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最終更新: 2025年07月15日 19時35分

お人よしヒーロー、変人武器を拾う。
『フォロー』、『レビュー』大歓迎です! 1400PV突破! ありがとうございます!  現代、世の中には三種類の人間が存在した。英雄の因子を持った英雄≪ヒーロー≫、英雄の扱った武器の力が宿った武器≪ウエポン≫、それと一般人。  怪しい宗教勧誘の言うことすら素直に聞いてしまうほどの究極のお人よし、「瀧本 礼安≪タキモト ライア≫」。  ある日トレジャーハンターとして世界を旅する父より、英雄の力が宿った聖遺物を受け取り、親友「真来 院≪シンラ カコイ≫」と共に英雄を育成する育成機関『私立英雄学園東京本校』へと入学。  そこで出会うのは、個性の塊が人の姿を成した人物ばかり。  数多の苦難を経て、礼安たちは現代の英雄となることが出来るのか……?
男飼ーーおんかい
男って、なあに? 囲炉裏を囲んで、小さな女の子たちはおばあさんに聞いている。 どこの家庭でもよくある光景だ。男ってのはね、強くて優しくて、とても素敵な生き物だったんだよ。 おばあさんが答えるが、実はおばあさんも男を実際に見たことはない。 もうずっと、この村では男は空想上の存在となっていたのだ。
No cover image
魔族の使用した古代兵器の影響により、絶滅しかかった女性が保護されて暮らす“塔”。塔を治める五人の魔女の一人であるナザリアは、他の四人と共に出席する、五賢人評議会という名の多数決の場に辟易している。塔は、五人の魔女の多数決により全てが決定される、女性のみの世界だ。妙に自分に懐いてくるレイナ、敵対してくるエリザベータ、明るくヘラりとしているルイゼ、淡々飄々としているクールなユリズと共に多数決をしつつ、今日もナザリアは自堕落に毎日を送る。※異世界ファンタジー百合です。
乙葉と明子
みんなの中心にいる明子。けれど、その笑顔はどこか演じるものだった。そんな彼女の視線を奪ったのは、本を抱え静かに歩く乙葉の横顔。  偶然拾った栞を届けに行った図書館で、言葉を交わすたびに、明子の心の奥に触れる乙葉。純粋で真っ直ぐな彼女の世界に惹かれていくうち、明子の張り巡らせたフィルターが揺らぎ始める。  優しさと好奇心が交差する静かな場所で、ふたりの距離が少しずつ縮まっていく。心の扉を開く、ひと夏の物語。
No cover image
こちらの作品は友人と行ったお題を基に創作をすると言う、遊びのようトレーニングで出来た作品をベースに作成しています お題は 「姉妹」「カエル」「アルコール」「煙草」 さて、こちらをどのように消化し作品として昇華したのか。そして、どのようなR-18小説へと変貌していったのかをお楽しみに……
まっしろな、あのこ
一見、儚げな美少女、花村ましろ。 見た目も性格も良いのに、全然彼氏ができない。というより、告白した男子全てに断られ続けて玉砕の連続記録更新中。 親友に励まされ、今度こそと気合いを入れてバスケ部の人気者に告白する、ましろだったが……。
Tenderness
綺麗でとても優しい先輩。 大好きで、憧れの。──でも、それだけじゃない?  *『わたしの恋に引導を。』のサイドストーリーです。後輩の女の子視点の、GL風味のお話。大元は『煌めく、想い』ですが、こちらは本編とはほぼ関係ありません。  ●表紙イラストはAI生成です
量子の世界 (南少佐シリーズ③)
クララとヘレナの血を受け継ぎ、英蘭系の欧州人の風貌に南の東洋人の混血が千鶴と辰麿をエキゾチックな存在にしていた。アインシュタインの慶応大学の講演会に出席していた二人は、彼の目に止まった。 「キミらは欧州人なのかね?」とドイツ語で二人に聞くアインシュタイン。「いいえ、ドクトル、私たちは日本人です」とフランス語で流暢に答える千鶴。  1924年、大学院で物理学博士過程に進んでいた二人にアインシュタインから招待状が届いた。日本で出会ってから二人が次々と国際的な論文を発表しているのにノーベル賞学者は気づいていたのだ。 「ドイツ、ポツダムのアインシュタイン研究所で研究をしなさい」と招待状には書いてあった。  量子力学の勃興期に、数奇な運命で、アインシュタイン、ボーア、パウリ、ハイゼンベルグなどの大学者を向こうに回して量子力学の深淵に挑む二人。そして、千鶴と 辰麿の社交界デビューが待っていた。 登場人物 ◯南 メルウェ 千鶴:クララと少佐の娘で、辰麿(たつま)の姉、1924年、22歳 ◯南 メルウェ 辰麿:ヘレナと少佐の息子で、千鶴の弟。戸籍上の母はクララ、1924年、22歳 ◯南辰之助:  大日本帝国陸軍少佐、アフリカ大陸諜報担当、48歳 ◯ヘレナ・ファン・デル・メルウェ:  英国とのボーア戦争で没落した農園領主の娘。南アフリカのボーア人(アフリカーナー)、金髪碧眼で奔放な性格。南少佐のメイドで、後にクララと南の養女、38歳 ◯クララ・ファン・デル・メルウェ:  ヘレナの母方の若い叔母。38歳の美女。敬虔なクリスチャンで姪のヘレナ、アビツェ・マリアム姉妹と南の関係に悩むが自分の欲望を抑えきれない。南少佐のメイドで、後に正妻 ◯李秀蘭(リー・シューラン)  南家が雇った若い中国人家政婦。美貌と流暢な英語で南を誘惑するが拒絶される。 ◯アビツェ・ケベデ:エチオピア人の12人兄弟姉妹の三女、南少佐のメイド ◯マリアム・ケベデ:エチオピア人の12人兄弟姉妹の六女、南少佐のメイド ◯アインシュタイン ◯ニールス・ボーア ◯パウリ ◯ハイゼンベルグ
阿弗利加乃淫靡 (南少佐シリーズ①)
普段は狡猾で気丈なヘレナが、珍しくウルウルした目で南を見つめた。金髪が乱れ、碧眼に涙が滲み、彼女の清楚な仮面が一瞬だけ剥がれたように見えた。南は彼女の異変に気づき、静かに問うた。「ヘレナはどうするんだ?南アに帰るのか?」  ヘレナは唇を震わせ、しばし言葉を探した後、縋るような目で南を見上げた。「…旦那様、帰る家など私にはありません。実は父母は数ヶ月前にマラリアで亡くなっていました。私のお給金で養うつもりでこちらに呼び寄せる話をしていた矢先でした。それで、母の妹の若い叔母だけが残り、今こちらに来ています。ですが、旦那様がポート・サイドに移るのでしたら、私を連れて行ってくださいませんか?」彼女の声は切なく響き、いつも冷徹な微笑を浮かべていた彼女とは別人のようだった。南の胸に微かな動揺が走った。 「しかし、ヘレナ、叔母さんを呼び寄せたのだろう?彼女はどうするのだ?」南がそう尋ねると、ヘレナの瞳に一瞬だけ狡猾な光が戻った。彼女は小さく微笑み、声を甘くして続けた。「旦那様、叔母も一緒にポート・サイドに、というのは虫が良すぎる話でしょうか?叔母と言っても、まだ27歳です。針仕事も料理も家内仕事全般が得意なものです。おまけに絶世の美女です。きっと旦那様もお気に入りくださるはずです。」その言葉には、彼女特有の計算高さが潜みつつも、南への依存と新たな誘惑が織り交ぜられていた。  南は一瞬黙り込んだ。軍人としての規律が彼に慎重さを求め、アビツェとマリアムとの別れがまだ心に重く残っていた。だが、ヘレナの碧眼に宿る懇願と、彼女が口にした「絶世の美女」という言葉が、彼の男としての好奇心を刺激した。「叔母がそんな女なら、見てみたいものだ。だが、任務が第一だぞ」と彼は低く呟き、渋々ながらもヘレナと叔母を連れて行くことを了承した。  彼女の手が「うっかり」南の膝に触れ、そのまま太腿へと滑ると、南の体が微かに反応した。「クララ、何だ…」と彼が低く呟いた瞬間、彼女は静かに微笑み、淡いグリーンの瞳を細めて見つめた。「旦那様、私もヘレナと同じくお仕えしたいのです」と囁き、その声は柔らかくも深い欲望を帯びていた。彼女の指が南の腰布に伸び、巧みに紐を解くと、熟練した動きで彼の一物を露わにした。ヘレナの狡猾で計算された誘惑とは異なり、クララの手つきには経験に裏打ちされた自然な流麗さがあり、南の軍人としての警戒心を一瞬で溶かした。  クララはベッドに膝をつき、南の鍛えられた胸に顔を寄せた。彼女の琥珀色の金髪が彼の肌に触れ、熱い吐息が首筋を焦がした。彼女の舌がゆっくりと南の鎖骨を這い、微かな唾液の跡を残しながら乳首へと下りた。軽く歯を立てて舐め上げると、南の体が震え、寝息が一瞬乱れた。クララは唇を湿らせ、妖艶な笑みを浮かべた。「旦那様、こんな夜は私に身を任せてください」と囁き、彼女の手が南の陰茎を優しく包んだ。ヘレナの冷徹な愛撫とは違い、クララの指先は温かく、柔らかな肉感で彼を包み込み、ゆっくりと上下に動かした。彼女の熟練した技は、南の無意識の反応を引き出し、陰茎が硬さを増すたび、彼女の瞳が欲望に輝いた。
春は……
マイは泊まりにきてはしゃいだに寝落ちしたホタルを起こす。その時、ふと過去のことを思い出した。
【百合】二人の旅、死への旅
凪沙(なぎさ)と愛玲奈(あれな)は二人でヒッチハイクの旅を続けていた。愛玲奈が「私、死ぬなら函館がいいな」と呟いたのを聞いた凪沙は、愛玲奈の手を引いてこの村から逃げ出したのだ。 そこで出会う人々はみな死の翳(かげ)を身に纏(まと)っていて…… カクヨムにも掲載。全21話。完結済み。
白花と太陽
アルビノの少女、黄香はまるで太陽のように明るい友人、橙華に恋をしている。 しかし黄香は病に侵され、余命僅かと知ることになる――。
悪役令嬢に転生しても、腐女子だから全然OKです!
アラサーで腐女子のWebデザイナー、八百井田 百合子。(やおいだ ゆりこ)  念願の大型液晶ペンタブレットを購入。  しかし、浮かれていた彼女は、床に置いていた同人誌で足を滑らせて……。  彼女を待っていたのは、夢にまで見た世界。  乙女ゲームだった!  そして、赤髪の美男子、アラン王子にこう言われるのだ。 「ユリ、お前とは婚約を破棄する!」と……。
No cover image
2013年、福岡、夏。 「私」こと莉緒は、放課後の補修をサボって屋上にいた。 そこには、一昨年の春に仙台から引っ越してきた夏海がいた。 微妙な距離感に心が揺れ動く青春短編小説。 ※カクヨムに同作品を公開しています。
ポインセチアの君
仲良し三人組プラスお邪魔虫一人。冬でも暖かな植物園の温室へ来たけれど。 イライラを鎮めるため、少しだけ別行動した主人公は、なんとも意外な「妖精さん」に出会う。 8,000文字程度の短編です。 ※表紙画像はミュウト・2撮影の画像です。 ※タイトル文字はフリーフォント「黒薔薇シンデレラ」、著者名はフリーフォント「数式フォント」を使用しています。
メデューサの失恋
港町。突堤。雨。酒。 長い髪、ほほえみ。波間のひかり。 わたしは、恋をしていたのだろうか。 いまでもわからない。 もう、二度と、わかることはない。
没落令嬢の華麗なる狂詩曲 〜奴隷堕ちした令嬢がハーレムを築くまでの軌跡〜
後に百年大戦と呼ばれることになる混沌の時代ーー 戦乱に揺れるアルセイシア王国北部ーーーー 上級貴族の令嬢であるひとりの美少女が農民叛乱によって城を追われ、強姦されようとしていた。 しかし、その直前に気を失った彼女が次に目を覚ました時には別の地で奴隷に堕とされていた……。 すべてを失いながらも矜持は失わない没落令嬢の、邂逅と別離、愛と野望に満ちた華麗なる狂詩曲(ヌ・ブリヨン・ハプソディ)が開幕する。
ツインくるっ!〜双子の姉に恋して悪いですか⁈〜
4人姉妹の末っ子、雪街美優羽(ゆきまちみゆう)は普通の進学校に通う、自称普通の女子高生 そんな美優羽の夢は完璧超人で美人な双子の姉の奏(かなで)と結ばれて、カフェを開くこと そのためにあれやこれややっていくが、それが空回りしたり上手く行ったり。そんな中でも二人は徐々に惹かれあって……? これは双子の姉に恋する女の子が送るほんわか日常系小説である ※小説家になろう、アルファポリス、ノベルアップ+、Novelism、ツギクルにて掲載しています 表紙:アプリのカスタムキャストで作った奏をスクショで撮ったもの
『フォロー』、『レビュー』大歓迎です! 1400PV突破! ありがとうございます!  現代、世の中には三種類の人間が存在した。英雄の因子を持った英雄≪ヒーロー≫、英雄の扱った武器の力が宿った武器≪ウエポン≫、それと一般人。  怪しい宗教勧誘の言うことすら素直に聞いてしまうほどの究極のお人よし、「瀧本 礼安≪タキモト ライア≫」。  ある日トレジャーハンターとして世界を旅する父より、英雄の力が宿った聖遺物を受け取り、親友「真来 院≪シンラ カコイ≫」と共に英雄を育成する育成機関『私立英雄学園東京本校』へと入学。  そこで出会うのは、個性の塊が人の姿を成した人物ばかり。  数多の苦難を経て、礼安たちは現代の英雄となることが出来るのか……?
男って、なあに? 囲炉裏を囲んで、小さな女の子たちはおばあさんに聞いている。 どこの家庭でもよくある光景だ。男ってのはね、強くて優しくて、とても素敵な生き物だったんだよ。 おばあさんが答えるが、実はおばあさんも男を実際に見たことはない。 もうずっと、この村では男は空想上の存在となっていたのだ。
魔族の使用した古代兵器の影響により、絶滅しかかった女性が保護されて暮らす“塔”。塔を治める五人の魔女の一人であるナザリアは、他の四人と共に出席する、五賢人評議会という名の多数決の場に辟易している。塔は、五人の魔女の多数決により全てが決定される、女性のみの世界だ。妙に自分に懐いてくるレイナ、敵対してくるエリザベータ、明るくヘラりとしているルイゼ、淡々飄々としているクールなユリズと共に多数決をしつつ、今日もナザリアは自堕落に毎日を送る。※異世界ファンタジー百合です。
みんなの中心にいる明子。けれど、その笑顔はどこか演じるものだった。そんな彼女の視線を奪ったのは、本を抱え静かに歩く乙葉の横顔。  偶然拾った栞を届けに行った図書館で、言葉を交わすたびに、明子の心の奥に触れる乙葉。純粋で真っ直ぐな彼女の世界に惹かれていくうち、明子の張り巡らせたフィルターが揺らぎ始める。  優しさと好奇心が交差する静かな場所で、ふたりの距離が少しずつ縮まっていく。心の扉を開く、ひと夏の物語。
こちらの作品は友人と行ったお題を基に創作をすると言う、遊びのようトレーニングで出来た作品をベースに作成しています お題は 「姉妹」「カエル」「アルコール」「煙草」 さて、こちらをどのように消化し作品として昇華したのか。そして、どのようなR-18小説へと変貌していったのかをお楽しみに……
一見、儚げな美少女、花村ましろ。 見た目も性格も良いのに、全然彼氏ができない。というより、告白した男子全てに断られ続けて玉砕の連続記録更新中。 親友に励まされ、今度こそと気合いを入れてバスケ部の人気者に告白する、ましろだったが……。
綺麗でとても優しい先輩。 大好きで、憧れの。──でも、それだけじゃない?  *『わたしの恋に引導を。』のサイドストーリーです。後輩の女の子視点の、GL風味のお話。大元は『煌めく、想い』ですが、こちらは本編とはほぼ関係ありません。  ●表紙イラストはAI生成です
クララとヘレナの血を受け継ぎ、英蘭系の欧州人の風貌に南の東洋人の混血が千鶴と辰麿をエキゾチックな存在にしていた。アインシュタインの慶応大学の講演会に出席していた二人は、彼の目に止まった。 「キミらは欧州人なのかね?」とドイツ語で二人に聞くアインシュタイン。「いいえ、ドクトル、私たちは日本人です」とフランス語で流暢に答える千鶴。  1924年、大学院で物理学博士過程に進んでいた二人にアインシュタインから招待状が届いた。日本で出会ってから二人が次々と国際的な論文を発表しているのにノーベル賞学者は気づいていたのだ。 「ドイツ、ポツダムのアインシュタイン研究所で研究をしなさい」と招待状には書いてあった。  量子力学の勃興期に、数奇な運命で、アインシュタイン、ボーア、パウリ、ハイゼンベルグなどの大学者を向こうに回して量子力学の深淵に挑む二人。そして、千鶴と 辰麿の社交界デビューが待っていた。 登場人物 ◯南 メルウェ 千鶴:クララと少佐の娘で、辰麿(たつま)の姉、1924年、22歳 ◯南 メルウェ 辰麿:ヘレナと少佐の息子で、千鶴の弟。戸籍上の母はクララ、1924年、22歳 ◯南辰之助:  大日本帝国陸軍少佐、アフリカ大陸諜報担当、48歳 ◯ヘレナ・ファン・デル・メルウェ:  英国とのボーア戦争で没落した農園領主の娘。南アフリカのボーア人(アフリカーナー)、金髪碧眼で奔放な性格。南少佐のメイドで、後にクララと南の養女、38歳 ◯クララ・ファン・デル・メルウェ:  ヘレナの母方の若い叔母。38歳の美女。敬虔なクリスチャンで姪のヘレナ、アビツェ・マリアム姉妹と南の関係に悩むが自分の欲望を抑えきれない。南少佐のメイドで、後に正妻 ◯李秀蘭(リー・シューラン)  南家が雇った若い中国人家政婦。美貌と流暢な英語で南を誘惑するが拒絶される。 ◯アビツェ・ケベデ:エチオピア人の12人兄弟姉妹の三女、南少佐のメイド ◯マリアム・ケベデ:エチオピア人の12人兄弟姉妹の六女、南少佐のメイド ◯アインシュタイン ◯ニールス・ボーア ◯パウリ ◯ハイゼンベルグ
普段は狡猾で気丈なヘレナが、珍しくウルウルした目で南を見つめた。金髪が乱れ、碧眼に涙が滲み、彼女の清楚な仮面が一瞬だけ剥がれたように見えた。南は彼女の異変に気づき、静かに問うた。「ヘレナはどうするんだ?南アに帰るのか?」  ヘレナは唇を震わせ、しばし言葉を探した後、縋るような目で南を見上げた。「…旦那様、帰る家など私にはありません。実は父母は数ヶ月前にマラリアで亡くなっていました。私のお給金で養うつもりでこちらに呼び寄せる話をしていた矢先でした。それで、母の妹の若い叔母だけが残り、今こちらに来ています。ですが、旦那様がポート・サイドに移るのでしたら、私を連れて行ってくださいませんか?」彼女の声は切なく響き、いつも冷徹な微笑を浮かべていた彼女とは別人のようだった。南の胸に微かな動揺が走った。 「しかし、ヘレナ、叔母さんを呼び寄せたのだろう?彼女はどうするのだ?」南がそう尋ねると、ヘレナの瞳に一瞬だけ狡猾な光が戻った。彼女は小さく微笑み、声を甘くして続けた。「旦那様、叔母も一緒にポート・サイドに、というのは虫が良すぎる話でしょうか?叔母と言っても、まだ27歳です。針仕事も料理も家内仕事全般が得意なものです。おまけに絶世の美女です。きっと旦那様もお気に入りくださるはずです。」その言葉には、彼女特有の計算高さが潜みつつも、南への依存と新たな誘惑が織り交ぜられていた。  南は一瞬黙り込んだ。軍人としての規律が彼に慎重さを求め、アビツェとマリアムとの別れがまだ心に重く残っていた。だが、ヘレナの碧眼に宿る懇願と、彼女が口にした「絶世の美女」という言葉が、彼の男としての好奇心を刺激した。「叔母がそんな女なら、見てみたいものだ。だが、任務が第一だぞ」と彼は低く呟き、渋々ながらもヘレナと叔母を連れて行くことを了承した。  彼女の手が「うっかり」南の膝に触れ、そのまま太腿へと滑ると、南の体が微かに反応した。「クララ、何だ…」と彼が低く呟いた瞬間、彼女は静かに微笑み、淡いグリーンの瞳を細めて見つめた。「旦那様、私もヘレナと同じくお仕えしたいのです」と囁き、その声は柔らかくも深い欲望を帯びていた。彼女の指が南の腰布に伸び、巧みに紐を解くと、熟練した動きで彼の一物を露わにした。ヘレナの狡猾で計算された誘惑とは異なり、クララの手つきには経験に裏打ちされた自然な流麗さがあり、南の軍人としての警戒心を一瞬で溶かした。  クララはベッドに膝をつき、南の鍛えられた胸に顔を寄せた。彼女の琥珀色の金髪が彼の肌に触れ、熱い吐息が首筋を焦がした。彼女の舌がゆっくりと南の鎖骨を這い、微かな唾液の跡を残しながら乳首へと下りた。軽く歯を立てて舐め上げると、南の体が震え、寝息が一瞬乱れた。クララは唇を湿らせ、妖艶な笑みを浮かべた。「旦那様、こんな夜は私に身を任せてください」と囁き、彼女の手が南の陰茎を優しく包んだ。ヘレナの冷徹な愛撫とは違い、クララの指先は温かく、柔らかな肉感で彼を包み込み、ゆっくりと上下に動かした。彼女の熟練した技は、南の無意識の反応を引き出し、陰茎が硬さを増すたび、彼女の瞳が欲望に輝いた。
マイは泊まりにきてはしゃいだに寝落ちしたホタルを起こす。その時、ふと過去のことを思い出した。
凪沙(なぎさ)と愛玲奈(あれな)は二人でヒッチハイクの旅を続けていた。愛玲奈が「私、死ぬなら函館がいいな」と呟いたのを聞いた凪沙は、愛玲奈の手を引いてこの村から逃げ出したのだ。 そこで出会う人々はみな死の翳(かげ)を身に纏(まと)っていて…… カクヨムにも掲載。全21話。完結済み。
アルビノの少女、黄香はまるで太陽のように明るい友人、橙華に恋をしている。 しかし黄香は病に侵され、余命僅かと知ることになる――。
アラサーで腐女子のWebデザイナー、八百井田 百合子。(やおいだ ゆりこ)  念願の大型液晶ペンタブレットを購入。  しかし、浮かれていた彼女は、床に置いていた同人誌で足を滑らせて……。  彼女を待っていたのは、夢にまで見た世界。  乙女ゲームだった!  そして、赤髪の美男子、アラン王子にこう言われるのだ。 「ユリ、お前とは婚約を破棄する!」と……。
2013年、福岡、夏。 「私」こと莉緒は、放課後の補修をサボって屋上にいた。 そこには、一昨年の春に仙台から引っ越してきた夏海がいた。 微妙な距離感に心が揺れ動く青春短編小説。 ※カクヨムに同作品を公開しています。
仲良し三人組プラスお邪魔虫一人。冬でも暖かな植物園の温室へ来たけれど。 イライラを鎮めるため、少しだけ別行動した主人公は、なんとも意外な「妖精さん」に出会う。 8,000文字程度の短編です。 ※表紙画像はミュウト・2撮影の画像です。 ※タイトル文字はフリーフォント「黒薔薇シンデレラ」、著者名はフリーフォント「数式フォント」を使用しています。
港町。突堤。雨。酒。 長い髪、ほほえみ。波間のひかり。 わたしは、恋をしていたのだろうか。 いまでもわからない。 もう、二度と、わかることはない。
後に百年大戦と呼ばれることになる混沌の時代ーー 戦乱に揺れるアルセイシア王国北部ーーーー 上級貴族の令嬢であるひとりの美少女が農民叛乱によって城を追われ、強姦されようとしていた。 しかし、その直前に気を失った彼女が次に目を覚ました時には別の地で奴隷に堕とされていた……。 すべてを失いながらも矜持は失わない没落令嬢の、邂逅と別離、愛と野望に満ちた華麗なる狂詩曲(ヌ・ブリヨン・ハプソディ)が開幕する。
4人姉妹の末っ子、雪街美優羽(ゆきまちみゆう)は普通の進学校に通う、自称普通の女子高生 そんな美優羽の夢は完璧超人で美人な双子の姉の奏(かなで)と結ばれて、カフェを開くこと そのためにあれやこれややっていくが、それが空回りしたり上手く行ったり。そんな中でも二人は徐々に惹かれあって……? これは双子の姉に恋する女の子が送るほんわか日常系小説である ※小説家になろう、アルファポリス、ノベルアップ+、Novelism、ツギクルにて掲載しています 表紙:アプリのカスタムキャストで作った奏をスクショで撮ったもの