第5話 学校であり学校でない
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食堂での出来事が一見落着して、今は教室の中。 この学校は、古き良き明治の文明開化時に作られたのかと思うようなモダンな造りで、いい感じな雰囲気を醸し出している。 とはいえ、この学校に在籍しているのは熊猫の燒梅を入れても12人しか居らず、まるで前世のテレビなどで見たことのある田舎の分校のようであった。 座席とメンバーは次のとおりである。 最前列窓側から宇佐千里+おっぱい風呂堪能中のリョク、丸毛小春+燒梅、赫連拇拇の計5人。 2列目は百合小路葉月と同綾香の2人。 3列目は豪渓寺珪と同侃三郎の2人。 そして、最後列がジャンヌに俺と俺の右隣にぴたりと机をくっ付けて何食わぬ顔をして座っているユウキの3人である。 ちなみに、胸に巨大なロケット砲を2発持つジャンヌは窓側ギリギリに席を持っていっており、俺に顔を合わせないように窓の外を眺めている。 黙って窓の外を眺めている彼女は、かなり様になっていていい感じなのだが、いかんせん何故か俺のことを毛嫌いしているのが難点である。 まぁ、原因はおおよそ想像が付いているのだが、今はここでは語らない。 いつか語るかも知れないし、永遠に語られないかも知れない。 それはともかくとして、教室で待つこと十分ほどして先生が教室に現れた。 「それでは名前を読み上げますので、元気よくお返事願いまするぞ」 その言葉に『はーい』と右手いっぱいに上げて応えるのは、この学校…というか村唯一の小学生である小春。 そんな感じで点呼が始まるわけだが、今では普通に聞き流す『燒梅殿』『ウァ』も、最初は中に人が居るのだろうと疑ってどこかにチャックが無いか体中おさわりしたのもいい思い出である。 ちなみに、燒梅はオスであるので、俺でもおさわり自由である。 点呼が終了すると、小春以外は今日の授業も終了となる。 何を言っているのか分からないって? だって本当なんだから仕方がない。 この学校は、単純に点呼を取るだけの簡単な学校なのだから。 ともかく、授業が終わり先生に代わって教壇に上ったのはこのパーティのリーダーである綾香。 エロさを全面に押し出しているスケベボディの千里やドスケベボディのジャンヌと違い、いや、人によっては拇拇やユウキのような合法ロリスットン共和国民、更に場合によっては小春のような………いや、これは倫理的に言うのはよそう。 そんな趣味嗜好はともかくとして、綾香と葉月はどこかエチぃことを考えてはいけないような雰囲気を醸し出している。 これがお嬢様というやつなのだろうか。 きっと、前世では『ごきげんよう』とか言ったり、ロザリオによる姉妹関係を締結して『お姉さま』とか言ったりしていたのかも知れない。 俺がそんなアホなことを考えながらも彼女の話は進んでいて、何を言っていたかといえば端的に南東の村に出現して村人を困らせている殺人兎の討伐であった。 そんなわけで、小春を除いた俺達は装備を整えてナントーの村に馬車を走らせたのだった。
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