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大好きで尊敬している師匠コムが急に蒸発して死んだのだと周りから言われる瑠菜。それを認めることはできず、コムは生きているんだと信じているが、見つけなければ信じ続けることもできない。
そんなことを考えていたある日、瑠菜の弟子になりたいという少女サクラが現れる。瑠菜は弟子を作ることを考えたこともなかったが、しつこいサクラを自分と重ねてしまいサクラを弟子にする。
サクラの失敗や、恋愛というより道をしながらも、コムを見つけるために瑠菜はコムがいなくなった裏側を探る。
東京郊外で人気を集める〈ホテルTEDDY〉は、可愛いテディベアたちがおもてなしするメルヘンなホテル……ではなく。「テディベアによる癒し空間」をテーマにしたいわゆるコンセプトホテル。
人気小説家でもある二十三歳の若き女性オーナー・熊谷春陽を始めとする従業員一同が、様々な問題や悩みを抱えたお客さまたちを、テディベアの力を借りておもてなしします――。
春陽は半年前に、前オーナーだった父の急死を機に勤めていた商社を辞めて、祖父が開業した実家のリゾートホテル〈ホテルくまがや〉を継いだ。彼女は創業五十年を超えるこのホテルを〈ホテルTEDDY〉としてリニューアルオープンし、これが大成功した。
名門ホテルチェーンの御曹司で〈ホテルTEDDY〉の若きコンシェルジュ・高良陸とはオーナーと従業員という関係だけれど、おもてなしを通じて二人の関係には少しずつ変化が……。
一軒のコンセプトホテルで巻き起こる、ほっこりハートフルなヒューマンドラマ。
“魂にこびりついた穢れを払い、地獄落ちを逃れるには、高額な「免罪符」を買うしかない――”
ドヴァラス正教の「使徒」の使命は、免罪符を売って人々の魂を救済することだった。しかしいつの間にか、それは出世の道具となり、使徒たちは免罪符の売上額ばかりを競うようになっていた。
そんな現状に納得できない使徒・シグルドは、不祥事がもとで、教団一のトラブルメーカーであるロランとペアを組まされる羽目になる。誠実さが暴走する猪突猛進型のシグルドと、ひねくれ者のロランとは、初めからまったく噛み合わない。ペア崩壊寸前の二人の前に、謎めいた女が現れる。
闇に潜む巨悪をあぶり出し、免罪符を売りつける!
型破りな聖職者が大暴れする、どたばたアクションファンタジー。
介護職は人手不足。介護にはもともと、興味があった。人のために、人の役に立てる仕事、夫のうつ病発症により、長時間労働を希望し探していた、介護の「ディサービス」の募集があった。
見学・面接時に、あれ?と思うことがあって、引っかかっていた。すぐに、いつから出勤できますか、と聞かれ、びっくりする。従業員は?タイムカードは?など・・・
営業許可はどうやってもらったのか、不思議なものだ・・・・・・
職場では、利用者様を見守り事を主に、入浴、食事、リハビリ、レクレーション、をするはずだったのだが、入浴の計画予定表も、「今日のレクレーション」みたいなものは、まったくわからなかったのである。
どんな職場対応だったのか、そして、主人公知明の決断。
その後、このディサービスは、どうなったのだろうか?
「えー、無理。夏休みは漁があるから」
蓮が大学に入って初めての夏休み。目をつけていた真面目で美人なギャルの千夏ちゃんに夏休みの予定を聞くと、まさかのビーチメンズハンティングならぬマリンフィッシュハンティングだという。
蓮がアピールするにも反応が薄かった千夏ちゃんにいいところを見せ、告白成功率の上昇を狙うため、勢いで彼女の地元に短期アルバイターとしてついていく。千夏ちゃんの家に居候できると喜んだのもつかの間、蓮は船上の洗礼に翻弄されるのであった。
二十日間と決めた期間、蓮はギブアップせず勤め上げられるのか。船上で揺られようが微動だにしない、ベテラン漁師の千夏ちゃんは振り向いてくれるのか。
看護師の松井妙子(38)は子供の頃の病気が原因で子供が産めない体になり、10年前にそのことが原因で、当時恋人だった敏明との結婚が破談になってしまった。その後、ほとんど感情を表に出さずに生きてきた妙子は、ある時、猫に手を噛まれて病院に治療に来た男性、石崎が呟いた「しばらくピアノは弾けないな」という言葉に興味を持つ。ある日、ショッピングモールでストリートピアノを弾いている石崎を偶然見かけ、思わず声をかける。それまで音楽なんてほとんど聞かない生活をしていた妙子だが、石崎が弾いていた曲が妙に心に引っ掛かるようになった。敏明との思わぬ再会、そしてピアノを弾く石崎との出会いによって、妙子は空虚な毎日を抜け出し、前を向こうとする。