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![]() ーーユーグリッドは偉大なる海城王を殺し、父親殺しの王となった――
海の小国・アルポート王国は、軍事大国・ボヘミティリア王国の覇王軍に攻め込まれ、滅亡の危機に瀕していた。勇猛なる海城王は国を守るため開戦を決意したが、その息子ユーグリッドは恐怖に駆られ、父を裏切るという衝撃的な選択をする。ユーグリッドは自ら父を殺害し、覇王にその首を差し出したのだ。
こうしてアルポート王国は覇王の支配下に置かれ、ユーグリッドは裏切り者の王として即位する。臣下たちは親殺しの王を忌み嫌い、国は内側から崩壊の危機に瀕していた。しかしユーグリッドは神算鬼謀の頭脳を駆使して、この苦境に立ち向かう。ユーグリッドは王としての才覚を開花させ、巧みな謀略により反逆者を狩り、有力諸侯を味方につけていく。次第に王国は若き王の手腕によりまとまりを取り戻し、再び一つに統一された。
やがて覇王の奴隷として生き永らえてきたアルポート王国は、ついに反旗を翻す。
ユーグリッドは自らが殺した父の大義を受け継ぎ、ボヘミティリア王国の覇王に宣戦布告した。
「父上、あなたの遺志を継ぐ時が来た。
俺は覇王デンガダイを倒し、アルポート王国を守る真の王となる!」
★☆★☆作品の魅力紹介★☆★☆
・複雑に人々の思惑が絡み合った政治劇
・英傑たちが熱い活躍を見せる英雄譚
・壮大な謀略の果てに栄光を掴む歴史ドラマ
イラスト:kzy0426
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![]() 連日の残業でぼくのマンションの最寄り駅の改札をくぐった時には時刻は十一時半を回っていた。今日は終電2本前。まだ早い方だった。外は霧雨。傘を持っていなかったが、霧雨程度なら徒歩十五分だしそれほど濡れないだろう。
いつもは大通りを抜けていくが、近道の裏道を通っていくことにした。ぼくの住まいは東京の下町。風紀がいいとは言えない。襟を立てて足早に急いだ。
この道の途中には寂れた公園もある。その公園の前を通り過ぎようとした時、公園の中の街路灯から外れたブランコの当たりで何か揉めている気配がした。目を眇めて見ると、会社員のような男性と制服姿の女子高生らしき人影が見えた。男性が嫌がる女子高生の手を引っ張っている。これは放っておけないよね?ぼくは公園の入り口の鉄製の柵をまたいで彼らの方に歩み寄る。
「ちょっと!何をしているんですか?」とぼくが男性に声をかけた。男性はギョッとしたようだった。暗がりで顔を見るとまだ若そうだった。ぼくと同世代かもしれない。痴話喧嘩で揉めているなら他人のばくは間抜けに見える。その際には謝ってしまえばいいのだ。
「おまえには関係ないことだ!」と男がぼくに怒鳴る。ぼくは女子高生に「この人はお知り合いなんですか?痴話喧嘩か何かでしたらぼくは余計なことをしているんですが?」と聞く。女子高生は顔を激しく左右に振って「違います。知り合いなんかじゃありません!」と答えた。
ぼくは男性に歩み寄って顔を近づけて「彼女、ああいってますよ?警察に通報しましょうか?ぼくはこの近所のもので交番のおまわりさんとは親しいのですが?どうされますか?」とニヤッと笑って言ってやった。
彼は女子高生の手を振り放して「この女が暇そうで雨も降ってきたので雨宿りに連れて行ってやろうとしただけだ!バカヤロウ!」と言って駆け去ってしまった。雨宿り?ホテルかカラオケにでも連れ込もうとしてってことか?
ぼくは振り返って女子高生を見た。薄い通学鞄と肩にはエレキベースのようなものを背負っていた。「行っちゃったな。キミはあいつにナンパでもされちゃってたのか?」と聞いた。「あの、ちょっと考え事をしていて、ブランコを漕いでいたら声をかけられて、急に腕を引っ張られて引きずられたんです。ありがとうございます」と言う。暗がりだからあまり見えないが、髪の毛の長い細身の女の子だった。
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![]() 「人間って、何だろう?」
十六歳の少年ウツロは、山奥の隠れ里でそんなことばかり考えていた。
彼は親に捨てられ、同じ境遇・年齢の少年アクタとともに、殺し屋・似嵐鏡月(にがらし きょうげつ)の手で育てられ、厳しくも楽しい日々を送っていた。
しかしある夜、謎の凶賊たちが里を襲い、似嵐鏡月とアクタは身を呈してウツロを逃がす。
だが彼は、この世とあの世の境に咲くという異界の支配者・魔王桜(まおうざくら)に出会い、「アルトラ」と呼ばれる異能力を植えつけられてしまう。
目を覚ましたウツロは、とある洋館風アパートの一室で、四人の少年少女と出会う。
心やさしい真田龍子(さなだ りょうこ)、気の強い星川雅(ほしかわ みやび)、気性の荒い南柾樹(みなみ まさき)、そして龍子の実弟で考え癖のある真田虎太郎(さなだ こたろう)。
彼らはみな「アルトラ使い」であり、ウツロはアルトラ使いを管理・監督する組織によって保護されていたのだ。
ウツロは彼らとの交流を通して、ときに救われ、ときに傷つき、自分の進むべき道を見出そうとする――
<作者から>
この小説には表現上、必要最低限の残酷描写・暴力描写・性描写・グロテスク描写などが含まれています。
細心の注意は払いますが、当該描写に拒否感を示される方は、閲覧に際し、じゅうぶんにご留意ください。
ほかのサイトにも投稿しています。
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![]() 異世界書物、それはテトラの居る世界とは異なる世界の物語が記されている本である。そこには、多くの奇跡や不幸、奮闘に愛、読む人の心を打つ魅力が沢山詰め込まれている。主人公テトラ・ハイドルドも、その異世界書物に心を打たれた一人だった。
テトラの夢は、自身の好きな異世界書物に描かれていた一人の冒険者のように、英雄としてこの世界に名を轟かせることである。
そんなテトラは今、家族として共に生活しているモンスターのパラメラと共に冒険へと旅立つ。自分の好きなもののため、憧れた景色のため、夢のため、想いは様々だが、その青い瞳の奥底に映る決心はただ一点を見つめていた。
だが、冒険の道中では様々な困難が待ち受ける。各々が心打たれた異世界書物に対する「好き」の形、それが壁となりテトラの道を阻み、線となり交錯していく。
これは、主人公テトラ・ハイドルドが、パラメラを初めとした仲間たちと共に、待ち受ける様々な困難を打破していく一つの物語である。
テトラは夢を叶え、憧れた冒険者のように一人の英雄となることができるのだろうか。この物語を最後まで読破できる者が現れることを、切に願っている。
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この小説では、本編とは別に要所要所に一話完結型の短編(例外あり)を挟みます。読まなくても本編に影響はありませんが、読んだ方がより一層本編を楽しめると思うので、是非読んでくださると作者としても嬉しい限りです。
本編となるものには「第○○話」、そうでないものには「異世界書物~○○~」と付けてあります。
異世界書物は、簡単に言えば本編に登場するキャラクター達の好きな本です。本編はもちろんですが、短編となる異世界書物の方も力作ですので読んで損はさせません。また、本編はファンタジーものとなっていますが、異世界書物の方のジャンルは様々ですので、そこだけご了承ください。
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![]() 現実に飽きながらも平穏な日々を送っていた、24歳のサラリーマン。
ある日の仕事帰り、気まぐれでいつもと違う道を通った彼は、謎のトンネルを発見する。
そこを通り抜けた先には、なぜか中学時代の元同級生、永世桐生がいた。
彼によると、自身はたった今「ノワール界」という異世界に転移したという。
また、この世界には人間に似て非なる「異人」という存在がおり、自身はその中の「防人」という種族になった、新たに「生日姜芽」という名を与えられ、火を操る能力までも与えられた、とも聞く。
とても信じられなかったが、立派な斧を背負っている事に気づく。
状況が飲み込めないまま放り出された姜芽は、盗賊に襲われている女性を発見する。
反射的に斧を手に取ると、途端に自然に体が動き、あっさりと盗賊を蹴散らしてしまった。
彼が助けた女性…キョウラは聖女のようにも見えたが、実は「修道士」という「異人」であり、人間ではなかった。
その後、しばらくキョウラと共に行動した末に桐生と同じ昔の友人達に出会った姜芽は、成り行きで彼らと共に冒険の旅に出る事になる。
最初は混乱していた姜芽だったが、能力を扱い、武器を扱い、異人について知り、少しずつこの世界に慣れていく。
そして、多くの異人と関わり、戦い、成長してゆくこととなる。
しかし、この時姜芽はまだ知る由もなかった。
この世界に、黒い影が近づいていることを。
自分が、その影との戦いの主役となることを。
世界観・展開・設定共にかなり独特な作品です。
基本的に毎日更新します。
カクヨム、なろうにも投稿しています。
また、ハーメルンにも世界観は少々異なりますが同じシリーズの二次創作を投稿しています。
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![]()
没落令嬢の華麗なる狂詩曲 〜奴隷堕ちした令嬢がハーレムを築く...
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チーム奇人・変人
ファンタジー
長編
R-15作品
オリジナル戦記
ガールズラブ
シリアス
女主人公
全41話
/
145229文字
後に百年大戦と呼ばれることになる混沌の時代ーー
戦乱に揺れるアルセイシア王国北部ーーーー
上級貴族の令嬢であるひとりの美少女が農民叛乱によって城を追われ、強姦されようとしていた。
しかし、その直前に気を失った彼女が次に目を覚ました時には別の地で奴隷に堕とされていた……。
すべてを失いながらも矜持は失わない没落令嬢の、邂逅と別離、愛と野望に満ちた華麗なる狂詩曲(ヌ・ブリヨン・ハプソディ)が開幕する。
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![]() 無頼漢は再び旅に出る。皇帝となった唯一の親友のために。
落ちこぼれ魔女は寄り添う。唯一の居場所である男の傍に。
後に『黒い剣士と氷の魔女』と呼ばれる二人と仲間達の旅が始まる。
剣と魔法の中世と、スチームパンクな魔法科学が芽吹き始め、飛空艇や飛行船が大空を駆り、竜やアンデッド、エルフやドワーフもいるファンタジー世界。
ラインハルトとジカイラ達の活躍により革命政府は倒れ、皇太子のラインハルトはバレンシュテット帝国皇帝に即位。
絶対帝政を敷く軍事大国バレンシュテット帝国は復活し、再び大陸に秩序と平和が訪れつつあった。
本編主人公のジカイラは、元海賊の無期懲役囚で任侠道を重んじる無頼漢。革命政府打倒の戦いでは皇太子ラインハルトの相棒として活躍した。
ジカイラは、皇帝となったラインハルトから勅命として、革命政府と組んでアスカニア大陸での様々な悪事に一枚噛んでいる大陸北西部の『港湾自治都市群』の探索の命を受けた。
高い理想を掲げる親友であり皇帝であるラインハルトのため、敢えて自分の手を汚す決意をした『黒衣の剣士ジカイラ』は、恋人のヒナ、そしてユニコーン小隊の仲間と共に再び潜入と探索の旅に出る。
ここにジカイラと仲間達の旅が始まる。
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![]() 表紙絵 : https://picrew.me/ja/image_maker/1990109/complete?cd=Hry8yf8b3n
たくさん人が死ぬ
OFF_BY_MORTIS_GHOST
S.T.A.L.K.E.R
LISA THE PAINFUL
THE COFFIN OF ANDY AND LAYLAY
FINAL FANTASY 7
バハムートラグーン
HUNTER X HUNTER
BLACK LAGOON
AKIRA
サイボーグクロちゃん
魔界都市新宿
エドガー・アラン・ポー短編
移動都市
悪童日記三部作
バイオレンスサザエさん
ゆっくり実況
数えきれないほどのパンクロック、ハードコア、メタル、EDM
見るに堪えない現実の何やかや
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![]() マッドマジシャンによる魔法実験が生み出した・・・狂気のモンスター!
動くものは片っ端から喰って、喰って、喰いまくる!
奴の猛威の前に、異世界は成す術が無いのか!?
B級モンパニ映画テイストで描く異世界ファンタジーモンスターパニック超大作!
「アタック・オブ・ザ・チート・ドラゴン/魔法実験で無限無敵のパワーを得たドラゴンは異世界無双する。」
異世界は、奴の餌場に過ぎない・・・
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![]() 長年の冒険でつちかった、きずなと経験。それがアラフォーの彼女たちの唯一の武器だった。
大剣を軽々と振り回す美しき女剣士ソリス。丸眼鏡の魔法使いフィリア。おっとり系弓使いイヴィット。
世間から"余りもの"と呼ばれた彼女たちが、20年以上もの間、ダンジョンで生き残ってきた理由。それは、"安全第一"を貫く慎重さと、誰にも負けない強いきずなだった。
しかし、運命はそのきずなを引き裂いていく――――。
ダンジョンボス"赤鬼"との決戦で、かけがえのない仲間を失ったソリス。
死の淵で彼女が発動させた力は、"女神の祝福"と呼ばれる謎のギフト。
死んでも蘇り、さらに強くなる—――――。
謎の"祝福"が初めて発動した時、ソリスは泣いた。
「もし、私が先に死んでいれば.……」
後悔と罪悪感に苛まれるソリス。しかし、彼女の戦いはまだ終わらない。
失われた仲間を取り戻すため、彼女は再び剣を手に取った――――。
世界の理(ことわり)を覆す、壮大な物語が幕を開ける!
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![]() 27歳の美咲は、東京の暮らしになじめず、田舎へと帰って祖母の小さな雑貨店を手伝うようになった。
ゆったりとした地方の平凡な日々を送る美咲の生活に、突如として波紋が広がり始める。祖母が認知症になってしまったのだ。
博識で美咲の憧れだった祖母が、次第に「ありえない」ことを口にするようになる。介護の日々に行き詰まりを感じた美咲だったが、祖母の「妄言」には不思議な的確さがあった。
そんな中、町で7歳の少女が失踪する事件が発生。美咲は祖母の「幻視」をヒントに、独自の捜査を開始する。彼女は次第に、祖母の認知症が単なる病気ではなく、「現実の裂け目」を見る能力なのではないかと考え始めた――――。
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![]() 保護者となる人物・大石漣の誘いを受け、遥々現代日本から皇国に引っ越した萱野駿之介と妹の柚。
しかし異国の地に着いたら、おかしな出来事が立て続けに発生した。
降ろされた場所は船着き場ではなく、森に繋ぐ入り江だったり。町民とは服装が違うだけで異様に睨まれたり。不審に思いながらも二人は学生寮・月華荘へと目指す。
しかし二人は知らなかった。皇国は戦後の真っ只中にあることを。
平和呆けた日本の常識が通用しない皇国で、果たして萱野兄妹の新生活はどう転ぶのか――。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・地名等は架空のものであり、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
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ーーユーグリッドは偉大なる海城王を殺し、父親殺しの王となった――
海の小国・アルポート王国は、軍事大国・ボヘミティリア王国の覇王軍に攻め込まれ、滅亡の危機に瀕していた。勇猛なる海城王は国を守るため開戦を決意したが、その息子ユーグリッドは恐怖に駆られ、父を裏切るという衝撃的な選択をする。ユーグリッドは自ら父を殺害し、覇王にその首を差し出したのだ。
こうしてアルポート王国は覇王の支配下に置かれ、ユーグリッドは裏切り者の王として即位する。臣下たちは親殺しの王を忌み嫌い、国は内側から崩壊の危機に瀕していた。しかしユーグリッドは神算鬼謀の頭脳を駆使して、この苦境に立ち向かう。ユーグリッドは王としての才覚を開花させ、巧みな謀略により反逆者を狩り、有力諸侯を味方につけていく。次第に王国は若き王の手腕によりまとまりを取り戻し、再び一つに統一された。
やがて覇王の奴隷として生き永らえてきたアルポート王国は、ついに反旗を翻す。
ユーグリッドは自らが殺した父の大義を受け継ぎ、ボヘミティリア王国の覇王に宣戦布告した。
「父上、あなたの遺志を継ぐ時が来た。
俺は覇王デンガダイを倒し、アルポート王国を守る真の王となる!」
★☆★☆作品の魅力紹介★☆★☆
・複雑に人々の思惑が絡み合った政治劇
・英傑たちが熱い活躍を見せる英雄譚
・壮大な謀略の果てに栄光を掴む歴史ドラマ
イラスト:kzy0426
連日の残業でぼくのマンションの最寄り駅の改札をくぐった時には時刻は十一時半を回っていた。今日は終電2本前。まだ早い方だった。外は霧雨。傘を持っていなかったが、霧雨程度なら徒歩十五分だしそれほど濡れないだろう。
いつもは大通りを抜けていくが、近道の裏道を通っていくことにした。ぼくの住まいは東京の下町。風紀がいいとは言えない。襟を立てて足早に急いだ。
この道の途中には寂れた公園もある。その公園の前を通り過ぎようとした時、公園の中の街路灯から外れたブランコの当たりで何か揉めている気配がした。目を眇めて見ると、会社員のような男性と制服姿の女子高生らしき人影が見えた。男性が嫌がる女子高生の手を引っ張っている。これは放っておけないよね?ぼくは公園の入り口の鉄製の柵をまたいで彼らの方に歩み寄る。
「ちょっと!何をしているんですか?」とぼくが男性に声をかけた。男性はギョッとしたようだった。暗がりで顔を見るとまだ若そうだった。ぼくと同世代かもしれない。痴話喧嘩で揉めているなら他人のばくは間抜けに見える。その際には謝ってしまえばいいのだ。
「おまえには関係ないことだ!」と男がぼくに怒鳴る。ぼくは女子高生に「この人はお知り合いなんですか?痴話喧嘩か何かでしたらぼくは余計なことをしているんですが?」と聞く。女子高生は顔を激しく左右に振って「違います。知り合いなんかじゃありません!」と答えた。
ぼくは男性に歩み寄って顔を近づけて「彼女、ああいってますよ?警察に通報しましょうか?ぼくはこの近所のもので交番のおまわりさんとは親しいのですが?どうされますか?」とニヤッと笑って言ってやった。
彼は女子高生の手を振り放して「この女が暇そうで雨も降ってきたので雨宿りに連れて行ってやろうとしただけだ!バカヤロウ!」と言って駆け去ってしまった。雨宿り?ホテルかカラオケにでも連れ込もうとしてってことか?
ぼくは振り返って女子高生を見た。薄い通学鞄と肩にはエレキベースのようなものを背負っていた。「行っちゃったな。キミはあいつにナンパでもされちゃってたのか?」と聞いた。「あの、ちょっと考え事をしていて、ブランコを漕いでいたら声をかけられて、急に腕を引っ張られて引きずられたんです。ありがとうございます」と言う。暗がりだからあまり見えないが、髪の毛の長い細身の女の子だった。
「人間って、何だろう?」
十六歳の少年ウツロは、山奥の隠れ里でそんなことばかり考えていた。
彼は親に捨てられ、同じ境遇・年齢の少年アクタとともに、殺し屋・似嵐鏡月(にがらし きょうげつ)の手で育てられ、厳しくも楽しい日々を送っていた。
しかしある夜、謎の凶賊たちが里を襲い、似嵐鏡月とアクタは身を呈してウツロを逃がす。
だが彼は、この世とあの世の境に咲くという異界の支配者・魔王桜(まおうざくら)に出会い、「アルトラ」と呼ばれる異能力を植えつけられてしまう。
目を覚ましたウツロは、とある洋館風アパートの一室で、四人の少年少女と出会う。
心やさしい真田龍子(さなだ りょうこ)、気の強い星川雅(ほしかわ みやび)、気性の荒い南柾樹(みなみ まさき)、そして龍子の実弟で考え癖のある真田虎太郎(さなだ こたろう)。
彼らはみな「アルトラ使い」であり、ウツロはアルトラ使いを管理・監督する組織によって保護されていたのだ。
ウツロは彼らとの交流を通して、ときに救われ、ときに傷つき、自分の進むべき道を見出そうとする――
<作者から>
この小説には表現上、必要最低限の残酷描写・暴力描写・性描写・グロテスク描写などが含まれています。
細心の注意は払いますが、当該描写に拒否感を示される方は、閲覧に際し、じゅうぶんにご留意ください。
ほかのサイトにも投稿しています。
異世界書物、それはテトラの居る世界とは異なる世界の物語が記されている本である。そこには、多くの奇跡や不幸、奮闘に愛、読む人の心を打つ魅力が沢山詰め込まれている。主人公テトラ・ハイドルドも、その異世界書物に心を打たれた一人だった。
テトラの夢は、自身の好きな異世界書物に描かれていた一人の冒険者のように、英雄としてこの世界に名を轟かせることである。
そんなテトラは今、家族として共に生活しているモンスターのパラメラと共に冒険へと旅立つ。自分の好きなもののため、憧れた景色のため、夢のため、想いは様々だが、その青い瞳の奥底に映る決心はただ一点を見つめていた。
だが、冒険の道中では様々な困難が待ち受ける。各々が心打たれた異世界書物に対する「好き」の形、それが壁となりテトラの道を阻み、線となり交錯していく。
これは、主人公テトラ・ハイドルドが、パラメラを初めとした仲間たちと共に、待ち受ける様々な困難を打破していく一つの物語である。
テトラは夢を叶え、憧れた冒険者のように一人の英雄となることができるのだろうか。この物語を最後まで読破できる者が現れることを、切に願っている。
────────
この小説では、本編とは別に要所要所に一話完結型の短編(例外あり)を挟みます。読まなくても本編に影響はありませんが、読んだ方がより一層本編を楽しめると思うので、是非読んでくださると作者としても嬉しい限りです。
本編となるものには「第○○話」、そうでないものには「異世界書物~○○~」と付けてあります。
異世界書物は、簡単に言えば本編に登場するキャラクター達の好きな本です。本編はもちろんですが、短編となる異世界書物の方も力作ですので読んで損はさせません。また、本編はファンタジーものとなっていますが、異世界書物の方のジャンルは様々ですので、そこだけご了承ください。
現実に飽きながらも平穏な日々を送っていた、24歳のサラリーマン。
ある日の仕事帰り、気まぐれでいつもと違う道を通った彼は、謎のトンネルを発見する。
そこを通り抜けた先には、なぜか中学時代の元同級生、永世桐生がいた。
彼によると、自身はたった今「ノワール界」という異世界に転移したという。
また、この世界には人間に似て非なる「異人」という存在がおり、自身はその中の「防人」という種族になった、新たに「生日姜芽」という名を与えられ、火を操る能力までも与えられた、とも聞く。
とても信じられなかったが、立派な斧を背負っている事に気づく。
状況が飲み込めないまま放り出された姜芽は、盗賊に襲われている女性を発見する。
反射的に斧を手に取ると、途端に自然に体が動き、あっさりと盗賊を蹴散らしてしまった。
彼が助けた女性…キョウラは聖女のようにも見えたが、実は「修道士」という「異人」であり、人間ではなかった。
その後、しばらくキョウラと共に行動した末に桐生と同じ昔の友人達に出会った姜芽は、成り行きで彼らと共に冒険の旅に出る事になる。
最初は混乱していた姜芽だったが、能力を扱い、武器を扱い、異人について知り、少しずつこの世界に慣れていく。
そして、多くの異人と関わり、戦い、成長してゆくこととなる。
しかし、この時姜芽はまだ知る由もなかった。
この世界に、黒い影が近づいていることを。
自分が、その影との戦いの主役となることを。
世界観・展開・設定共にかなり独特な作品です。
基本的に毎日更新します。
カクヨム、なろうにも投稿しています。
また、ハーメルンにも世界観は少々異なりますが同じシリーズの二次創作を投稿しています。
後に百年大戦と呼ばれることになる混沌の時代ーー
戦乱に揺れるアルセイシア王国北部ーーーー
上級貴族の令嬢であるひとりの美少女が農民叛乱によって城を追われ、強姦されようとしていた。
しかし、その直前に気を失った彼女が次に目を覚ました時には別の地で奴隷に堕とされていた……。
すべてを失いながらも矜持は失わない没落令嬢の、邂逅と別離、愛と野望に満ちた華麗なる狂詩曲(ヌ・ブリヨン・ハプソディ)が開幕する。
無頼漢は再び旅に出る。皇帝となった唯一の親友のために。
落ちこぼれ魔女は寄り添う。唯一の居場所である男の傍に。
後に『黒い剣士と氷の魔女』と呼ばれる二人と仲間達の旅が始まる。
剣と魔法の中世と、スチームパンクな魔法科学が芽吹き始め、飛空艇や飛行船が大空を駆り、竜やアンデッド、エルフやドワーフもいるファンタジー世界。
ラインハルトとジカイラ達の活躍により革命政府は倒れ、皇太子のラインハルトはバレンシュテット帝国皇帝に即位。
絶対帝政を敷く軍事大国バレンシュテット帝国は復活し、再び大陸に秩序と平和が訪れつつあった。
本編主人公のジカイラは、元海賊の無期懲役囚で任侠道を重んじる無頼漢。革命政府打倒の戦いでは皇太子ラインハルトの相棒として活躍した。
ジカイラは、皇帝となったラインハルトから勅命として、革命政府と組んでアスカニア大陸での様々な悪事に一枚噛んでいる大陸北西部の『港湾自治都市群』の探索の命を受けた。
高い理想を掲げる親友であり皇帝であるラインハルトのため、敢えて自分の手を汚す決意をした『黒衣の剣士ジカイラ』は、恋人のヒナ、そしてユニコーン小隊の仲間と共に再び潜入と探索の旅に出る。
ここにジカイラと仲間達の旅が始まる。
表紙絵 : https://picrew.me/ja/image_maker/1990109/complete?cd=Hry8yf8b3n
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ゆっくり実況
数えきれないほどのパンクロック、ハードコア、メタル、EDM
見るに堪えない現実の何やかや
マッドマジシャンによる魔法実験が生み出した・・・狂気のモンスター!
動くものは片っ端から喰って、喰って、喰いまくる!
奴の猛威の前に、異世界は成す術が無いのか!?
B級モンパニ映画テイストで描く異世界ファンタジーモンスターパニック超大作!
「アタック・オブ・ザ・チート・ドラゴン/魔法実験で無限無敵のパワーを得たドラゴンは異世界無双する。」
異世界は、奴の餌場に過ぎない・・・
長年の冒険でつちかった、きずなと経験。それがアラフォーの彼女たちの唯一の武器だった。
大剣を軽々と振り回す美しき女剣士ソリス。丸眼鏡の魔法使いフィリア。おっとり系弓使いイヴィット。
世間から"余りもの"と呼ばれた彼女たちが、20年以上もの間、ダンジョンで生き残ってきた理由。それは、"安全第一"を貫く慎重さと、誰にも負けない強いきずなだった。
しかし、運命はそのきずなを引き裂いていく――――。
ダンジョンボス"赤鬼"との決戦で、かけがえのない仲間を失ったソリス。
死の淵で彼女が発動させた力は、"女神の祝福"と呼ばれる謎のギフト。
死んでも蘇り、さらに強くなる—――――。
謎の"祝福"が初めて発動した時、ソリスは泣いた。
「もし、私が先に死んでいれば.……」
後悔と罪悪感に苛まれるソリス。しかし、彼女の戦いはまだ終わらない。
失われた仲間を取り戻すため、彼女は再び剣を手に取った――――。
世界の理(ことわり)を覆す、壮大な物語が幕を開ける!
27歳の美咲は、東京の暮らしになじめず、田舎へと帰って祖母の小さな雑貨店を手伝うようになった。
ゆったりとした地方の平凡な日々を送る美咲の生活に、突如として波紋が広がり始める。祖母が認知症になってしまったのだ。
博識で美咲の憧れだった祖母が、次第に「ありえない」ことを口にするようになる。介護の日々に行き詰まりを感じた美咲だったが、祖母の「妄言」には不思議な的確さがあった。
そんな中、町で7歳の少女が失踪する事件が発生。美咲は祖母の「幻視」をヒントに、独自の捜査を開始する。彼女は次第に、祖母の認知症が単なる病気ではなく、「現実の裂け目」を見る能力なのではないかと考え始めた――――。
ほの暗い洞窟で目覚めた男。
彼はのちに魔王、と称されることになるダンジョンマスター。
そして、彼が小国の王女と出会う時、王女の故郷はおろか、周辺諸国を巻き込む運命が動き始める。
その流れは時に現地人を、時に迷い人と呼ばれる転移者たちをも巻き込むものとして……。
これは彼が魔王として、世界を裏から支配するまでを描いた英雄譚。その始まりであった。
本作品はハーメルン様、小説家になろう様、カクヨム様、ノベルピア様でも掲載しております。
保護者となる人物・大石漣の誘いを受け、遥々現代日本から皇国に引っ越した萱野駿之介と妹の柚。
しかし異国の地に着いたら、おかしな出来事が立て続けに発生した。
降ろされた場所は船着き場ではなく、森に繋ぐ入り江だったり。町民とは服装が違うだけで異様に睨まれたり。不審に思いながらも二人は学生寮・月華荘へと目指す。
しかし二人は知らなかった。皇国は戦後の真っ只中にあることを。
平和呆けた日本の常識が通用しない皇国で、果たして萱野兄妹の新生活はどう転ぶのか――。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・地名等は架空のものであり、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。