに小さな丸いサングラス、そして人気のないところではいつもシュガーシガレットを咥えている。 中学生らしからぬ、ツッパリのような風貌をした男の子の名前は三毛稜太郎(ミケリョウタロウ)。 美鎖子は今後、彼と関わることはないだろうと勝手に決めつけていた。  けれど稜太郎という男の子を知っていく毎に優しい? 天然? 可愛い? 甘えん坊? 駄々っ子? 寂しがり屋? 泣き虫? あざとい…! イヤイヤ期 !?反抗期!? ハグ魔?! 依存体質…?! 正論パンチ!?もしかして…赤ちゃん?  掴みどころのない稜太郎にドギマギしていた美鎖子だが、そんな彼に絆されて、徐々に自分自身も変わっていく。 美鎖子と稜太郎の4年半に渡るラブストーリーを描く。 *『橙の扶郎花』はカクヨムにて、先行公開されています。 →https://kakuyomu.jp/works/16818093073756159296 *物語の内容や文体、話数などが変更されていることがあります。  あらかじめご了承下さい。 *この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 *この物語はいじめ・犯罪を容認・推奨するものではありません。 *この物語は法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。 *この物語は自殺・自傷を肯定・推奨するものではありません。 *この物語は何者をも貶める意図は一切ありません。
『GS美神IF』〜独白〜黒衣の除霊師
『GS美神IF』〜独白〜黒衣の除霊師 / wood
『GS美神』の二次小説。原作の26巻辺りからの分岐IF物です。 美神やお絹ちゃんとの確執から、美神除霊事務所を辞めた横島が事務所を立ち上げる伊達雪之丞とタッグを組む原作アンチ小説です。 原作のノリが大嫌い。ルシオラヒロインなんてあり得ない。そんな方々の為の話です。 ※作者は『幽遊白書』の『鴉』が大好きです。ウザいくらい推します。横島が鴉化しても騒がないで下さい。嫌なら、読まなければ良いだけです。
僕と勇者の入れ替わり
僕と勇者の入れ替わり / あきかん
意気地なしの中学一年生・日向勇斗は、神社の地下から異世界へと迷い込む。 伝説の武具と、魔法の葉巻〈ドラシガー〉。 生き延びるための力を手にした彼は、元の世界へ戻る方法を探すため、旅を続ける。 一方、勇者アルトは魔神との死闘の末、次元の歪みに飲み込まれ、勇斗の世界へと落ちていた。 二人の少年の立場は入れ替わり、二つの世界で魔神の影が同時に蠢き始める。 やがて彼らは知る。このままでは、どちらの世界も救われないことを―― ※本作品には残酷・暴力的な描写が含まれます。また、異世界の文化・法制度は日本と大きく異なる設定であり、一部の未成年キャラクターによる飲酒・喫煙などの描写が登場します。これらの行為はあくまで物語の世界観・人物設定・心理描写として必要なものであり、現実の未成年への推奨意図は一切ありません。物語の文脈をご理解のうえ、お読みいただければ幸いです。 ※毎週日曜日20時頃更新。 ※カクヨムにも掲載しています。
国守護楽団 Brillante
国守護楽団 Brillante / 貴良一葉
<只今、一時的に更新停止中です(再開未定)>  国守護楽団(こくしゅごがくだん)ブリッランテ――それはかつて、日本各地を守っていた守護団の名称。    彼らは国を守る使命を請け負っていたが、普段は華やかな音楽を披露し人々を癒やす音楽団であった。不思議な力を持った守護楽団は時に楽器を武器に変化させ、敵対する暗黒軍メストと激戦を送る日々。  戦いの末、ついにメストの長・黒使(こくし)の封印に成功したが、その封印は百年以上先に破られることが予期されていた。それを阻止すべく各地首領の何人かを転生させる方法を編み出し、彼らは未来の自分たちの生まれ変わりに全てを託したのだった。  そして現代。ついに黒使の封印が解かれる時、国守護楽団は再び立ち上がる。  和泉国首領の生まれ変わり・和泉の元へ次々と集結する仲間たち。果たして彼らは、定められた運命に勝ち進むことはできるのか。メストとの激戦が繰り広げられる中、和泉を巡る胸キュンな恋愛模様にもご注目……!?  音楽とアクションが織りなす、少女漫画のようなバトルファンタジー! ◇  筆者が中学三年生の時に構想した物語をベースに執筆した作品です。  作品中に出てくるクラシック音楽が聞ける動画を、リンク集で下記にてまとめております。(※外部リンクに飛びます、ご注意ください)  https://kakuyomu.jp/users/i_kira/news/16818093079164970842  曲を知っている方も知らない方も、よろしければご覧くださいませ。  なお、作中の団体名等は架空のものであり、実在いたしません。  旧国名は敢えて「~のくに」ではなく「~こく」という読みにしております。  本作はノベプラにて先行公開、カクヨムにて同時公開しております。
シューラ・ルーンを聞きながら
シューラ・ルーンを聞きながら / 葦生|Ashoe
===================== 'S go dté tú, a mhúirnín, slán. ===================== 【シューラ・ルーンを聞きながら】 アイルランドの歌「Siúil a Rún(シューラ・ルーン)」に着想を得た一作となります。 毎週金曜日更新予定 --- アルスター地方ティロン県、オーマ。 RIC事務官エレノアが愛した霧深い町の日常は、 黒と土色の足音が踏み荒らしていく。 何を頼りに往けばいい。 何を信じて生けばいい。 霧は人々を抱くとも、 歩き方を教えてはくれない。 Tender is the mist, but the mist hides the way. ※この作品は、史実を背景としたフィクションです。 --- 〈作者より〉 ◆内容について  1919年から1923年のアイルランド。  そこで起きていたことに向き合う小説は日本にほとんど存在しません。  誰も書いていなくて、わたしが書きたい。ただそれだけで空白地帯に挑んでいます。 ◆これを読んでいる皆さまへ  本作は決して明るくもなければ、軽くもありません。むしろタフだといって差し支えないでしょう。  しかし、アイリッシュパブの喧騒や、ケルト音楽の哀愁を愛する方なら、その後ろにある「痛み」を受け入れられる土壌があると信じています。  また、本作はいわゆる「エンタメ」を重視していません。描くべき、描きたいものにとってはノイズだと思うからです。それをご承知のうえ、それでも興味があればお入りください。  華やかな文化の根元にある、決して直視したくない泥濘。  それを敢えて見たいという、静かな知的好奇心を秘めた「あなた」に届いたならば幸いです。  作者も、書きながら咀嚼しているところです。一緒に霧の中を歩きませんか。 ---
魔断の剣5 隻眼の魔剣士
魔断の剣5 隻眼の魔剣士 / 46(shiro)
名の失われた世界で最も小さな大陸・クラーナ。 そこではヒスミル大陸にあるような人と魔断をつなぐ宮はとうに失われ、熱風吹きすさぶ荒野の大地が広がっていた。 しかしそんな地でも人と魅魎の闘いはあった。 タガーは『流れ』の魔剣士だ。 魅魎を唯一殺せるといわれている魔法剣『魔剣』の所持者で、魅魎に襲われた村や町に金で雇われ、魅魎を退治するというのを生業としている。 今回もまた、魅魎に襲われたといううわさを聞きつけてサマルァの町にやって来たのだが、なぜか町の者たちに捕まってしまう。 「俺は魅魎じゃねえ!!」 訴えるが、聞き入れてもらえない。 タガーを魅魎と決めつける、彼らは何か隠しているようで……?
黒檀の足のコーディリア
黒檀の足のコーディリア / くろこ(LR)
むかしの話だ――その国には、黒檀の足を持つ王子がいたという。 生まれつき歩くことの出来なかった王子は、ある年の誕生日、父から贈られた不思議な義足によって初めて大地に立った。 王子は剣を取り、戦うことを覚えた。 黒檀の足という祝福を与えてくれた、父のために。 ――その義足が何で作られたのか、知らないまま。 ※流血・残酷描写あり。 ※この作品は、シェイクスピア「リア王」をモチーフにしています。
全てを奪われた日、異能喰いに目覚めた僕はすべてに復讐する
全てを奪われた日、異能喰いに目覚めた僕はすべてに復讐する / 雷覇
(R18版もあります) 拳ひとつで立つと誓った少年ユウは、田舎町の剣術道場《剛気館》で毎日鍛錬に明け暮れていた。 道場主の娘であり、幼なじみの少女・アイリ。 彼女はいつも真面目で、少し頑固で、だが誰よりも純粋で強くなろうとする姿がユウの誇りだった。 互いに想いを明言することはなかったが、ユウはアイリと心が繋がっていると信じていた。 だが、そんな静かな日常に異物が現れる。 中央都市の異能機関から派遣された監察官・カイザ。 ユウは道場の裏で見てしまう。 カイザとアイリが密室で言葉を交わし、彼女がうつろな表情で彼に寄りかかっていたことを。 その瞳に、ユウはもう映っていなかった。 アイリはもう、戻ってこないかもしれない。 だがユウはあきらめない。 拳に異能はない。だが魂だけは、侵せない。 いつか、彼女の心を取り戻すために――
女神が堕ちた世界で
女神が堕ちた世界で / usagi182
千八百年前の禁忌の儀式の失敗は、女神を堕とし、世界に「聖蝕」という癒えない呪いを残した。 冒険者アーレンは、その聖蝕に冒された身体を抱え、魔族の血から作られる薬なしでは生きられない。 生き延びるための金を求めて東の峠の洞窟に足を踏み入れた彼は、魔族の女戦士シャアイラと遭遇する。 敵対する人間と魔族。 崩壊する洞窟。 溢れ出す聖なる穢れ。 その混沌の中で、二人の魂は逃れられない呪われた絆で結ばれる。 アーレンの聖蝕は暴走し、シャアイラだけが彼を死から引き戻せる存在となる。一方のシャアイラは、人間を庇ったことで同族から「裏切り者」の烙印を押される。 人間からも魔族からも追われる身となった二人は、互いを憎みながらも、互いなしでは生きられない。 凍てつく山を越え、廃墟の塔を目指す逃避行。 言葉も信頼も通じない中で、二人が選び続けるのは―― 救いではなく、生存である。
塵芥’s
塵芥’s / 中村 あるむ
塵芥’s(ちりあくたーず)。 この世は塵芥ごみ屑不用品スクラップやがらくたの類で溢れている。 溢れていたとて我らには関係のない取るに足らないものかもしれない。 かような取るに足らないものには魑魅魍魎有象無象のなにかが宿ることがあるという。 そうした取るに足らないものに悩まされ惹かれ破滅することがあるのもまた人間。 これはそれらなにかを宿したものたちと、ものにまつわる人間、そのものを破壊するものたちの物語。 カクヨム、小説家になろうにも掲載中。