「はじめまして、マスター」
僕のご主人様はこの幼い少女だ。これから僕は、彼女の世話係になる。
彼女のために、「生きる」。
*2024.12.8.ページ分けを少し変えました。内容はそのままです。
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ヒット曲を次々と輩出し、時代を彩った女性シンガーソングライター。
彼女は入院先の病院から謎の転落死をした。
その死に「ある種の違和感」を感じた元ミュージシャンの青年が、そこに集いし面々と共に、彼女の死の真相を探りだす物語。
彼女の死の真相とは。
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*児童虐待を扱っています。暴力・殺人を示す表現や流血描写もあります。暗い。くれぐれもご注意ください。
幸せになりたい、と母がいつも言っていた。
『しあわせ』ってなんだろう。
でも『じゆう』はわかるの。もうパパにたたかれなくなる。
じゆうになりたい。ほかにはなにもいらないから。
それが五歳の少女の、願い。
・㉔11/21少し改稿しました。
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どうして?
姉と自分に対する、祖父母の対応の差は何なのか。
優しい父、姉、……母。自分と家族の絆は、いったいどこにあるの?
──ねえ。これはわたしが悩むこと、なの? わたしが、悪いの?
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大社広域交番の署長をしている兄の神ノ宮命に島根の未来を託された弟の神ノ宮尊は警察医として保護についていたロボット警察官POL032こと速水隆二と共に終末戦争後のシェルターの中で兄として人々を引っ張っていくが……兄に成り代わっていることが分かり混乱が起きる。それでも尊はその人々のために行動をする。
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鳥取県警に配属されたAIシステムを搭載したロボット警察官・POL031こと獅子河豊治。
彼と相棒を組まされた榊翔也は彼に警察の心得を教えていく。
しかし、獅子河豊治が配属された真の目的を知らなかったのである。
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東大路将はIT業界に憧れながらも警察官の道へ入ることになり、警察学校へいくことになった。しかし、現在の警察はある組織からの人間に密かに浸食されており、その歯止めとして警察学校でその組織からの人間を更迭するために人狼ゲームを通してその人物を炙り出す計画が持ち上がっており、その実行に巻き込まれる。
警察と組織からの狼とが繰り広げる人狼ゲーム。それに翻弄されながら東大路将は狼を見抜くが……。
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由々井詩乃は詩を書くことが好きな少女だった。
だが詩乃は周囲とは馴染めず、転校先の学校でもクラスメイトと距離を置いていた。
そんな折に詩乃は、自分の詩を覗き見されたことをきっかけに高見戸美麻里と友達になる。
美麻里は詩乃の詩に興味を抱き、文化祭で詩集を販売しようと提案してきた。
はじめは美麻里の積極的なアプローチに詩乃は戸惑っていたが、やがて少しずつ心を開いていく。
どこにでもあるありふれた青春の1ページ。
二人の少女は何気ない日常の中で友情を育んでいく。
だが少女が綴る詩はどんどん暴走をしはじめ、やがて底知れぬ心の闇を垣間見せる。
全ての真実を知った時、痛みと切なさで世界が歪む鮮烈の青春サスペンス。
●全20話 毎日19:36投稿 10月4日完結予定
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
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空間図形を解き明かす天才・相模原周とギフテッドな龍ノ口克己の二人はリアル脱出ゲームを楽しむゲーマーであった。
そんな二人が生と死を賭けたリアル脱出ゲームに巻き込まれ、出口へと向かう。
ゲームをクリアできるか? できないか?
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父親の暴力に堪え忍ぶ母娘。
その絆は血よりも赤く熱く滾る――。
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もう一人のあたし?
違うわ、冗談じゃない! あんな子と一緒にしないで!
だけどあたしたちはいつもセットだ。違うのに。
──あたしとあの子はこんなに違うのに。
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*ハッピーエンドではありません。
「連休は植物園行こうよ。あたし薔薇園見たい!」
彼女の希望はただ鬱陶しかった。
……それが俺の正直な気持ちだったんだ。
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4月から急病で中学校を長期間休んでいた加守千恵里は、三学期の始まりに学校に復帰した。
4月に友達だった三和神奈子は、そんな学校にも慣れてない千恵里ともう一度友達になる。
二人は少しずつ仲良くなり、神奈子は千恵里のプライベートについても尋ねるようになる。
だが千恵里の様子はおかしかった。病気で学校を休んでいた千恵里のことを誰も知らない。
驚愕の真相を知った時、悲しみと恐怖で打ち震えるホラーサスペンス。
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蝉の声が響く真夏の陽射しのなか、中年期に差し掛かった男が訪ねたのは、独り暮らしの老人が住む平家だった。
老人と男が交わす会話がほぼすべての不条理系ホラーをお楽しみいただきたい。
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天才脚本家の遺した一冊の台本。そこに記された通りの方法で人が死んだ――
特異な才能を持った"文化人"のみがスカウトされ、住む事を許されるという『文化荘』。あらゆる表現者達にとって夢のようなその場所で唐突に起こった二つの密室殺人。一人は撲殺、一人は首吊り。それらは予め"台本"に書かれていた内容だった!
タイミング悪く、事件当日にピザを配達しに来た為に事件へ巻き込まれた主人公の"配達員"は、超聴覚を持つ"音楽家"、瞬間記憶能力を持つ"写真家"をはじめとしたクセのあり過ぎる住人達と共に閉ざされた屋敷の中で犯人を探す事となる。
一体、犯人は誰なのか?そしてその目的は?次々に繰り広げられる議論と張り巡らされた策略が一気に解ける快感。ジェットコースター型エンタメミステリー!
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孤独に喘ぎ、日々の学校生活の中で充実を見つけられない平凡な高校生高羽。ある日彼が学校の帰りに寄り道をしていると、飛び降り自殺をしようとしていた男と出会う。男の自殺を止め、人を助けたと機嫌を良くして家に帰った高羽。しかし、翌日に高羽が自殺を止めた男が自棄になって殺人をしたとニュースが報じていた。高羽は激しい後悔と自責の念に駆られ――
底の浅い善意が引き起こす、絶望の物語。
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写真を撮ることを趣味としている少年。だが、偶然ビルから女性が飛び降りる瞬間を動画に納めてしまう。日常に溶け込む少年ならではの絶望と虚無を描く短編小説。
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俺が出会ったその少年は、よく見知った「彼」と同じ顔で、……でも『別人』だった。
昼の「彼」と、夜の「彼」。そして……。
多重人格の中学生の少年と、その家庭教師の男子大学生。
ごく普通の、真面目で優秀な少年にいったい何が起きたのか。何故、こんなことになっている?
……到底信じられない、けれど、見てしまったら信じないわけにもいかない。おかしいのは彼か、彼らか、──俺か!?
家庭教師の男視点で描くサスペンスです。
*第2回solispia文学賞・最終選考作品
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*決して明るく楽しいお話ではありません。
Crystal gazer(水晶占い師)。
占いは運命を決めるものではない。
決まったものを、ただ『覗き見る』だけ。
──占い師ならば。
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夢を見た。そして思い出した。
私は亡くなった母ではない人に、「母ちゃん」と呼び掛けていた。
足元が揺らぐ。
私の本当の『お母さん』は?
……ううん、実の親だとしても、私はあの母、に愛されていたの?
*第2回solispia文学賞・最終選考作品
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